第24話    「クリスマス」


12月25日。 今年も世界中の子供たちが楽しみにしている クリスマスがやってきました。

クリスマスといえば、サンタさんがやってきて子供たちにプレゼントをくれる特別な日です。

これはそんな世界の子供たちに夢を与えることを仕事とする あるサンタたちの物語です。


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ゴーン…ゴーン…


梓「あ……12時の鐘……」

梓「今年も私たちの出番がきたみたいだね」

梓「ほら、トナ唯!起きてー?」ユサユサ

唯「んー……?何ー、あずにゃん? お正月はまだだろうが……」ムニャムニャ

梓「何寝ぼけてるんですか!ほら、今日はクリスマスでしょ!」

唯「あーそっかー! そういえばそうだったねー!……じゃあ私寝るね」グー

梓「コラコラコラ」グイッ



唯「えー?今年も走らなきゃダメ?」

梓「当たり前でしょう! 私たちは子供たちに夢を与えるのが仕事ってことになってるんですから」

唯「ちぇっ、わかったよ。じゃあ今年もちゃっちゃっと終わらせますかー!」


唯「ほら、あずにゃんちゃんと掴まった?」

梓「え?ちょっと待って今準備するかr」

唯「待ちません!行くよー!!」ダダッ

梓「うわー!!!」

                                                             .,,.-─-,_
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           /   ・ ヽ つ                             ,_,,,-::/`'::/~;_;;;..三==──
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         {: :人{ 、 \| 、 ヽ: j: : : :.i                    /{xx   xx'u /::/)::::::/'7⌒)
        |/: :ハ y=ミ   ィ=ミ ∧/ ト: |                   /::::ト △     /::/_;/":ヽ/\___
       |: :j:Y xx     xx / : |ノ: :三==──             V ソ勺 7_::イV_/:::::::/ \:::::::::::::::::\三==──
        {八: ゝ_  ヽフ  /: : :.:|: ;} :}                    |/  |___/ ッ'":::::::/      ̄ ̄ ̄ ̄
        \{\{ >ァr‐七{: : /リ:/|/                    i\ ハ  /:::::::::::三==──        _ --、__
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         | {  `-'-"  :.ノ.::イ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~| l⌒l`l⌒l`|.| ̄          |          '/ ゙iリ      ;;;  ヽ
         ゝ(_~)=====(~_)============="i!             三==── i-'     ',
           j        |              i_____|________ノ.     /゙ー´      , )   ;;    三==──
           /ミ≠|三||キ\彡 ○               ||    ||         /  ;;       );;;ヽ    ノ;
           O ○三○ キ彡 ○"          \\ニ\\二二二二二二二二二フ/(/ ̄ ̄ ̄ `ー───────ー "


梓「ちょっ、トナ唯!!いきなり走り出さないでよっ!」

唯「ちゃんと掴まってって言ったじゃん」

梓「まったく、振り落とされるかと思ったよ」

唯「……で、あずにゃん?最初はどの家に行くの?」

梓「えーと……決めてませんでした」

唯「ちょっ」


梓「だって仕方ないじゃないですか。今年から急にこの辺の管轄に配属されたんですもん」

唯「でも異動してから結構時間あったじゃん」

梓「まあそれはそうですけど。サンタも忙しいんですよ?プレゼント買い出ししたり年末の特番見たり」

唯「……やっぱりサボってたんじゃん」

梓「まあその話はもういいじゃないですか!」

梓「とりあえずプレゼント配りに行きますよ! まずはあの家にしましょう!!」

唯「また適当な決め方だなぁ……」

梓「ほら、ずべこべ言ってないで屋根の上に降りて!」

唯「わかってますよ。ほいさっ」スタッ

・・・・・・

みおの家


みお母「みおちゃん、そろそろ寝ましょう? もう今日は寝る時間よ」

みお「やだっ!今日はサンタさんが来るまでおきてるの!」

みお母「へー?そんなこと言っちゃっていいのかなー?サンタさん、そんなわがままな子がいる家には来ないかもしれないよー?」

みお「や、やっぱり寝るー」

みお母「ふふっ。じゃあ、電気消しちゃうね?おやすみ、みおちゃん」パチッ

みお「うん。おやすみー」


みお(サンタさん、来てくれるかな……?)ドキドキ


数分後


みお(サンタさんが来るまでおきてたいけど……ねむ気が……)ウトウト

ウニャアアアアアア!!?

