カチャ

澪「律、薬もらって…律!?」

律「…みお」ポロポロ

澪「ど、どうしたんだ!?どこか痛いのか!?」ガバッ

律「うっ…みお~…ひっく」グスッ




澪「少しは落ち着いたか」ナデナデ

律「ん」ギュッ

澪「………」

律「……何で泣いてたのか聞かないのか?」グスッ

澪「聞いてほしいのか?」

律「……」フルフル

澪「じゃあ聞かないよ……」

律「……でも」

やっぱり私には梓みたいに耐えきれない

澪「うん?」

澪相手に隠しきれない

律「澪には私から言わなきゃいけないんだ」

自分の気持ちに気付いたから

澪「律?」

私から伝えたい

律「ごめん…あの時みたいに手、にぎって?」

梓にはみんな分かってくれるなんて言ったけど

澪「い、良いけど……」ギュッ

やっぱり怖いな

律「澪…私…」

澪の事が

澪「り…つ…?」

誰よりも

律「澪の事…」

大好きだから







数日後

梓「あ、律先輩から電話?」ピッ

梓「はい、もしもし?」

律『お~!梓、いま大丈夫か?』

梓「はい、大丈夫ですけど」

律『あのさ、言うの遅くなっちゃったけど』

梓「はあ」

律『私、澪と結婚すっから!!』ジャジャーン

梓「はあ!?」

律『いや~。流石に私もお義父さんとお義母さんの所に挨拶に行くのは緊張したよ。まあそれで連絡遅れたんだけどな!』

梓「ちょ、ちょっと!?」

律『ああ、ちなみに言葉じゃ分からないかもしれないけど、お義父さんとお義母さんって義理のって事だからな?』

梓「あの、何の話か……」

律『いや~。行ったはいいけどお義母さんから”あら、りっちゃんいらっしゃい”とか言われると切り出しにくくてさ~』

梓「り、律先輩!!」

律『うん?』

梓「ちょ、ちょっと落ち着いて順を追って説明して下さい!!話が急すぎて訳が分かりません!!」

律『あ、ごめんごめん』

梓「一体なにがあったんですか!?」

律『えっと実はあの後さ……』




律『…という訳なんだ』

梓「はあ、じゃあ結局澪先輩に告白されたんですね」

律『ああ!梓のおかげで自分の気持ちに気付いたよ!!』

梓「それは良かったですけど、その…何て告白されたんですか?」

律『え…そ、それはもうビシッと私の嫁に来い!!みたいな……』

梓「かなり飛びすぎですけど凄いですね…(でもうらやましい…)」

律『ま、まあ私くらいになるとこれくらい……』

梓「…律先輩…やっぱり私も唯先輩に気持ちを伝えたいです」

律『分かってるって!だから今度は色々アドバイス出来るし』

梓「ほ、本当ですか!?」

律『もっちろん!!』




その後私は律先輩からアドバイスという名のノロケ話を聞かされるという拷問を受け、解放されたのは実に八時間後の事だった。



が、その直後澪先輩から電話が入り『梓のおかげで』と御礼……という名のノロケ話をさらに八時間聞かされついに力尽きた………
そして……


次の日

梓「うーん…り…つ…み、お…りつ…みお、こわ…い」ブツブツ

……ゃん…あずにゃん……

梓(ああ、この声は…唯先輩……)

梓「うう…唯せんぱ…い」パチ

唯「ああ!あずにゃん!!目がさめたんだね!!」ダキッ

梓「ゆゆゆ、唯先輩!?///」

唯「良かったよぅあずにゃん」ギュッ

梓「ど、どうしてここに!?」ドキドキ

唯「あのね、憂から連絡があってあずにゃんが倒れて学校休んじゃったって…私、心配になって」

梓「…唯先輩」ギュッ

唯「でも良かった。あずにゃんの目がさめて」

梓「心配かけてすみませんでした……」ドキドキ

梓「あ…そういえば、お母さんはどこに……」

唯「あっ、あずにゃんのお母さんならたった今飲み物買って来るって出かけちゃったよ」

梓「そ、そうですか」ドキドキ

梓(という事は唯先輩と二人っきり!?これってチャンス!?)

唯「あずにゃん、どうかしたの?」

梓「い、いえ、なんでもありません」ドキドキ

梓(うう、どうしよう。どうしたら良いんだろう)

?『…さよ…梓よ…』

梓(こ、この声は…!!)

