[[梓「美しき人間の日々」 律「そんなに美しいかなぁ…」]]
梓「あなたよ!すばらしいあなたよ!他に何を望むの!」ジャカジャカ!
律「…ああ、サンボマスターね」
梓「なんだと思ってたんですか」
律「これまでの人類の過ちを皮肉っているのかと」
梓「そいつは高尚ですね。そういうことにしてもいいです」
律「…」
梓「私、近代文学の評定A+でしたし」
律「憂ちゃんのおかげだろ…」
梓「ははっ」
律「なんでも乾いた笑いで済ませようとするのやめような」
梓「あはははははははあはははははははっははあははははは!!!」
律「狂ったように笑えってんじゃないんだよ!」
梓「じゃあどうしろって」
律「私は中日ファンだ」
梓「…?」
梓「…」
梓「…」
梓「?」
律「だから中日ファンなんだよ私は」
梓「…」
梓「…!」
梓「ああ!『同志ロッテ』と『どうしろって』!」
梓「わかるか!!!!」スパーン!!
律「いってぇ!!!!」
『田井中と中野と秘密の部屋』
梓「ふー」ガチャ
律「よう穢れた血」
梓「だれがポッターか」
律「ナメクジ食らえ!」ピロロン
梓「…なんですかノリノリで」
律「オエエッ」ボタボタ
梓「ぎゃあああああああ!!!ナメクジ吐きやがった!大丈夫ですか!というかここ私の部屋!!!!」
律「なーんちゃってグミでしたー♪」
梓「前半の『ナメクジ吐きやがった!』は解決しましたけど部屋にゲロったことは何にも解決してませんからね」
律「まぁまぁ」
梓「片付けろよ」
律「まぁまぁ」
梓「おい」
律「ちぇっ、せっかく梓を驚かせようとしたのになー」フキフキ
梓「十分驚きましたよ。というかなんで私の部屋にいるんですか」
律「あ、そうそうナメクジは前座でさぁ」
梓「前座で汚される方の気持ちも考えてください…」
律「まぁまぁ」
梓「そのまぁまぁってやつ殺意しか出てこないのでやめてください」
律「はぁ」
梓「気のない返事もイラッとします」
律「まぁまぁ」
梓「ッああああああああああああああああああああああああああ!!!!」ガシガシ
~結局今日の晩飯一緒に食べようなんてクソどーでもいいことでした。一緒に食べました。~
『文学的茶番』
梓「カムパネルラ!」
律「ジョバンニ!」
梓「…なんかやる気でないです」
律「えー?じゃあ逆にする?」
梓「そですね」
律「カムパネルラ!」
梓「ジョバンニ、お父さんかららっこの上着がくるよ!」
律「バカにする奴の役かよ!カムパネルラやれよ!ばーかばーか!」
梓「だって死ぬじゃないですかカムパネルラ」
律「最後な!?なにそこまでやるつもりだったの!?」
梓「石炭袋に吸い込まれるように消えていくアドリブとか」
律「死にたいのか死にたくないのかどっちだよ…」
梓「そもそも銀河鉄道の夜なんて題材がやってられないんですよ」
律「ガキのころ擦り切れるくらい読んだだろ?」
梓「律先輩の実は文学少女だったんですアピールはもういいです」
律「梓は大学生になってからというものの口がますます悪くなる一方だなぁ」
梓「律先輩だけですよ」ポッ
律「嬉しくねぇ」
梓「だから誇りに思ってくださいよ」チッ
律「んな無茶苦茶な。さらっと舌打ちすんなよ」
梓「律先輩だけですよ」ポッ
律「もう黙れよ…」
『どうしようと勝手でしょうよ』
律「梓、いくら払ったらこのホコリ舐める?」
梓「5万で」
律「リアルすぎる…」
梓「アホなこと言う暇があったら掃除機かけてくださいよ」
律「いやここお前の部屋…」
梓「家政婦面して家事できますアピールしてもなんにも言わないであげますから」
律「もうすでに失礼だよ!」
梓「ぺちゃくちゃうるさいですね。やるんですかやらないんですか?」
律「やらないけど」
梓「でしょうね」
律「そんなことよりだいぶ前に貸したドラゴンボール返してよ」
梓「そこにありますけど、律先輩ほとんど私の部屋にいますしぶっちゃけ持ってく意味ないですよね」
律「たしかになぁ」
梓「でしょう」
律「でも部屋の端っこでホコリまみれだと気になるじゃん?」
梓「大丈夫ですよ」
律「なにが」
梓「孫悟空と愉快な仲間たちの大冒険は今や完璧にドアストッパーにジョブチェンジしましたから」
律「梓の変な図太さは相変わらずだな…」ハァ
梓「褒めてるんですか?」
律「呆れてるんだよ」
梓「でしょうね」
律「そこがいいところでもあり悪いところでもある」
梓「今度こそ褒めてますよね」
律「呆れてるんだ」
梓「でしょうね」
『安西先生「バスケしたいんでしょ?」』
律「…」ダムダムダム
律「…」シュシュシュッ
律「…」サッ
律「スリーポイントシュー!」ヒョイ
梓「ウラァ!なにやってんだオラァ!!」バーン!
