梓「まあMかSかの議論はとりあえず置いとくとして」
澪「自分で勝手に持ち出してきて突っ返された話題なのに……」
梓「このまま足が抜けなかったらずっとここで暮らすしかないですね」
律「そのうち憂ちゃん帰ってくるだろ」
梓「下半身をこう……関係を持ってしまったわけですし、責任を取ってもらわないと」
唯「そんなことを前向きに考えられても困るんだよ」
梓「 『私の目が届く範囲にいてください』 とか言ってたのは嘘だったんですか」
唯「そんなことは絶対に言ってないです」
梓「しばらくこの5人のままでいいみたいなことを言ってたじゃないですか」
唯「それとこれとは状況が違うんだよ」
梓「これからもずっとみんなでバンドしていたいって」
唯「あれは例え話だし」
澪「えっ」
律「えっ」
唯「バンドどころか日常生活に支障をきたしてるしなぁ」
梓「このまま演奏できないこともないですよ」 ジャラン
紬「うつ伏せになればキーボードもなんとか……」 グリッ
律「回転すんな!!」 メキメキメキ
澪「足をねじるな!!」 ギギギ
梓「ドラムはどう考えても無理ですね」
律「もっと根本的なところに無理があると思うんだ」
梓「じゃあ憂が助けにくるまで性について語り明かしますか」
紬「もっとガールズトークにふさわしい話題はないものかしら」
澪「お前にとっては助けっていうか余命みたいなもんだけどな」
律「憂ちゃんは何しに行ったんだ?」
紬「憂ちゃんがちょっと目を離した隙にこんなことになるなんて」
唯「和ちゃんも誘ってウチで年越しそば食べようって言ってたんだけど……」
律「向こうの家で引き留められてるんだろ、そんなに心配するなよ」
唯「食べ物の話してたらおなかすいてきた」
澪「妹の心配は?」
梓「私を味見したくなったら言ってもらえればいいですよ」
紬「まばたきの速さでペロリと?」
唯「そういうのは間に合ってますから結構です」
澪「お前らは思春期の男子中学生か」
紬「りっちゃんの弟みたいな?」
梓「トイレから出てきたと思ったら玄関先で私たちを見かけて即おかずにするみたいな?」
紬「あの時は誰がおかずにされたの?」
律「してねーよ!!」
律「たぶん……」
唯「ちゃんと否定してあげて」
梓「ムギ先輩を除けば私か唯先輩がおかずにされたと思うんですよ」
紬「私はどうして除かれたの?」
梓「律先輩と澪先輩は散々おかずにされてるだろうし」
紬「私はどうして除かれたの?」
梓「そんなにおかずにされたかったんですか」
紬「どうせなら女性的な体型と最もかけ離れた子が除外されるべきなんじゃないかと思って」
律「中野と聡はほとんど体型変わらないからなぁ」
梓「じゃあ逆に聞きますけど、何を食ったら乳に反映されるっていうんですか」
唯「逆ギレされても」
紬「たまたまそういう風に生まれてきたとしか」
澪「別に食べ物だけの問題じゃないと思うけど」
梓「ロクに動きもしないでバクバク食ってゴロゴロしてればいいんですか?」
澪「人を家畜のように言うな」
紬「脳と身体の一部に栄養が行き届いていないくせに」
梓「まあ唯先輩はわかるんですよ」
唯「わからなくていいのに」
梓「実の妹に寝込みを襲われたり幼なじみに欲情されたり
後輩を想ったりしているうちに性的な欲求が芽生えて発育してきたんでしょう」
澪「よく次から次へとデタラメを思いつくな」
梓「まあ欲情したのは私のほうなんですけどね」
唯「だからなんでそういうとこだけ正直なの?」
梓「ムギ先輩は特殊な性癖と高級な食生活で
乳房というか全体的に肉付けされたということで納得できます」
紬「それで納得されてるのが納得できないんだけど」
梓「澪先輩は思春期の頃から幼なじみに精神的にも肉体的にも
いじくり回されて性的な刺激を受けて肥大化したんでしょう」
澪「肥大化とか言うな」
律「そこまでしてねーよ」
紬「どこまでしたの?」
澪「そこに食いつくな」
律「でも性欲が体型に反映されるならこの色情狂が貧乳っていうのもおかしいよな」
澪「私だって性欲が反映されたわけじゃないんだけど」
梓「貧乳先輩の見解は全く参考にならないのでちょっと黙っててもらえますか」
律「中野」
紬「むしろ私たちみたいな発育の仕方が女性として普通であって、
この子みたいに思春期を迎えても発育の見られない子が特殊なだけじゃないかしら」
梓「………」
律「………」
