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律「中学のころ流行ったよな」

澪「いいから目の前の問題に集中しろ」

梓「たとえば、好きな人のおしっこを飲むのと飲まされるのどっちがいいか、とか」

律「例題がいきなりマニアックすぎる」

唯「どっちにしても飲むの?」

紬「自発的に飲むか、無理やり飲まされるかってこと?」

梓「あっ、好きな人のを飲むか、好きな人に飲ませるかの間違いでした」

唯「どっちにしても人として間違ってるけど……」

梓「そこを何とか選ばざるを得ないのが究極の選択なんですよ」

紬「愛するか、愛されるかの違いよ」

律「深いな」

澪「不快だ」

梓「破るのと破られるのだったら?」

唯「なにを?」

梓「処っ」

梓「……約束とか」

澪「破られるほうがつらいよな?」

律「破るほうもつらいんだぞ」

唯「守れなかったものは仕方ないよ」

梓「浮気されるより、浮気するほうがつらいという事ですね」

澪「さっきから妙な横やりを入れてくるな」

唯「お邪魔あずにゃん」

澪「いいから少し集中しろ」

律「よし、梓をこらしめようぜ」

澪「ノートをしまうな!!」

梓「あれやりましょうよ、ホッチキスの歌」 ジャラン

澪「こいつらの追試の勉強中だって言ってんだろ!!」

澪「ホッチキスの歌って言うな!!」 ダァン




紬「澪ちゃん、少し落ち着いて」

澪「わかってくれるのはムギだけだよ」

紬「ふっ」

梓「鼻で笑われてるじゃないですか」

澪「律がさ、今回こそは自力でテスト勉強を頑張ってみるって言い出したんだよ」

梓「今回こそ?」

律「毎回自力でやっとるわ」

澪「信じた私がバカだった」

律「私の実力を思い知ったか」

澪「知ってたけどな」

梓「今回は澪先輩と一夜を過ごさなかったんですか」

紬「いつもの熱い夜を」

澪「いつもは結果的に一夜漬けになってるだけだ」

澪「誰が一夜漬けだよ!!」 ベスッ

律「いちいちひっぱたくなよ!」

梓「これ以上頭が悪くなったらどうするんですか!」




澪「ちょっと目を離した隙に2人ともバカになっちゃって……」

紬「泣くほど……」

律「面と向かってバカとか言うな」

澪「何でこんなに赤点を取ってきちゃうんだ」

唯「先生がくれるから……」

澪「唯は常連だからわかるけどさ、いつも勉強見てやってた律まで」

律「唯だけ一人にしておけないだろ?」

唯「りっちゃん……」

梓「唯先輩、騙されちゃダメですよ」

澪「前のテストはそこそこできてただろ?」

唯「ギターに集中してたから……」

紬「忘れちゃったのね」

唯「忘れちゃった」

澪「部長は?」

律「てへぺ ぐっ!?」 ゴスッ




澪「お前、一夜漬けで乗り切ってきた集中力はどうしたんだ」

律「ベロが……」

澪「私の心のほうが痛い」

梓「澪先輩と過ごした夜はまったく身になっていなかったんですね」

紬「夜遅くまで2人きりで、いったい何の勉強をしていたのかしら」

澪「みろ、お前のせいで言われ放題だ」

律「澪、よく考えてみろ」

澪「お前は自分の進路について考えろ」

律「私が澪に頼らず勉強できるようになったら寂しいだろ?」

律「テストがあるたび澪に泣きついてた、あのバカな幼馴染がいなくなるんだぞ?」

梓「毎回泣きついてたんですか、この人」

澪「毎回あの手この手で泣きついてきた」

梓「澪先輩はダメ人間の面倒をみるのが得意そうですよね」

澪「唯はいいかげん起きろ!!」 スパン

唯「ぐっ」

梓「今度居眠りしたら性的なイタズラしますからね!」

律「そういうのは2人の時にやれよ」

