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唯「澪ちゃぁん」

澪「どうした?」

唯「おなかすいた」

澪「さっきごはん食べたばっかりじゃないか」

唯「さっきって…もう3日も前だよ」

澪「その程度…人類の悠久の歴史に比べれば一瞬にすぎない」

唯「あ、ごめん3日前じゃなくて30分前だった」

澪「それでも人類の悠久の歴史に比べれば一瞬にすぎない」

唯「ラーメンライス大盛りに餃子二人前、それに唐揚げまで食べたんだった」

唯「その後でパフェも食べたっけ」

澪「それはたくさん食べたものだな」

澪「それなのにまだ食べ足りないのか?」

唯「あのときはあれで満足だったんだよ、でも今は違うんだ」

唯「今は…」

澪「今は?」

唯「人間は食物を消化するのです。そしておなかがすくのです。だから人間なのです」

澪「動物だって同じだぞ」

唯「人間は動物です」

澪「唯も動物なのか?」

唯「そうです。私は動物です」

澪「人間じゃなかったんだな」

唯「違います。私は人間です。そして動物です」

澪「動物だからといって」

澪「人間であるとは限らない」

唯「しかし私は人間です」

澪「そうだったのか」

唯「そうだったのです」

澪「なるほどなあ」

唯「正直に言うと、食べ過ぎて全部戻しちゃったから胃の中からっぽなんだよね」

唯「だから今おなかぺこぺこなんだ〜」

澪「よくまた食べる気になったもんだ」

唯「だね!」

澪「まるで他人事だな」

唯「だね!」

澪「やれやれ仕方のないヤツだ」

唯「だねね!」

澪「先を急ぐぞ」

唯「えっ」

澪「先を急ぐぞ」

唯「えっ」


澪「先を急ぐぞ」

唯「えっ」

澪「先を急ぐぞ」

唯「えっ」

澪「飽きた」

唯「澪ちゃんが早々に飽きてくれて助かったなぁ」

澪「私は疲れた。もう寿命かもしれない」

唯「死なないで澪ちゃん!」

唯「今目の前で死なれると後味悪いから私のいないところでひっそりと死んで澪ちゃん!」

唯「香典は憂に任せるから私は一銭も出さないよ澪ちゃん!」

唯「でも香典返しはよろしくね澪ちゃん!」

唯「ちなみに私は元気です」

澪「美人薄命って言うからなぁ」

唯「ダメだ…私…おなかがすいてもう死んじゃうかも…」クラリ

澪「先を急ぐぞ」

唯「えっ」

澪「それはもういい」

唯「あっ、ちょうどいい具合に支那そば屋さんが!」

澪「支那そば屋さんだ!」

唯「支那そば屋さんだ!」

澪「入るぞ」

和「ガララッ」

紬「いらっしゃいませ〜^^」

澪「あっ」

唯「なんで」

律「こんなところに」

澪「ムギがいるんだ」

唯「びっくりしたぁ」

紬「うふふ〜^^」

澪「そうか」

澪「ムギも」

唯「支那そばを食べにきたんだね!」

紬「ううん」

紬「私は支那そばじゃなくて」

紬「ラーメンを食べにきたの〜^^」

澪「『いらっしゃいませ』って言ったからてっきりバイトしてるのかと…」

紬「ひ、ひどい…いいじゃない。店員がサボっていたって…」グスン

澪「ダメだろ」

紬「うそでした〜^^。実は私、お客さんだったの〜^^」キャハッ☆

唯「びっくりしたなぁもう」

紬「ホント?!ホントにびっくりしてくれた!?ねえ唯ちゃん、ホントにびっくりしてくれたのあ!!?」

唯「ごめんうそ」

紬「(´・ω・`)」

澪「店員のフリをして『いらっしゃいませ』だなんて言ったのか」

紬「正確には、昨日までこのお店でバイトしてたんだけど、クビになったの〜^^」

紬「お皿を一日で50枚も割っちゃった〜^^」

紬「わざと」

唯「かっこいい!」

澪「そりゃあ豪快だな」

紬「誉めても何にも出ないわよ〜^^」

唯「百万円頂戴!」

紬「ダメ^^」

唯「ケチ!ムギちゃんなんか大キライ!!」

澪「私はムギのこと好きだぞ」

紬「ここぞとばかりに自分のポイントをあげようとしてるわね、澪ちゃん^^」

紬「はい。お礼に10円あげる^^」

澪「やった!ギザじゅうだ!やった!」

唯「澪ちゃんばっかりズルい!澪ちゃんはいつもそうだよね!澪ちゃんの卑怯者!」

澪「唯。このギザじゅうをあげよう」

唯「さすが澪ちゃん!私澪ちゃん大スキ!あいしてる!」

