『ロックンローラー』

律「…」ドンシャン!ドン!ドン!ドンドンシャン!ドン!ドン!

梓「り、律先輩がドラムを叩いてる!?」

律「なんだぁ?そりゃ私はドラマーだからなー」

梓「何の曲練習してるんですか?知らない刻み方でしたね!もしかして新曲…」キラキラ

律「The Power stationのSome Like It Hot」

梓「?」

律「だから、The Power stationのSome Like It Hotだって」

梓「聴いたことないんですけど」

律「そりゃなぁ。80年代だったかの曲だし」

梓「なんでそんな曲を急にやりだしたんですか」

律「親の趣味なんだよ。梓も聴いてみるか?」

梓「CDあるんですか?」

律「ああ。ほれ」

梓「…」カチャウィィィィィィィ

―――――
律「…!…!」ドンシャン!ドン!ドン!ドンドンシャン!ドン!ドン!

梓「We want to multiply, are you gonna do it?」

梓「Feel the heat burning you up, ready or not!」

律「今度のライブでやってやろうぜ!」スッ

梓「はい!」パン!

却下されました。


『ギャルゲー談義』

律「…」ポチポチ

梓「…なにやってるんです?」

律「ああ…アマガミ」

梓「なんでも知ってる体で話すのは律先輩の悪い癖ですよね」

律「ギャルゲーだよ。女の子落とすの」

梓「えッ!やっぱり律先輩ってついてるんですか!?」

律「なにがだよ」

梓「私の口から言える訳ないですよこの下ネタ魔人!」

律「理不尽だなおい。そして理解したぞ!やっぱりってなんだよ!ついてるわけないだろ!」

梓「で、面白いんですかそのゲーム」

律「流すんじゃないよ!」

梓「うるさいですねせっかく乗っかってあげたのに」

律「ぐぬぬ」

梓「で?どうなんですか?」

律「ああ、面白いよなかなか。絢辻さんってのがかわいくて…」

梓「でもどれだけ愛してもその女の子は画面から出てはこないんですよね」

律「やめろ」

梓「虚しいなぁ」

律「やめろ」


『組み合わせ』

梓「私と律先輩が恋人同士に!?」アワワ

律「は?」

梓「みたいなこともあるみたいですよ?」

律「どういうことだそれは」

梓「そういうことですよ」

律「私はレズじゃないぞ」

梓「へぇ」

梓「私は接着剤で手がくっついちゃう話とか好きでした」

律「ちょっとおい待てよ」

梓「なんですか」

律「梓は…そうなのか?」

梓「そう、とは」

律「いや、その…女の子が好き?みたいな?」

梓「私はどっちかって言うと聡くんに襲われる薄い本派の私ですかね」

律「聡?襲われる?」

梓「もしくはThis is it的な」

律「???」

梓「律先輩には難しい話かもしれません」

律「ああ…さっぱりだな」

梓「でも律先輩とならいいかもしれませんね。生えてそうですし」

律「突然の告白に喜ぶどころか怒りが湧いてきたよ」

梓「あるある」

律「ねーよ!」


『ごはんはおやつ』

梓「…」モグモグ

律「…」モグモグ

梓「律先輩」モグモグ

律「なんだ」モグモグ

梓「マシュマロ飽きました」

律「奇遇だな。私もだ」

梓「…」

律「…」

梓「だーーーーーーーーーーーーーーっ!」

律「!」ビクッ

梓「なんで私たちがキチガイの尻拭いしないといけないんですか!!!」

律「えー…だってもったいないじゃん。唯、捨てようとしたんだぜ?」モムモム

梓「出たMOTTAINAI!欧米思想なのでそんなの効きませんよ私には!」

律「ならほれ」スッ

梓「…なんですかこれ」

律「おにぎり」

梓「見ればわかりますよ。なぜ今おにぎりを渡してくるのかと聞いているんです」

