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唯「あずにゃん、あずにゃんしりとりしよー」

梓「いいですよ」

唯「じゃあまずは梓の『さ』からね、『桜が丘』」

梓「『かわいい』」

唯「『い』かー、うーん、あ、『生きてる』!」

梓「動詞ってなしですよ」

唯「え?何それローカルルール?」

梓「公式です」

唯「むむーじゃあ、じゃあ、『いちばん』」

梓「なににおいてですか?」

唯「唯先輩のことを愛してる度」

梓「唯先輩の負けです」

唯「え?え?ぜったいうそだぁー」

梓「『ん』がついてるじゃないですか」

唯「あ、あー!ずるい!もう一回!もう一回!」

梓「いいですよ」

唯「梓の『あ』から、どうぞっ」

梓「『アフリカ』一度行ってみたいと思ってたんですよ」

唯「『か』かー、『かしこい』」

梓「そうでもないですよ」

唯「そうなの?えーあずにゃんちょー頭いいよっ」

梓「そこまで言うならいいですけど。『い』、イスカンダル」

唯「なにそれ」

梓「一度行ってみたいと思ってたんですよ」

唯「どこにあるの?」

梓「たしか大マゼラン星雲サンザー太陽系です」

唯「ほんとに?」

梓「いや記憶は曖昧ですよ」

唯「じゃなくて!」

梓「幼い頃からの夢です」

唯「むむむ。『る』ねー、えー、る−、るー、ルール、ルーマニア、ルート、うーん」

梓「さん、に、いち」

唯「あ、待って、待って」

梓「ぶー、はいっ唯先輩の負けです。これでさっきのとあわせて二回負けなので二回分処刑します」

唯「え、やだ、わたし処刑はやだよぉ」

梓「だめですよ。ルールですから」

唯「やだ、やだぁ」

梓「はあー、しかたないですねぇ、じゃあ次の勝負で唯先輩が勝ったらチャラにしてあげます。その代わり負けたら二倍ですよ、いいですか」

唯「うん、わたし負けない。わたし負けないもん!じゃあ梓の『ず』からね!」

梓「ず?ずーずー……ずー?……あ!『ズーフィリア』」

唯「なにそれ−?」

梓「誤解を恐れず言えばどうぶつとエッチしたい人ってことです」

唯「あずにゃんそうなんだ」

梓「そうですよ」

唯「じゃあ−、『あんこ』」

梓「それは好きですね」

唯「あずにゃん、『こ』だよ」

梓「じゃあ、『こおり虫』」

唯「なにそれ?」

梓「身体が氷でできる虫で羽があって光にむかってひらひら飛ぶんですよ。わたしそいつが大嫌いなんですよね」

唯「かわいいねっ……えーと、『し』かー。『しょうがくせい』」

梓「小学生じゃないですっ」

唯「身長が」

梓「そんなじゃないですっ」

唯「情緒が」

梓「むむむ……はあ、わかりましたよ、いいですもん。べつに小学生で。唯先輩がそう思いたいならそれで別に、わたしはいいです。わたしは大人なので」

唯「もー、『い』だよ」

梓「『いんこ』です」

唯「好きなの?」

梓「小学生の頃飼ってたんです」

唯「じゃあ現在進行形だねっ」

梓「うっさいです」

唯「『校歌』あずにゃんが隣で国歌歌ってると音が外れるのが聞こえるっていう意味で」

梓「むむむ、じゃあわたしは『カップル』です」

唯「あずにゃんだれとカップルなの?」

梓「唯先輩です」

唯「ち、ちがうから、あずにゃんの負けー」

梓「へーそうなんですか?」

唯「ちが、ちがくないよぉ。あーもーあずにゃん、あずにゃんしりとり強すぎだよぉ」

梓「えへへ」

唯「カップルのわたし、処刑するの?」

梓「もちろんです」

唯「きゃあー」


あずにゃんしりとり(弱気)


唯「あずにゃん、あずにゃんしりとりしよー」

梓「いやです……」

唯「なんで?」

梓「だ、だって……わ、わかりましたよぉ」

唯「じゃあまずは梓の『さ』で、『桜が丘』!」

梓「えーと、えーと、『か』で、えーと、かー、かー、『かわいい』、なーんて」

唯「あずにゃんかわいいの?」

梓「ってたまーに言ってくれる人もいるかなあって」

唯「それでわたしってかわいいんだあぁってかんちがいしちゃったの?」

梓「か、かんちがいっていうか。そう言われたってだけで、あの、あ、そうです、かわいくなんかないですわたし」

唯「じゃあなんで自分でかわいいっていったのかなあ」

梓「それは……その、あ、、……ごめんなさいっ。わたしかわいいって言われて勘違いしちゃいましたごめんなさい。ほんとはぜんぜんかわいくないのに、お世辞でかわいいって言われたから舞あがちゃって、鏡とか見てかわいいのかなあなんておもちゃったりして、ごめんなさい。わたしみたいなのが調子に乗って、自意識過剰で……」

