今日のニュースです。本日は○○流星群が地球に大接近、たくさんの流れ星が空を舞うでしょう…
憂「流れ星だって~お姉ちゃん」
唯「ロマンチックだね~」
憂「そろそろ学校いこうか♪」
唯「そだね♪いってきま~す」
ガチャッ
桜高軽音部におきたある一晩の物語。
放課後
唯「今日流れ星がたっくさん観えるんだって~」
紬「私の家は昨日から屋上に望遠鏡を準備してるのよ~」
澪「流石にすごいな!ムギの家は」
紬「それほどでも…」
律「流れ星って願いを叶えてくれるんだっけ?」
梓「聞いたことありますね、そんな話…」
唯「はぅ~ろまんちっく~」
澪「さて、流れ星もいいけどもうすぐ学祭!練習はじめるぞ!」
一同「おーっ」
律(学祭か…ここんとこなんか緊張するな…)
ジャジャッジャジャッジャーン!
唯「ふぅ…」
澪「律!さっきのじゃテンポがあんまり速すぎだぞ!!」
律「澪だってベースバラバラだったじゃないか!!」
澪「それはお前のテンポのせいだろ!!」
唯「ちょ…喧嘩はだめだよ!!」
梓「そ、そうですよ!時間も無いんですから!!」
澪「ご、ごめん」
紬「…もう一回合わせましょう」
ジャジャッジャジャッジャーン!
唯「…ほっ」
澪「律!!私の話聞いてたの!?だから速すぎるんだって!!」
律「澪がかってにずれてるだけじゃないのかっ!!」
梓「だからやめてください!」
律「うるさい!偉そうな口きくな!!」
梓「ひっ」
澪「律ぅ!!なんて事いってるんだ!!」
律「だいたい梓は自分が上手だからって周りを巻き込もうとしてるんじゃないのか!?」
梓「そ、そんな…」
唯「りっちゃん!!」
律「唯も!!最近なにも上達してないんじゃないのか!?ムギだって…」
ボコッ!!!!
律「…ってぇ」
唯「み、澪ちゃん!?」
澪「…っ!!」
澪「偉そうな口きいてるのはお前だろ!!自分の失敗を素直に認めろよ!!」
律「…わかったよ」
澪「…え?」
律「やってられるか!!もう帰る!」バタッ
唯「り、りっちゃん!!」
ガラガラッ
唯「…」
紬「…」
澪「…仕方ない、4人で練習するか」
梓「…グスッ」ポロポロ
唯「あずにゃん?」
梓「…ですよ」
梓「こんなの駄目ですよっ!!おかしいですよっ!!」
梓「澪先輩!!なんで律先輩を止めないんですか!!もっと冷静に言えば…」
澪「…自分から出て行ったんだ…それに自分の責任だろ」
梓「…そんな…そんなの…っ」バタバタッ
唯「あずにゃん!?」
梓「私も帰ります!!」
ガラガラッ
紬「梓ちゃんまで…」
澪「…」スッ
唯「澪ちゃん!やっぱりおかしいよ!あずにゃんの言ったとおりだよ!!」
澪「…」
紬「澪ちゃん!?」
唯「待ってよ澪ちゃん!!」
ガラガラッ
唯「…そんな」
紬「…私たちも帰りましょうか」
律「…ただいま」
聡「あ、姉ちゃん!今日流れぼ」
律「っさいしゃべんな!!」
聡「え…」
バタンッ
律「…澪の馬鹿」
同じ頃、中野宅
梓「…あんなじゃ学園祭も何も…」
梓「やっぱりここの軽音部じゃ…」
秋山宅
澪「…馬鹿律」
唯「…ただいま~」
憂「おかえり~…どうしたの?何か暗いよ?お姉ちゃん」
唯「…グスッ」
憂「え?」
唯「ういぃぃぃぃぃ」ギュッ
憂「ど、どうしたの?何で泣いてるの!?」
唯「……」
憂「そんなことが…」
唯「…ごめんね、こんな話して」
憂「いいよ、お姉ちゃんが苦しいときはなんでも言って…」
唯「…ありがとう憂…グスッ…部屋にいるね」
バタン
憂「…」
憂「…お姉ちゃんが悲しんでると…」
憂「私も悲しくなっちゃうんだよ…だから…悲しまないでよ」ポロポロ
…………数時間後
律「……なにやってるんだろ?私」
律「学祭近くて焦ってたの私じゃん…それなのに…なのに…グスッ」
梓「…駄目、やっぱりあの軽音部じゃないとやだ…」
梓「でも…このままじゃもしかして…」
澪「…私やっぱり変だったかな…」
澪「梓や唯の言うとおりだ・・・冷静に律を…でもこれじゃあ…」
律「…このままじゃ」
梓「…二度と一緒に」
澪「…演奏できないかもしれない」
唯「……そんなの絶対いやだよぅ」ポロポロ
憂(…お姉ちゃん、やっぱり流れ星なんて観ないのかな?)
