~放課後!

純「よーっし、やっと掃除終わったー!」

梓「んもー、純が遊んでばかりいたから掃除が長引いてたんじゃない」

憂「まあまあ、梓ちゃん」

純「じゃあ私達、ちょっと寄るとこあるからじゃあねー!」

梓「私達って憂も?」 

憂「うん、ちょっと…じゃあねー!」

梓「う、うん、じゃあね二人とも」

__

梓「はあ、遅れちゃったな」トットットッ

梓(先輩たちは今日も部室で受験勉強だろうけど……仕方ないよね)

梓「すいません、どこぞのぼさぼさ頭のせいで遅れま…」ガチャ

パンパーン!!

梓「ひゃあああ!?」

唯澪律紬「ハッピーバースデートゥーユー♪ ハッピーバースデートゥーユー♪」

唯澪律紬「ハッピーバースデーディーア梓(あずにゃーん)[梓ちゃーん]ー♪」

唯澪律紬「ハッピーバースデートゥーユー♪」

唯「いえーい!おめでとーあずにゃん!」

澪「誕生日おめでとう、梓」

律「おめでとさん、梓!」

紬「お誕生日おめでとう、梓ちゃん」

梓「えっ、えっ、皆さんこれって…」ペタン

唯「んふふ~驚いた?」

律「今日は梓の誕生日だからな、前から誕生日会しようとみんなで計画してたんだぜ」

澪「うん、受験勉強ばかりで最近梓に構えてなかったしさ」

紬「せっかくの梓ちゃんのお誕生日だから、みんなでお祝いしたくなっちゃった」

唯「お誕生日会しようって言い出したのは澪ちゃんだよー、やったね!」

澪「べ、別にそれは言わなくていいから!」

梓「あっ、ありがとうございますっ、んっ、あれ」

唯「どしたのあずにゃん?」

梓「す、すいません、クラッカーに驚いて腰が抜けちゃったみたいで…」

律「むむ、猫に対しては突然大きい音たてたりしちゃいけないというが…」

澪「梓も例外じゃなかったんだな、反省しないと」

紬「じゃあ私がいつもの席まで連れていくわね、よいしょ」ヒョイ

梓「ひゃっ、ムギ先輩///」

唯「おおっ、お姫様抱っこ!」

澪「さすがムギ、軽々と梓を抱っこ出来るな」

律「パワーこそがジャスティス、いい時代になったものだ」

澪「いやそんな時代きてないから…」

紬「あばれないでね、梓ちゃん」スタスタ

梓「は、はい///」

紬「はい、到着~♪」ポスン

梓「あ、ありがとうございます///」

梓(ムギ先輩、やっぱり高級ないい香りがしてるんだなあ…///)

