学生寮前
梓「ふふふ・・・・・・・」ピポパ
トゥルルルルルルル ピッ
唯『もしも~し!どうしたの~?』
梓「あっ唯先輩、お久しぶりです!」
唯『うん!久しぶり~』
梓「えっと、今ちょっと用事があった帰りなんですけど・・・」
唯『うん』
梓「ぐ・う・ぜ・ん、唯先輩達の寮の前を通りまして・・・」
唯『え~そうなの!?』
梓「はい!それでなんですが唯先輩が忙しくないならちょっと顔でも見れないかな~・・・と」
唯『うん!大丈夫だよ~おいでおいで~!』
梓「いいんですか!それじゃあお邪魔させていただきます!」
唯『うん!待ってるよ~』
ピッ
梓「ふふ・・・」
梓(作戦、成功・・・)
梓(もちろん偶然じゃない、今日唯先輩の元へ向かうのには理由がある・・・そう)
梓(きたるべきバレンタインデーの為!!!)
梓「唯先輩の好みをバッチリ調べあげ告白だ!」
梓「やってやるです!」
学生寮~唯の部屋~
梓「お久しぶりです唯先輩!」
唯「久しぶり~あずにゃ~~ん」ダキッ
梓「あっ・・・・もういきなりやめて下さい!」
唯「えへへ~久しぶりのあずにゃん分補給~!」スリスリ
梓「グヘヘ・・・やめて下さいよ~」
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唯「そういえば用事って何してたの?」
梓「え?あ、あ~それは・・・えーと・・・」
梓「なんでもいいじゃないですか!それより最近ちゃんとギターやってますか?」
梓「卒業して私の目が離れたとたんだらけてないでしょうね」
唯「大丈夫!ちゃんと練習してるよ!」
梓「そうですか・・・ならいいですけど」
カタカタ
梓「唯先輩の好みとか分かるかな・・・」
梓「お気に入りは・・・・・ギターにお菓子のサイト・・・」
梓「あ、履歴・・・」
バレンタイン チョコ
本命 渡し方
おいしいチョコ 作り方
梓「ファッ!?」
梓「ばっ・・・馬鹿な!?唯先輩がチョコを・・・・!?!?」
梓「あの食べる専門の唯先輩が!?」
梓「どうせ、う~い~チョ~コ~とか言ってダラダラしてるだけだと思ってたのに・・・」
梓「しかも本命・・・・・・誰だ!?誰なんですか!?」
唯「お待たせ~」
梓「!!」ビクッ
唯「ん?あずにゃん何見てるの?」
梓「いえ・・・!ちょっとエフェクターの値段を・・・」
梓「そ・・・それより唯先輩!大学はどうですか?」
唯「え?楽しいよ~みんなもいるし新しい友達もできたし~」
梓「新しい・・・」ピクッ
唯「あずにゃんも早く来てくれないかな~紹介したいし」
梓「紹介・・・・・」
~~妄想~~
唯『あずにゃん、この人私の彼女!』
『ちょっと唯恥ずかしいわよ~』
唯『えへへ~じゃいこっか、じゃあねあずにゃん』
梓『そんな・・・・・・』
~~~~~~
梓「あ・・・・・・・あ・・・・・・・」ガタガタ
唯「あずにゃん?」
梓「あの・・・唯先輩・・・」
唯「?」
梓「あの・・・そろそろバレンタインですね・・・」
唯「ふぇっ?///う・・・うん!そうだね!」
梓「唯先輩は・・・誰かにあげたり・・・」
唯「うん!ちゃんとみんなにあげるよ~」
梓「あ・・・あの・・・本命とか・・・」
唯「えええええ/////本命!?えーと・・・」
梓「誰かにあげるんですか!?」
唯「そんなの言えないよぉ」テレテレ
梓(やはり居る!唯先輩には本命が!)
