和先生は物知り先生
女児「のどかせんせーこれなに?」
和「あら、ムカゴね」
女児「ムカゴ?」
和「山芋ってわかる?」
女児「やまいも?」
和「とろろ汁っていう料理に使うのよ」
女児「それ知ってる!お父さんが好きだよ」
和「ムカゴが地面に落ちると山芋が生えてくるのよ」
女児「すごーい!はじめて知った」
和「因みに、ムカゴも食べられるのよ」
女児「すごーい!じゃあこれは?」
和「団栗ね」
女児「どんぐりは美味しいの?」
和「灰汁抜きをしないと食べられないわよ」
女児「そうなんだー」
和「どんぐりは地面に落ちたら木になる為に根を出して水分を補給したりするのよ」
女児「どんぐりってすごいね!」
和「それと、どんぐりが芽を出すには動物達の協力が要るの」
女児「何で?」
和「どんぐりは動物達の大切な食べ物だから地面に埋めて隠してしまうの」
和「でも、隠した事を忘れちゃう動物が居て地面に埋まったどんぐりが芽を出すの」
女児「すごーい!うまく出来てるんだね」
女児「和せんせーは何でも知っててすごいね!わたしも和せんせーみたいに物知りになりたい!」
和「興味がある事はどんどん聞いたり調べてみたら良いわよ」
和「園児ちゃん達はこれからどんどん色々な事を経験して覚えられるんだから」
園児「うん!わかった」
和「偉いわ」ニコッ
純せんせーとお掃除
純「よいしょっよいしょっ」ゴシゴシ
男児「純せんせー」
純「うん?どうしたー」
男児「トイレ掃除っていやじゃないの?」
純「全然嫌じゃないんだなこれが」
男児「なんでー?汚いよぉ」
純「トイレは何をする所かな?」
男児「おしっこしたりウンチしたりする所だよ」
純「そう!トイレは無くてはならない物なんだよ」
男児「そうだねー」
純「掃除をするって事は毎日を気持ち良く過ごす為と物に感謝する事なんだよ」
男児「そうなんだー」
純「そうなんだよ!トイレだけじゃなくて全ての物は私達の為に一生懸命働いてくれてるんだよ」
男児「うん」
純「だから日頃の感謝を込めて毎日綺麗にしてあげないと駄目なんだよ」
男児「純せんせー僕も手伝うよ!」
純「よしっ一緒にやろうか」
男児「うん!」
憂先生に感謝
女児「和せんせー」
和「どうしたの?」
女児「一番お料理のうまいせんせーは誰なの?」
和「そりゃ憂先生じゃないかしら?」
女児「憂せんせーじゃ駄目なの!」
和「ど、どうしたの?何かあったの?」
女児「あのねー」
和「ふふっ♪わかったわ他の先生にも聞いてみるわね」
女児「ありがとうー」
唯「憂~今日は給食要らないからね」
憂「えっ?何で?」
唯「いいからいいから」
憂「でも…」
唯「今日は私の仕事手伝ってくれたら良いから」
憂「わかった…」
憂(お昼ご飯どうするのかな)
唯「そろそろお昼ご飯だよ~」
和「憂先生、食堂に来てみて」
憂「えっ?は、はい」
食堂
園児達「憂せんせーいつもおいしい給食ありがとうー」
憂「えっ?えっ?これって…」
律「子供達みんなで作ったんだぜ」
澪「園児達がどうしても憂先生に感謝したいからって」
梓「みんな憂先生の為に一生懸命作ったんだよ」
唯「良かったね憂~」
紬「特製カレーよ~」
純「沢山食べてね」
憂「み、みんな…私…私とっても嬉しいよ!」
女児「憂せんせー食べて食べて」
憂「うん」ニコッ
憂「」ぱくっ
女児「どう?どう?」
憂「美味しい…みんなとっても美味しいよ!」
園児達「わーいやったやった♪」
律「食べたらみんなで後片付けだぞ~」
園児達「はーい」
憂「後片付けくらい私がやらないと…」
和「いいのよ憂」
唯「ここは最後まで子供達にやらせてあげないと」
澪「子供達なら大丈夫だから」
梓「私達もついてるからね」
純「最後までやらせてあげるのが優しさだよ憂先生」
紬「みんな憂先生が大好きなんだから」
憂「は、はい!私、今日の事一生忘れない」
憂(ありがとう皆)
園長先生!