唯「あずにゃん、かわいいよ」

梓「あぅ……」

唯「じゃあ二回戦行ってみよー」

梓「ま、まだやるんですか……?」

唯「あたりまえじゃーん。じゃあ、梓の『あ』!」

梓「えーと『アフリカ』。い、行きたいって」

唯「そうなの?」

梓「え、えーと、そ、そう、そうですよっ!」

唯「ふーん、ま、いっか。『か』だから、『かしこい』」

梓「わ、わたしかしこくなんかないですよ……テストの点とかだってそんなによくはないですし」

唯「テストの点とかじゃなくて、あずにゃんの言うことにははっとさせられるんだよそういうかしこさがあずにゃんにはあるよ」

梓「えへへ、そ、そうですかね」

唯「そうだよ!あずにゃん天才!」

梓「ま、まあそれなら」

唯「ちょろい……」

梓「え?」

唯「な、なんでもないよっ。それよりはつぎは『い』だよ」

梓「えーと、『い』かぁ……い、い……イスカンダルはちがうよね、えーと、うーんと……」

唯「さんにいちぜろー」

梓「あ、あ、『一生懸命』!

唯「ぶっぶー、アウトでーす!しかも『ん』ついてるし!」

梓「あぁー……あー」

唯「はい、あずにゃん、二回分処刑だよっ」

梓「うぅ……」

唯「やなの?」

梓「……」コクッ

唯「よーし、じゃあそんなあずにゃんのためにスペシャルチャンス!つぎの勝負で勝てば全部チャラにしてあげます!しかし負けたら10倍に!やる?」

梓「じ、じゅうばい……」

唯「いいんだよ、やんなくても」

梓「やる、やりますっ」

唯「じゃあ梓の『ず』!」

梓「ず……ず……えーと……ず……負けたら10倍10倍……ずーばい……あああ」

唯「あずにゃんはしょーがないなあ、ほら、『ズーフィリア』があるよ!」

梓「な、なんですか、それ?」

唯「とにかく、ほらっ、時間終わっちゃうよっ」

梓「ず、ずーふぃりあっ!」

唯「へーあずにゃんはどうぶつさんとえっちするのが好きなへんたいさんなんだねー」

梓「ち、ちがいますよっ。ていうか、しら、しらなかった、って」

唯「きゃーへんたいさんがちかづいてくるー」

梓「むぅぅ……『あ』ですよ!」

唯「『あんこ』ほら、こしあんまんあげるから許して」

梓「むぐむぐ」

唯「おいしい?」

梓「むぐむぐ」コクコク

唯「かわいい」

梓「///」

唯「ほら、つぎは『こ』だよ」

梓「えーと、こ、ここー、うーん」

唯「ほらほら、あずにゃん、時間なくなっちゃうよ」

梓「あ、えーと、こ、こ、こおりむし……」

唯「何?」

梓「……『こおり虫』」

唯「何それ?」

梓「ほ、北極に……」

唯「いないよねー」

梓「……はい」

唯「あずにゃんさっきから負けてばっかりだね。もしかしてわざと負けてるんじゃないの?」

梓「そ、そんなことないですよぉ……」

唯「そんなに処刑されたいの? あずにゃんはマゾだねー」

梓「ち、ちがいますよぉ……あ、いや、ちょっとそうかもしれないですけど、あ、えーと、ごめんなさい、、、」

唯「あずにゃん、かわいいよ」

梓「うぅ……」


あずにゃんしりとり(ニセモノ)


アズサ(フフフ、わたしは第11銀河連合所属ヤッテヤルデス星外宇宙調査団特佐のアズサ)

アズサ(同僚には秘密だが、実はわたしは外星系の下等生物とセックスするのが趣味なのである)

アズサ「つぎはこの星でヤッテヤルデス!」

梓「でさー、憂、唯先輩がね」

憂「梓ちゃんはいつもおねーちゃんとののろけ話だね」

梓「でもって唯先輩が」

憂「へー」

梓「そしたら唯先輩が」

憂「うん」

梓「でもさあ、唯先輩って」

憂「あ、ちょうちょだ」カワイイ

梓「結局唯先輩が」

アズサ(ちょうどいい、あの下等生命体に擬態して、原始的で野蛮でハードなセックスをすることにしよう)

