紬『明日は唯ちゃんのおウチに10時集合でいいんだよね?』
唯「うん!みなさまのお越しをお待ちしております!」
紬『ふふっ。じゃ、また明日ね。おやすみ、唯ちゃん』
唯「ムギちゃんもおやすみ〜」
唯「よしっ!これで明日の準備はかんぺきだね!楽しみだな〜」
□ □ □
律「クーラーなしでもあんがい涼しいもんだな」
和「時間帯にもよると思うけど、ここのリビングは風通しがいいから」
紬「あ、もう12時過ぎてたんだね」
澪「ホントだ。時間がわからなかったってことは、なかなか捗ってたんだな」
唯「つ、つかれた〜」」
憂「皆さん、そろそろお昼にしませんか?」
梓「準備出来てますよ」
純「お腹空きました!」
律「おお!ありがたいお言葉が!」
紬「意識したら急にお腹すいてきちゃった…」
唯「どうりで力が入らないはずだよねぇ」
澪「力は関係ないだろ…」
和「三人とも、何か手伝えることある?」
□ □ □
憂「和さんが持ってきてくれたうめぼしを入れたおにぎりは、律さんが持ってきてくれた焼き海苔で巻いてあります」
梓「海苔なしおにぎりは純が持ってきた鮭フレーク入りです」
純「澪先輩が持ってきてくださったハムは憂が上手に焼きました!」
憂「梓ちゃんが持ってきてたカニの缶詰はキュウリと和えて酢の物にしました」
梓「あとは卵焼きとポテトサラダです」
澪「すごいな…」
律「お中元一品持ち寄りってなかなか豪華になるもんだなー」
紬「憂ちゃんたちの腕がいいのよ」
和「さすがね」
純「ムギ先輩からのゼリーは食後のデザートとさせていただきます」
唯「ふっふっふ!そしてこれから出てくるのが平沢家提供の品だよ!」
憂「じゃあ、持ってきますね」
梓「ほら、純も!」
純「わ、わかってますぅ」
□ □ □
憂梓純「「「では、どうぞー!!」」」
和律澪紬「おおー?」
紬「これって……?」
和「冷やし素麺?」
唯「へへー、違うよ、和ちゃん!これはそーめんではなく!冷麦なのです!!」
紬「ひやむぎ?」
澪「素麺より少し太い麺に冷麦って言うんだよ、たしか」
律「なんでまた冷やし冷麦?」
憂「お中元でたくさん貰ったっていうのもあるんですけど」
唯「ほら今日の事をりっちゃんと電話してる時にムギちゃんは冷やし素麺食べた事あるのかなーって話になったでしょ?」
律「ああ、それから皆で何か持ち寄って食べようって話になったんだよな」
唯「うん。あと憂やあずにゃん達も一緒にやろうよってことになって。それでね、ちょうどムギちゃんもいるしこれは冷麦だ!って」
澪「何がちょうどなんだよ?」
律「澪ちゅわんはにぶいな〜!それはムギが冷や麦食べたら共食いになるなって事に決まってるだろ!」
唯「さすが、りっちゃん探偵!ご名答!」
梓「何言ってるんですか、律先輩も唯先輩も」
律唯「ひどい!」
紬「…と、共食い…ぷっ、あははは!」
律「おー、ムギにはウケたぞー」
唯「やったね!」
□ □ □
律「はいはーい!それじゃ、さっそく始めよーぜー!」
唯「おっけーだよー」
澪「はい、ムギの器」
紬「ありがとう、澪ちゃん」
和「麺を箸ですくって器のめんつゆにつけて食べるのよ」
紬「ふむふむ」
律「色のついた麺を食べるといい事がおこるぞー」
紬「そうなの!?」
純「また懐かしいノリですね」
律「しかし、言い出しはしたものの準備は梓達に任せちゃってわるかったな」
澪「ホントに至れり尽くせりですまないな」
紬「そうだったんだ」
和「私は近いし手伝ってもよかったのに」
梓「いえいえ。受験生のお手を煩わせるわけにはいきませんので」
純「礼には及びませんよ!」
□ □ □
律「さ、さすがにもうお腹いっぱいだな…」
紬「そうね…」
梓「後片付けも私たちがやっておきますので」
律「いやあ、そこまで全部お世話になるわけにはいかないよ」
唯「憂達こそちょっと休んでなよ!」
和「そうね、せめて片づけぐらいは手伝うわ」
澪「そうだな」
紬「よーし!」
梓「さて、それでは先輩方は勉強会の続きを頑張って下さいね」
唯「あ」
律「そうだった」
澪「よかったな、唯、律。今日は和もとことん付き合ってくれるってさ」
和「足りない参考書があればウチから持ってくるわよ」
紬「がんばろー!おー!」
唯律「お、おー・・・」
□ □ □
純「…ってなことが去年あったよね」
梓「あったね」
憂「楽しかったねえ」
菫「あ、そういえば去年しばらく冷麦料理ばかり続いてた事がありました」
梓「そ、それって」
直「今のお話から察するにその平沢先輩のおうちでの出来事が原因のようですね」
菫「なるほど、でもなんだかすっきりしました」
純「そうだ!今年もやろうよ!」
憂「いいね!」
直「ぜひ」
菫「まだうちにたくさん冷麦残ってますから!」
憂「じゃ、またうちでやろう」
純「やった!」
梓「そ、その前に練習ーー!」
おしまい!
最終更新:2014年09月19日 07:03