制御室を緊急警報が支配する。
制御システムが本格作動したのだ。
防衛システムは絶えず迎撃レーザーを侵入者のエッジ達に向け、回復システムは各種破損を直す
道中のサーチャーもだがおそらくは巨人内部で製造され絶えず補充されていく。
フースーヤの頑張りは説明されるまでもなくエッジに伝わった。
既に防衛システムの猛攻はなりをひそめ、制御システムにもダメージが蓄積していっているのは明らかだった。
「恩にきるぜ」
黒い球体から発せられるルゲイエの声は小さい
「おのれ」
かろうじて声をひねりだしたルゲイエの声は劣勢だと表現していた。
「ルゲイエ、お前は許さねえぞ」
両親やエブラーナの事を思うとその気持ちは揺るがない。
「かくなるうえは」
「エッジ離れて」
ルゲイエとリディアの声と同時に制御システムが爆風を上げる。
「よっと」
瞬間、忍者の身のこなしで後方へと下がるエッジ
「自爆したのか?」
わからない。しかし今までのルゲイエのしつこさに比べると物足りなさを感じた。
しかし見るところ制御システムは小規模な爆発を繰り返し、あちこちから煙を上げている。
補助システムも停止しているようで、修復不能であることはエッジにもわかった。
「おやじ、おふくろ……敵はとった」
ルビカンテ、ルゲイエ。自分の怒りを任せて倒した相手を思い出す
「人間の怒りの力」
「エッジ!」
リディアが慌てて駆け寄ってくる。
「この通りシステムは停止したぜっ……って」
エッジが驚いたのはリディアが泣きそうな表情をしていたからだ。
「よかった」
元気なエッジを見て今にも泣きだしそうなエッジ
「し……心配すんなよ」
思った以上のリアクションに戸惑いながらかえすも
「よかった…でもこれからは……あまり怒りにまかせて戦わないでね」
怒りは一歩間違えれば憎しみとなる。それはエッジもわかっていた。
「ああ。だから心配すんな」
「うん」
(おお……)
いつもと違うリディアの表情に心の中で喜びをかみしめていると――
「片付いたようじゃな」
フースーヤが駆け付ける
「フースーヤ」
少しばかり落胆したエッジの声。リディアはどんな表情をしているのか
気になってみる
「セシル、ローザ」
さっきの表情はすでになくいつもの無邪気さが戻っていた。
見れば制御室に駆け付けるセシル達に手を振っている
(進展なし……か)
しかしこれで終わりではない
「まだゴルベーザがいる」
戦いは続くのだ。
最終更新:2021年09月18日 21:28