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純「って事がありまして…」

律「ムギらしいな~」

唯「ムギちゃん、自分が好きな人に優しくしてくれる人は大好きだもんね」

律「そんで?ムギの家に行った感想は?」

純「ハリウッドかと思いました」

律「唯なんて迷子になっちゃって大変だったんだから」

唯「だって部屋がいっぱいあるんだもん」

律「唯ちゃんはおバカでちゅね~」

唯「りっちゃんだって迷いかけてたじゃん」

律「なにをー!」

唯「その後ずーっと澪ちゃんの服の裾つまんでたの知ってるもん」

律「そんな事言うヤツにはチョコあげないもんねーだ!」

唯「はう!りっちゃん大臣!それだけはご勘弁をー!」

純(この2人小学生みたい…)

律「って!チョコのこと忘れてたー!」

純「忘れてたんですか…」

律「たまにはこんな事もあるよね!」

唯「あるある!だからチョコをくだせぇ!」

律「そんなに心配しなくてもちゃんとやるって」

唯「じゃあ私も憂に頼んでみんなの分も作ってもらうよ」

純「自分で作りましょうよ…」

律「そこは自分で作れよ!」

唯「憂なら喜んで作っちゃうと思うけどな~」

純「その光景簡単に想像できる!」ウッ

律「憂ちゃんいい子!」ウッ

純 律「憂(ちゃん)が欲しい!」

唯「だめだよ。憂は私の妹だもん」

純 律(どっちが姉か分からない…)

唯「バレンタイン楽しみだな~。甘いものいっぱい食べれるなんて」

純「…あっ!そうだ!」

律「何かいいアイデアかね?純隊員よ!」

純(隊員?)

純「甘いものがダメなら、しょっぱいものはどうかと思いまして…」

律「しょっぱいもの?」

純「はい。実はさっき面白いもの見つけて……」



次の日

律「みっお~!おはよー!」

澪「なんだ?今日はめずらしく早いな」

律「澪に渡したいもんがあってさ~」

澪「!」

律「何いきなり立ち止まってんだよ。行くぞ」

澪「ままままま」

律「ママ?」

澪「待って!律ぅ!」

律「早く来いよ」

澪(渡したいもの…やっぱり律、今年もちゃんと用意してくれてたんだ…)

律「な~にニヤニヤしてんだよ」

澪「そうかな?」ニヤニヤデレデレ

律「だらしない顔しちゃって」

澪「えへへ////」

律「確か澪のは…」ゴソゴソ

澪「//////」ドキドキドキドキ

律「ほい。りっちゃん特製ガトーショコラ」

澪「律…」ジーン

澪「ありがとう律…私のためにわざわざ「あ、和だ!」

律「お~い!和ぁ~!」

澪「あれ?」

和「おはよう、律。今日はずいぶん早いのね」

律「和にもこれ渡そうと思ってさ」

和「なにかしら?」

律「りっちゃんスペシャルガトーショコラ~!」

和「あら、いいの?」

律「和にはいっつもお世話になってるし、これからもそのつもりだし~♪」

和「ほどほどにお願いね」

澪(和にチョコ=好き=浮気=二股=別れる)カシャカシャカシャチーン

澪「浮気はだめだぁああぁああ!」

律「落ち着け」



律「約束のチョコだぞ、唯」

唯「わ~い!りっちゃん大好き!」

澪「私の方が律のこと何倍も好きだ!」

ザワザワ

律「澪うっさい!////」

紬「あらあらあらあら」

律「ムギにもくれてしんぜよう」

紬「はは~、ありがたや~。でも本当にいいの?」

律「あったりまえだろ」

紬「ありがとうりっちゃん」

律「いいってことよ!」

澪(約束ってなんだ?唯と約束?2人だけの秘密?やっぱり…やっぱり…)

澪「浮気はだめぇぇええぇぇ!」

律「教室で叫ぶな!あと変な誤解すんな!」

サンカクカンケイ?
ナイナイ
カンチガイデショー
リッチャンチョットツンデレダモンネ

律「外野も変な事言わない!」

唯「おいしいよ~。りっちゃん」ハムハム

律「食べるの早いわ!」

澪「捨てないでぇ…」メソメソ

紬「もしかして、これが修羅場?」ドキドキ

律「だぁあー!ツッコミが追いつかねぇ!」



梓「で、こうなったと?」

律「おう…」グッタリ

澪「恥ずかしい…暴走してしまった…」ズーン

梓「澪先輩はそれ以前に治すべきところがありますよね?」

律「よく言った梓ぁ~」グッタリ

梓「誰かが甘やかすからこうなったんですけどね」

律 澪(バッサリだ!)

