唯「今日もご飯おいしいよー」モグモグ

憂「よかったぁ」モグモグ

憂「・・・ヒック」

唯「お、ひゃっくり?」

憂「みたい・・・ヒック」

唯「・・・止まらないの?」

憂「その内・・・ヒック、止まるよ」

・・・

ジャー、カチャカチャ

憂「ヒック」

唯「憂のひゃっくり止まらないなぁ。辛そう・・・」

唯「・・・そういえば今何回目だっけ?」

唯「隣のお婆ちゃんが100回したら死んじゃうって・・・」ゾクッ

唯「こ、これは大変だよ!早く止めてあげないと!」

ピポパポピ

ピリリリリリ

梓「ん、唯先輩だ。こんな時間になんだろう?」

梓「もしも・・・」

唯『もしもしあずにゃん!?』

梓「きゅ、急に大きな声出さないでください!びっくりしたじゃないですか」

唯『ごめんごめん。ちょっと急いでたもんで』

梓「どうしたんですか?」

梓「・・・はぁ、憂のひゃっくりが止まらないと」

唯『そうなんだよー・・・。このままだと憂が・・・』

梓「まぁひゃっくりって辛いですよね」

梓「一番有名なのって驚かすってやつじゃないですか?」

唯『驚かす!』

梓「はい。憂をびっくりさせればそのショックで止まるとかなんとか」

唯『ありがとうあずにゃん!なんとか驚かしてみるね!』ピッ

梓「あ、切れちゃった。・・・どうやって驚かすつもりなんだろう」

・・・

憂「ヒック。・・・んー、なかなか止まらないなぁ」

唯「あ、憂。ちょっとこっち来て」

憂「?」テクテク

唯「わぁ!!!」

憂「・・・」

憂「・・・ヒック」

唯「だめかっ!」ガクッ

憂「えっと、お姉ちゃん?・・・ヒック」

唯「安心して、憂のひゃっくりはお姉ちゃんが止めてみせるからね!」

唯「次はりっちゃんに電話だよ!」ポチポチ

憂「お姉ちゃん・・・」

律「唯か?どうしたこんな時間に」

唯『憂のひゃっくりが止まらないんだよー・・・』

律「ひゃっくりかぁ。たまにしつこい時あるよなー」

律「驚かせるのはやった?」

唯『あずにゃんに聞いてやってみたんだけど効果なかったよ』

律「それじゃあ、息を止めてみるとか」

唯『息を止める・・・。どれくらい?』

律「限界まで!」

唯『わ、わかったよ!とりあえずやってみるね!』

律『健闘を祈る!』ピッ

唯「ということで次は息を止めてみます」

憂「は、はい!・・・ヒクッ」

唯「一回深呼吸してー」

憂「」スーハースーヒクッハー

唯「それじゃあいってみよう!」

憂「んっ!」ピタッ

唯「・・・」

憂「・・・」

憂「・・・」ヒック

唯「あぁ・・・」

憂「・・・はぁはぁ。だめみたい・・・ヒック」

唯「うぬぬー・・・」

唯「次は澪ちゃんだよ!」

ピッピッピッ

澪「もしもし、唯?」

唯『澪ちゃーん。ひゃっくりの止め方なんだけどー・・・』

唯『びっくりさせるのと、息を止めるのはやったの・・・』

澪「そっか。それ以外となると・・・」

澪「柿のへたを煎じて飲めば治るぞ」

唯『柿がないよ』

澪「そうか・・・」

澪「どうやら私にできるのはここまでのようだ・・・」

唯『そっかぁ・・・。ありがとね』ピッ

憂「どう・・・ヒック、だった?」

唯「だめだった。最後の頼み綱、ムギちゃんだよ!」ピッピッピッ

紬「唯ちゃん?こんばんわ」

唯『こんばんわー。突然で悪いんだけどひゃっくりの止め方教えて欲しいの』

紬「ひゃっくり」

唯『うん。今までびっくりさせたり息を止めたり色々してるんだけど・・・』

紬「びっくりさせるって、どうやってびっくりさせたの?」

唯『こう・・・わー!って!!』

紬「・・・ふふっ」

唯『わ、笑い事じゃないんだよ!』

紬「ごめんなさい。つい」

紬「そうねぇ・・・」

紬「・・・そうだ」

紬「ねぇ、唯ちゃん。今から私が言う台詞を憂ちゃんに言ってみて?」

・・・

唯「そんなので治るかなぁ?」

紬『きっと大丈夫よ。それじゃあまた明日ね』ピッ

憂「今度はヒクッ、紬さん?」

唯「・・・」

唯「憂」

憂「なぁに?」

唯「今日は一緒にお風呂に入ろう」

憂「えっ」ドキッ

唯「それで背中洗いっこもしよう」

憂「お、お姉ちゃん・・・」///

唯「お風呂もう出来てるよね?早く入ろう!」

憂「で、でもそんないきなり言われても・・・」ドキドキ

唯「・・・止まった?」

憂「え?・・・あっ、本当だ」

唯「よかったぁ・・・」

憂「もしかして今のって」

唯「うん。ムギちゃんが教えてくれたの」

唯「これならきっとびっくりするって」

憂「じゃあ・・・さっきのは嘘・・・?」ショボ

唯「嘘じゃないよ。ほら、早く入ろうよ」ギュッ

憂「・・・うん!」


おわり


最終更新:2012年12月21日 00:24