第15話「七夕!」
七月七日 七夕です!
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// .| 武|
,'/ | 道|
|.| | 館|
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音楽室
律「よーし、七夕といことで 今日の練習は中止!!みんなで願い事を考えるぞー」
澪「なんでそうなるんだよ!」
紬「竹と短冊も買ってきたわ!!」ジャーン
梓「……いつのまに!」
律「だから皆、今日はもう観念して七夕を楽しめ!」
梓「……また今日もまともに練習できなさそうですね」グスン
澪「……そうだな」ガックリ
律「まぁまぁ、そんな落ち込むなって。澪も願いごと考えようぜー」
律「ハイ、澪。短冊」
澪「……じゃあ『今すぐ練習したいです』って書いていいか?」
律「……ふーん、澪はそんなお願いごとでいいんだー」
澪「…え?」
律「よくよく考えてみろよ。澪、七夕は一年に一回しか来ないんだぞ? それなのに今日今すぐ練習したいとかそんな限定的な願い事でいいのか?」
澪「確かに……、そうだな。わかった、律 私もちゃんと願い事考えるよ」
律「そうこなくっちゃ!……悪いな、梓。 澪はもらってくぞー」
梓「あぁ澪先輩まで律先輩たちのサイドに……」
唯「あずにゃんもこっち来ていいんだよー?楽しいよー?」
梓「い、いいですよ。 私は一人で練習してますから」
唯「えー…… あ! じゃあ私があずにゃんの分のお願いごとも書いてあげるね!」
梓「……勝手にしてください」
唯「じゃあ本当に書いちゃうよ! えーと…『毎日ネコミミをつけたいです』……っと」
梓「!!ちょっ!何ですかそれ!私そんなこと思ってません!!」
梓「貸してください!私が自分で書きます!」バッ
律「おー、梓もこちら側へようこそようこそ。 まぁ座れー」
梓「あっ……」
梓「結局こうなるんですよね……」
紬「でも私、こうしてみんなでお願い事考えられて嬉しいわ♪」
唯「……書けたよ!」
律「おー、随分早いなー。ちょっと見せて」
唯「いいよー。 はいりっちゃん」
律「どれどれー? ふむふむ、『ムギちゃんのお菓子がもっとたくさん食べられますように』……?」
律「って今の水準じゃまだ満足してなかったのかよ!」
紬「ごめんね唯ちゃん、明日からお菓子もっとたくさん持ってくるね?」
唯「やったー!もう願い事叶っちゃったよ」
梓「まだ竹にかけてすらいませんけどね」
澪「いいなー…」ブツブツ
律「澪はなんて書いたの?」ヒョコッ
澪「!!ダ、ダメ!! 私のは見せないからな!」
律「……あー、あんなところに澪の大好きなうさぎさんがー!」
澪「えっ!?」バッ
律「スキあり!」サッ
澪「!!律!だましたな! 返せ!!」
律「やーだよん。さぁー、澪ちゃんはなんて書いたのかなー?どれどれ……」
短冊『体重が減りますように体重が減りますように体重が減りますように体重が……』
律「怖っ!! お経かよ!」
澪「……だって今年もまた太っちゃったんだもーん!」ワーン
律「だからといってあんなに書く必要はないだろ!」
唯「あずにゃんは何て書いたの?」
梓「! わ、私のもお見せすることはできません!」
唯「ブー、あずにゃんのケチー……あ!あずにゃんの後ろにムギちゃんが!」
梓「まったく、律先輩と同じ手は食いませんy」紬「だーれだ?」ガバッ
梓「!!!ちょっ!?えっ!?」
紬「さぁ唯ちゃん今のうちに!」
唯「わかったよ!スキありっ!!」サッ
梓「に"ゃー!!///ダ、ダメです唯先輩!読まないでください!」
唯「えー?どうしよっかなー?」ニヤニヤ
梓「明日からはいくらでも抱き着いてくれてかまいませんから!!」
唯「え!?ホント!?いいのあずにゃん!?」
梓「だ、だから短冊は返してください!あとムギ先輩もそろそろ手を離してください!」
紬「わかったわ」スッ
梓「はぁ……。まさかムギ先輩があんないたずらしてくるなんて……」
紬「だって願い事はみんなで共有しあった方が楽しいじゃない♪」
梓「そんなもんですかねぇ……。 まあともかく、唯先輩 短冊の方返してください」
唯「わかったよー。……ってあれ?確かここに置いといたはずなんだけど……?」
律「……『大きくなれますように』…か。ほーう?」ニヤニヤ
梓「!!! 律センパーイ!」ボカッ
律「いてっ!殴ることないだろー!」
梓「だって!ひどいですー!」ポカポカ
律「だからいたいって!!」
ギャーギャー
澪「まったく……。何やってんだか」
紬「うふふ……」
唯「ちなみにムギちゃんは何て書いたの?」
紬「私? 私はね、『女の子どうしがもっと流行りますように』って///」
唯「へ、へぇ〜…」
澪「か、叶うといいな」
澪「……あとは願いごと見せてないのは律だけだぞ。律も見せろよ」
律「へっ…?や、ヤダっ!!」
梓「子供ですか……。まったく、私と澪先輩の願い事を勝手に見たんだから、律先輩だけ見せないのは不公平です!」
律「……笑わない?」
梓「プッ!急にしおらしくなってどうしたのさりっちゃん!アハハハ!!」
律「……じゃあ唯以外に見せるか」
唯「ゴ、ゴメンりっちゃん!謝るから私にも見せてー」
律「じゃあ、ハイ///」ペラッ
紬「どれどれ……『これからも私たち軽音部5人が仲良く過ごせますように』。……素敵ね!」
澪「なんだよ、すごく立派な願い事じゃあないか律。こういうのなら堂々と見せつけてくれていいんだぞ」
梓「そうですよ。律先輩にしては珍しくまともなこと書いてるんですから」
律「! なんだと中野ぉー!」
梓「きゃーたすけてー」
澪「やれやれ……」
紬「じゃあみんなの願い事も無事書けたことだし!竹に短冊をかけましょうか」
唯「うん!」
唯「……ってあれ?竹は?」
紬「あら……?確かにここに置いておいたはずなんだけど……」
律「部室の外に置いてきちゃったんじゃねーの?私ちょっと見てくるわ」ガチャ
律「……」
梓「…?どうしました律先輩?あったんですか?」
律「いやまあ あるにはあったんだけど……」
純「三期は主役になれますように、…と。あぁもう吊るすスペースがない!」
律「どんだけ吊るしてんだよ!!」
梓「てか純!勝手に私たちの竹使わないでよ!」
純「え……。そんなに言うんなら返すよ。ハイ」
律「この状態で返すなよ!」
唯「りっちゃんどうしたの……ってうわぁ!?」
澪「お、おばけの木かと思った……」
紬「す、すごい短冊の数ね……。これだけかければ本当に願い事も叶っちゃいそうね」
ダダダダダ……
律「な、なんだ!?誰かがもの凄い速度で階段を上がってくるぞ!?」
憂「私です!」キィーッ
唯「う、憂!? どうしたのそんなに慌てて!?」
憂「そ、それがね!け○おんの3期が決まったって!今、新聞で見て!」
純「!? ほ、ホントに!?こんだけ吊るした甲斐があったよ!」
律「ま、まさか本当に願い事が叶うとは……」
純「で、憂!?私のポジションはどうなの!? もちろん主役だよね!?」
憂「純ちゃん? ……あー純ちゃんはリストラだって」
純「」バタッ
おわれ
最終更新:2015年02月10日 23:34