律「マシュマロ飽きたんだろ?私は昼飯マシュマロで我慢するから、梓はおやつにそれ食えよ」

梓「律先輩…!」キュン






梓「ぐああ!おにぎりの中にマシュマロがっ!!!」

律「そもそもおやつにおにぎりすすめるところはいいのか」

梓「まぁ薄々勘付いていたんですけどやっとこうかなと」モムモム

律「えらいぞ」モムモム


『田井中と!!!』

梓「ちぃーっす」ガチャ

律「お前は先輩しかいることのない部室に入るのにその挨拶なんだな」

梓「固いこと言わないでくださいよ」

律「まぁいいけど…」

梓「ところで律先輩」

律「ん?」

梓「その椅子は何ですか」

律「ああ、演劇部の廃棄を貰ったんだ」

梓「…私と律先輩の組み合わせにその設定はやめときましょうよ」

律「?設定って、本当に貰ったんだからしょうがないだろ」

梓「とにかくダメです。あとパイ投げに興味示すのも笑ってはいけないのもだめですからね」

律「お前は何を言っているんだ」

梓「大事なところなんですよぉ」

律「うーん…?」


『秋山談義2』

律「…」

梓「りーつ!」

律「…」

梓「だらしないぞ!シャツはちゃんとしまえ!」

律「…」

梓「そろそろ練習するぞ!お茶飲んでばかりじゃないか!」

律「…」

梓「…あの」

律「3点」

梓「何点満点ですか?」

律「1000」

梓「ひっく!結構自信あったんですけどね」

律「わかってないなぁ梓は」

梓「じゃあ律先輩やってみてくださいよ」

律「よーし、見てろよ」ゴホン

律「諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ!なぜだ?!」

梓「坊やだからさ…」

律「ジークジオン!」

梓「って誰が突っ込むんですかコレ」

ガッシャーン!!!!

梓「うわぁ!?鉢植え!?」

律「澪か…」

梓「えっ」

律「何度目だよまったく…」

梓「初めてなんですけど!?これ日常茶飯事!?」

―――――
梓「また嘘でしたね」

律「なにが?」

梓「鉢植えは唯先輩でしたよ」

律「ああ…あれか」

梓「でも嘘だったことよりも唯先輩が植木鉢でハンマー投げしてたことの方が衝撃的だったので不問にしましょう」

律「なにやってんだ唯は…」


『CM』

梓「しょ~ちゅ~う~おみまい」

律「申し上げ~ます~」

梓「夏は喉が」

律「渇きます」

梓「まぁ冬でも渇くんですけどね」

律「バカ台本にないこと喋るな」ヒソヒソ

梓「…先輩後輩の関係も」

律「乾きます!」

梓「意味わかんねぇですねこれ」

律「だから台本通りにしろって」ヒソヒソ

梓「…あ、けいおん!見なきゃ!」

律「けいおん見なきゃ!」

梓「やりたいことはわかりましたけどまったく関係ないですよね」

律「何が。私たちはけいおん出演者じゃないか」

梓「そこじゃねぇよ!喉の渇きとけいおん見るのがですよ」

律「だってポ○リのCMやりたかったんだもん…」

梓「今更『カ』を隠したところで何の意味があるんですか」

律「やりたいようにやるのがロックンローラーりっちゃんだぜ」

梓「まぁ面倒なのでそれでいいですもう」


『りつあずお悩み相談室』

梓「それではお便りです」

律「部室に目安箱置いても部員しか入れないと思うしそれをお便りっていうのもどうかと思うぞ」

梓「いいんですよそんな細かいことは!やりたいことをやるのがロックじゃないんですか?」

律「いや、ロックの基本はセックスドラッグバイオレンスだ」

梓「うるせぇ!」パァン!

律「はぶっ!」

梓「バイオレンスが出たので文句なくロックでしょう」

律「なかなかのロックだぜ…!梓もわかってきたな!」サスサス

梓(この人バカなんだな)

