純「うわぁ…なんかすごかったぁ…」

憂「そうかなぁ~。さわ子先生が弾いてた時の方が上手かったけどね!」

純「素直じゃないなあ。ノリノリで手拍子とってたくせにさ」

憂「ち、違うよ。誤解だよ。アゲハ蝶が飛んでたから叩き潰そうとしただけだもん」

純「アゲハ蝶を叩き潰すんじゃないよ」


でも確かにそうなんだよね。

テクニックだけなら、たぶん唯先輩はさわ子先生に負けてるんだろうと思う。まあ高校に入ってギター弾きはじめたらしいし、その辺りは超えられない壁なんだろうけと。


でもあんなに心の底から楽しそうに歌を歌う人を私は見たことがない。


いや、もしかしたらテレビで見たことあるのかも知れないけど、そんなことを意識して歌を聞くのは今日、このライブが初めてだったな。



ステージの上で無邪気に微笑む唯先輩


そこに駆け寄る放課後ティータイムのメンバーの笑顔を見て


なんとなく梓が軽音楽部にこだわった理由がわかった気がした。


ワァアアアアァアアアアッ

キャー

澪「…はぁ。ついにやり遂げたな、私達のライブ」

梓「やり遂げたですね」

紬「さすがの私も不覚にも感無量」

律「ア、アタシも不覚にも目から汗がこぼれ落ちそう」

唯「私も不覚にもマジメに歌っちゃったよ!」

澪「いや、それは不覚ではない」

梓「私も不覚にも途中でチンポコってシャウトしたかったけど、そんな雰囲気じゃないと思って不覚にもやめときました!」

澪「よしよし偉いぞ梓」ナデナデ

梓「えへへ」



澪「来世ではハエに生まれ変われるといいな」




梓「それは遠回しに来世でも澪先輩の排泄物を食べていいってことですか?」


澪「来世、でも、だと?」


律「この梓野郎、いつの間に今世で澪の排泄物を腹いっぱい喰いやがったんだ!」

梓「ふふん、そういう夢を見たですよ」

律「くそっ、羨ましいぜ!なあ唯」

唯「いや、まったく羨ましくないよりっちゃんちゃん」


唯「あ、でもカレーのちライスの…」


唯『おねがい♪アツアツお皿のカレー、スパイスひとさじ刺激ちょーだい☆』


唯「…のスパイスひとさじ刺激ちょーだいってそういう意味だったんだね澪ちゃんちゃん!」


梓『甘口じゃなく今日は中辛なの♪大人味なの☆』


律「さすが澪の排泄物だぜ、大人味だぜ」


澪「私の排泄物の話で盛り上がるんじゃない////!!」


梓「でもホラ、中野梓、略して中辛ですし…」


澪「だからなんなんだ!?だからなんなんだ!?」


ジャカジャカジャッジャッ♪ジャッジャッジャッ♪

ジャカジャカジャッジャッ♪ジャッジャッジャッ♪

唯「え…」

律「ムギ?」

紬「くっくっくっ…まったくもう…」



紬「みんな本当に最高のクソ野郎たちばかりなんだから!」



紬「こんな時間、終わらせてたまるモンですか!」


律「ははっ、しゃーねーなー!」


ダカダカダッダッ♪ダッダッ♪ダッダッ♪

ダカダカダッダッ♪ダッダッ♪ダッダッ♪


唯「りっちゃんも!?」

澪「ふふ、やるしかないか?」



梓「やってやるです!」



ジャカジャカジャッジャッ♪ジャッジャッジャッ♪

ジャカジャカジャッジャッ♪ジャッジャッジャッ♪

ジャカジャカジャッジャッ♪ジャッジャッジャッ♪


純「え、アンコール?」

憂「アンコール!アンコール!アルコール!」

憂が隠し持ってたウイスキー、憂スキーを豪快に飲み出して手拍子を打ち始める。

それにつられて講堂の観客たちが、生徒も、先生たちも、学園祭に来た一般のお客さんたちが一斉に立ち上がって大歓声を上げた…!


唯『あ~ああ、かーみ様♪おね~がい☆二人ぃ~だ~け~の!』


唯『ドリィ~ム~♪タぁイぃムぅくぅだ~さいっ♪』


ワァアアアアァアアアアッ!


澪『お気にー入りーの♪ウサ~ちゃんっ!抱いてえ
~ぇっ♪♪♪』



唯澪『今夜~もお~や~すみっ☆♪☆』



パチパチッ!パチパチッ!


唯『ふわっふわっタぁ~イムっ♪♪』


パチパチッ!パチパチッ!


澪『ふわっふわっターイムッッ♪♪♪』


パチパチッ!パチパチッ!


唯『ふわっふわっタァ~イムっ♪♪♪』


ジャッジャッ♪ジャッジャッ♪

ジャアア~ンンッッ♪♪♪♪♪



唯『けいおン!だいすきー!!!』



ワァアアアアァアアアアッ


さわ子「唯ちゃん、それさっき私も言った」

唯「くそっ」

唯「りっちゃん、こうなったらもう1曲だよ!」

律「はーい」

和「ちょっと、唯!」

唯「あ、和ちゃんっ!」





和「結婚してください」



唯「えっ」






唯「はいっ///」


梓澪律紬「あぁオアあああああ!?」




おしまいっ!







最終更新:2015年06月20日 08:46