和「うーん…」

唯「あれ、和ちゃん?」

律「なんで原稿用紙の前で唸ってるんだ?」

和「これよ」ペラッ

唯「何これ、か、かん…小説?」

和「官能小説、よ」

唯「かんのうしょうせつ?」

澪「つまり、え、えっちな小説のことだよな…」

律「文学賞か…なんでこんなのに応募しようと思ったんだ?」

和「ほら、私の家貧乏だからこういうのでも少しでも稼ぎたくて」

紬「大賞は100万円、特別賞、新人賞は30万円…」

唯「すごーい!和ちゃんムギちゃんと同じ位お金持ちになっちゃうね」

和「ならないわよ…」

紬「…」

律「でも、さっきも唸ってたし、大変そうだな。真面目な和には向いてないんじゃないのか?」

和「プロットは書けたのよ、でも濡れ場のシーンが全然思いつかないの」

唯「ぬれば、って何?」

紬「エッチなシーンのことよ、唯ちゃん」

澪(ムギってそういうの知ってるんだな…)

唯「ふーん。そうだ、さわちゃんに頼んだら?大人だし何でも知ってそう」

律「聞いたことねーよ!教師に官能小説の執筆を頼む生徒なんて」

和「先生には頼んでみたんだけどね…」

律「頼んだのかよ」

和「『この私に男女のズッコンバッコンを書けと!?喧嘩売ってんの!?』ってキレられたわ」

澪「さすがさわちゃん」

紬「そうだ、私たちが書いたらどうかしら?」

律「ム、ムギ?」

紬「私こういうの書いてみたかったの。みんな、それぞれ明日までに和ちゃんが行き詰ってる濡れ場を書いてこない?」

律「明日までか。早いな。まー和のためにもやってやるか」

澪「わ、私もか?そんな、恥ずかしいよ…」

律「澪の楽しみだなー。元文芸部志望であんな甘々な歌詞を書く澪ならさぞかし甘々な濡れ場が仕上がるんだろうなー」

澪「うう…いやだあ…」

唯「私もそういうのよくわかんないけど、面白そうだからやってみるよ!」

和「悪いわねみんな。受賞したら、賞金山分けしましょう」

律「だってよ澪。新しいピックほしがってたよな」

澪「…う、うん…」

和「ちなみにプロットはこれだから」

唯「ふむふむ。真って人と未知子って人のぬればを書けばいいんだね。あずにゃんも誘う?」

律「残念ながら18禁だからな。18に満たない梓は駄目だ」

唯「そっかー」


翌日

律「みんな書いてきたか?」

唯澪紬「はーい」

律「審査員は和だ。ルールは、一番いいのを書いた人が、和と賞金を山分けする権利を得る!」

澪「なんでお前が仕切ってんだよ!」ポカッ

律「いってーな」

和「最初は、出席番号順で澪ね」

澪「ええっ!?」

律「さーて、どんなかな?」ニヤニヤ

澪「くそー…」


「真、あなたを愛しているわ」
「僕も愛してるよ、未知子」
二人は抱き合って深く口づけ合い、そのままベッドになだれ込んだ。

「ん、もう朝か…」
スズメの声で誠は目を覚ました。傍らには一糸まとわぬ未知子がすやすやと眠っている。



律「朝チュンじゃねーかぁぁぁぁっ!!」ビリビリ

和「官能小説って枠じゃないわね。濡れ場ですらない」

澪「だって…肝心なところ書くのやっぱり恥ずかしいし…」

律「やっぱりうぶな澪には向いてなかったか」

澪「うるさい、これでも精一杯なんだぞ!そこまで言うならお前のはさぞ立派なもんなんだろうな!」バッ

律「あ、よせ!私の番はまだ先だぞ!」

紬「うふふ、私は後でいいわ〜」

律「裏切り者〜!」


真は未知子の両脚を割り箸のように開き、灼熱のものを当て、処女膜をミリ単位でプチプチと貫いた。
ブツン!ズッニュー!
「いっちゃう!あん!ああん!!」
ズギュッギュッギュズズッズリュッズギュギュッズリュッ
真は未知子の膣に大量の精液を流し込んだ。そして、未知子は真と永遠にセックスをし続けた。
「もっと!もっと!!出して〜!!」
「分かった・・」
真は未知子を妊娠させてしまった。


澪「突っ込みどころしかねええええええええ!!」ビリビリ

澪「なんだよこのわけのわからない擬音は!ブツンズッニュー?ミリ単位でプチプチ?ぜんっぜん私のこと言えないじゃないか!!」

和「確かにこれは…ひどすぎるわね」

律「あ、あれ?聡の部屋のエロ漫画とか参考にしたんだけどな…」

紬「ああいうのは間違った情報も多いからね」

澪(今更だけどムギって…)

和「コホン、次はムギの番ね」

紬「うふふ、はいどうぞ〜」



「ふふ、もうこんなに濡らして…未知子ったらいけない子ね」
「はぁ、んっ……ぁんっ…ま、真の意地悪…!」
快楽によがる未知子の芽に、真はキスをした。
「本当に可愛い。未知子って私と違って、おっぱいも大きいし、美人だし、ずっと憧れてたんだ…」
「真の胸だって、ぁっ、小さくても、可愛いし、それに頼りになるし…」
「言ったな!小さいって」
怒ったふりをしてますます激しく舌でこねくり回す。
「ひゃぁんっ!…ぁ、あの、最後は『あれ』で…んっ、イきたいなって…」
「わかった」
二人は貝合わせを始めた…



律「なんで女同士になってんだよ!!」

澪「予想はついたけどな…」

紬「だって、真って名前の女の人がいたっていいじゃない」

和「残念ながら、私の書いていた真は男性よ」

紬「」シュン

律「しっかし、残るは唯かー」

唯「えへへ、期待しないでねー」

和「とうとう参考にならなかったわね。まあ、一応見ておきましょう」

〜中略〜

律「ふ、ふおお…」

澪「」バタン

紬「」ポタポタ

和「これは凄いわね…。正直、まともな性知識もないもんだと思ってた」

律「わかった唯!お前憂ちゃんにやってもらったんだろ!」

唯「違うよ。憂は昨日、あずにゃん家に泊まってたよ」

和「そういえばそうだったわね」

紬「それにしても、唯ちゃんにこんな才能があるなんて思わなかったわ」

唯「えー、才能なんてものじゃないよ。実体験をそのまま書いただけだもん」

律紬澪和「!!?」

さわ子「聞かせてもらったわ、唯ちゃん」

唯「さわちゃん!?」

さわ子「知らなかったわ。あなたがリア充だったなんて…それでこれはリア充の体験記なのね…ふふ」

律「さわちゃん、何を…」

さわ子「爆発しろおおおおおお!!」ビリビリ

和「」


唯「結局和ちゃんは入賞出来ませんでした」


澪「ち、ちなみに体験談って…相手はどんな人だ?」

唯「お父さんとお母さん。こないだ久しぶりに帰ってきてねー、夜中に起きたらベッドの上で濃厚な世界が!」

紬「セ——————————————————フッ!!!」


おわり



最終更新:2014年07月19日 09:45