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唯「さぅむーい……！」
澪「明日は今日より寒くなるらしい」
唯「ええーこれ以上はいいよもう」
澪「日が出てれば少しはあったかいけどもう夕方だしな」
唯「3年生はいいよねー学校来なくていいから家でぬくぬくしてれらるんだよ」
澪「いや3年生は受験とか色々大変だから」
唯「そっかー」
唯「あー早く春にならないかな」
澪「日の入りの時間は伸びてきてるけどまだ先だろ」
唯「そうかな？ 今月は28日しかないから今日で半月経ったでしょ？」
唯「もう半月経てば3月だよ！ 春だよ春！ ……あれっ？」
澪「3月も寒いと思うぞ……ん？」
唯「……」
澪「どうした？」
唯「……おなかすいた」
澪「はぁ……」
唯「ちょっとローソン寄っていこうよ。おかし買いたい」
澪「はいはい」
唯「えへへ～」
澪「さっきもお菓子食べてたじゃないか」
唯「別腹だよベツバラ」
澪「そんな別腹聞いた事ないんだけど」
唯「澪ちゃんも入るよね？」
澪「え？ うん。外寒いし」
唯「そういえばローソンって手動ドアが多いよね、なんでだろ。んしょ、どうぞ」
澪「ありがと。自動だと故障するかもしれないから、とか？」
唯「おお、なるほど」
澪「じゃあ私雑誌見てるから」
唯「えっ」
澪「え？」
唯「一緒におかし見ようよー」
澪「ん、まあいいけど」
唯「どれにしようかなー。プッキーかな……まつたけの里もいいな」
澪「……唯、今日のお菓子覚えてるよな？」
唯「ガトーショコラ！」
澪「唯がいいならいいけど……そんなにチョコ好きだったのか」
唯「まつたけの里に決めた！ けどプッキーも捨てがたいなぁ……ねえ？」
澪「ん？」
唯「ううん……両方ちょっとずつ食べたいなー。どうしようかなー」
澪「こっち見るな」
唯「お、美味しいよ？ 澪ちゃんプッキー好きだよね……？」
澪「……」
澪「唯はどれにするんだっけ」
唯「まつたけの里」
澪「……まあ、晩ごはんまで時間あるし私も買おうかな」
唯「澪ちゃん大好き！」
澪「う」
店員「ありがとうございました」
唯「いこっか」
澪「うん」
唯「ガチャ」
澪「ローソンのドアでガチャはないだろう」
唯「だよね。わーい食べよ食べよ」
唯「あむ……うん、やっぱり私はまつたけ派だね。澪ちゃんは？」
澪「私はどれでも……」
唯「じゃあ澪ちゃんにおすそ分け、はい」
澪「ありがと」
唯「いえいえー」
澪「もぐ……私もまつたけの方がいいかも」
唯「でしょー」
澪「じゃあ私も……ほら、お返しのプッキー」
唯「……」
澪「？ 食べないの？」
唯「あ、ううん！ 食べる食べるもちろん食べるよ！ プッキーだもんね！ 私実はプッキー派だったかも！」
澪「ふふ、なんだそれ」
澪「はいどうぞ」
唯「……ありがとう」
唯「ポリ……おいしい。やっぱりプッキーは最高だよ」
澪「大げさな奴だな」
唯「そんなことないよ～」
澪「よっぽどお腹が空いてたのか」
唯「ええー。そういう澪ちゃんだってさっきからずっとポリポリ食べてるじゃん」
澪「う。だって食べやすくてつい……冬なのにこんな」
唯「まあまあ、美味しいからいいじゃん」
澪「いいよなぁ唯は……」
唯「プッキーうまー」
澪「ってまつたけ全然食べてないじゃないか」
唯「えへへ……」
澪「じゃあ……って唯？」
唯「大丈夫まつたけも食べるよ～」
澪「違う。私の家までついてくるつもりか？」
唯「へ？ あ、もうこんなとこまで歩いてたのかぁ。じゃあまた明日だね」
澪「ああ。……ちょっと待って」
唯「うん？」
澪「ほら、これあげる」
唯「もう一袋のプッキー！？」
澪「プッキーそんなに好きだったとは知らなかったよ。唯がプッキー買った方がよかったかもな」
唯「ううんそんな事ない！ すっごく嬉しいよ！」
澪「大げさだってば」
唯「そうだ！ お礼にまつたけ全部あげる！」
澪「いや、全部はいいって」
唯「いいからいいから！」
澪「ほとんど交換みたいになったな」
唯「あはは、そだね」
澪「ふふ」
唯「それじゃあバイバーイ！ また明日ね」
澪「ああ、またな」
唯「……」
唯「ポリポリ」
唯「……えへ」
END
最終更新：2013年02月14日 23:57
