唯「焼き芋!?」ガタッ

紬「うん。昨日さつま芋をたくさん頂いたの」

澪「(なぜさつま芋を・・・)」

律「いいねぇ。早く食べようぜ!」

紬「ふふふっ。これから作るのよ」

梓「これから、ですか」

紬「うん!一度、落ち葉を集めて焼き芋を作ってみたかったの!」

唯「あー。それもいいねぇ、できたて食べれるねぇ」ポワーッ

紬「でも、作り方がわからなくて・・・」

律「あー・・・。新聞紙で巻くんだっけ?」

梓「アルミホイルじゃなかったでしたっけ?」

澪「小学校の時にやった気がするけど・・・。もう覚えてないな・・・」

律「とりあえずさわちゃんに聞いてみようか。焼き芋あげるって言えばイチコロだろ」

紬「それもそうね!」

澪「便利な先生だな・・・」

ガラッ

律「さーわちゃん。ちょっといい?」

さわ子「あら、みんな揃ってどうしたの?」

カクカクシカジカ

さわ子「まぁ大雑把だけどこんな感じね」

唯「さわちゃん先生。ありがとう!」

さわ子「新聞紙はそこにあるから好きなだけ持って行きなさい」

紬「はい!」

さわ子「場所は・・・、焼却所のそばにしてね」

さわ子「私が行くまで火は付けじゃだめよー」

律「ほいほーい」

律「よし、役割分担するか。落ち葉集めとお芋の準備」

唯「外寒いからお芋がいいなー・・・」

梓「きっとみんなそうですよ」

澪「そうだな。じゃんけん?」

梓「うっ・・・」

紬「指のにしない?あれ好き!」

律「いっせっせーの、だな。よし、やるか!」

落ち葉班!

唯「・・・外、寒い」ブルブル

梓「は、早く集めましょう・・・」ザッザッ

律「ちくしょう、最後に1って言ってれば・・・」

お芋班!

澪「立派なさつま芋だな・・・」

紬「うん。きっとおいしいわよぉ」

澪「水は冷たいからな。お湯になるのを待とう」ジャーッ

・・・

律「これだけあれば十分だろ」

梓「ですね」

さわ子「あら、だいぶ集まったわね」

唯「・・・もう、集めなくていい?」

さわ子「えぇ、十分よ」

紬「お待たせー」

律「おっ、芋がきたか!」

澪「・・・外寒いなぁ」

さわ子「これでよしっと」

唯「楽しみだねぇ」

紬「だねぇ」

さわ子「じゃあ火を付けるわよ」スッ

律「おっ。さわちゃん、ジッポなんて持ってるんだ」

さわ子「・・・」

唯「またふられたの?」

さわ子「そーよ!悪かったわねー!」ギューッ

唯「あだだだだー」

律「唯・・・」

メラメラ

唯「あったかー・・・」

さわ子「後は焼けるの待つだけね」

紬「」ワクワク

律「それまでどうする?全員で部室に戻るってわけにはいかないし」

唯「ここでおしゃべりしてようよ」

唯「ほれ、あずにゃんや。隣においで」チョイチョイ

梓「なんか危ないので遠慮します」

唯「あずにゃんのいけずー・・・」

紬「キャンプファイヤーみたい」

澪「そ、そうか?」

律「今から焼き芋選ぶ順番決めようぜ!」

唯「おっ、いいねぇ。今度は負けないよ!」

梓「私もです!」

澪「私は最後のでいいんだが・・・」

律「・・・ほう、最後でいいんだな?・・・丸焦げがあるかもしれないのに」

澪「よし、やるぞ!」

・・・

律「またビリかよ・・・」

紬「ほ、本当にコゲコゲだったら半分あげるね」アセアセ

律「くっ、情けは無用!」

さわ子「そろそろいいかな?とりあえずひとつ割ってみるわね」

さわ子「どれにしようかなー」ゴソゴソ

唯紬「」ワクワク

梓「な、なんか緊張しますね」

澪「う、うん・・・」

さわ子「よっと」パカッ

唯紬「おぉー!」

澪「な、なんて綺麗な黄金色なんだ・・・」

律「眩しくて直視できない・・・」

梓「おいしそうです・・・」

さわ子「ふふっ。十分に火は通ってるみたいね」

律「じゃあ全部持って部室に戻るか」

澪「後片付けもな」

部室!

ガサガサ

律「・・・ほっ。焦げてはないみたいだな」

紬「焼いもにどんなお茶が合うかわからないからいつもの淹れみました」コトッ

梓「ありがとうございます」

唯「は、早く食べようよ!」

律「よーし!それじゃあいただきまーす!」

全員「いただきます!」

唯「あふふっ!」モグモグ

律「あちっ!・・・でもうまいな」ホクホク

澪「外は寒かったからなぁ」

紬「あったまるー」

梓「秋ですねぇ」

さわ子「いいさつま芋使ってるわね」

唯「ふぅ、ごちそうさま」

律「もう?半分しか食べてないじゃん」

唯「えへへ、憂のお土産にするんだー」

紬「私も全部は食べられないかも」

梓「結構大きいですからねぇ」

さわ子「そう言えばさつま芋食べるとおなら出るって言うわよね」モグモグ

律澪紬梓「・・・」

律「わ、私もお腹いっぱいだー・・・」

澪「だ、だな・・・」

紬「そ、そうね・・・」

梓「で、ですね!」

唯「もう、さわちゃん。食事中にお下品だよー」

さわ子「えぇー」

律「わ、話題を変えよう。ズバリ秋といえば!」

唯「食欲の秋!」

梓「唯先輩らしいです」

澪「私は読書の秋だな」

紬「私は」

プーッ

紬「!」

唯「!?」

律「まさか!」

梓「だ、誰が・・・」

澪「もしかして、さわ子先生・・・」

さわ子「」


おわり



最終更新:2012年11月20日 22:11