純「ん!」(ポッキーを咥えてる)

梓「・・・何それ?」

純「ポッキーだけど?」

梓「それは見ればわかるよ」

純「梓今日誕生日でしょ?ポッキー1本あげるね」

梓「安っ!」

純「ほれ、グッといけ!」(ポッキーを咥える)

梓「いや、だからそれが何なの?」

純「ポッキーゲームだけど?」(ポッキーを咥えてる)

梓「いやだから、さも当然のように言ってるけどさ」

純「梓は今日誕生日だからさ、チョコ付いてる側ゆずってあげるね」

梓「だから安っっ!」

純「さぁ!カモーン!」フンス

梓「ああ、もうっ」

純「食べないの?」

梓「うん、根本的な部分から話会おうか」

純「あれ?梓もしかしてポッキーを柄の方から食べる派だった?」

梓「人の話を聞け!!」

純「あ、ちなみにポッキーの柄ってのはチョコ付いてない部分って意味ね」

梓「柄の意味のそれは流れでだいたいわかってたし、そもそも話聞いてってば!もう!」

純「まぁ、柄から食べる派も少数ながらいるけどさ。せっかく誕生日なんだし、チョコ側から食べてみない?」

梓「あーダメだわコイツ。日本語が通じてねえわコイツほんとマジで」

梓「ていうか、ポッキーをチョコ付いてない方・・・柄から食べる人っているの?」

純「あー、ポッキーをタバコに見たてて想像するとわかりやすいかも」

梓「あ、はいはい。小袋から直接口に運ぶ食べ方ね」

純「そうそう!だから柄から食べる方法は別名シガー食いと・・・」

梓「どうでもいいわっ」

純「梓が聞いたんじゃん!!」

梓「純さー」

純「んー?」

梓「本気でポッキーゲームしたいわけ?」

純「んー、まあそこそこ」

梓「そこそこかよっ」

純「じゃ本気」

梓「それも困るなぁ」

純「どっち!?」

梓「普通に祝えばいいんじゃないかな?祝われる側が言うのもなんだけど」

純「そんなのつまんないじゃん!」

梓「完全に私の誕生日を口実に私で遊んでるよね」

梓「普通にポッキーだけもらうって選択肢は無いの?」

純「梓、あんたそんなにポッキーが食べたかったの?」

梓「そうじゃないけどさ」

純「普通に食べたらつまんないからポッキーゲームなんだよー」

梓「純が相手じゃなぁ」

純「私の唇では不満かね?」ボリボリ

梓「・・・ていうか、純さっきからめっちゃポッキー食べてるよね?」

純「ん?」

純「あ、最後の一本だわ」

梓「私にポッキーあげる気ないよね?」

純「めっちゃあげるよー。最初に言ったじゃん。一本あげるねって」

梓「本当に一本しかくれないとは思わなかったからね」

純「親友の誕生日、祝いたいじゃん?」キリっ

梓「まったく伝わってこないなあ」

純「梓~、んー」(ポッキーを咥えてる)

梓「・・・もう!」かぷっ

梓「・・・・・・・・・・・・。」ポリポリ

純「・・・・・・・・・。」ぽりぽり

梓「・・・。・・・。」ポリポリ

純「・・・!」ポリポリ

梓「・・・っ」ポリっ

純「ねえ。最後まで食べないの?」

梓「どうしようかな」

純「最後までチョコたっぷりだよ?」

梓「トッポじゃん。それ」

純「味はポッキーと同じだよ」

梓「コイツとんでもない事言い出したな」

純「・・・食べないの?」

梓「・・・そっちこそ」

純「いいの?」

梓「あ、やっぱダメ」

純「どっちだよ」

梓「今日、私の誕生日じゃん」

純「うん。おめでと」

梓「ありがと。だからさ」

純「ん」

梓「私が食べるね。ポッキー」

純「・・・うん」

梓「・・・。」はむっ

梓「・・・んっ」ちゅぱちゅ

純「・・・むぅ、んんっ」ちゅっちゅ

梓「ちょっ、ねぇ・・・」ちゅぱはむっ

純「ん、何?」ちゅ、ちゅっ

梓「目。つむってよ」ちゅぱちゅっちゅ

純「や」れろっ

梓「ぁんっ、もう・・・」ちゅぱれるっ

純「んっ、ん、」ちゅっちゅっちゅ

梓「ふぅ」

純「ふー」

梓「・・・ごちそうさまでした?」

純「うーん、それもどうだろ」

梓「ポッキーの話だから、いいんじゃない?」

純「そだね。美味しかった?ポッキー」

梓「うん。まあまあだね。ポッキーって」

純「そ」

梓「・・・たまに食べたくなるかもね。ポッキー」

純「・・・私もそうかな?美味しいよね、ポッキー」

梓「そうだね」

純「美味しかったんじゃん」

梓「まあね」

梓「また食べたいな。ポッキー」

純「・・・もう無いよ?」

梓「買ってきて」

純「うん、いいよ。誕生日だし」

梓「今」

純「今?」

梓「うん。すぐに」

純「いいよ」

梓「ありがと。急に食べたくなってさ」

純「わかるわー」

純「・・・。」

梓「・・・。」


ちゅっ



おしまい!



最終更新:2012年11月12日 21:27