梓「いいですよもう、自分で慰めますから……」 ゴソゴソ
澪「後にしろ」
唯「こっち見ないで」
律「手を止めろ!!」
梓「澪先輩が書くのっていちごパフェとかカレーとか、食べ物関係の歌詞ばかりじゃないですか」
紬「あとHSSTとかときめきシュガーとか甘ったるい感じの」
梓「やっぱり色気より食い気なんですね」
澪「やっぱりとか言うな」
梓「私は性的な食い気のほうが強いんですけどね」
律「何を今さら……」
澪「食べ物関係じゃなくてもさ、ふでペンとかホッチキスとかいろいろあるだろ」
梓「あれは性的に食べちゃいたいみたいな想いが込められてるわけじゃないですか」
澪「お前は新歓ライブの曲をどう解釈して入部しに来たの?」
梓「私の行為はホッチキスってどういうことなんだろうと思って」
澪「お前の頭がどういうことなんだよ」
唯「いやらしいことばっかり考えてるから髪の毛が異常に長いの?」
紬「その無駄に長い毛を触手のように操って脱出に利用できないの?」
梓「バカなこと言わないでください」
梓「そんな能力があったら別なことに使ってますよ」
唯「この子がスタンド使いじゃなくて本当によかった」
澪「お前らは暇さえあれば人の書いた歌詞をおちょくり始めるけど、
そんなに私の歌詞が気に食わないの?それとも私が嫌いなの?」
律「そんなわけないだろ」
梓「あのキテレツな歌詞を曲調と外見と若さでカバーしてるなんて誰も思ってませんよ」
紬「みんな澪ちゃんのこと大好きだから……」
澪「目が死んでいる」
律「いや、私はギリギリ大丈夫だよ」
紬「私も何とか」
澪「大丈夫ってどういうことだ」
梓「私は身体目当てですから大丈夫です」
澪「お前が一番やっかいなんだよ」
唯「私は好きだよ、澪ちゃんの歌詞」
律「私だって好きだよ」
紬「ずっと見てるのにあなたはなぜ気づかないの とか?」
梓「前髪をおろしたキミの姿も見てみたい とか?」
律「おいやめろ」
紬「さっき好きだって言ってたじゃない」
律「いや、歌詞の話だろ?」
梓「もうそういうレベルの話じゃないんですよ」
紬「歌詞は好きだけど人としては好きじゃないの?」
梓「どうなんですか」
澪「どうなんですか」
律「なんでお前らそんなに必死なんだよ!?」
紬「いたずらな笑顔がとても似合ってる」
梓「でも頬を赤くして照れてるキミも見てみたい」
律「だぁ、もうやめろ!!」 バサッ
唯「コタツの中に逃げちゃった」
梓「別に律先輩があの歌詞をそこまで意識することないんですけどね」
紬「そんなに嫌だったのかしら」
澪「………」
ブ ォッ
律「くっさ!!」 バチン
さわ子「いたっ!? なに!?」
律「なんてタイミングで屁をかますんだよ!!」 ゴホ ゴホッ
澪「痛い痛い、暴れるなって!」 ゴキゴキ
唯「くさい! いたい! くさい!」 ゲホゲホ
梓「くさいっていうか苦い!」 オェェェ
さわ子「えっ、ちょっと起きれない……っていうか足が動かないんだけど何なの?」
梓「見ての通りですよ」
さわ子「見てわかんないから聞いてんのよ」
梓「寝てる間にハメられたんですよ」
さわ子「憧れの美人教師の寝込みを襲うつもりだったの?」
澪「まあ寝起きだから寝言みたいなことを口走るのも大目に見ておこう」
さわ子「どうせまた中野がムラムラきて一悶着起こしてたんでしょ?」
梓「女子高生とコタツで雑魚寝とかもういやらしいことが起きないほうがおかしいじゃないですか」
さわ子「どうりで拘束レイプされる夢を見るわけだわ」
唯「そのままずっと寝てればよかったのに……」
律「危なく年を越せずに死ぬところだった」 ゴホッ
さわ子「私だって好きで年を越してきたわけじゃないのよ」
梓「そういう話をしているのではなくて」
さわ子「また見事にがっちりハマってるわね」
梓「ガチハメですよ」
さわ子「ちょっとウトウトしている間に教え子たちに身体の自由を奪われていたとは」
律「ウトウトとか可愛らしい感じじゃなくて、漢らしい豪快なイビキかいてたけど」
梓「コタツの中から信じられない匂いがするんですけど」
さわ子「フェロモンよ」
律「こっちはそのフェロモンで殺されかけてるんだよ」
梓「同年代だけで楽しくやってたところに突然上がり込んできたと思ったら
一人で飲み始めて酔い潰れるわイビキをかくわ屁はこくわ、もう何なんですか?」
さわ子「仮眠中にいきなりお尻をひっぱたかれて くせぇだの死ねだの言われる身にもなってよ」
