純「持たざる者の頷きは重いなー」
梓「うるさい」
純「で、あれやっぱおっきくなったよね?」
梓「うん」
純「持たざる者の」
梓「うるさいってば。っていうか純だってそんなにないくせに」
純「梓よりはあるもーん」
梓「ど、どんぐりの背比べだよそんなの」
純「誰がどんぐりサイズじゃ柿くらいはあるわいっ」
梓「私だってどんぐりじゃないもん!」
梓「それに柿ってなによ」
純「ん?栗ときたら柿じゃん」
梓「安直なんだから」
純「あっじゃあさ、憂のはなにサイズだと思う?」
梓「え?うーん、そうだなあ……スイカ?」
純「スイカ」
梓「スイカ」
純「スイカップ」
梓「おやじギャグ……」
純「だよね」
「あずさちゃ〜ん」
純「あっ憂きた」
梓「げっ」
純「なに、げって」
梓「あ、ううん。なんでも」
純「なーにーよー」
梓「うぐ」
純「言え—?」
梓「いや、あの……今さっきまで話してたせいでどうしても憂の胸気になっちゃって……顔合わせにくいなあ」
純「逆にこれでもかってくらい見ちゃえばいいのに」
梓「見るだけでおさまるかな……」
純「は?」
梓「じょ、冗談じょうだん」
純「ちょっとやめてよー、梓ぁ……」
憂「おまたせっ」
純「うん。それはそうとさっき私の名前は呼ばなかったよね憂」
憂「へへ」
純「笑ってごまかす」
憂「なに話してたの?」
梓「へっ」
憂「なんか真剣な顔してたけど」
梓「あっ、いや、その」
憂「?」
純「あー、梓がスイカ好きだって話だよ」
梓「ぶふうっ」
憂「へー、梓ちゃんはスイカが好きなんだ?」
梓「げ、げほ……まあ、うん」
憂「こんど食べさせたげるね」
梓「え?!」
純「いや梓いまは胸の話じゃなくて」ぼそ
梓「あっ、う、うん」
憂「練乳かけるとおいしいってきいたよ」
梓「れ練乳?!」
純「だから梓!」
梓「あ、ああ……」
純「もう……でも初めてきくねスイカに練乳って。美味しくなさそー」
憂「そうかなー」
純「うん。私はパス。やっぱ塩だよ」
梓「純変わってるね」
純「なんだとぉ?!」
純「スイカは大きいほうがおいしいと思うひとー」
梓「ちょ、純」
純「スイカの話スイカの話」
梓「うー……」
純「いないの?二人ともこぶりなほうが好き?」
梓「わ、私おっきいのも好き!」
純「あらあら」
憂「私はちっちゃいのもいいと思うよ」
梓「!」
純「憂、どんぐりっておいしいと思う?」
梓「!!」
憂「え。食べたことないからわかんないなあ」
純「そっかー」
憂「でもかわいいよねどんぐり」
梓「!!!」
梓「純まって、やめて。しにそう」ぼそぼそ
純「にっしし」
梓「そ、そういうことなら私にも考えがあるよ」
純「?」
梓「う、憂、柿はどう?」
純「!」
憂「かき?海の?」
梓「そっちじゃなくて、木になるほう」
憂「どっちも好きだよ〜」
梓「そっか。だってさ、純」
純「へえ」
梓「あれ?!」
純「そんな程度では動じないのだ」
梓「ぐぬぬ……」
憂「くだものの話してたんだね」
純「そーそー」
憂「純ちゃんはなにが好き?」
純「んー。スイカもどんぐりも好きだけどなあ。一番はやっぱ柿かな」
梓「ナルシスト」ぼそ
純「んー?なんでよ?」
憂「そっかあー。みんな好きなんだね」
純「そ。みんな好き」
梓「……」
梓「う、うい!」
憂「?」
梓「わ、私、わたし、ね……」
憂「うん」
梓「き、き……」
純「き?」
梓「キ……うい、が、一番好き、だな……」
純(おお)
憂「そうなんだ?おいしいよねキウイ」
純(まあ伝わるわけないんだけど)
憂「でもこういう話してたらおなかすいちゃったね」
梓「ど、どうい」
純(無理矢理だな)
純「じゃ、お菓子食べに部室行くってことで……?」
梓「?」
純「ほら」チョイチョイ
梓「あ」
梓「ごうい!」
純「それが我らの!」
梓「そうい!」
憂「なんか楽しそうだね二人とも」
純「やれやれ」
おわりです。
日付またいじゃったけど憂ちゃんお誕生日おめでとう。
とりとめのないおはなしでした
ではまた
最終更新:2013年02月23日 20:36