唯「あ!あずにゃん」

アズサ「あ、え?わたしですか?」

唯「そうだよ、ほかにあずにゃんがいるの?」

アズサ(フフフ、あの下等生物はまんまとだまされている。所詮下等生命体の知能などそんなものだ。
    このままいっしょにおしゃれなカフェで時間をつぶして夜になったに遅くなった頃にホテル街の前をたまたま通ったふりをして、
    なんとなくムードが高まった感じを出したふりをして、セックスをするのだ)

唯「あずにゃんどしたの?」

アズサ「え、いや、何でもないです。
    それよりこれからおしゃれなカフェで時間をつぶして遅くなった頃にたまたまホテル街の前を通って、ムードを高めませんか?」

唯「えーもーわたし帰るとこだからなあ」

アズサ「あ、そですか。じゃあ、いっしょに帰るです」

唯「うん。でも、それにしても、たまたまこんなとこであずにゃんにあっちゃうなんて嬉しいなあ。運命かな」

アズサ「そうです!」

唯「えへへ。なんだかふたり、こうして歩いてるとカップルみたいだね」

アズサ「ふたり並んで歩くとカップルですか?」

唯「みたいだ、って話だよ、あはは」

アズサ「ふむむ。記憶します」

唯「なんか、あずにゃんおかしー」

アズサ「お、おかしくなんかないですっ。いつもですっ」

唯「ならいいけど。そうだ、ただ歩いてもあれだから、あずにゃんしりとりしよ?」

アズサ「しり……とり? しりとりってなんです?」

唯「あははは。やっぱ今日のあずにゃんへんー。しりとりはしりとりだよ。
  ひとりが言葉を言ってその最後の文字が最初になる言葉をつぎの人がいうんだよ」

アズサ「ああ、ぴーちくぱーちく、のことですね。いいですよ」

アズサ(まだ翻訳と辞書が完璧に一致しないけど、言葉を言うだけの低次元の遊びなら十分なはず)

唯「じゃあまずは梓の『ず』ね」

アズサ「『厨子奥苗代元』」

唯「それ、あずにゃんとなんの関係があるのー?」

アズサ「わたしと関係のある言葉を言うです?」

唯「あたりまえじゃん!」

アズサ「むむむ……『ズーフィリア」』

唯「それって?」

アズサ「下等生物とセックスする人のことです」

唯「あずにゃんそうなんだ」

アズサ「そうですよ」

唯「じゃあ『あんこ』!」

アズサ「あんこ?」

唯「あずにゃん好きだよね、特にこしあんが!あ、そうだそういえばさっきたいやき買ったからあずにゃんにあげる、はいっ」

アズサ「もぐもぐ……ん、もぐもぐ」

唯「どう?」

アズサ「もぐもぐ」

唯「もー、一所懸命食べちゃって、そんなにおいしかった?」

アズサ「もひとつないです?」

唯「あるけど……」

アズサ「もぐもぐ……この星の生物もなかなかやるじゃないですか……もぐもぐ」

唯「梓さーん、つぎは『こ』ですよー」

アズサ「むぐむぐ、えーと、『こおり虫』」

唯「えーそんなのどこにいるの?」

アズサ「第5銀河連合第42属惑星ヒューバレンの山岳地帯にいますよ。冷たいからわたしは嫌いです」

唯「ほへぇ。えーと、『し』か、『小学生』!」

アズサ「『い』……『インコ』です」

唯「インコ飼ってたの?」

アズサ「そうですね、ここにいるような小さいやつじゃなくて巨大インコですけど。わたしそのくちばしで……あ、で、でもこどもの頃です!」

唯「じゃあ現在進行形だね!」

アズサ「むむむ、なんでわかるですか」

唯「あずにゃんのことはなんでもお見通しだよっ」

アズサ(もしかしてわたしの真の姿を見破られてる?そうか、きっとこの『しりとり』とかいうもので彼らは異星系生命を判別してるのでは?
    むむむ、なかなかあなどれない)

唯「じゃあわたしは『校歌』だよ!」

アズサ(ぐぬぬ、こんな下等生物に正体を見破られるものか。なんとしてもこの試練のりこえてみせる!)

