澪「さて、集まってもらったのは他でもない」

律「……」

紬「……」

唯「企画名、私が考えたんだよ!!」

梓「唯先輩、ちょっと黙って」

澪「感想言い合う前に反省会するぞ」

律「んだよー。結果として10個もSS集まったんだから別にいいだろー?」

紬「長くなるようならお茶淹れるけど?」

唯「企画名、考えたの誰でしょー?」グフフ

紬「……え、誰なの唯ちゃん」

唯「お、いいこと聴いてくれましたムギちゃん!!なんとですねぇー」

唯「わ・た・し!!」イェィ

澪「……」

律「……」

梓「……どうしたんですか、唯先輩は一体。さっきから『企画名考えたの私』としか言ってないんですけど」

澪「今回の唯にはちょっと企画名を考えた人をインプットしてみた」

律「インプットって」

紬「インテル入ってるって感じのノリね」

唯「あずにゃん、あずにゃん!!」

梓「え、なんですか」

唯「やだ!? 私の考えた企画名!! ちょーきゃーもー!!」キャッキャッキャッ

梓「……あぁ、はい。ですな」

澪「思わず武士になるほどか」

紬「唯ちゃん、このチョコ特別に唯ちゃんにあげるわ。うちの会社で作ったんだど6時間くらい溶けないから、これ急いで舐めて」

唯「わーい! ムギちゃんありがとー♪」ナメナメ

その味は甘くてクリーミーで、こんな素晴らしいチョコレートをもらえる私は、きっと特別な存在なのだと感じました。
今では私がおばあちゃん。孫にあげるのはもちろんツムギーズオリジナル。
なぜなら彼女もまた特別な存在だからです。

唯「う、うますぎるぅ……」ジーン

律「ムギの家、チャーリーとチョコレート工場でもするの?」

紬「ちょっと健康食品として、ダイエット目的で作ってたのだけど、思わぬところで役にたったわね」フゥ

律「お、ダイエット目的かっ! どれ、澪もムギに一個ぐらいもらっとけば?」

ガツっ

律「った〜!? 無言で殴るなよ」

梓「わが部の良心、ムギ先輩が率先して撃破なさるとは」

澪「こっからは唯はチョコ舐めてるだけだから、4人で話進めるぞ」

紬「反省会っていうのは、なんのことについて反省をするの?」

澪「うーん。反省会っては言ったけど、今回初めて企画者として立ち上がってみたから、なんとなくその体験談みたいな感じ、かな」

律「んなもん、チラシの裏だかホワイトボードにでも書いとけばいいだろ」

梓「まぁまぁ、律先輩。こういうのも面白いって思ってまた企画を立ててくれる人がいるかもしれないじゃないですか」

紬「そうね。自分の中の狭まった価値観だけで色々と物事を決めていると、
他人と溝がいつの間にかできてしまって戻れなくなって素直になれなくなる、ということもよくあることだものね」