律『梓よ!決してあきらめるな。今こそ私が授けた”弱っている自分を見せて相手を落とす”を使うのじゃガオ~~~ン』

梓(ライオ…律師匠!ありがとうございます!!)

梓「ゆ、ゆい先輩」ウルッ

唯「あ、あずにゃん!?」ドキッ

梓「唯先輩…私、私…」ヨロッ

唯「あずにゃん…///」ドキドキ

梓(あれ…でもこれからどうすれば…ああ、何も考えてなかった!えーっと、どうしよう、どうすれば…確か律先輩は……)

梓「唯先輩!!私と結婚して下さい!!」

梓「………」

唯「………」

梓「………」


梓(しまったあああああ!!わ、私何て事を!!何で律先輩の言う事なんか真に受けて、け、結婚だなんて……)

唯「……はい///」

梓「ち、違うんです!!今のは…えっ?今…何て…?」

唯「私も…あずにゃんと結婚したいよ?///」

梓「う…そ…。本当ですか?」

唯「///」コクリ

梓「や…やっt」
紬「ブラボー!おお…ブラボー!!」パチパチ

梓「ムムム、ムギ先輩!?いつからそこに!?」

紬「うふふ…そこに百合があれば私はあらわr」
律「いや、最初から皆で見舞いに来ただけだろ!!」

澪「こここ、公開プロポーズ///」

梓「り、律先輩に澪先輩も!?」


紬「唯ちゃん良かったわね~」

唯「えへへ。てれますな~///」

律「いや~でも、私たちに気付いて無いみたいだったけどまさかプロポーズとはな~。ちなみに私はテレパシーとか使えないから。ガオ~~~ン」

澪「あのな梓、唯、私が言うのもなんだけど、結婚はちゃんとお付き合いしてからだな…///」

梓「わ、私…みなさんの前で何て事を…///」

唯「でも私は嬉しかったよ?あずにゃん!」ダキッ

紬「ヒューヒュー♪」

律「おお~。お熱いですな~」

澪「で、でも本当にどうしていきなりプロポーズだったんだ?」

梓「だ、だって律先輩も澪先輩にビシッと嫁に来いって言ったって聞いてたので…」

律「あ、梓!?///」

澪「律?律は手を握って泣きながら『好きですこれからもずっと隣にいて下さい』って///」テレテレ

律「///」

梓「な!?聞いてたのと全然違うじゃないですか!?」

律「まあまあ…うまくいったんだから良いじゃん」

唯「そうだよあずにゃん。わたし凄く嬉しいよ」

梓「う…は、はい///」

紬「二人とも本当に良かったわね~」

澪「ああ、そうだな」

唯「うん!私、幸せだよ!!」

律「でもまあ、私と澪には敵わないけどな」フフン

唯「む!そんな事ないもん!!」

律「私達なんて今日ここに来る前まで二人ベットでにゃんにゃんして…」ゴツン
澪「は、恥ずかしい事いうな!///」

紬「kwsk」

唯「む~。悔しいよう…あずにゃん!!」

梓「は、はい」

唯「しよう!すぐ!今!ここで!!」

梓「な、ななななに言ってるですか!?///」

唯「だってあずにゃん…私たちもう恋人なんだよ?ここは恋人の部屋、そして彼女はベットの上…ねえ良いよね?」

梓「唯先輩……って皆さんがいるんですよ!?///」

紬「私達の事は気にしないで!!」

律「おい澪!私達も負けてられないぞ!!」グイッ

澪「り、律!?ちょ、ちょっと待って!?」

紬「キマシ!!」

唯「ねえ、あずにゃん。あずにゃんは気付いて無かったかもしれないけど、私もあずにゃんの事ずっと好きだったんだよ?だから私ガマンなんて出来ないよ」

梓「う…ず、ズルいです…そんな事言われたら、私…///」ドキッ

紬「二兎を追うもの一兎をも得ず」ブツブツ

紬(ふふふ…冷静に、冷静に考えれば簡単な事よ…紬。唯梓・律澪…確かにどちらも捨てがたいわ…でも今選ぶべきは………唯梓!!これしかないわ!!)

紬(さっきのりっちゃんの話から分かるように、澪ちゃんというキャンパスはすでにりっちゃん色に…律色に染められているわ!方や梓ちゃん!唯ちゃんと梓ちゃんはまさに今、付き合い始めたばかり!!)

紬(それはつまり、誰の足跡も付いて無い梓ちゃんという雪の上を唯ちゃんが足跡を残す瞬間!!……プライスレス!!)