梓「本題に戻りましょう。お便りです」

律「誰だ?」

梓「P. N.幸せの黄色い大根さん」

律「自虐ネタかよ」

梓「えー…『次のライブでカバー曲もやってみたいです♪何かいい案ないかしら』」

律「パワステ拒否られたので考えたくないです」

梓「まぁそう言わずに」

律「なんだろうなぁ…ふわふわしたかわいいヤツじゃないとダメなんだろ?」

梓「唯先輩と澪先輩はそう言ってましたね」

律「澪なんてエンディングノリノリでカッコいい系歌ってたのにな」

梓「あーいうのは大丈夫なんじゃないですか。よくわかりませんけど」

律「なら一つやってみたいのがある」

梓「なんです?」

律「THE REAL FOLK BLUES」

梓「きっと通りませんよそれ」

律「ふわふわ系も一つあるぞ」

梓「なんです?」

律「たこやきマントマン」

梓「もう一声!」

律「ハッチポッチステーション!」


――――ライブ後
梓「たこやきマントマンがあんなに盛り上がるとは…」

律「ムギが発狂してキーボード叩き割ったくだり最高に燃えたな!」

梓「すごいさらっと訳のわからない嘘吐くのやめましょうよ。叩き割ったのは唯先輩です」

律「あいつはなぜあんなことをしたんだろうな」

梓「ムギ先輩の予備のキーボードが上から落ちてきたのも謎ですけどね」

律「1年の頃はよくやってたぞあれは」

梓「私はなんて部に入ってしまったんだ」

律「楽しいだろ?」

梓「暇つぶしにはなりますね」

律「音楽は暇つぶしキャラも被るから禁止だ」

梓「やれやれ蹂躙されつくされたコンテンツは面倒ですね」

律「そこがまたいいんじゃあないか」

梓「何やっても許されますもんね」

律「唯は許されないような気がしてならないけどな」

梓「最もロックンローラーなのに…」


『平沢談義2』

梓「こんちゃーっす」ガチャ

律「あばばばばばばばばばばばばばばば」

梓「どうしました」

律「ムギから差し入れだ」

梓「はぁ。何くれたんですか?」

律「ましゅまろ」

梓「っあああああああああああああああああああ!!!!!」

律「5キロあるってさ」

梓「やっとなくなったのに!!!クソ!クソ!あの眉毛!!!」

律「落ち着けよ…悪意はなさそうだったから…」

梓「犯人はどこに」

律「澪と曲作るからって帰った」

梓「部室でやれよ!!」

律「ちなみに唯は補習だそうだ」

梓「なるほど。またですか」

律「そうだなーあいつずっと寝てるから」アハハ

梓「高校卒業できるんでしょうね…」

律「なんとかなるだろー」アハハ

梓「だといいんですけどねー」アハハ

梓「あーあ…練習しようと思いたけど、今日はまずお茶にしましょうか」

律「お、珍しい。じゃあ紅茶淹れてやるよ。茶葉もムギが補充してったし」

梓「ありがとうございます。何かお菓子はあります?用意しますけど」

律「マシュマロならそこに死ぬほどあるだろ」

梓「…」

梓「…」ガサガサ

梓「…」モムモム

梓「…」モムモム

梓「…」モム…

梓「…」

梓「おらァッ!」バッ

律「やめろ梓!マシュマロに罪はない!」ガッ

梓「離せ!これは断罪だッ!!!」

律「だからって窓から捨てちゃダメだろ!マシュマロが空から降り注いだらおかしいだろ!」

バタン!

梓「…ん?」

律「あ?だれかいたのか?」

梓「さぁ…」

~翌日、「マシュマロの雨に打たれたかった」と供述する平沢唯を阻止した平沢憂の手により部室のマシュマロが合計10キロになりました~


『人生とは』

梓「この前ですね」

律「おお?」

梓「カレーを作ったんですよ」

律「おお。ラーメン以外も作れるんだな」

梓「いえ失敗しました」

律「なんで!?カレーを失敗って…」

梓「水が多かったんですよ。味がちょっと薄いし水っぽいしで散々でした」

律「あー…」

梓「でもですね。少し水足してコンソメ入れて煮込んだらすごくおいしいカレースープになったんですよ」

律「よかったじゃないか」

梓「まぁ人生ってそういうものですよね」

律「いやそれはわからん」


『音楽談義・翼をください』

梓「唯先輩を引き止めるために演奏したんですよね」

律「そうだぞー。ちなみにふわふわのカップリング曲でもある」

梓「なんでこの曲をチョイスしたんですか?」

律「メジャーだし割と簡単なんだよ」

梓「へぇ、私はてっきり」

律「ん?」

梓「部の再建、演奏会やライブという大空に羽ばたくには唯先輩という翼がほしいみたいな意味があるのかと思ってました」

律「がっつり考察してくれてありがたいけど音楽の教科書から引っ張ってきただけだからな」

梓「翼が与えられてふわふわ時間とか素敵だなぁと思ったんですけどね」

律「お前けいおん大好きだろ」

梓「あんなアニメ顔みんな一緒じゃないですかキモい」

律「情緒不安定なの?」

梓「ツンデレってヤツですよ」

律「よく知らないけどお前のは違う気がするな…」


『秋山談義・カレーのちライス』

梓「律先輩は放課後ティータイムの曲でどれが一番好きなんですか?」

律「カレーかな」

梓「…ああ」

律「なんだよ」

梓「カレーのちライスのことですよね。急にカレーが好きとか言い出してなんだコイツとか思いました」

律「さすがにそんな理不尽なボケしねーよ!」

梓「それはどうでしょう」

律「私も言っててそれはどうだろうと思った」

梓「…まぁいいです。カレーのちライスですか。なぜです?」

律「パンクっぽいじゃん。やっててカッコいいしなー」

梓「でもカレーですよ?」

律「作詞は澪だ。言いたい事があるなら承ろう」

梓「澪先輩大好きなので特にないですけどね」

律「そういやあいつ別に辛口でもカレーおいしく食うんだけどな」

梓「えっ」

律「牛丼には真っ赤になるまで七味入れるし」

梓「また適当なこと言ってません?」

律「どうだろうな」

梓「やっぱり。もうさすがに騙されないです!」

―――――
梓「事実かよ…」

律「だから言ったのに」

梓「『カレー?辛くないと食べた気しないよな』」

梓「『牛丼?卵落として紅しょうがと七味をたくさんのせるとおいしいよな!』」

梓「美人はなにやってもプラスになるのがずるいです」

律「なんでもいいけどモノマネ全く似てねぇな」

梓「『ひぃぃぃ!怖いぃぃぃ!!!ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…』」

律「お前本当に澪好きなの?」

梓「レズではないです」

律「うん…まぁどうでもいいや…」



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最終更新:2015年07月06日 18:14