─平沢家─

がちゃり

唯「ただぁいまぁ〜」

憂「あっ、お姉ちゃん!おかえりなさい」

憂「あれっ。先生、どうしたんですか」

さわ子「この子が部活中に熱を出したみたいだから、女神のように優しい顧問の私が家まで送ってあげたの」


憂「女神のように優しいって言いましたけど、神話に出てくる女神って嫉妬深かったり残虐だったりロクな女がいないですけどね!」


さわ子「紬はスキルにしてしまうからにフレンドリーに放置はまだある人の音楽聞きながら。その、あなたのかどんな風に。それだけ、どうしたんですかをネコの頭には夜、ギリシャ。」


憂「えっ」

唯「さ、さわちゃん何を言ってるの?」

さわ子「ss書きながらスマホ握りしめたまま寝落ちしたら謎の文章がメモ帳に残ってて超怖かったことをあなたたちにも伝えたかったの」

唯「えすえすってなんだろう」

憂「予測変換が暴走したのかなぁ〜」

さわちゃんは仰向けになりながらスマホでssを書いていたら寝落ちしてスマホが眼球に落下してくる恐怖と戦いながらssを書くことがよくあるそうですよっと。

すごくどーでもいい事だよね!


─にふんご!─

憂「あはっ、お姉ちゃん風邪ひいたの?」

憂「今夜はすき焼きだね!」

唯「そのシステムが分からないよ」


憂「別にお姉ちゃんが風邪をひいたお祝いにすき焼きを作るとかって話じゃなくて」


憂「すき焼き作って待ってたんだけど、体調悪いならやめておいた方がいいのかなあって」


唯「大丈夫、お肉だけ食べるから」


さわ子「唯ちゃん、学校で吐いたんだから今夜は脂っこいものは控えておいた方がいいわよ」


唯「武士道とは死ぬことと見つけたりらりらん」


優「お姉ちゃん、そこは命を賭けるポイントじゃないよ〜」


さわ子「唯ちゃん、武士は食わねど高楊枝という言葉もあるわ」

唯「私、武士じゃないもん…」



唯「カツオブシだもん!」



さわ子「駄目だわ、熱のせいでおかしな事を言ってる」

憂「あいつの頭がおかしいのはいつもです」

唯「はにゃにゃフワゃ〜;ヮ;」

私はいい加減疲れたので大人しく寝ました。


憂「先生、残飯処理用の豚の代わりにすき焼き半分食べていきませんか」

さわ子「よっしゃ、1食分浮いたわラッキーポーキーケンタッキー!!!」

憂「なんだこいつ」


─よくあさ!─

憂「チュンチュン…チュンチュン」

唯「うい、なぜスズメさんの真似を…」

憂「なんとなくだよ〜」


憂「それよりお姉ちゃん、風邪治ったかな?」

唯「だるい」

憂「そっかぁ」

唯「だからね…」


唯「学校3ヶ月くらい休んでいい?」


憂「お姉ちゃんの人生だから好きにすればいいよ」

唯「や、やった…!」

憂「だけど学園祭には参加出来なくなるね〜」

唯「あっ、それを忘れていたよ」


唯「私、学校行って練習しゅる…!」


憂「お姉ちゃんの人生だから好きにすればいいよ」


憂「でも今日くらい休んだ方が世のため人のためだと私は思うな。お姉ちゃんの薄汚い風邪ウイルスが人にうつると良くないし」

唯「むぐ…でも…そんなんじゃ学園祭でいいライブが出来ないよ…」

唯「私だけみんなと違って初心者なんだし…もっともっと練習しないと…」

憂「お姉ちゃん…」



唯「私……今年こそは学園祭ライブを成功させたいんだよ、絶対に…!」



憂「でもさっき学園祭のことなんか完全に忘れて3ヶ月休むとかほざいてたよね」



唯「まぁね」


唯「あはは!私の学園祭ライブに対する想いなんて、しょせん その程度だよ!あははひひwww!」

憂「やけっぱちの天使だね!」


憂「もういいから休んでた方がいいよ」



憂「…ぶっちゃけ、お姉ちゃんの体が心配だから」


唯「う、憂…」

憂「あっ、勘違いしないでよね!お姉ちゃんが風邪でダウンしたら私が家事とかしなきゃいけないのが嫌なだけなんだからね!」

唯「わぁい妹がツンデレたwきしょく悪いww」

憂「うるさいなぁ」


憂「じゃあ学校にはお姉ちゃん、朝イチでスロット打ちにいったから休みますって伝えておくね」


唯「私のイメージをぶちこわさないで!」フンスー3

憂「興奮すると体に毒だよぅ」

唯「うぐぅっ…」ふらふら

憂「あれ…」ドキ

唯「え?」


憂「なんだろうコレ…」

唯「どうしたの、憂…?」

憂「はぁっ、はぁっ」


憂「風邪で弱っているお姉ちゃんかわいい///」ハァハァ


どうやら、この瞬間、おそるべき修羅が生まれたようなのです。

ハッピーバースディ鬼畜!

