梓「だから別れたいです」
 
律「は?」
 
澪「なんで?」
 
紬「」ガーン

梓「なんでって、決まってるじゃないですか!私というものがありながら他の男…女かもしれないですけど…に股を開いたことのある糞ビッチですよ!抱けるわけないじゃないですか!」
 
律「落ち着けよ梓!唯がほかの奴と付き合ってたとしても、それは梓と付き合う前の事だろ?」
 
梓「はい」
 
律「じゃあいいじゃないか」
 
梓「よくありませんよ!!じゃあ律先輩は誰かがオシッコいれたカップでティータイムできるんですか!?洗えばまた使えるとか言って!」
 
律「は!?」
 
澪「いやいやそれはおかしいだろ」
 
梓「澪先輩も唯先輩の肩を持つんですか!?」
 
澪「まあ、許してやれよ。お前らあんなに仲良かっただろ」
 
梓「そうなんだ、じゃあ私ムギ先輩のティーカップにオシッコ入れますね」
 
紬「いやあああああああああああっ」
 
律「おいふざけんなよ梓!!」
 
梓「なんで怒るんですか!洗えばまた使えるでしょう!?」
 
澪「そういう問題じゃない!一度梓のオシッコを注いだティーカップをなんで使わなきゃいけないんだ!?」
 
?「僕なら喜んで使わせていただくにゃん!洗わないで注いだままでいいのにゃん!にゃんにゃん!」
 
梓「ほらそういう事ですよ。今澪先輩の言った通りです。それと同じことを私に強いるんですか!?ほかの人間の精液やら愛液やらを受け入れた唯先輩を愛し続けろというんですか!?」
 
律「いやいや」
 
澪「そもそもコップは汚いものを入れるもんじゃないだろ」
 
紬「尿検査用の紙コップとか…」
 
澪「おい絶妙なのを持ち出すな」
 
律「それは使い捨てだからな。梓のなら、『知らない奴とペットボトル回し飲みできるか?』くらいが丁度いい例えなんじゃないか?」

梓「なんですか!なんでわかってくれないんですか!どうして先輩たちは汚物の中古を掴まされた私に同情するどころか、中古の肩を持つんですか!」
 
律「梓!!今のは聞き捨てならないぞ!!」
 
梓「」ビクッ
 
澪「そうだ!恋人の、先輩の事を、しかもその友達に向かってそんな物みたいな言い方するなんて、いくら梓でも許さないからな!」
 
紬「梓ちゃん、人は人生に一度しか恋をしちゃいけないわけじゃないのよ。人は誰もが、明日の事なんてわからない中、この人が最後だと決めて本気で恋をするんだから」
 
梓「だって…大体結婚前に処女を捨てるなんて、ふしだら以外の何物でもありませんよ」
 
律「待てよ、お前ら女同士だろ。結婚前も何も、結婚できないじゃないか」
 
澪「それとも、同性婚のできる国に移住して結婚してから、その…そ、そういう事をするつもりだったのか…?」
 
梓「それは…」
 
紬「ちょっと待って。大体梓ちゃんは、どうやって唯ちゃんが非処女だってわかったの?」
 
律「あー確かに。本当か?あの唯が非処女だなんて…」
 
梓「そんなの決まってるじゃないですか!膜の破れる音がしなかったからですよ!」
 
 
律紬澪「…は?」
 
 
梓「何の音もしなかった上に血も出なかったんですよ!期待を裏切られました」
 
律「待て待て待て」
 
澪「どんな瞬間をイメージしてたんだ?」
 
梓「えっ、『ブツン!ズッニュー!』ってすごい音がするんじゃないんですか?」
 
澪「ぶっ」
 
律「どんな音だよ。聡の部屋のエロ漫画でもそんな効果音ないぞ」
 
澪「ていうかお前らやることやってたんじゃないか」
 
紬「何もエッチを経験してなくても、激しい運動や自慰で処女膜が破れていることがあるのよ」
 
梓「えっ…そうだったんですか?」
 
紬「ええ。だから初めてでも血が出ない人もいるわ」
 
梓「そんな…ムギ先輩私、私…」ヘナヘナ
 
紬「梓ちゃん。唯ちゃんが処女か非処女かはわからない」
 
紬「やむを得ない理由で処女を守れなかった可能性もある」
 
紬「一つ言えるのは、梓ちゃんは唯ちゃんの最初の女より、最後の女を目指せばいいんじゃないかしら」
 
梓「最後の女…ですか?」
 
紬「ええ。でも唯ちゃんとどうしても別れたいというなら、私達はその意思を尊重するわ」
 
梓「…」

ガチャ
 
唯「みんな〜遅れてごめんね。あずにゃ〜ん」
 
律「お、噂をすれば」
 
澪「さて、私達は帰るか」
 
紬「ごめんなさい。今日は私たち三人とも用事があるの」
 
唯「そうなの?」
 
紬「唯ちゃんの分のケーキそこに置いてあるわ」
 
律「またな!唯、梓!」
 
唯「うんっ」
 
バタン
 
唯「あずにゃん…昨日エッチの途中で怒って帰っちゃったよね」
 
梓「…」
 
唯「私、あずにゃんに何か悪いことしちゃったのかなあって、ずっと不安だったんだ」シュン
 
唯「だから、あずにゃんのためにむったんのキーホルダー買って来たんだよ!」
 
梓「!」
 
唯「えへへ、あずにゃんこれで期限直してくれる?ねえ、何が悪かったのか、教えて…」ポロポロ
 
梓(唯先輩…この人はいつもまっすぐで温かくて)
 
梓(だらしないところもあるけどそこも可愛くて、舞台の上では誰よりも輝いていて…)
 
梓(私そんな唯先輩が…)
 
梓「唯先輩は悪くないです…たとえ唯先輩の初めてを貰えなくても、私は唯先輩が好きです!」
 
梓「なのにごめんなさい唯先輩、ごめんなさい」ヒクッヒクッ
 
唯「あずにゃん、私は昨日、あずにゃんに初めてを捧げたんだよ。あずにゃんは私の初恋の人だから」
 
唯「あずにゃんのことを想ってね、毎晩激しい一人エッチをしてたくらいなんだから///」
 
梓(あ…それで…)
 
梓「先輩…出来れば初めてだけじゃなく、最後まで私に捧げてください」
 
梓「こんな私でよかったら…」
 
唯「もちろん!こちらこそ、不束者だけどよろしくね」
 
梓「はい!」

唯「じゃあさっそく私の家でエッチの仕切り直しをしよう」
 
梓「でも先輩ケーキは…」
 
ガチャ
 
さわ子「みんな−…あら?二人だけ?」
 
唯「えへへ…私達これから帰るので、さわちゃんこのケーキ食べて!」
 
さわ子「えっいいの!?」
 
唯「さよーならさわちゃん!」グイッ
 
梓(唯先輩そんなにしたいんだ…)
 
バタン
 
さわ子「行っちゃった…あの唯ちゃんがケーキをくれるなんて、天変地異でも起こるのかしら」
 
さわ子「まあいいわ!ケーキケーキ♪」
 
さわ子「…はぁ〜、出会いが欲しいわ」モグモグ
 




最終更新:2014年09月28日 10:30