律「あ、梓。スラダン読んだらバスケしたくなるじゃん」
梓「てめーはマヌケか!ここ私の部屋!2階!角部屋!」
律「角部屋は関係ないだろ」
梓「他2つは大いに関係してるんですよ!バスケしたいなら体育館でやれや!」
律「ケチくせーこと言うなよー」
梓「私フツーのことしか言ってなくないですか?律先輩がイカれてるんですよね?」
律「どうだろうな」
梓「クソ、手遅れか」
律「お詫びと言っちゃなんだが晩飯は作っといてやったぜ」
梓「ほう。モノを見てから今後の処遇を考えましょうか」
律「じゃーん!ロールキャベツです!」
梓「…すげぇ」
律「田井中家一子相伝のレシピだぞー」
梓「案外めんどうなのによく作りましたね」
律「だってバスケしたかったから…」
梓「動機さえなけりゃなぁ…」
『怪我の功名』
梓「…」スッ
梓「…」カチャ
律「…」スッ
律「…」カチャ
梓「…」スッ
梓「…!」グラッ
梓「!」ガシッ
ガシャーン!
律「はい梓の負けー!」
梓「くぅぅ…ジェンガめ…」
律「というかなんで最後押さえつけてなんとかしようとしたんだよ。無理だよそれは」
梓「負けたくなかったんでつい…」
律「まぁいいけどさ…ほい、罰ゲームボックス」トサッ
梓「なんだろうなー…」ガサゴソ
梓「これです!」ヒョイ
律「どれどれ…」
梓「『1人ラブライブ』…は?」
律「ラブライブのモノマネだなー」
梓「きっつ…」
律「はやくやれよー」
梓「…」ヴヴン
梓「あっずあっずにゃーん♪あなたのハートにあずあずにゃーん♪笑顔届ける中野あずにゃん!あずにゃんって覚えてラブあずっ♪」
律「…」
梓「…」
律「はいオッケーでーす」カチャ
梓「ちょっとなに撮ってるんですか!!!話が違う!!!」
律「あ、大丈夫大丈夫。放ティーとわかばのメンバーとさわちゃんに送っただけだから」ピロリン
梓「大惨事だ!!!!」
~誰もがいじりまくったせいで吹っ切れた中野がライブパフォーマンスでやるようになりました~
『受信料はしっかり払います』
梓「ハッチポッチステーション♪」
律「ハッチポッチステーション♪」
梓「ドラム担当♪田井中さん♪」
律「よっしゃあ!」
梓「せっかちトンカチ♪」
梓「結構遅刻もするけど♪」
梓「ホントはマジメな♪」
律「ちょっと待て」
梓「お人好し♪」
律「違ぇよ合いの手じゃねぇよ止まれよ!」
梓「なんですか。いいところだったのに」
律「私のパートほぼジャーニーくんだったんだけど!」
梓「似たようなモンじゃないですか」
律「誰がこぶ平か!」
梓「違いますよ今は正蔵です」
律「どうでもいいわ!」
梓「文句が多いですねジャーニー先輩」
梓「おっとうっかり」
律「ったく…」
梓「…あ」
律「ん?」
梓「そういえばムギ先輩にケーキ貰ったんでした」
律「おっマジで?」
梓「はい。冷蔵庫に2人分あるんで持って来て下さい」
律「ケーキ♪ケーキ♪」カチャカチャ
梓(チョロすぎやしませんか律先輩…)
律「どうした、梓?食わないのか?」モグモグ
梓「いえ…食べます…」
律「?」
『15のワタシとアニメと現実』
律「はいけ~この手紙~」ガチャ