唯「あずにゃんこれ本当においしいよ~」

紬「梓ちゃん上手なのね~」

律「うぅ…糖分補給…」モグモグ

澪(口は辛いけどチョコは甘い)ホロリ

律「ん、んまい!」

唯「ね~」

律「梓お菓子作りの才能あるんじゃないか?」

梓「いえ、憂にも手伝ってもらいましたから…/////」

唯「あずにゃんありがとー」ギュー

律「私も」ギュー

紬「え~い♪」ギュー

澪「よっ…と」ギュー

梓「あわわわわ///////」

唯「今年はみんなであったかバレンタインだね~」

梓「そうですね」クス

律「あったかあったか~」

唯「あー!それ私の台詞だよ!」

紬「あったかあったか」

唯「ムギちゃんまで?!」

澪「まったく…」

梓(…作ってきて、よかった…)ニヘラ



律「ムギは一緒に帰らないのか?」

紬「うん。純ちゃんと帰るから」

梓(頑張れ純!)

唯「そっかぁ~」

律「純ちゃんとか~」

澪「じゃあ、またな」

紬「みんな気をつけてね」

律「ムギも気をつけて帰れよ」

唯「またね」

梓「失礼します」ペコリ

紬「その前に梓ちゃん」

梓「はい。なんでしょう?」

紬「これバレンタインのチョコレート」

梓「えっ…でも…」

律「これは私から」

唯「あずにゃんどーぞ」

澪「口に合うといいんだけど」

梓「~っ!あ…りがとうございます」

梓(やっぱり軽音部は最高だよぉ!)



純「そこで終わってたらいい話なんですけどね」

紬「何が?」

純「いえ、こっちの話です」

紬「?」

純「それよりも、これ」スッ

紬「ありがとう純ちゃん。とっても嬉しいな」

純「開けてみて下さい」

紬「今?」

純「はい!」

紬「じゃあ、開けるね」

純「どうぞどうぞ」

紬(なにかしら?)ガサガサ

紬「…ハート…チップス?」

純「へへ~」

紬「ハートの形のチップなのね!」パァァ!

純「そうなんです。これなら誰にも被らないし、ケースも小物入れにできちゃうでしょ」

紬「ありがとう純ちゃん!私こんなの初めて貰ったから…。ありがとう純ちゃん」ギュム

純「ムギ先輩もチョコありがとうございます」

紬「食べるのがもったいないよ~」

純「私だってもったいないて食べれないです」ギュ
純「えへへ」

紬「ふふ…」

純「帰りましょう。ムギ先輩」

紬「うん!」



ーside澪ー

律「今年はずいぶんでっかいな~」

澪「それはほら…色々と愛がこもってるから…」

律「…ふ~ん////」

澪(照れた)

律「あ…のさ…」

澪「うん?」

律「これ…」

澪「チョコならもうくれたじゃないか」

律「いいから開けてみろよ!」

澪「うん」ガサ

律「…」ジー

澪「スナック?」

律「ハートチップスって言うんだ…。ほら、澪チョコいっぱい貰っただろ?だから…その…」

澪「律」

律「…なぁに?」

澪「ありがとう」ギュ

律「うん」

澪「嬉しいよ」

律「うん…」

澪「律…」チュ

律「ん…」

澪「律…」ギシッ

律「みお?」

澪「好きだよ」

律「うん」


律(って!この流れはマズイ!いつもこれで流されてるんだった!)ハッ

澪「律…かわい「な~んか澪のチョコが食べたくなっちゃった!」

澪「へぶ!」ボスッ!

律「おお~!トリュフとな?いっただきま~す」

澪(いい流れだったのにぃぃぃいいぃ!)

律「うまうま」モキュモキュ

澪(……まあ、いっか)

澪「ずいぶんおいしそうに食べるんだな」ツン

律「ほっぺ突っつくなよ」モキュモキュ

澪(かわいいなぁ…)


律「もう1個たーべよ」

澪(ホワイトデーにピーもピーもあんな体位もこんなことも、持ち越しだな…)

律「…なあ」

澪「なに?」

律「暖房効きすぎじゃないか?」

澪「そんなはず…はっ!」

律「やっ…なんか変…」モジモジ

澪「」

律「うあ…あついよぉ…」ハアハア

澪(これぞ不可抗力!)カバ

律「や…」



チュンチュン

律「ん…」スヤスヤ

澪(正直最高でした)ツヤツヤ
澪(使用済みパンツ2枚目げっとする口実まで出来るなんて!)グッ!

律「むにゃ…」



皆様よいバレンタインを!



最終更新:2013年02月14日 23:34