律「じゃあ席に付いたとこでケーキのロウソクの火を合計17っと」カチカチ

澪「そのチャッカマン、あとで職員室に返すの忘れないようにな」

律「もち、わーってるって」

唯「ささ、あずにゃんどうぞー」

梓「は、はい、ふーっ」

紬「もうひと吹きー!」

梓「ふぅーっ」

律「よーし、梓おめでとー!」パチパチ

唯澪紬「おめでとうー!」パチパチ

梓「あ、ありがとうございます、本当に」

律「うむ、入部した頃と比べて梓も大き…」

唯「…くなったね?」

梓「ちょっと、なんで疑問形なんですか」

律「いやまあ私も人の事はいえないか…梓、二人で泣こうぜ!」

梓「まったく、そこまで…」

唯「最近ちょっとブラジャーがきつくなってきたんだけど二人ともいいお店知ってる?」

澪「そうだな、最近商店街に出来たあの下着店がいいかも」

紬「そうね、あそこのお店は大きいサイズのブラも可愛いのから大人っぽいのまで揃ってるし」

澪「私達、お世話になってるしな」

紬「うふふ~♪」

唯「おお~、なら私もその店のお世話になるよ!」

梓「…………」

律「…………」

梓律「うわーん!」ヒシッ

唯「え、どしたのあずにゃんにりっちゃん!?」

澪紬「ご、ごめんなさーい!」

__

律「えー、では気を取り直して梓への誕生日プレゼントを贈呈といきますか」

梓「えっ、そんな悪いですよ」

澪「まあまあ、先輩の好意は素直に受け取るべきだよ」

梓「は、はい、澪先輩がそう言うなら」

唯「じゃあはいっ、皆を代表して私から!」スッ

梓「こ、これは…」

梓「猫耳カチューシャ、猫のしっぽ、首輪風蝶ネクタイ、猫の肉球付き手袋…」

唯「そう、猫のコスプレグッズ四点セットだよっ!」フンスッ

梓「そ、そうでしたか」

紬「この中でしっぽはただのしっぽじゃないのよ?」

梓「えっ?」

紬「このしっぽは『てーるぶれーど』と言って琴吹財閥がかつて製作したMAより転用した尾の形をした…」

律「バレバレの嘘付くんじゃないの」ポコ

紬「うふふ、ごめんなさい」

唯「なんであずにゃんにしっぽがなかったんだろ?」

澪「もうその話はいいから…」

梓「あはは…皆さんありがとうございます」


律「うむうむ、喜んでもらえるとこちらもプレゼントを用意したかいがあったというもんだ」

ガチャ

憂「失礼しまーす」

純「同じく失礼しまーす」

唯「あっ、憂ー!」

律「おっ、それに鈴村さんも来たな」

純「鈴木です!」

梓「あれ、どうしたの二人とも?」

純「どうしたのってことないでしょ、私達も梓の誕生日お祝いにきたのよー」

憂「うん、それで梓ちゃんにはいこれっ」スッ

梓「こ、これは!」

純「そう、駅前の金だこで買ってきたクロワッサン鯛焼き!」

憂「私と純ちゃんで買ってきたんだ、梓ちゃんのお誕生日のお祝いに」

梓「やったー!ありがとう憂!」ダキッ

憂「ひゃっ、大げさだよ梓ちゃんったら」

純「ちょっとちょっとー、私も一緒に買ってきたんだから私にもお礼の一つくらいちょうだいよー」

梓「ごめんごめん、ありがとう純ー!」ダキッ

純「うおっ、そんな素直にお礼言われるとどう対処すればいいか困るぜ///」

唯澪律紬「…………」

梓「あ、あれ皆さん?」

唯「いやーなんていうか…」

澪「鯛焼きの前では私達のプレゼントがかすんじゃったみたいで…」

律「やっぱ鯛焼きで猫が一番喜ぶ時代なんだなあ…」

紬「鯛で猫が釣れる時代なのね…」ションボリ

梓「あわわ、そんなことないです!皆さんからのプレゼントもほんとに嬉しい限りです!」

律「えー、そうかあ?」

梓「ほんとです!ほら、この通りですっ」ババッ

唯「おおっ、私達からのプレゼント一式フル装備!?」

梓「確かに何だか猫に一段近づいた感覚がいたしますです、はいっ」

澪「うん、猫耳といい肉球といいしっぽといい…」

律「よく似合ってるじゃん、さすが梓!」

紬「素晴らしい可愛さだわ~♪」

憂「やっぱり梓ちゃんは猫のコスプレの相性ばっちりだねっ!」

純「これがあずキャットの所以たる所以だねえ」

梓「なんか複雑だけど…」

唯「ううーん、これはぎゅーっと抱きしめざるをえないよ!」ダキッ

梓「ちょ、ちょっと唯先輩ったら!」

唯「んふふ~、よきかなよきかな」ギュー

梓「んもう」

律「と言いつつまんざらでない梓猫であった、んっふっふ」

梓「べ、別にそんなこと!」

純「いっひっひ」

梓「何よその笑いは…」

澪紬憂「あはははは」


__

律「さてさて、ケーキに鯛焼きも堪能したしそろそろお開きとしますか」

唯「さすが憂、私達の分の鯛焼きも買ってきてくれてたからねえ」

憂「えへへ」

純「んもー、私も一緒に買ってきたんですって」

澪「うん、ありがとな鈴木さん」

純「はっ、はい!澪先輩にそう言っていただけると私も嬉しいです///」

紬「まあまあ♪」

梓「…………」ソワソワ

澪「梓、どうかした?」

梓「す、すいません帰る前にちょっとお手洗い行ってきます///」

律「おっ、ケーキに鯛焼きと結構食べたから大きい方か?」

梓「小さい方ですっ///」

純「まあ色々小さいからねえ、梓は」

梓「何ですってー!」

澪「まあまあ、私もお手洗いに行こうと思ってたから帰る前に一緒に行こうか」