紬「2人の時はそういうことしてるの?」

澪「するか!!」




澪「おかげさまで、ただでさえ活動実績の少ない軽音部員の4割が部活禁止になりました」

梓「本当にありがとうございました」

律「ウェーイ」

唯「4割?」

律「あれだろ、ほら、部員を4で割って……」

唯「……4人?」

律「ほぼ全員ってことか」

澪「どういう計算したのか知らないけど、私たちまで赤点仲間に引きずり込むな」

唯「5人中4人ってすごいよね」

律「軽音部の一体感は最高だぜ」

澪「最高にすごいのはお前らの思考回路だ」

律「おう」

澪「5人の4割は何人だ」

律「急に哲学的なことを聞くなよ」

澪「数学だよ」

澪「小学生でも解けるレベルの計算だよ」

律「数学はパズルだと思えとか言われても無理なんだよ」

唯「好きの確率割り出す計算式あればいいのに」 ジャラン

梓「その計算式も応用できなさそうですね」

澪「ギターをしまいなさい」

唯「ギー太だよ?」

澪「そいつとは別れろ」

梓「私とギー太とどっちが大事なんですか」

唯「澪ちゃんは友達とエリザとどっちが大事なの!?」

律「親友とテスト勉強とどっちが大事なんだよ!?」

澪「お前らの追試を心配してるんだよ!!」

澪「エリザって言うな!!」




澪「数学だけじゃなくて国語も絶望的になってきた」

澪「どうやっても私の気持ちが伝わらない」

紬「まるで恋のようね」

澪「そんな甘酸っぱいやつじゃないよ」

澪「辛酸だよこれは」

律「そういうもどかしさも時には必要なんだぞ」

澪「偉そうに……」

唯「かけひきが無いとね」

澪「かけひきしてる場合か」

梓「掛け算も引き算も怪しいくせに」

澪「少しは集中しろよ!来年はもう受験生なんだぞ!?」

梓「雑談はそのくらいにして、究極の選択の話なんですけど」

澪「お前はもう帰れよ!!」




澪「1人だと集中できないって言うから見てやってたのに、この有様だ」

梓「1人でするのと2人でするのだと、どっちが集中できますか?」

紬「私は見られながらのほうが熱くなれると思うわ」

澪「それは勉学の話だよな?」

紬「テンションの話でしょ?」

梓「頭の中が熱くなるって意味ですよ」

紬「澪ちゃんは何を想像してしまったのかしら」

澪「友達が2人くらい留年してしまう未来」

律「縁起の悪い未来を想像するなよ」

澪「赤点取って追試受ける高校生なんてマンガの中だけの話だと思ってたのに」

唯「そうですね……」

澪「そういうのが身近に実在するとは思わなかったよ」

律「バカな子ほど可愛いって言うし……」

梓「バカだけど可愛い子と、頭が良くて可愛い子と、どっちが需要あると思います?」

律「いや、人それぞれ好みがあるし」

梓「巨乳が好きだったり、貧乳が好きだったり、いろいろありますからね」

律「誰が胸の話をしてんだよ」


梓「唯先輩も胸が邪魔をして机に向かいづらくなってるんですか?」

梓「私が後ろから支えといてあげまし 痛いっ!?」 プスッ

唯「ムギちゃん、ここの式なんだけど……」

紬「やれば出来るじゃない」

梓「ギタリストの手にためらいなくシャーペンを突き刺さないでください!」

唯「ためらいなく胸元に手を伸ばしてこないでください」

澪「いいから勉強に集中しろ」 トスッ

律「乳を机の上に乗せるな!!」 イラッ

澪「胸の話はいいから頭の中身を心配しろ!!」 ドスッ




梓「よく考えたら謹慎中に部室に集まってるのはまずいんじゃないですか?」

律「謹慎じゃねーよ」

梓「似たようなもんじゃないですか」

律「普段からろくに活動してないから大丈夫だろ」

唯「それもそうだね」