紬「うふ…うふふふ……」ウットリ

律「み~お~」

澪「だから待てって言ってるだろ」キリッ

律「み…お…?」ドキッ

澪「朝は律に散々可愛がられたからな。今度はたっぷりお返ししてやるよ」ニッコリ

律「ふぇ///」グイッ

紬「なん…だと…?」

紬(ま、まさかの澪律!?あの恥ずかしがり屋の澪ちゃんが!?これが普段、幼馴染のりちゃんにしか見せない顔なの!?)

紬(そしていつもは元気いっぱいで澪ちゃんを引っ張っていくりっちゃんが、その澪ちゃんのてによって女に変えられていく!?ギャップ萌!!……プライスレス!!)

律「や、やだ…はずかしいよ、みお…///」ドサッ

澪「大丈夫だよ、律。私、律のためだったら何だって出来るよ。律もそうじゃないのか?」

律「みお…うん…私も、だよ///」

律「でも、ちょっと怖いから優しく、ね///」チュッ

澪「ふふ…あたり前だろ」キリリッ

紬「うわああああああ!!!!」ガクガク



─紬は
どちらかを選ぶ事が出来なかった…
ゲルとタクアンの中間の生命体となり永遠にマンボウのマネを続けるのだ
そして両方見たいと思っても見れないので
─そのうち紬は考えるのを止めた。



梓母「ただいま~」

律澪唯梓「!!!!」

紬「」




その後、謀ったかのようなタイミングで帰って来た母が部屋に入る前になんとか乱れた服装をただし私の貞操は守られた。
が、すでに第1R突入していた律先輩は、着替えは間に合ったがイク寸前だったらしく、強引に夕食に誘った母によってその後二時間寸止め状態で顔を赤くしてモジモジしていた。
さらに澪先輩も完全にスイッチが入っていたらしく、早く続きがしたいのかソワソワしながら時々律先輩に言葉責めをしたりテーブルの下でモゾモゾしていたが、私にノロケ話し(計十六時間)を聞かせた罰があたったと思い二人とも放置しておいた。
あとムギ先輩は普通に庶民の味に舌つづみを打っていた。
そして…



数日後・平沢家

梓「ええ!?ムギ先輩とさわこ先生付き合ってたんですか!?」

律「やるな~さわちゃん」

唯「全然気付かなかったよ~」

澪「い、いつのまに…」

紬「私、教師との禁断の恋に落ちるのが夢だったの~」

さわ子「ム、ムギちゃん!?何で今さらっとみんなに話しちゃったの!?///」ガタッ

紬「…もうすぐ終わるから今のうちにって」

さわ子「な、何が!?」

律「まあまあ、さわちゃんも自主規制歳にしてようやく春が来たから良かったじゃん!」

さわ子「ああ!何か言った?」ギロッ

律「ナンデモナイデス」ガタガタ

澪「」

梓「相変わらず凄い迫力ですね……」

唯「う、うん」

紬「あら、そんな事無いわよ?ベットの上じゃとってもかわいいの」

さわ子「ム、ムギちゃん!?///」

紬「あら、でも大事な事ですもの。さわ紬じゃなくて紬さわね、紬さわ」

律「ああ、大事な事だから」

澪「二回か」

紬「昨日だって愛し合った後『私、もうムギちゃん無じゃ生きていけない』って言ってくれたの~」

さわ子「ギャーッ!?///」

梓「うわぁ…」

唯「へ、へ~」

律「澪…私だって澪なしじゃ生きていけないよ」キリッ

澪「律///」キュン

いちゃいちゃ

梓「うわぁ…」

唯「また始まったよ…」

梓「あ…もうキスだけで澪先輩立てなくなってますね」

唯「そしてそのまま…あ~あ、何で人の部屋で始めちゃうかな」

梓「唯先輩がそれを言いますか」

唯「あの時は最後までしてないし恋人の部屋だったもん」

梓「じゃあここは恋人の部屋だから良いですよね」グイッ

唯「あ、あずにゃん!?///」ドサッ

梓「ふふ…」

さわ子「……」チラッ

紬「さわ子先生」ギュッ

さわ子「ムギちゃん///」ギュッ


憂「私、空気……」


その後、律先輩と澪先輩が結婚し、私と唯///、ムギ先輩とさわ子先生が続き
憂は和先輩と、菫は奥d…直と、純はあずにゃん2号(仮)とそれぞれ幸せに暮らしました


  • おわり







最終更新:2012年12月06日 22:24