ーーーちゃんっ
ーぃちゃんっ
ゅいちゃんっ
羽音「唯ちゃんっ!」
唯「っは!」ビクッ
羽音「どうしたの唯ちゃん?いきなりボーッとしたりして?」
唯「え、えへへっ、なんでもないよー?大丈夫大丈夫!」アセアセ
羽音「でも唯ちゃん軽音部かあー」
羽音「私の学校にも軽音部があるんだけど、なんでも某五人組女子高生バンドのアニメの影響とかで部員数が100人以上いるんだよー♪」
唯「多っ!ひ、百人!?」
羽音「うん、そうなんだー」
羽音「そのうち七十人がボーカル志望なんだって♪」
唯「ボーカルが七十人っ!?」
唯(私達の軽音部にそんなに部員がいたら部室がパンクしちゃうよっ!)
唯(それにティータイム……流石のムギちゃんでも百人分は無理だよね……)
唯(…いや、ムギちゃんならなんとかしちゃう気がする……かも?)
唯「す、すごい大人数なんだねー?私達の軽音部は五人しかいないよう」アハハ
羽音「うんっ、それでねー、去年の新歓で軽音部が演奏した"じゃがいもは主食"って曲が私好きなんだあ♪」
唯「じゃがいもは主食?」(なんだかどこかで聞いたことがあるようなないような……まあいいや)
フォーーーーーン…
羽音「あっ、と……赤信号だ、危ない危ない」グククッ、ピタッ
しんごうまち!
ドルッドルッドルッドルッ……
羽音「唯ちゃんも軽音部なんだよね?ギターって、昔からやってたの?」
唯「へ?ううん、ギターを始めたのは高校に入ってからなんだあ。だからギター歴はまだ二年弱なのですっ」
羽音「そっかあ…。どうして軽音部に入ろうと思ったの?」
唯「えへへー、そうですなあ…」
唯「私ね?高校に入学するまで本当に何もしていなくて、幼なじみの子に、このままだと将来はニートになっちゃうよ、なんてよく言われたりしてて…」
唯「それで高校に入って、新しいことを何かしなくちゃ何かしなくちゃって思って…」
唯「最初は軽音部って何をする部活かもしらなくてね?てっきり軽くて簡単な音楽のことかと思って、カスタネットでうんたん♪うんたん♪みたいな?」
羽音(うんたん?ってなんだろう…)
唯「それでとりあえず軽音部に入ってみることにしたんだけど、入ってみたらこれが全然違いまして」エヘヘ//
唯「楽器でバンド演奏をするってわかって、自分には無理そうだなって思ったんだけど…」
唯「部員数が足りくて廃部の危機ってこともあって、すごく期待されちゃってて、やっぱり辞めますなんて言えない雰囲気で…」
唯「っていうのも、その時の私の中でのバンドのイメージっていうのは」
??「クレナイダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーッッッ!!!!」
アアアアアアアーー…エコーエコー………
唯「ーみたいな感じだったからなんだけど」
羽音(今の誰!?)
唯「でも、そこで初めて軽音部の演奏を聴いて……翼をくださいだったかなー」
唯「演奏は素人の私が聴いても上手って訳じゃなかったんだけど、なんだかすごく楽しそうに見えてね」
唯「それで、これなら私にも出来るかもって思って正式に入部したんだ♪」エヘヘ
羽音「そうなんだねー。何だか少し私と似てるかも…」
唯「羽音ちゃんはバイク部だよね?羽音ちゃんはどんな感じだったの?」
羽音「私も唯ちゃんみたいな感じなんだ。ほら、私丘乃上女子に通ってるでしょ?」
唯「うんうん」
羽音「知ってるかもだけど、学校前にすごく長い坂道があって……入学当初は自転車で通ってたんだけど、それを上るのが大変で大変でー…」
羽音「ある日信号待ちで、私と同じ制服を着て、バイクに乗ってる女の子に会ったんだ」
羽音「それからその子と話すようになって、一緒にバイク部を見学しに行って…」
羽音「バイク部に一人だけ居た先輩のバイクの後ろに乗せてもらったんだ」
羽音「それが私の人生で初めてのタンデムだったんだけど、その時に感じた、何ていうのかなー…うまく言葉に出来ないんだけど、なんだか"楽しそう"って気持ち!」
羽音「それがあったから、バイク部に入ろうって思ったんだ♪」
羽音「私も唯ちゃんが軽音部の演奏に感じた事と同じような事をバイク部に感じたんだ!それが理由だよっ」ニコー♪
唯「えへへ…そうなんだねえー。確かに私達って似てるかも!部活の事だけじゃなくて……うん、キャラクター性?とかっ」
唯「わーいっ、羽音ちゃーんっ」ギュギュー♪
羽音「あははっ、唯ちゃん運転しづらいようっ//(笑)」
フォーーンーー……
唯「そういえば、教習所のオートバイはバイ太って名前だったんだよね?それじゃあ今乗ってるこのオートバイは何て名前なのー?」
羽音「私のオートバイの名前?一応"CB400SF"って名前だけど…」
唯「おおっ、なんだか難しい名前ですなっ、……うーん、しーびーかあ……」
唯「じゃあ、ピンク色で女の子っぽいし、あだ名は"しび子ちゃん"とかどうー?」
カオオオオーーーーッ!(モリワキの集合管の音)
ギキキッッ!バリッ!バリバリッ!バリバリ伝説ッ!!(ブレーキの効果音)
赤いCB750Fに乗った187cmの男「呼んだ?」
唯羽音「「誰っ!?」」
ひらさわけちかくのみち!