澪「婚約者とまではいかなくても地元の友達とかと大晦日を過ごしたりしないんですか」
さわ子「なんで相手がいないって決めつけんのよ」
紬「えっ」
さわ子「お互い忙しくて会えてないだけかも知れないじゃない」
律「いや
さわ子「年末はそれぞれ地元に帰ってるだけかも知れないじゃない」
澪「でも
さわ子「私が高校生のガキどもにプライベートを何でもかんでも話すと思ったら大間違いよ」
澪「えっ……先生、恋人いるんですか?」
さわ子「いないけど」
梓「そういうめんどくさいところがダメなんですよ」
唯「デスデビルの人たちとかは?」
律「ほら、みんな結婚したり相方がいたりで絡みづらいんだろ」
梓「夏フェスさえドタキャンするような友達しかいないみたいですし」
澪「バカ、あれは恩着せがましくならないように気を使ってくれたんだろ」
紬「本当は私たちのためにチケットを手配してくれてたんですよね?」
さわ子「………」
紬「えっ……」
澪「まさか本当に……?」
さわ子「………」
律「泣くことないだろ……」
澪「いや、ほら、夏フェス行く予定だった友達が何故か全員急に都合が悪くなったんじゃ」
唯「私だって鍋パーティーやろうと思ったらみんな都合悪くて断られたことあったし!」
梓「その場で思いついた鍋と夏フェスじゃ規模が違いますけどね」
澪「なんだかんだで最終的に唯の家に集まったしな」
さわ子「私たちだって昔は年越しライブやら何やらで集まってたのよ」
梓「その仲間たちに次々と先を越されて行き遅れて……」
律「クリスマスも年越しも独り身で教え子の集まりに混ぜてもらって……」
梓「まだ独身を貫くつもりなんですか」
紬「いつになったら経験人数を教えてくれるんですか」
澪「やっぱり高校の頃からタバコ吸ってたんですか」
律「シンナーとかだろ」
さわ子「吸ってねえよ」
梓「吸ってたのは男性器のほうですよね?」
紬「それとも女性のほうを?」
さわ子「一人残らず処女膜をブチ破るわよ」
さわ子「まだ残っていればの話だけど」
澪「だから起こすなって言ったのに……」
さわ子「あなたたちだって20過ぎたら自分のことで精一杯になって
高校時代の知り合いなんてあっという間に疎遠になっていくのよ」
律「まあでも今はこうやって一緒に年越しをさ」
さわ子「どうせ部活の延長でダラダラ過ごしてゴロゴロ寝くさってただけでしょ?
挙句の果てにやっすいエロ同人みたいに足が絡まって身動き取れないとかなんなの?
放課後ティータイム(笑)とか音楽をナメてるの?バカじゃないの?死ぬの?」
澪「勝手にバンド名決めたくせにまたそういうことを」
梓「デスデビルとやらも相当なネーミングだと思いますよ」
唯「さわちゃんウチに何しにきたの?」
律「さびしいんだろ」
紬「あっ ふて寝してる」
律「おい中野、その酔っ払いを叩き起こせ」
梓「現実から逃げないでください!!」 バチン
ブ ォッ
唯「くさっ!!」
紬「にがい!!」
梓「この屁こきデビル!!」
律「起きろ!!」
澪「あっ、年明けた」
唯「えっ!?」
梓「……っていうことがあってね」
直「はあ」
憂「新年早々大変な修羅場だったよね」
梓「憂にコタツから引っこ抜かれた時に下が全部脱げちゃってね」
純「大晦日にわけわかんない電話かけてきた理由がようやくわかったよ」
純「意味はわからないけど」
菫「私も年末に来てたメールの意味がわかりました」
梓「メール送ってたんだ、ムギ先輩」
菫「足を絡めてどうのこうのって、いつもの下ネタだと思って無視してたんですよ」
純「いつもそんな感じなんだ……」
直「それで梓先輩はどんな拷問を受けたんですか」
憂「聞きたい?」
直「いいです」
菫「そんなことよりコタツから脱出する方法を考えないと……」
純「どうすんのこれ」
直「どうやったらこんな絡まり方するんですか」
菫「足が痛いです」
梓「コタツでうっかり雑魚寝しちゃうとこういうことになるから気をつけたほうがいいよ」
純「まるで成長していない……」
さわ子「zzzz」 ゴァァァァァ ズピィィィィィ
おわれ
困った時のわかばオチ
一期の年越しのつもりだったのに途中から二期ネタが混ざって
よくわからない時期の話になってるのはそっとしておいてください
徹底的にダラダラ書いてたら中途半端に長くなった
最終更新:2015年12月28日 21:24