ドサドサドサッ!!!


みお「!!? な、何の音っ!?」

みお「だ、だんろのあたりから聞こえてきたような……?」ガタガタ

梓「ゲホッ、ゴホッ……! ちょっとトナ唯!急に突き落とさないでくれる!?」

唯「あずにゃんが怖がっていつまでも降りようとしないのがいけないんじゃん」

梓「ああああれは呼吸をきちんと整えてから降りようとしただけ!」

唯「もしかして あずにゃんってサンタなのに高いところ苦手?」プププ

梓「なっ……!そ、そんなわけないでしょう!!」

ギャーギャー

みお「だ、だれかしらない人がいる!!」


みお「あ、あのう……」

梓「なんですか!!?」クワッ

みお「ひいっ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」ブルブル

唯「ちょっ……。サンタが子供怖がらせてどうするの」

梓「あっ……」



梓「あのね、私はね……」

みお「ごめんなさいごめんなさい」ブルブル

唯「まだ怖がってるし……。こうなったらあずにゃん! 早くプレゼントをっ!」

梓「はいっ!!」ゴソゴソ


梓「はい、プレゼントだよ」

みお「グスッ……。うぇっ……?プレゼント?」

梓「そう。今日は私、プレゼントを届けに来たんだよ」

みお「わ、わたしに……? おねえさん、もしかしてサンタさん……なの?」

梓「そうだよ。この辺の管轄に入ったのは今t……ムグッ」

唯「そ、そうなの!このお姉さんはサンタさんで、みんなにプレゼントを配ってる途中なんだよー!(子供たちの夢を壊さないの!)」

みお「へぇー……!」キラキラ


梓「じゃあプレゼント、枕のとこに置いておくね」スッ

みお「あけてもいい?」

梓「もちろん。私がサンタ協会の補助金で買っ……ムググ」

唯「どうぞどうぞ! どんどん開けちゃって!(余計なこと言わないの!!)」


みお「うん!ありがとう!」パカッ


みお「わー! かわいいくまのぬいぐるみ……! ありがとう!サンタさん!!」

梓「どういたしまして。いい年末を過ごしてね」ナデナデ

みお「えへへぇ///」

唯「じゃあ私たちそろそろ行かなきゃ。他の子たちも待ってるから」

みお「来年もきてくれる?」

梓「うん。私が来年もこの管k」 唯「もちろんだよ!絶対来るから!だから楽しみに待っててね」

みお「うんっ!!」


・・・・・・

数分後



みおパパ「みおちゃーん?はいるよー」ガチャ

みお「zzz」

みおパパ「よし寝てるな。早速プレゼントを……ってあれ?」

みおパパ「えっ!? な、なぜ……!?(どうして私が今プレゼントしようとしたぬいぐるみをみおちゃん抱いて眠ってるんだ……!?」

みお「んー……サンタさんー……zzz」

みおパパ「サンタ……?」

シャンシャンシャンシャン……

みおパパ(……確かに、気のせいかもしれないがどこからか鈴の音が聞こえる……)

