アットウィキロゴ
唯「海に行こうよ!」

梓「今から行くんですか?」

唯「もちろん!」

梓「はっ! まさか泳ぎにですか……? もう泳ぐってシーズンじゃ……」

唯「違うよ、ただ行くだけだよ」

梓「ということは……散歩ですか?」

唯「まあそんなとこかな」

梓「わかりました、行きましょう。でも日焼け止め塗ってからでいいですか? 日差しが強くなるかもしれないので」

唯「いいよ。あずにゃんすぐ日焼けしちゃうもんね」

梓「自分でもびっくりするくらい焼けますからね……」

唯「日焼けしたあずにゃんもかわいいけどねー」

梓「じゃあ着替えてきます」

唯「はーい」



ザバァーン……

唯「広いねえ」

梓「そりゃ海ですから。見てください、地平線の先まで海以外何も見えませんよ」

唯「本当だね……あそこまでどれくらいあるのかな?」

梓「さすがに知らないですよ……」

唯「だよね。けど、海を見てると遊びたくなっちゃうなあ……」

梓「夏の内に来ておけばよかったですね」

唯「……夏の間、私たち花火見に行ったこと以外何してたっけ?」

梓「家でゴロゴロ……ですかね。他にはちょっと思い浮かばないです」

唯「そだね……」

梓「ところで、どうして海に行こうだなんて言い出したんですか? 泳ぐわけでもないのに……」

唯「え? ……ふふ〜実は写真撮っておきたかったんだ!」

梓「写真ですか」

唯「この前の花火の時はあんまり良い写真撮れなかったからね。今日はデジカメも持ってきたよ!」

梓「なんか気合入ってますね……」

唯「夏らしい思い出も残したいし。ほら、撮ってあげるよ!」

梓「え? 景色を撮るんじゃないんですか?」

唯「それも撮るけど、あずにゃんも撮っておきたいんだ〜。ほら、何かポーズとって!」

梓「いきなりポーズって言われても……」

唯「ピース、ピース!」

梓「ピ、ピース」

カシャ

唯「はい、撮れたよ」

梓「ありがとございます。唯先輩も撮ってあげますよ」

唯「ありがとう。ピース!」バッ

カシャ

梓「撮れましたよ」

唯「ありがとう。 ……おおっ! あずにゃん、ヒトデだよ! 撮って撮って!」

梓「こういうのも唯先輩の言う夏らしさなんですか?」

唯「楽しければ何でもいいんだよ!」

梓「まあ……そうですね」

唯「あっ、あの雲! ちょっとカメラ貸してね。背景にいいかも……あずにゃん、そこに立って!」

梓「ここですか?」

唯「そう。そのまま……」

カシャ

唯「撮れた!」

梓「私にも見せてください」

唯「ほら、これは夏っぽいでしょ? 大きな入道雲をバックにしたあずにゃん! この眩しそうにした表情!」

梓「そうですね……良い写真だと思います!」

唯「ふふふ……私の腕にかかればこれくらい!」

梓「私も唯先輩の写真いっぱい撮りますからね!」

唯「お願いするね。じゃあ、次行こうー!」


~~~


梓「けっこう撮りましたね。もう夕方ですよ」

唯「海水浴じゃなくても海はけっこう楽しいね」

梓「もう海は撮り尽くしましたね」

唯「雲もたくさん撮ったし、波や貝も……あ」

梓「まだ他に何かありましたか?」

唯「大事なこと忘れてるよ! 二人の写真撮ろうよ!」

梓「二人のって……私と唯先輩が一緒に写っている写真ですか?」

唯「そうだよ! あーなんで忘れてたのかな……」

梓「もう人もいませんし……自撮りしかないですね。こう腕を伸ばして」

唯「それだと背景がうまく写らないから……デジカメを置いて撮ろう! どこか置く場所ないかな」

梓「あ、それならあそこの岩の上はどうですか」

唯「ナイスアイデアだよ!」

梓「……けっこうデコボコしてますね」

唯「そーっと……乗ったよ! タイマーを10秒にセット! ……あずにゃん、準備はいい?」

梓「大丈夫です!」

唯「それじゃあ……はいっ!」

ピッ

唯「って、どこに立てばいいのかなっ!?」

梓「あっ、写る範囲とかちゃんと確認してませんでした!」

ピッ ピッ

唯「えっと、えーっと、ここでいいや! はいチーズ!」

梓「!!」

カシャ

唯「……撮れたのかな?」

梓「シャッターの音鳴ってましたから多分……」

唯「どれどれ〜」

梓「どうですかね……」

唯「えーっと……あっ」

梓「わああ……」

唯「良い写真だねえ」

梓「紫色の空がとても綺麗ですね……」

唯「この明るさ具合が良い雰囲気出してるよ。あずにゃんもかわいく写ってるね」

梓「唯先輩だって。まあ、これが撮れたのはたまたまでしょうけどね」

唯「たまたまでもいいんだよ。これがちゃんと思い出の一枚になるのならね」

梓「はい!」

唯「じゃあ、そろそろ帰ろっか」

梓「帰りましょう。それにしても、ここまでの紫色の空って本当に珍しいですよね……」

唯「雲の色も明るかったり暗かったりして、なんていうか……グラデーション? とにかく私たち、運が良かったんだよ!」

梓「今日海に来られてよかったです」

ザバァーン……

梓「夕方にもなるとだいぶ涼しいですね」

唯「扇風機もそろそろしまわないとね」

梓「そういえば最近つけてませんでしたね……。季節の変わり目は体調を崩しやすいですからお互いに気をつけましょう」

唯「もちろんだよ! ……けど、まだアイスは食べたいな〜♪」

梓「また甘い物の話……」

唯「え〜? おいしいのに……」

梓「唯先輩だけずるいですよ。それに食べ過ぎはお腹こわしちゃいます。だから半分こしましょう」

唯「やった! あずにゃんと半分こ〜♪」

梓「……もう秋になりますね」

唯「どんな秋になるのかなあ」

梓「楽しみです!」

唯「うん、楽しみ!」


おわり。



最終更新:2014年09月15日 20:44