澪にゃん「暖かいにゃーん」のびー



純にゃん「本当にゃん」



梓にゃん「これは、こたつって言うらしいにゃん」



澪にゃん「極楽にゃん…」



純にゃん「野良猫時代、冬は地獄でしたにゃん…」




野良猫時代



澪にゃん「さ、寒いにゃん…」



梓にゃん「遂に冬が来たにゃん…」



純にゃん「も、もう冬は嫌いにゃん…」



澪にゃん「暖かい場所を探すにゃん」



梓にゃん「はい、にゃん」



純にゃん「あそこはどうにゃん?」



こらっ!野良猫は入るな



澪にゃん「にゃっ!」



梓にゃん「逃げるにゃん!」



純にゃん「はぁはぁ…あんなに怒る事ないのににゃん」



澪にゃん「あそこなら誰も来ないかもにゃん」



梓にゃん「よいしょっと」するっ



純にゃん「割りと暖かいにゃん」



澪にゃん「ここで、寒さを凌ごうにゃん」



純にゃん「これは何だにゃん?」



梓にゃん「色々、書いてあるけど読めないにゃん」



澪にゃん「この緑色の四角いのは何だにゃん?」



純にゃん「不思議な場所にゃん」



梓にゃん「暖かいから、どうでも良いにゃん」



澪にゃん「さぁ、猫団子するにゃん」ぎゅっ



梓にゃん「はい、にゃん」ぎゅっ



純にゃん「暖かいにゃん」ぎゅっ



※澪にゃん達は電話ボックスの中に居ます



澪にゃん「狩りをしなきゃにゃん」



梓にゃん「ネズミや鳥を見かけないにゃん…」



純にゃん「人間に貰うしかないにゃん…」





公園



澪にゃん「ここで待つにゃん」



梓にゃん「今日は来ますかにゃん?」



純にゃん「わからないけど、待つしかないにゃん」



澪にゃん「ちょっと、おしっこにゃん」





澪にゃん「にゃっにゃっ」ざくざく



澪にゃん「すっきりしたにゃん」



澪にゃん「あ、あれは…」



梓にゃん「澪にゃん先輩、終わりましたかにゃん?」



純にゃん「何かあるのかにゃん?」



澪にゃん「見ちゃ駄目にゃん!」



梓にゃん「こ、これは…」



野良猫「」



純にゃん「死んでるにゃん…」



澪にゃん「きっと、凍死したんだにゃん…」



梓にゃん「可哀想にゃん…」ぐすっ



純にゃん「明日は我が身にゃん…」



梓にゃん「純にゃん、縁起でもない事言ったら駄目にゃん!」



純にゃん「ごめんにゃん」



澪にゃん「埋めてあげようにゃん」










澪にゃん「今日は来ないみたいにゃん…」



梓にゃん「お腹空きましたにゃん」



純にゃん「我慢するしかないにゃん」






電話ボックス



澪にゃん「お腹は空いたけど、寒さは凌げるにゃん」



梓にゃん「それは有難いにゃん」



純にゃん「もう、寝ましょうにゃん」



澪純梓「ZZZ」ぎゅっ




暫くして



澪にゃん「にゃっ!」がしっ



梓にゃん「やったにゃん、捕まえたにゃん」がしっ



純にゃん「こっちもにゃん」がしっ



澪にゃん「久々の成功にゃん」



梓にゃん「鳩とは豪勢ですにゃん」



純にゃん「あそこの物陰で食べましょうにゃん」







澪にゃん「お腹一杯にゃん」



梓にゃん「本当ですにゃん」



純にゃん「帰りましょうにゃん」



電話ボックス



作業員「知ってるか?ここに野良猫が住み着いたらしいよ」



作業員②「本当か?撤去するのが忍びないな…」



作業員「せめて、冬だけでも置いてやりたいな」



作業員②「全くですね、あっ!」



作業員「どうしたんだ?あっ…」



澪純梓「…」



作業員②「ごめんな、今日で撤去するんだ」



澪にゃん「止めてにゃん止めてにゃん」



梓にゃん「取らないでにゃん」



純にゃん「嫌にゃん寒いのは嫌にゃん!」



作業員「そんなに鳴かないでくれよ…」



作業員②「ごめんなごめんな…」










澪にゃん「なくなってしまったにゃん…」



梓にゃん「また、暖かい場所を探さなきゃにゃん…」



純にゃん「酷いにゃん…」



澪にゃん「雪にゃん…」



梓にゃん「は、早く暖かい場所を探しましょうにゃん!」



純にゃん「ゆっくりしてる暇はないにゃん!」



澪にゃん「嫌にゃん死にたくないにゃん…」




寒いにゃん…



もっと私に寄るにゃん



もうすぐ、春にゃん



頑張ろうにゃん



また、雪にゃん…



嫌にゃん嫌にゃん…



助けてにゃん…











澪にゃん「う、うーん」



梓にゃん「寝てしまってたにゃん…」



純にゃん「ちょっと出ましょうかにゃん」



澪にゃん「夢を見ていたにゃん」



梓にゃん「私も、あの不思議な場所がなくなった夢にゃん」



純にゃん「何回も死にかけたにゃん」



澪にゃん「暖かい部屋とこたつ」



梓にゃん「優しいご主人様とご飯」



純にゃん「私達は幸せにゃん」



澪にゃん「でも、こうしてる間にも野良猫達は寒さに凍えてるにゃん」



純にゃん「余り考えないようにするにゃん」



澪純梓「…」



姫子「ただいま」



澪純梓「お帰りなさいにゃん」



姫子「今日は初詣に行ってお願いしてきたんだよ」



澪にゃん「初詣って何だにゃん?」



姫子「あっ!ご飯の時間だから用意するから待っててね」



純にゃん「ご主人様は何をお願いしたのにゃん?」



梓にゃん「気になるにゃん」



いちご「教えて欲しい?」



澪にゃん「猫神様、教えて欲しいですにゃん」




神社



エリ「神様が神様に祈りに来るのも変な感じだね」



いちご「確かに」



姫子「お参りしよう」



姫子いちごエリ「…」



いちご「何を祈ったの?」



エリ「人間として長生きして少しでも長く活動して猫神と姫子と仲良く出来るようにかな」



姫子「いちごは?」



いちご「犬神と同じ」



エリ「姫子は?」



姫子「私はね」



全ての犬や猫が


夏は涼しい部屋でだらけ



冬はこたつで丸くなれますように



おしまい



最終更新:2015年01月06日 23:18