みおパパ「……本当に、いたのかもしれらいな」

シャンシャンシャンシャン


梓「ほらトナ唯! もっと鈴大きな音で鳴らして!」

唯「そんなこと言われてもー!こっちも足動かさなきゃだし結構きついんだよ!そんなに言うならあずにゃんが鳴らせばいいじゃん!」

梓「私だって次どこの家にするか決めるのに忙しいんです!」

唯「鈴鳴らしながら考えればいいでしょ」

梓「いやですよ面倒くさい」

唯「ちょっ」


唯「はぁ、これが本当に子どもたちに夢を配るサンタの姿なのかな。 面接とか大丈夫だったの?」

梓「まあそれなりに取り繕いましたから」

唯「いや取り繕っちゃダメでしょ。サンタになろうとする人が」

梓「もう!細かいことはいいじゃないですか!」

梓「ホラ、次はあの家にしますよ!降りる準備して!」

唯「ハーイ……。ってこの家煙突ないよ」

梓「あっ、本当だ。仕方ない、ちょっとめんどくさいけど……」


りつの家


りつ母「ほらりっちゃん!テレビはもう終わり!そろそろ寝なさい!」

りつ「えー!? 今日ぐらいいいじゃん!せっかくのクリスマスなのにー!」

りつ母「ダーメ。冬休みだからって、夜更かしするのは体によくないわよ! もう寝ときなさい」

りつ「ちぇっ……。はーい……」シブシブ



りつの部屋

りつ母「じゃありっちゃんおやすみ」

りつ「うん!おやすみー。おかあさんプレゼントよろしくねー」

りつ母「はいはい。あとで枕元に置いておくね」

りつ「うんっ!!」


数分後


澪「はぁ……どんでもない目にあった」

紬「ごめんなさい。まさか澪ちゃんがあんなに苦手だとは思わなくって」

澪「いや、いいんだ。もう過ぎたことだしな」

唯「じゃあ次はお化け屋敷だね!!」

澪「……だからといってこれ以上ふざけるのはやめような?」ゴゴゴ

唯「じょ、冗談ですから!」


澪「というかもう結構な時間だし、そろそろ帰らないと日が暮れちゃうぞ」

唯「えっ!?もうそんな時間なの!?」

紬「冬は日が短いからねぇ」

唯「も、もう少しだけ遊んでこうよ!」

澪「うーん……。あと1つなんか乗るくらいだったらギリギリ大丈夫かな」

紬「だったらあれに乗ろうよ! 観覧車!」

唯「! そうだね!すっかり忘れてたよ!」

澪「確かに、それでしめるのもいいかもな。よし、じゃあ行こうか!」

唯紬「おーっ!」


唯「あー、私観覧車に乗るの久しぶりだ」

紬「私も〜」

澪「これは結構景色にも期待できそうだな。桜ヶ丘の方までよく見えそう!」

唯「私の家も見えるかな?」

澪「見えるんじゃないか?まあ探すのは無理だろうけど」

唯「ウォ○リーを探せは得意だから任せて!」

澪「それとこれとじゃまた違うだろ!」


紬「わー、だんだん上昇してきたわ」

澪「これは凄いな。本当に遠くまでよく見える……」

唯「あはは!下に歩ってる人小さーい!人が米粒のようだ!」

澪「なんだよそれ」クスッ


紬「絶景かな〜」カシャ

唯「かな〜」カシャカシャカシャ

澪「はしゃぎすぎだろ……ってか撮りすぎ!」

唯「……何かさ」

紬「なにー?」

唯「夏フェスの時を思い出すね」

澪「また急だな。まあ、あの時も人たくさんいたしな」

唯「私たちもこんなにたくさんの人の前でさ、いつか演奏したいね」

澪「どうしたんだ急に?」

唯「というか観覧車の上でライブやってみたい!!」

澪「この高さで!?」


唯「いやー、それならお客さんたくさん集まっても大丈夫かなって」

澪「その自信はどこからくるんだ」

紬「こんなにたくさん人を呼ぶなら、もっと頑張らなきゃね」

唯「うん!明日からHTTの宣伝チラシ作って……、あ!広告とかも出しちゃう!?」

澪「まずは練習だろ!」

唯「そ、それは後からでもいいんじゃないかなー?」

澪「たくさんの人を魅了できるバンドに なるためには実力が伴わないと、だろ」

唯「やっぱり練習はしないとダメかー……。わかったよ澪ちゃん!私明日からちゃんと練習するよっ!!」

澪「というか部活で練習することは当たり前のことなんだけどな……」


澪「でも確かに、こんなにたくさんの人の前で、いつか演奏できたらいいなって私も思う」

唯「澪ちゃん……!わかってくれたんだね!」ギューッ

澪「お、おいよせ!こんな狭い中で!」

唯「澪ちゃんぎゅーっ」

澪「お、おい! まったくもう///」

唯「へっへっへー。下に着くまで離しませんぜー」