なんか欲情した憂にギュ〜って万力のようにキツく抱き締められて口からゲロと内臓が飛び出そうでしたよ。


─学園祭2日前の桜が丘高等ガッ校の部室─

梓「コニャニャチワぁ〜」ガチャ

律「お前、天才バカボンかよ」

梓「あれっ、今日は唯先輩の匂いがしませんね」クンクン

紬「唯ちゃん、今日は風邪で学校休みなの」

梓「ああ…昨日、気づいたら私が路上に寝っ転がっていたのはそういうワケだったんですね」

澪「一体どういうワケだよ」

紬「この女が大人しく肉ぶとん役に徹するワケか無かったわ」

梓「そんなことよりムギ先輩、今日は甘ぁいミルクティーをお願いしますね」

紬「角砂糖は200個でいい?」

梓「はい!」

澪「い、いや、死ぬぞ」

紬「でもね、澪ちゃん。ムネを大きくするには脂肪が必要不可欠で」

澪「え、胸?」

紬「紅茶に大量の砂糖を入れて飲んだあと、ムネをマッサージすることで短期間でのバストアップ効果が確認されているの」

澪「へぇ〜、ムギは物知りだなぁ」

紬「エヘっ」

律「よっしゃ、アタシは角砂糖300個入れるぜ」ごぷごぷ

梓「じゃあ私は40000個入れて飲むです!」ごぷごぷゅ


紬「まあ完全なる嘘だから糖尿病にならないように気を付けてねあわれなる貧乳ども」


─2分後─

律「ゲェ〜ッッ」ビチャビチャ

梓「オェ〜ッッ」ビチャビチャ

澪「学園祭まであと2日しかないし、そろそろ練習するか」

律「そ、それよりアタシたちを騙したムギに制裁を加えよっぜー!!」ゼェゼェ

梓「いいすね、それ!!」ゼェゼェ

紬「りっちゃんたちはもう少し脂肪をつけた方が肉付きが丁度よくなると思うわ」

律「しかしな…」

梓「胸が無い私たちにとって、スリムである事が最後の希望なんです」

紬「でも私、美味しいものの食べ過ぎで最近、3キロも質量が増えたんだからみんなも太らないとフェアじゃないと思うの」

澪「わはははw」

紬「みんなブタになればいいのよ」グスッ

紬「ぬわぁあああん';ω;`」

律「お、おい泣くなよ」

梓「大丈夫です!ムギ先輩はぽっちゃりなだけで、それはそれでそそるじゃないですか!」

紬「そんなマニアックな誉め方されて嬉しいワケないじゃない!!」


律「いや、でもぶっちゃけムギはかなり可愛いだろ」


紬「えっ」


澪「なに?私とどっちが可愛い?」

律「ん?そりゃ牛肉と豚肉どっちが好きか、みたいなもんで甲乙つけがたいぜ」

梓「他の例えようはなかったんですか」

紬「でも一般的には牛肉の方が高価だから、やはり金持ちたる私が牛肉で豚肉野郎は澪ちゃんかしら」

澪「だが私の牛のように大きなムネを見てほしい。となると牛肉にふさわしいのは私で、いい食べ物を食べて育ったムギはイベリコ豚がお似合いなんだな」

梓「壮絶な豚肉のなすりつけあいが始まった」


ガチャ

さわ子「みんなヤッてる〜?」

律「来たぜ雌ブタが」

澪「ああ、まごうことなき見事な雌ブタだ」

紬「さわ子先生のような完璧な雌ブタを見ていると私なんてまだまだだと思ってホッとするわ」


さわ子「部室に入ってくるなり、ナチュラルに雌豚扱いされた女教師の気持ちを考えたことある?」


梓「とても気持ち良さそうですがなにか?」


さわ子「なんでもありません」


─5ふんご─