男児①「かけっこしようよ」
男児②「負けないよ!」
男児③「よーし一番になるぞ」
男児④「走るの苦手だけど…がんばる!」
紬「あら?かけっこ?じゃあ先生がスタートの合図するわ~」
律「みんな頑張れよ!」
澪「怪我しないようにな…」
梓「あの木がゴールだよ」
和「私も最近走ってないわね…」
純「太りましたか?」
和「何か言った?」きらーん
純「ひぃっ!すいませんでした!」
和「いいのよ」ニコッ
純(こえーめちゃめちゃこえー)
紬「よーい!スタート」
律「おっ?良い勝負じゃねぇか」
澪「うん!熱いな」
紬「みんな~頑張って~」
純「ファイトー」
和「横一線…全くの互角ね」
紬「もう少しよ~あっ!」
男児④「あっ」ドサッ
律「大変だ!」
澪「大丈夫か?怪我は?」
梓「足を怪我してます!」
純「救急箱持って来ます!」ダッ
男児④「痛いよ~」
男児「だ、大丈夫?」
男児②「ごめん④君…」
男児③「僕達が誘ったりしなかったら…」
唯「どうしたの?」
梓「唯先輩、④君が…」
和「ごめんなさい…私達がついていながら」
澪「本当にごめんなさい…」
純「救急箱持ってきました」
律「ちょっと染みるけど我慢しろよ?」
男児④「うん」
唯「何がどうなったの?」
紬「実は…」
唯「そっかぁ~④君はもう走りたくない?」
律「おい、怪我したばかりで怖いだろうからそれを聞くのは…」
唯「りっちゃんには聞いてないよ黙ってて」
律「…」
和「ちょっと唯」
唯「何?」
和「④君は怖がってるんだから、今は優しくしてあげないと」
澪「そうだぞ唯」
唯「何を言ってるの?和ちゃん澪ちゃん」
梓「ちょっと唯先輩!みんなは④君の事を心配して…」
唯「ちょっと黙っててくれないかな?私は④君に聞いてるの」
唯「④君どう?悔しくない?」
男児④「悔しいよぉ」
唯「じゃあ、怪我が治ったらもう一回みんなと走ろうか?」
男児④「いいの?」
澪「お、おいまた転んだら…」
唯「その時はまた走れば良いよ」
梓「そんな無責任な!」
唯「何が無責任なのかな?」
紬「だって親御さんから預かってる大切な子供達なんだから…」
唯「大切な子供達だから走ってもらいたいんだよ」
純「あ、あの…私は園長先生に賛成です」
梓「何でよ!」
純「大人から見たら、たかが駆けっこでも子供にとっては凄く重要な事だと思うから」
唯「どう?走る?」
男児④「走る!ぼく走るよ」
唯「うん♪」ニコッ
唯「男児君、②君、③君」
男児②③「はい」
唯「怪我が治ったら④君とまた走ってあげてね」ニコッ
唯「でも、わざと負けたりしたら絶対に駄目だよ?ちゃんと全力で走るんだよ?」
男児②③「わかった!」
唯「偉いぞ♪」なでなで
唯「それから皆」
唯「子供が遊んでいたら怪我をする時もあるよ」
唯「だから余り気にしないで」ニコッ
和「まさか唯に言い負かされる日が来るなんて」
澪「まだまだだな私」
律「子供の時って負けても負けても向かって行ってたよな…」
梓「私達、いつの間にか忘れてたんですね…」
紬「でも、唯ちゃんは覚えていた」
純「やっぱ唯先輩はうんたん幼稚園の園長先生なんですよ」
最終更新:2013年01月30日 22:22