澪「やめろったらもう///」

紬「あらあら」カシャ

澪「そしてそこ写真撮らない!」


・・・・・・


帰りの車内



澪「はぁー……。今日は楽しかったけど何かどっと疲れたな……」

カーナビ「ポンッ ゴジタクニトウチャクシマシタ」

澪「よーし!やっと着いたー……。おーい唯、ムギ。着いたぞ」

唯紬「zzz」スゥ……

澪「……って二人とも寝てるし。あんなにはしゃいでたもんな」

紬「もうこれ以上回せないわ……」ムニャムニャ

澪「まったく、どんな夢見てるんだか」クスッ

唯「あはは。澪ちゃんそれはお化けじゃなくて遊園地のキャラクターだよ……」ムニャムニャ

澪「こっちは失礼な夢だな!」


澪「おい唯ー、ムギー。着いたぞー。そろそろ起きろ」ユサユサ

紬「うーん……? あら……?寝ちゃってた」

唯「まだ朝じゃない……」ボケー

澪「寝るなら自分ちで寝なさい。いいから起きろ」

唯「ここで寝るからお構いなくー……」グー

澪「かまいます!」


コンコン

澪「まったく……って何だ?誰だ窓ガラス叩いてるのは……」

律『私だよん!』

澪「って律!? な、なんでお前ここにいるんだ!?」

律『澪たちが帰ってくるのを待ってたんだよ! ちょうど今ぐらいが帰ってくる時間かなって』

律『とりあえず外ででこいよ! ガラス越しに話すのも面倒だし」

澪「わざわざ待ってなくたっていいのに……。まあいいや唯、ムギ行こうか」

紬「はーい」ガチャ

律「と見せかけて……隙ありっ!!」バッ

紬「きゃっ!?」

澪「お、おい!何でお前は車の中入ってくるんだよ!」


梓「すみません澪先輩。律先輩ったら澪先輩たちを待つって聞かなくて……」

唯「あ、あずにゃんもいたんだね!ただいまー!」

梓「お、おかえりなさい……です」

澪「で、なんでお前はわざわざ待ってたんだよ」

律「いやー、何かおみやげないかなってー」

紬「ごめんなさい……。すっかり買うの忘れてたわ」

律「そんなー!」ガーン

唯「ごめんねりっちゃん……。ジェットコースターとかで遊ぶのに夢中だったから……」

律「あ! そういえば澪ちゅわん楽しそうにメリーゴーランド乗ってましたしねー!」ガサゴソ

澪「だっ!!! その画像は今すぐ消せ!!」

律「もう待ち受けにしちゃった」パカッ

澪「うわぁー! 何てことしてるんだお前は!!」グググ

律「いやーん、おやめになってー」

梓「それに澪先輩、律先輩さわ子先生とか純にも送ってましたよ」

澪「ほーう?」ゴゴゴ

律「いやー、よく撮れてるから皆に送った方がいいかなって……」

澪「いいわけないだろ!!」ゴチンッ

律「あいたっ!!」


唯「写真といえば……こんな写真も撮れたよ!」ゴソゴソ

梓「? 遊園地の園内の写真ですか?」

唯「観覧車の中から撮ったんだよ!」

律「おー!観覧車!」

唯「ねっ?絶景でしょ!?」

梓「普通園内の光景は撮らないと思うんですが……」

唯「それでね、私たちもこんなに人を集めてバンドできたらいいなって思ったんだー」

梓「人の話を……って急にバンドの話!?」

律「おお、唯がめずらしくまともなことを」


唯「りっちゃんたちもそう思わない?」

律「流石にこんなには集まらないと思うけどな」

唯「あー! りっちゃん私たちの力を甘く見ない方がいいよ!」

紬「そうよ! 私たちにできないことなんてないわ!」

梓「ムギ先輩まで!?」


律「でも確かに。私たち5人が集まれば、無理なことなんてないよな! な、梓?」

梓「まず練習ができてない気がするんですが……」

律「あ、明日からやるし!」

唯「私も明日からちゃんとやります!」

紬「明日からお茶菓子は持ってこない方がいいかしら」

唯律「お茶してからちゃんとやります!!」

梓「それじゃ結局いつもどおりな気が……」

澪「まあ、私ららしいって言えば私ららしいし。これでいいんじゃないかな」

梓「……それもそうですね」


澪「さてと。いつまでもこんなとこで話してたら遅くなっちゃうぞ」

紬「そうね。そろそろ帰ろっか」

梓「ですね」

律「よーし!道案内は任せろー! みんな座席に座ったかー?」

澪「歩いて帰るんだよ!」




カーナビ「こうしてッ!! 軽音部史上二回目のドライブはッ!! フッ!! 静かに!!! 幕ウォオオオオ!! 閉じたァアアアアアーー!!」

澪「そして全然静かじゃない!!!」プチッ



おわる