澪「ムギ、なんのことを話しているんだ?」

律「さあね。じゃあ、とにかくさっさと終わらせよーぜぇ」

澪「だな。最初はそうだな。企画名と言いたいところだけど」

紬「今回、企画名を考えたのは唯ちゃんだから、そこは私たちだけでは話ができないね」

梓「唯先輩のことですから、思い付きで考えたんじゃないんですかね」

澪「今年の夏はドラえもんの映画があったからな。感動って単語にそのイメージを植え付けられてても仕方ないよ」

律「でも、なかなか私は気に入っていたよ。STAND BY ME けいおん!」

紬「今年はけいおん!が5周年を迎えたけど、『いつまでもけいおん!のそばにいたい』っていう気持ちがこもっていそうで、よかったと思うよ」

澪「うん。企画名を考えてくれた唯には感謝しないとな!!」

梓「……。じゃあ、次は期間ですかね」

梓「今回は11月に私と唯先輩の誕生日がある関係で、そもそもこの感謝企画すらうやむやになりそうな雰囲気が最初あったんですけど」

律「あー、私、ああいうグダグダ嫌いだからさ。見ててイライラしたよ」

澪「イライラするくらいならいっそ自分がしてしまおうって思って企画者に名乗り出たんだけどな」

紬「当初は10月30日、31日を期間にしていたけど」

澪「あぁ。10月中に終わらせたら11月中の梓ちゃんと唯ちゃんの誕生日は関係なくなるかな、と思ってそうしたんだ」

律「たしかに11月前にそれだと企画は終わるけど。平日だよな、30日と31日」

紬「今となっては期間を長くして正解だったわね」

澪「すごかったな。私がオープニング的に書いた書き込み以外動きがなかったもんな」

律「……澪は犠牲になったのだ」

梓「企画はいつも最終日の締め切りギリギリにラッシュがくるから、別にいいかと思ってたんですけどね。今回も予備日を設けるためにとして期間を2日にしててよかったです」

澪「それに今回は2日に唯と梓の合同誕生日会があったからさ、それに行くSS書く人もたくさんいるんだろうな、と思って」

澪「正直、参加者いなさすぎて私途中でもう企画スレは自分専用のスレにでもしていろいろ遊んじゃおうかと思ってたんだ」

紬「色々遊ぶって?」

澪「もう終わったことだし深くは言わないけど、面白さを追求しなければ書きたいネタはいくらでもあるからさ」

澪「一人で思いついたらすぐに書いて投下みたいな……」

梓「一人感動企画……」

律「澪、やめろ。これ以上は言わなくていい……っ!!」

梓「企画者が暴走したらダメじゃないですか」

紬「もっとSSを書いてくれる人のことを信用しないとダメよ?」

澪「め、めんぼくない……」

律「ま、まぁ。澪もそれくらい人が集まらなくて焦ったってことで勘弁したげて」

澪「参加者がゼロ,もしくは私と最初に書いてくれた人の1人だけ参加の企画として名を残すかとヒヤヒヤした」

紬「よしよし、澪ちゃん。よしよし」

律「でも、澪が焦る位、最初は人が集まらなかったけどさ、そもそも感動企画っていうテーマっていうの?それがちょっと難しかったんじゃないか?」

梓「あ、それは私も思いました。感動っていうよりは、心温まる話、ぐらいにしておけばよかったかなって」

紬「でも、梓ちゃんの言う、心温まる話、っていうテーマだと読めなかっただろうな、っていうSSが今回はあったわよ」

澪「うん。確かに自分でも書いてて難しいテーマだな、って思ったけど、ムギが言ったことを考えると悪いテーマではなかったように思うな」

梓「人の心を感動させる難しさが今回はわかりました」

紬「そうよね。その人の価値観や好み、正確、趣向、体験で心が動かされるものって変わってくるし」

梓「世の中には血しぶきが上がるシーンで感動する人もいらっしゃいますもんねぇ」

澪「」

律「そんな一部を抜粋しなくても。私だったら、ハイハットがうまくいったときとか、リムショットが綺麗に鳴ったときとか、感動しちゃうかな」テレテレ

梓「あ、……ですね」プッ

律「なかのぉーーー!!!」

紬「なにもドラえもんみたいにあからさまなお涙ちょうだいをする必要は全くないのよね。ただ単にドラえもんが感動っていうものに直結しやすい年だったのよ、2014年」

律「ムギはドラえもんに親でも殺されたのか?」

律「まぁ、こんなもんで反省どうですか、澪。満足した?」

澪「」

律「ってまだ気失ってたのかよ」

澪「はっ。私は一体。さっきまで『私の幼馴染との青春ラブコメが中二病すぎる』って本をかわいい天使がオススメしてくれてたはずだけど」

律「なにその本。私を巻き添えにすんな」

紬「いくらで手に入るのその本!?」

梓「こういう話題は本当にがっつくなぁ。ムギ先輩」

唯「ムギちゃーん。チョコなくなったー」

紬「えっ。まだ3時間しか経っていないわよ。唯ちゃんどういう舌をしているの」

唯「チッチッチッ。日頃のアイスで鍛えた私の舌を舐めてもらっちゃ〜困るぜ!」」

紬「舌を舐める……。すごくいい響きね」

澪梓「……」

律「とーにーかーく! 唯もチョコ舐め終わったし今日はもう遅いから帰ろうぜ」

梓「いつの間にか、こんな時間ですね」

紬「感想はまた明日ね」

澪「……だな。明日になる分、各々感想はちゃんと考えてきておくよーに」

律紬梓「はーい」



最終更新:2014年11月09日 12:55