ヴォンッヴォンッガチャガチャ(シフトダウンの音)
唯「はあーっ、もうすぐ私の家だよう。あっという間!オートバイってすごいやー」
羽音「ふふふっ、唯ちゃんもどう?オートバイ乗ってみようって思わない?」チラッ
唯「へ?私がオートバイに?」
羽音「うんっ、私が乗ってるくらいだもん。唯ちゃんだってきっと乗れるよ♪」
唯「私がオートバイかあ……」ポワポワ…
ーーーーーー唯想像中ーーーーーー
唯「わーいっ!愛車のはやぶったんだよー!」(GSX1300Rに乗車中)
ガオオォォォォォォッッッ!!!!
唯「おおおぉぉーーっ!!速い、速いよはやぶったん!!!」(時速300kmで走行中)
唯トラ「チラッチラッ」(タイミングを伺い中…)
ーーーーーー唯想像終了ーーーーーー
唯「良いっ!すごく良さそうっ!!」
唯「私もオートバイの免許とっちゃおうかなー!」デヘヘー//
唯「じゃあさっじゃあさっ、今度羽音ちゃんもギターやってみないー?私が教えちゃうよーっ」フンス!
羽音「…ギターかあ……ふふっ、それも楽しそうだねっ!唯ちゃんが教えてくれるなら♪」
唯「もちろんっ、任せてくだせえ!ふんす!」
アハハハー………ウフフフー………
フォーーーン…………
………………………
よくじつ!!
律「にゃーにぃー?昨日あの後偶然佐倉さんに会って、またしてもバイクで送ってもらっただとう!?」ガタッ
唯「ふっふっふっ、その通りなのです!やっぱりオートバイでのたんでむは楽しかったよ♪」
澪「まあなんにせよ、今度はヘルメットを返すのも忘れなかったみたいだし、これで解決だな」
梓「そうですね……これで今日はちゃんと練習できますっ」
紬「みんなー、お茶が入ったわよー♪」シャランラシャランラー
唯律「「わーい!」」
梓「………はぁ」
律「しかしバイクかー。やっぱ乗ってみたいなー」モグモグ
唯「そうだねぇ。なんだか女子高生でオートバイに乗ってるのってかっこいいよねっ」
律「んーっ、よし決めたっ!唯隊員!!」バッ
唯「りっちゃん隊長っ!!」ババッ
唯律「「オートバイ(バイク)の免許を取ろう!!」」ガシッ!
澪「はぁ……。また何か言い始めだしたぞあの二人は…やれやれ」
梓「……ですね。いつものことと言えばそれまでなんですけど」
紬「わ、私も取ってみようかしら…!」
澪梓「ムギ(先輩)までーっ」ゴーン
ドア「ガチャ」
和「失礼するわよ」
唯「あ!和ちゃんだーっ」ダキッ
和「ちょっと唯、やめなさい」グイッ
唯「あうー…」
澪「やぁ和、何か用事か?」
和「それなんだけど。律?あなた先月の活動報告書、まだだしてないでしょう?」
律「ぎっくーんっ!」ビクリッ
澪「……律……何でお前はこう毎度毎度……」ギリリ…
律「…てへっ♪何といいますか……お約束って感じ?」キャハッ
ゴチンッ!!
律「す、すびばぜんでじだ………」プシュー…
じゅうすうふんご!
律「かぁーっ、なんとか書けたあっ」
和「それじゃ、貰ってくわね。」パラリ
澪「あ、ごめんな和。待たせちゃって…」
律「わざわざ部室まで来てくれてありがとなー」
和「いいわよこのくらい。それに、軽音部の報告書がでていないのは毎度の事過ぎて、もう馴れちゃったわ」
律「な、なはは…(汗)」
唯「あ!そうだ和ちゃんっ、ちょいと聞いておくんなましーっ!」ガタッ
和「え?」
唯「私とりっちゃんねぇ、この度!」ババッ
唯律「「オートバイ(バイク)の免許を取る事にいたしましたあっ!」」
和「へぇ、そうなんだ。じゃあ私、生徒会行くね」スタスタ
唯「ええぇーっ!和ちゃーんっ、その反応は冷たすぎるよぅっ!」ガシッ
律「和も一緒に取ろうぜーっ?」
和「……はぁ。唯、律、言いづらいんだけど…」
唯律「「?」」
和「うちの学校、二輪免許の取得は禁止よ?」
唯律「」
おしまい♪
一応以上で終わりです。正直言うと、後半は投げてしまいました…
というのも、構想の段階ではけいおんとばくおんのクロスということで、もっと音楽とバイクをフューチャーしたSSにしようと考えており、大まかな話の流れは
元々独立していたけいおんの世界とばくおんの世界が重なり合っている事にHTTメンバーが気付く
↓
その問題を解決する為にHTTとバイク部が協力して問題解決に奔走する
↓
上記の内容をリアルタイムの日付に合わせて書いていき、七月七日の七夕に織姫と彦星の七夕パワーで問題を解決する
↓
問題が解決し、元の独立した世界に戻るが、 お互いが協力した事や相手側の世界があった事等をメンバー全員が忘れる
↓
ただし唯と羽音のみ完全には記憶がなくならず、何かもやもやした感情が残る
↓
そして何気なく入った書店でお互いが主演の原作漫画を発見し、心が暖かい何かで満たされていく事を感じて終わる
…という内容にしようと考えていたのですが、いざ投下し始めてみたら、地の文なしだと展開を全然先に進める事ができず、七夕には間に合わないと感じ、断念。
その結果、このような全然クロス出来ていない、投げっぱなしジャーマンなエンドとなってしまいました…
期待して下さった方がいたらすいませんでした…
また、このような駄文に付き合って下さった方もありがとうございました。
最終更新:2014年07月04日 08:34