梓「でも本当のことを言うと、この中で一番スタイルいいのはさわ子先生ですよね」

律「胸はあるが腕と腹と脚は決して太ましくなく、かつ腰にクビレもあるという」

さわ子「美味しそうな女体を磨きあげるのに苦労してるんだから」

澪「何か秘訣はあるんですか?」

さわ子「まあ基本、私、家で肉を食べないわね。昨日はすき焼きごちそうになっちゃったけど」

紬「お肉を食べない?痩せるためにそんな苦行を?」

さわ子「痩せるためだけじゃなく、夏場なんかとくにね…肉を食べると体臭がキツくなるの」

梓「へー、肉と体臭って関係あるんですか」

澪「確かに聞いたことはありますね」

さわ子「まあ食べ盛りな10代の頃はあまり食事制限しない方がいいとは思うけれど。ちゃんと栄養はとらなきゃ」

紬「じゃあ昨日、寝る前にカツ丼5杯おかわりしたけど大丈夫ですよね食べ盛りだし栄養だし」

さわ子「えっ」


律「食べ過ぎだよブタ野郎が」


紬「えっ」


澪「というか夕食ならまだしも『寝る前に』カツ丼5杯食べるって精神異常者だぞ」

紬「だってガマン出来ないんだもん!」


さわ子「でも、そんな淫らな食生活を送ってるわりには全然痩せてるけど」

紬「私の家には妹みたいなコがいて、夜な夜なソイツを犯そうとしてるんだけど、必死に抵抗してくるもんだから毎晩いい汗かかせてもらってます」

澪「さあ練習するかー」

梓「そうですね」

紬「我、スルーされるゆえに我あり」

律「そういえば練習っても唯が休みだったな」

澪「うーむ、学園祭まであと2日だが風邪、治るかな」

紬「治ったとしても病み上がりに無理はさせられないわ」ムッシャムッシャ

澪「ムギ、フライドチキンを食べるのをいったん止めるんだ」

紬「はい」

さわ子「唯ちゃんがライブに出られないとなるとギターの代役を探しておいた方がいいんじゃないかしら」

梓「そんな…唯先輩の代役なんて絶対にいません!」

澪「梓…」


梓「でも、石原さとみちゃんならあるいは…」ゴクリ


澪「簡単にいるんだな、代役」

紬「梓ちゃんの唯ちゃんへの想いはその程度だったのね」

さわ子「逆に石原さとみじゃないと代役つとまらないって、ある意味すごい誉め言葉だけど…」

律「というか石原さとみはギター弾けるのか?」

梓「知ったことじゃないですぅ」

ガチャ

唯「こんちゃ〜(ΦωΦ)ノ」

梓「あっ、唯先輩!!」

梓「お待ちしてました!」

律「お前さっき石原さと…梓「ま●こォォオオオぉおおおおッ」

紬「このチビ、絶対に頭おかしい」

澪「と、ところで唯。もう風邪、平気なのか?」

唯「うん!優秀で賢い愛すべき妹が献身的な看病をしてくれたからね!」

律「そ、そうか」

澪「じゃあ時間も無いし、早速練習したいんだけど出来そうか?無理しないでいいからな?」

唯「大丈夫だよ澪さん!うんたんたん!」

澪「さん?」

梓「じゃあ律先輩、早速練習しましょう!」

律「お、おー。ワンツースリーフォーワンツー」カンッカンッ

ジャジャジャジャジャッジャッ♪ジャッジャッ♪ジャッジャッ♪ジャジャジャジャジャッジャッ♪ジャッジャッ♪ジャッジャッ♪



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最終更新:2015年06月20日 08:43