唯「あずにゃん、何ぶつぶつ言ってるの?」

アズサ「へっ? な、なんでもないですっ」

唯「ほら、つぎは『か』だよっ」

アズサ「か……か、か、……か、か、カップル!カップルです」

唯「カップル!」

アズサ「だってほら、憂!あ、つまり、憂とわたしはカップルだからっ」

唯「……」

アズサ「こう、一緒に歩いてたです!」

唯「あずにゃん……」

アズサ「な、な、なんですかっ、ま、まるでう、宇宙外生命体を見るような顔して、なんなんですかっ」

唯「あずにゃん、ほかの女と。ゆ、許さないから……しょ、処刑してやる」

アズサ「えーと……逃げるですっ!」

唯「あ!待てっあずにゃんっ。絶対処刑してやるー」

アズサ「ひぇーっ!」


あずにゃんしりとり(こども)


ゆい「あずにゃん、あずにゃんしりとりしよー」

あずさ「うん、やるです!」

ゆい「じゃあわたしからねっ……あずにゃんっ!」

あずさ「んーんーんー、ん? あ!んがついてるからまけです!」

ゆい「わーまけちゃったー」

あずさ「やった!かったかったー」

ゆい「あっちでしょけーごっこやろー?」

あずさ「うん、やろーやろー」


あずにゃんしりとり(大人)


唯梓「かんぱーい」

梓「ふーこうして二人っきりっていうのもなんだか久しぶりですねー」

唯「だねー、一年ぶりくらい?」

梓「そんなたつんですか、昔はもう毎日いっしょって感じでしたもんねー」

唯「懐かしいや」

梓「あの頃ってそんなにいっぱい会ってなにしてたんでしょう」

唯「くだらないことばっかしてたよー、ほら、例のあずにゃんしりとりとか」

梓「あ−、ありましたねーそんなの」

唯「あれはくだらなかったよねー」

梓「ぜったいわたし、勝ちますもん。わたしが負けるなんて奇跡みたいな確率ですよ」

唯「あはは、あ、じゃあやってみる?」

梓「わたし勝っちゃいますよ」

唯「わたし負けちゃいますよ」

梓「あはは」

唯「じゃあまずは梓の『さ』!」

梓「『サギ』鳥ですよ。幼稚園生の頃飼ってて」

唯「きたね、わたしの知り得ぬ過去言及」

梓「ほら、つぎは『ぎ』ですよ」

唯「むむー、『銀行』」

梓「おーそうきましたか」

唯「すごいよねー、銀行員だなんて」

梓「いや、そんなことはないですって。てか、わたしは唯先輩が教師やってるほうが驚きですけど」

唯「あはは、そんなことないでしょー、ね」

梓「えーと銀行員……あ、そっかぎんこうだから、『う』か、『うさぎ虫』、月にいて、子供の頃一度だけお庭で見つけたことがあるんですよね」

唯「こんどは変な生き物シリーズだね」

梓「なんか今ではちょっと恥ずかしいですね」

唯「だねー、えーと『しましま』。あずにゃんのそのボーダーの服かわいいね」

梓「そ、そですか。いちばん気に入ってるやつなんですよ」

唯「へー。じゃあ『ま』だ」

梓「マカオ」

唯「マカオ?」

梓「実はわたしずっとマカオに行きたいと思ってるんですよね」

唯「でた!行きたい地名シリーズ」

梓「えへへ。『お』ですよ」

唯「えっと、えと、あ!お酒。今飲んでる」

梓「もっともってきましょうか」

唯「うーんいいや。それよりあずにゃん次はけだよ」

梓「えーと……結婚」

唯「えっ、あずにゃん結婚したのっ?それとも予定が?」

梓「いやいや結婚なんてしてないですよ、予定もないですし……つまり、夢ですよ、あー昔の」

唯「あー、女の子なら子供の頃とかに結婚したいなあって思うようなあれね!
  漠然とした夢的な。
  それはずるくない?あずにゃんだからってわけじゃないよ」

梓「……そうじゃなくて、今もそう思ってるんですよ」

唯「ヘーなに、あずにゃんもこの年になってだんだん結婚願望が出てきた?」

梓「いや、昔からずっと思ってましたけどね」

唯「そうなの?」

梓「唯先輩と結婚したいって」

唯「……」

梓「……」

唯「……」

梓「な、なーんて、じょーだんで……わわっ」

唯「あーずにゃんっ」ダキッ

梓「うわっやめてくださいよ……この年になっても、は恥ずかしい」

唯「それ、わたしもわたしも思ってたよ、もっとはやく言ってくれればよかったのに。

梓「あはは……そんなことより唯先輩の番ですよ。結婚は今じゃもうわたしの予定ですから」

唯「えへへ……でも、『ん』がついてるから負けー!」

梓「ですよねー」

唯「いっぱい処刑してやるぅー」

梓「きゃー」


おしまい



最終更新:2015年02月12日 08:22