澪「大丈夫そうな要素がひとつもない」

律「そうと決まれば部室の掃除でもしようぜ」

澪「やめろ!」

唯「部室にマンガ持ち込んだの誰?」

澪「マンガ読んでる場合か!」

唯「でもマンガから学べることだってたくさんあるんだよ」

唯「民明書房っていう有名な出版社があってね……」

梓「完全に騙されとる」

紬「マンガがきっかけで色んな趣味に発展することもあるのよ」

澪「何を熱心に読んでるんだよ、みんなして」

律「闇金ウシジマくん」

澪「ウシジマくんから何を学ぼうとしてるんだお前は」

唯「彼岸島」

澪「息抜きにそんなもん読むな」

紬「百合姫」

澪「さりげなく部室に置いてったのお前か」

梓「快楽天ビースト」

澪「持って帰れ!!」




澪「マンガ読んでる時の集中力をテスト勉強に回してくれ」

唯「何かひとつを極めるとは他の全てを捨てることなんだよ」

律「……捨てたのかよ? 逃げたんだろ?」

澪「部室に幽遊白書を持ち込んだバカはどいつだ」

律「買ったのは弟だ」

澪「バカか!!」

律「大丈夫だって」

律「よっぽどの事がない限り、学校側だって留年なんかさせたくないだろうし」

澪「よっぽどの点数を取ってるんだよ、お前らは」

唯「答案が真っ白でも未来がバラ色ならよくない?」

澪「お前の頭はお花畑か」

紬「バラはダメよ!」

唯「ひっ」

紬「どうせお花畑なら、赤点を連想させるバラよりユリの花を咲かせなくちゃ」

唯「はあ」

紬「白いユリの花は真っ白な答案にマッチしてるでしょ?」

澪「マッチさせたらダメなんだってば」

梓「というか答案を真っ白で出しちゃったんですか」

唯「出しちゃった」

律「ある意味すげぇ」

澪「間違っててもいいから何か書いとけよ」

唯「間違ったことが嫌いだからね」

澪「そのスタンスが間違ってるんだよ」

唯「名前は書いたから2点もらえてた」

梓「本当に可哀そうな子用のあれじゃないですか」




律「選択問題だけなら得意なんだけどなー」

梓「意外と勘が鋭いですもんね」

澪「選択問題か……」

紬「直感というのは無意識に積み重ねた何かしらの根拠があるそうよ」

梓「無意識に何か考えてはいるんですかね」

澪「……律、勉強するのと私と同じ大学に行けないのと、どっちがいい?」

律「ここの数式、もう一回教えてもらえますか」

澪「やっとやる気になったな」

梓「律先輩」

梓「真面目な話をすると、進学を考えてるならもう少し、
  その……考えたほうがいいと思いますよ」

澪「お、おい……」

梓「無理して澪先輩のレベルに合わせても、その先……」

律「まあ、なんとかなるだろ」

梓「気持ちはわかりますけど、ずっと一緒ってわけにもいかないでしょう」

律「澪のベースラインがしっかりリードしてくれるから、私は自由でいられるんだ」

澪「………」

律「選択問題は得意だって言ったろ?」




梓「唯先輩、私の同級生になるのと留年するのとどっちがいいですか」 キリッ

唯「いま勉強中だから」 フガッ

梓「寝てましたよね?」

唯「やれば出来る子だから……」

梓「ヤればできますけど」

律「ていうか何で梓まで残ってるんだ」

梓「普通に部活に来たはずだったんですけどね」

律「………」

紬「澪ちゃん」

澪「ああ、ムギもこいつらの面倒見るの手伝ってくれてありがとうな」

紬「さっきのりっちゃんのセリフ、ちゃんと録音しておいたから」

律「やめろよ!!」

澪「集中しろ!!」

梓「さっきの録音、大音量で再生しますよ!?」

澪「返せ!!」

律「返せ!?」





おわれ




最終更新:2020年01月18日 22:39