紬「唯ちゃん、私のこと好きになってくれたら、ギザじゅう2枚あげる〜^^」

唯「さすがムギちゃん!私ムギちゃん大スキ!あいしてる!」

澪「さて、と。茶番はこの辺にしといてだな」

澪「ところでムギ」

紬「なあに^^」

澪「自分をクビにしたお店によく来れるもんだな」

澪「私ならムリだ。そのお店の半径5km以内に近づけないよ…」

唯「私ならそのお店の半径5kmがどのくらいかわかんないや」

紬「私ならそのお店の半径5km以内は空爆するわ〜^^」

唯「でも私はそもそも雇ってもらえないと思う!」

澪「人見知りの私はそもそも面接すら受けにいけないな」

紬「大金持ちの私はそもそも一生働かなくても生きていける^^」

澪「早く共産革命が起きればいいのに」

澪「ブルジョワジーのくせに店員のフリして『いらっしゃいませ』なんて言ってたのか」

紬「いいじゃない。ちょっとした冷やかしよ〜^^」

唯「そうだよ。誰にだって『いらっしゃいませ』って言う権利くらいあるよ!澪ちゃんしどい!!」

紬「そうよ!これは人権問題よ!人間の権利の侵害よ!」

唯「私は人間です」

梓「そして動物です」

紬「人間であり、そして動物でもある」

唯「そう、私たちヒトは生命そのものなのです」

紬「なのです!!!」

澪「どうでもいいけど、早く注文しようよ」

唯「だね!!」

純「お水どうぞ」コト

紬「早くラーメン食べたいわ〜^^」

唯「あれ?ムギちゃん、天津飯じゃなくてラーメン頼むの??」

紬「うん!そうよ、3年前からこのお店のラーメン食べるのが夢だったの〜^^」

澪「3年前はレンタルビデオ店だったけどな、ここ」

唯「私、昨日このお店でトーマスのビデオ借りたよ!」

唯「店長さんから」

紬「唯ちゃんは誰とでも仲良くなれるからすごいわ〜^^」

澪「おい。それは人見知りの私に対する悪口じゃないのか?」

澪「そうだろう、悪口だろう!」

唯「ムギちゃん、私、支那そば食べたい!」

紬「私はラーメン!^^」

唯「あれ?ムギちゃん、醤油味担々麺じゃなくてラーメン頼むの?」

紬「うん!そうよ、3年前からこのお店のラーメン食べるのが夢だったの〜^^」

澪「あっ、このお店、キン肉マンのコミックス置いてる!後で読もう」

澪「しかしなかなか来ないな」

唯「そもそも注文すらしてないからね」

紬「店員はなにをやってるのかしら…」イライラ

澪「はは…ムギがお皿を50枚割ったもんだから」

澪「料理を盛りつけられなくて困ってるんじゃないか?」

紬「バレちゃった〜^^」テヘペロ☆

唯「私が食べたいのは支那そばだよ」

唯「お皿なんていらない」

唯「支那そばをそのまま持ってきてくれればいいんだよ!」

澪「うん。でもその前に注文を伝えないと」

唯「早く支那そば食べたいよぉ!」

澪「おなか空いたな…」グゥゥ

紬「ラーメン食べたいねぇ…」

唯「あれ?ムギちゃん、五目あんかけ炒飯じゃなくてラーメン頼むの?」

紬「うん!そうよ、3年前からこのお店のラーメン食べるのが夢だったの〜^^」

唯「私たちはね」

澪「支那そば食べにきたんだ」

紬「邪道よ。冷やかしね」

唯「冷やかしなんて最低だよ!澪ちゃん!!」

紬「そうよ!冷やかしなんて人間のする行為じゃないわ!澪ちゃん!!」

澪「うるさいな。なにを注文したっていいだろ」

澪「お客様は神様なんだぞ」

唯「私は人間です」

紬「私も人間です」

唯「や〜い。澪ちゃんだけ仲間はずれ〜」

澪「…」

澪「…な、仲間はずれはいやだ…」グスン

唯「澪ちゃんだけ仲間はずれになんてしないよ!」

紬「そうよ!私たちは…」

唯紬「「wwwトwモwダwチwwwじゃない!」」

澪「あ、そういえば財布持ってなかった」

紬「お金持ってないなら神様じゃないわね^^」

唯「そうだね。澪ちゃん人間だね」

澪「やった!これで仲間はずれにならないですむぞ!やった!」

憂「でも資本主義社会からは仲間はずれですね」

澪「いいんだ。みんなと仲間なら。それでいいんだ」

唯「よかったね、澪ちゃん」

紬「よかったね^^」

澪「うん…よかった…よかったよ…」

唯「おめでとう」

紬「おめでとう^^」

澪「ありがとう。みんなありがとう」


〜完〜



最終更新:2014年09月21日 20:34