杭の様な形状をした巨大な魔物に向かってティーダは威勢良く立ち向かう。
しかし、大きな羽根を持つ魔物達が瞬時に二人を取り囲む。
一体一体は決して強くない。先程の戦闘でもそれは明らかな事実だが、数で相手を圧倒していた。
その様な状況を見据えてアーロンは太刀を構えて言う。
「まとめて片付けてやろう。」
瞬間、凶々しい空気がフリーウェイを取り囲んだ。幾度の死線をくぐってきた男が殺気を振り撒いていた。
背筋が凍りつく程の圧迫感と恐怖感。勿論隣で構えているティーダにも嫌でも伝わっていた。
アーロンは一体の魔物に向かって斬りつける。
すると周りの魔物達にも斬撃が襲いかかり、体が一瞬にして二分された。まるで鎖で繋がっていたかの様に。
「す、すっげぇ…」
ティーダは思わず感嘆の声を上げた。
普段は訳の分からない行動と言動で、自分を混乱に招いていた男としか印象が無かったティーダに、この光景は衝撃を犇々と与えていた。
最終更新:2007年12月12日 06:08