第12話「憂誕」
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V !: :ハ: :\!|: : : :.|/,x芹芸ヾ _-∨|: : : : :!: |
. j /ヽ}: |: :/|: |: : :小,イノ:::゜} ,芸芯 | : : : : ハ | 2月22日
/ |: !:/Λ !、: : | 之Zソ {.ノ:::ハ}/|: : / / |! 今日は私の誕生日です
V ヾ { ( \! 、、、 、ゞソ ハ:|/|/
\_ `` ハ/ /
!ヽ , 、 ′
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r-く >、 . ゛
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. rく、:::::::::::::::\ \/
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純「それじゃあ、今日は憂の誕生日ということで! 憂のことを全力で祝ってしんぜよう!」
憂「わー!ありがとー、純ちゃん」
梓「憂の誕生日だからって朝から押しかけてきちゃったけど…。憂、迷惑じゃなかった?」
憂「ううん、全然。それにお姉ちゃんもまだ寝てるし」
梓「え?まだ寝てるの?だってもう9時過ぎてるよ」
憂「お姉ちゃん、私のためにプレゼント作ってくれてるみたいで…。それで徹夜してたみたい」
梓「あー、なるほど。そういうことか。それなら納得」
純「でもさー、ついつい休日ってお昼頃まで布団で寝てたくなっちゃうよね」
梓「それは純だけでしょ。休日だからって怠けてると、怠け癖がついちゃうよ」
純「大丈夫だってー。私、やるときはちゃんとやる人間だし?」ゴロゴロ
梓「人んちに来て早速ゴロゴロしてる人がそんなこと言っても説得力ないよ…」
梓「あ、そうそう。プレゼントと言えば」ガサゴソ
梓「……はい、憂。お誕生日おめでとう」
憂「わー、かわいい猫さんのぬいぐるみ! ありがとー、梓ちゃん!」
梓「ふふっ。どういたしまして」
梓「なんか2月22日は猫の日でもあるらしいからさ。だからプレゼントも猫のぬいぐるみにしちゃったけど……喜んでもらえてよかったよ」
純「おっ!プレゼント贈答の流れ? じゃあ私もとっておきのプレゼントをあげちゃおっかなー?」ゴソゴソ
純「はい!憂!プレゼントだよ。ついでに梓にもあげる」
梓「えっ!?じゅ、純が私のプレゼントまで用意してくるなんて…。何か企んでるんじゃないよね」
純「ひどっ!そんなわけないじゃん!!これは私の純粋な気持ちだよ、キモチ」
憂「ありがとー、純ちゃん。……えっとこれは、腕輪…かな?」
梓「なんかドーナツみたいな形してるね」
純「そう!まさに君たちの言うとおりドーナツ型の腕輪だよ!しかも私の手作り!!」
憂「へぇー、わざわざ私のために作ってくれたんだ、純ちゃん」
純「その通り……と言いたいところだけど実はもうちょっと深い目的があるのよ」
梓「次の純の誕生日にプレゼントのお返しを期待する目的とか?」
純「ちがーう!それにその腕輪、私の分もあるし」スチャッ
梓「すでに腕につけてたの!?」
憂「わー♪似合ってるよ、純ちゃん!」
純「でしょー?ほら、憂たちもつけてみなよ」
梓「別にいまじゃなくてもいいじゃん。私は明日試しにつけてみるよ」
純「ダーメ!今つけて!」
梓「わ、わかったよ……」スチャ
憂「私もつけましたー♪ ……でも純ちゃん、どうしてプレゼントを腕輪にしようと思ったの?」
純「ほんとは首輪にしようと思ったんだけどね」
憂梓「えっ」
純「うそうそ。冗談だよ、冗談。憂の誕生日は2月22日だから、腕輪をプレゼントしようと思ったんだ」
梓「いやいや、それじゃ説明になってないでしょ」
純「何言ってんの、梓。2月22日だから『う・で・わ』の日なんじゃん」
憂「純ちゃん……」
梓「純、どうやら熱があるみたいだね。とりあえず救急車呼んだ方がいいかな」
純「わー!!冗談!これも冗談だから!!!本当の理由は2月22日は世界友情の日だからですすみませんでした!」
憂「世界友情の日……?2月22日って世界友情の日でもあるの純ちゃん?」
梓「また適当なこと言ってるんじゃないよね」
純「さすがにこれは本当のことだって!だから友情の証として腕輪を作ってきたってわけ」
憂「友情の……」
梓「証……?」
純「そう。これから先、3年生になっても、大学生になっても、大人になっても、ずーっと友達でいられるようにっていう願いをこめてね」
梓「じゅ、純らしくもない台詞だけど……」
憂「なんだか素敵だね、そういうの」
純「そ、そうかな///」
憂「うん!私とっても素敵だと思うよ!! 今日はこんなに素敵なプレゼントをありがとうね純ちゃん!」
純「いやいや、なんだかそう言われると照れるね///」
梓「私からも一応お礼言っとくよ。ありがとね、純」
純「梓まで……」ジーン
憂「ふふっ。友情の証かぁー。なんだか友情をプレゼントでもらっちゃったみたい」
純「我々の友情は永久に不滅です!」
梓「もうっ。純ったら……」
憂「あ、でももちろん梓ちゃんから貰ったプレゼントも大切にするよ?……今日は二人とも、ありがとね」
梓「と、当然のことをしたまでだよ///」
純「わー梓照れてるー」ププッ
梓「て、照れてなんてないよ///」
憂「ふふっ。…それじゃあ二人とも、ケーキでも食べよっか?」
純「!! いただきます!」
梓「じゃあ……私もいただいちゃおうかな」
憂「そうこなくっちゃ!じゃあお姉ちゃんの特製ケーキ、準備しちゃうね」
梓「え……?ケーキ作ったの唯先輩なの……?」
憂「うん。お姉ちゃんの誕生日に私がケーキ作ってあげたからそのお返しにって張り切っちゃって」
梓「唯先輩の張り切り……何か嫌な予感が…」
憂「大丈夫だよー。なんか2月22日はおでんの日なんだーって言ってケーキにおでんの具乗せてたけど」
純「全然大丈夫じゃないよねそれ!?」
梓「ほ、ほらケーキなら私もお店で買ってきたしさ!お昼に食べるケーキはそっちにしない?」
純「そ、そうそう。唯先輩の作ったケーキなら、夜にでも二人っきりで食べた方が絶対おいしいって」
憂「そうかな……?じゃあそうさせてもらおうかな」
梓純(た、助かった…)
梓「…コホン。それじゃ気を取り直して……」
梓「憂、お誕生日おめでとう。これからもよろしくね」
純「ハッピーバースデー、憂ー!いつまでも友達でいようね」
憂「〜〜!!ふ、二人とも…! ありがとうー!!」ギュー
梓純「うわぁっ!?///」
憂ちゃんお誕生日おめでとうございます
終われ
最終更新:2015年02月10日 23:29