憂(…お姉ちゃん、辛いよね?悲しいよね?)
憂(でも結局、私には何も…何も出来ないよ…)ポロポロ
、:*:。.:*:・'゜☆
憂(!?)
琴吹宅 屋上
紬「…綺麗」
紬「……願いが叶う…か」
、:*:。.:*:・'゜☆
律「あ…」
梓「流れ星…」
澪「綺麗…」
憂「お姉ちゃん!流れ星だよ!!」
唯「…え?」
、:*:。.:*:・'゜☆
、:*:。.:*:・'゜☆
唯「…すごい」
憂「お姉ちゃん…流れ星ってお願いを叶えてくれるんだって……」
唯(私の…願い?)
、:*:。.:*:・'゜☆
律「…願い……な~んてそんなの叶うわけないよな~」
律(でも望んでるはずだ…何をって)
澪(今日の出来事…)
梓(このままじゃ私たち…)
紬(もう…今まで通りにやっていけない)
唯(そんなのぜったい嫌っ)
憂(お姉ちゃんだけじゃない…みんな望んでるはず…だから)
、:*:。.:*:・'゜☆
、:*:。.:*:・'゜☆
律(どうか…これからも)
澪(私たちの軽音部が)
紬(みんなで…変わることなく)
梓(ずっと…いつまでも…)
唯(…一つでありますように)
憂(どうか…お星様…)
律・澪・紬・梓・唯・憂・「この願い、叶えてくださいっ!!」
翌日 放課後
唯(…みんな、ちゃんといるのかな?)
唯(っ!何心配してるんだ
平沢唯!大丈夫に決まってるよ!!)
ガラガラッ
唯「おい~っす!」
澪「唯!」
紬「唯ちゃん」
梓「澪先輩!!」
唯「みんな……りっちゃんは?」
澪「…」
ガラガラッ
澪「あ…律……」
唯「りっちゃん!」
紬「…」
梓「…」
律「……」すぅ
律「昨日はごめん!!」
律「自分勝手に焦ってたのに…全部誰かのせいにして!!」
律「本当に・・・ゴメンッ」ポロポロ
紬「…」
梓「…」
澪「…」スッ
唯「澪ちゃん?」
澪「律…何泣いてるんだ?お前らしくないぞ」フキフキ
律「…澪…」ギュッ
澪「……律…律ぅ…」ポロポロ
唯「…」ニコッ
梓「…大丈夫みたいですね…」
唯「うん…グスッ……良かった」
紬「……流石に我慢しなきゃ」プルプル
唯「ただいま~」
憂「お姉ちゃんおかえり~(あ、今日のお姉ちゃん嬉しそう)」
唯「練習しすぎておなか減ったよぉ~」
憂「もうすぐ晩御飯出来上がるから、ちょっとまっててね~」
唯「は~い♪あ~あか~みさ~まおね~がい~」ぶつぶつ…
憂「…」ニコッ
憂「お星様…ありがとうございます」
終
最終更新:2015年01月14日 20:40