梓「ちっす」
律「うわぁ!?なんで私の部屋に!」
梓「いつも勝手に上がりこむ人の台詞ですか…」
律「なにしてんの?」
梓「お酒貰いに」
律「あー…」
梓「一緒に飲みません?」カシュ
律「まぁ待て待て、軽くつまみでも作ってやるから」
梓「はーい」グビグビ
律「行動と発言が合ってねぇよ!」
梓「ただでさえ律先輩待ってたんですからちょっとくらいいいじゃないですか」
律「…梓酒代は?」
梓「あ、私も買ってきたんでチャラで」
律「…」ガパッ
律「全部ハイボールじゃねぇか!ビールとチューハイは!?」
梓「ビールはここに」サッ
律「私のビール…」
梓「ほら、飲みましょうよ!1人だと味気ないです」
律「だからなんか作るから待ってろって!」
――――――――――
梓「だからあのバンドのベースは…で…ドラムが…なのでボーカルも…」ペラペラ
律「…」
律(梓は酔うとまともになるというかなんというか…)
梓「だいたい律先輩はいつもだらだらしすぎです!お金払えばうちの食材漁ってもいいと思ってますよね!?」プンプン
律(…)
律(…アニメ版っぽくなる)
梓「聞いてますか!?高校生のころから適当なんですから…」
律「聞いてる聞いてる」グビ
梓「あ、律先輩もうお酒ないですね。取ってきます」スタスタ
律「おう…」
律(いつもこうなら…)
律(…)
律(ちょっと気持ち悪いな…)
梓「? どうかしましたか?」
律「いや、なんでもない」
梓「はぁ」
律「いつもの梓がいいよな」ナデナデ
梓「なんですか気持ち悪い」シッシッ
律「…」
『料理は化学と言いますし』
律「おーっす!」ガチャ
梓「ふんふんふーん」ギュムギュム
律「なにそれ」
梓「うどんです。料理練習しようと思いまして」
律「梓の努力する方向は毎回おかしいよな…」
梓「今ラーメンとから揚げしか出来ないんですよ?これは問題です」
律「だからってなぜうどんに」
梓「うどん美味しいじゃないですか」
律「そんなこと言ったらカレーも親子丼もパスタも美味いだろ」
梓「身も蓋もないこと言わないで下さい」
律「え?私がおかしいの?」
梓「できても分けてあげませんよ」
律「はぁ…」
梓「よーしこれで…」
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梓「できましたよー」コト
律「…なに?これ、うどん?」
梓「どう見たらそうなるんですか。ピザです」
律「だよなぁ…?」
梓「冷めないうちに食べましょう」
律「…ああ」
梓「いただきまーす」ハムッ
律「いただきます…」パク
律「!?」
梓「!?」
律「なんでこのピザ、うどんの味が!?」
梓「またわけのわからないものが出来てしまった…」
律「またって…」
梓「前回はカレーを作ろうとして出来た煮物が肉じゃがの味がしたんで、これでも進化してるんですけどね」
律「完全にルーじゃなくて出汁と醤油入れただけじゃん…あと進化の方向もおかしいわい…」
律「しかしこれは慣れると案外イケる」モグモグ
梓「はい」モグモグ
最終更新:2015年09月06日 20:04