梓「むう…はい」


__

ジャー

澪「梓、手洗った?」

梓「はい、大丈夫です」

澪「じゃあ戻ろっか、水道の水きちっと締めるの忘れないようにと」キュッ

梓「は、はい…あの、澪先輩」キュッ

澪「どうかした?」

梓「今日はありがとうございました、私の誕生日会なんて開いていただいて」

澪「お礼なんていいよ、最近受験勉強ばかりで梓に構ってあげられてなかったし」

梓「でも最初に誕生日会を開こうって言ってくれたのは澪先輩のようですし…ちゃんとお礼言いたかったので」

澪「ありがとう、でもこれからもっと受験勉強で忙しくなって梓にあまり構ってあげられなくなりそうだから」

梓「澪先輩…」

澪「だからその前に梓の誕生日くらいはきちんと祝ってあげたいって思ってさ」

澪「それでみんなに提案してみたら…」

律『おっ、いいじゃないか!私としても最近受験勉強ばかりで気分転換になりそうだしな』

唯『よーし、憂や鈴木さんにも協力してもらってあずにゃんの誕生日お祝いするぞー!』

紬『おー!』

澪「…という感じでノリノリだったんだけどさ」

梓「なるほど、皆さんらしいです」

澪「うん、じゃあ手も洗ったし戻ろっか」

梓「まっ、待ってください!」

澪「どうかした?」

梓「澪先輩さっき、これから受験勉強で忙しくなって私に構ってあげられなくなるって言ってましたよね?」

澪「う、うんたぶん」

梓「ならその前にその…えっと///」

澪「梓?…わっ」

ポフッ

梓「構ってもらえなくても大丈夫なように…澪先輩から元気を分けてほしいです」ギュッ

澪「梓…うん、分かった」ギュッ

梓「澪先輩…やっぱりあったかいですね、すごく心地いいです」

澪「梓もあったかくてすごく抱き心地いいよ」ナデナデ

梓「んっ、嬉しいです」

澪「…えっと、そろそろ戻らないとみんな待ちくたびれてるし、色々怪しむと思うんだけどさ」

梓「もうちょっとだけ…まだ澪先輩から元気を補給しきれてないので」

澪「なら私ももうちょっとだけ、梓から元気を補給させてもらうね」

梓「はい、澪先輩にならいいです」

澪「あ、ありがと///」


__

ガチャ

澪「みんな、待たせてごめん」

梓「お待たせしました、皆さん」

律「遅いぞー二人ともー!」ブー

唯「何かあったかって心配したよー」

紬「何か…♪」ワクワク

純「な、なんかムギ先輩がワクワクしてる?」

梓「すいません、ちょっとその、私が大きいほうだったので///」

唯「ほえ?澪ちゃんの方があずにゃんより圧倒的に大きいよ~」

律「胸回りといい、お尻といい…」ニヤニヤ

澪「なっ///」

梓「圧倒的に小さくてすいませんね!」シャー

唯「わーあずにゃんが怒った!」

律「冗談よ、半分冗談だって」

澪「はは…まあそれで梓が薄暗いトイレで一人なのも怖いっていうからさ」

澪「トイレから出るまで梓の傍にいたから時間かかったわけで…」

梓「澪先輩、それ立場逆にした方がよくないですか?」ヒソヒソ

澪「あっ、怖がりな私の方が怖いって言う方が説得力あるよね」ヒソヒソ

律「はいはい、まあそういう事にしとくか」

唯「そだねー」

紬「そうねー♪」

憂「そうですねっ」

純「ですねー」

梓(明らかに信じてない!?)ガーン

澪「ちょ、ちょっとみんな信じてないな!?ほんとだぞ!」

律「わかったわかった、ほらもう暗くなってきたし帰ろうぜー」

梓「も、もう……でも皆さん、その」

唯澪律紬憂純「?」

梓「今日は私の誕生日会を開いてくれて、ありがとうございました」ペコリ

唯「いいんだよ~、あずにゃんのためだからねっ!」ダキッ

梓「ちょ、ちょっと唯先輩ったらまた!」グイグイ

唯「むー」

澪「ああ、大事な後輩のためなら何でもやるよ」

律「おやおや、そんな事言ってもいいのかな?」ニヤッ

澪「ほ、法に触れるようなきわどい事は出来ないぞ!?」

紬「梓ちゃんのためならえんやこら、なんてね♪」

憂「梓ちゃんは大事な友達だからねっ!」

純「まあ、おチビで生真面目でほっといたらどうなるか分からない子だからねえ」

梓「不真面目なぼさぼさ頭に言われたくないよーだ」

純「あっ、言ったなー!」

梓「先に言ったのはそっちでしょ!」

澪「はいはい、二人ともそれぐらいにして」

梓純「むむー」

律「ほうほう、ケンカするほど仲がいいというやつですな」

紬「ふむふむ、勉強になりました~♪」

梓「どんな勉強ですか…」

澪「とにかくさ、みんな梓のことが好きなんだ。お礼なんていいよ」

梓「は、はい、でも感謝してます」

澪「分かった、それと…」スッ

梓「?」

澪「もちろん私も梓のこと、好きだよ」ヒソッ

梓「!/// わ、私もです///」

澪「ん、ありがと梓」

律「おーい、置いてくぞー!」

澪「はいはい、明日からはまたがっつり勉強するからな」

唯律「ええー!?」

澪「ええーじゃない!頑張らないと四人みんなで合格出来ないぞ!」

紬「うん、頑張らなくっちゃ!」

憂「お姉ちゃん、頑張らなくっちゃ!」

唯「むむー、たいへんだけどやるしかないか!」フンスッ

純「律先輩もそれなりに頑張れー」

律「なんだいそれなりにとは…とお!」ガキッ

純「うわー、ロープロープ!」

梓「まったくもう…」

おしまい!