唯「あずにゃんは誰かにあげるの?」
梓「私ですか・・・?私は・・・」
唯「去年のあずにゃんチョコ美味しかったよ~」
唯「今年も欲しいな~なんて」
梓「あ・・・はい」
梓(私のチョコは・・・ただ食べたいだけ・・・)
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律「もうすぐバレンタインだな~」
澪「そうだな」
律「今年もくれるのか~?」
澪「まあやらんでもない」
律「なんでよ照れちゃって~」
澪「照れてない!」
ピンポンピンポンピンポンppppppppp
律「あん?誰だようるせーな・・・はいは~い」
ガチャ
律「おう梓か、どうした久しぶりだな」
澪「どうしたんだ?」
梓「律先輩・・・澪先輩・・・」
梓「う・・・・グス・・・」
梓「ふ・・・・・ふぇええええええええええええええん」ビエエ
澪「!?」
律「お、おい!?どうした!?」
梓「唯先輩がぁああああああ・・・唯先輩にいいいいいい」
澪「唯!?唯がどうしたんだ!?」
梓「唯先輩に・・・・うっ・・・ひっく・・・好きな人があああああああ」
律「落ち着け梓!全然わからん!」
梓「ふぇええええええええええええん」ビエエ
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澪「落ち着いたか?」
梓「はい・・・・・・」
律「全く・・・・・で、唯がどうしたんだ?」
梓「実は・・・」
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澪「唯がチョコを、か」
律「本命ねえ・・・」
梓「心あたりありますか?」
律「そーだなぁ・・・晶とか?」
梓「晶?」
澪「ああ、晶もバンドやってるんだ」
梓「そいつが私の唯先輩を・・・・!!!」
律「まだ決まってねえって・・・てかお前じゃねえの?」
梓「え?」
梓「それは・・・ないかと・・・」
澪「そうか?唯はまだ誰とは言ってないんだろ?まだ可能性はあるって」
梓「そう・・・ですか・・・」
律「ダメだこりゃ」
律「じゃあアイツを呼ぶか・・・」ピポパ
澪「アイツ?」
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紬「分かったわ。唯ちゃんの本命の相手を暗殺すればいいのね」
梓「そうです」
律「おい待て」
律「違うだろ!なぁムギ、分かるか?」
紬「う~んどうかしら?」
澪「ムギもわからないか・・・」
紬「でも・・・許せないわね」
澪「?何がだ」
紬「唯梓を邪魔する者・・・許せないわ」
律「何言ってんだお前」
梓「・・・・・もういいです、ありがとうございました先輩方」
梓「こうなりゃやってやるです!私の気持ちをぶつけて唯先輩に振り向いてもらいます!」
律「・・・・・いいのか?もし唯が他の誰かを」
澪「おい律」
律「あ・・・・スマン」
梓「いえ・・・今の今までほっといた私の責任です」
梓「私の溢れんばかりの気持ちを込めて唯先輩を寝取ってやるです!」
澪「寝取って・・・」
梓「ではまた!」ダダダ
紬「行っちゃった」
律「でもさ、唯の本命って・・・」
澪「まあ・・・普通に考えれば梓だよな」
紬「梓ちゃんって以外とアレね」
律「バカだな」
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中野家
梓「さて・・・問題は私に憂ほどの(チョコを作る)素養があるかだ」
梓「ええい、やってみるか」
梓「と、言ってもどんなチョコを作るか・・・」
梓「いっそのこと全身にチョコを塗りたくって・・・」
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梓『唯先輩・・・』
梓『私を・・・食べてください・・・』ウルウル
唯『あ・・・あずにゃん・・・!』
唯『あずにゃ~~~~~ん!!!』ガバッ
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梓「ぐへへ・・・」
梓「・・・いや、どうやって唯先輩の寮まで行けば・・・」
梓「服を着てもベトベトに・・・」
梓「うむむ・・・」
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2月14日
寮の前
梓「結局普通のチョコになってしまった・・・」
梓「でも大事なのは気持ち・・・もはやチョコなど関係ない、私の気持ちをぶつけるまでです!」
梓「たとえ・・・玉砕しても・・・」グス
梓「いや、余計な考えは捨てよう・・・」
唯の部屋前
コンコン
唯「は~い?」
梓「どうもです」
唯「あ、あずにゃん!?」
梓「?どうしました?」
唯「い、いや、その~まだ準備が・・・」
梓「準備?」
唯「あ、え~と」
梓「大丈夫です、時間は取らせません」
唯「?」
梓「これ、どうぞ」
唯「これは・・・」
梓「バレンタインチョコです」
唯「!!あ、ありがとう!」
梓「でもこれはまあついでってやつです」
唯「え・・・あ・・・義理ってことか・・・」
唯「あずにゃん本命いるんだ・・・」
梓「は?何いってんですか」
唯「え・・・・・・」
梓「唯先輩・・・聞いてください」
梓「私、唯先輩が好きです」
梓「愛してます、付き合いたいです」
梓「唯先輩に本命がいるのは分かってます、でも私は・・・」
唯「ええ!?//本命って・・・あずにゃん知ってたの!?」
梓「・・・・・・ええ、晶って人と」
唯「・・・・・・あえ?」
梓「はい?」
唯「確かに仲はいいけど・・・」
梓「?」
唯「その・・・私の本命チョコは・・・あずにゃんに」
梓「・・・・・・・え」
唯「・・・・・うん////」
梓「・・・・・・唯先輩」
唯「・・・・・・・なに?///」
梓「お邪魔します」ツカツカ
唯「え・・・・・きゃっ!?」
梓「・・・・・ふふふふふふ」
唯「あ・・・あずにゃん?なんで私を押し倒すのかな~・・・?」
梓「唯先輩にチョコを塗りたくって・・・フヒヒ」
唯「あずにゃんちょっと待っ・・・・」
唯「ああああああっ!!!!」
おしまい
最終更新:2013年02月16日 07:06