感想20-04

白昼夢の青写真

点数:38P 票数:20票 (2020-09-25) Laplacian




1-089■白昼夢の青写真■-- SM -- 2523
世凪というたった一人の少女に焦点を絞った物語。
記憶を失った海斗は自らの記憶を取り戻す為、自我のない世凪は自我を取り戻す為に夢でCASE1~CASE3の物語を進行させていくという構成。
CASE1~3はこれまでの同ブランドの過去作の舞台や設定を流用しながらも新たな物語に仕立てており、それぞれ独自の物語を展開させていきます。
CASE1~3の3つの物語と並行して海斗と世凪にも変化が起こり始め、3つの物語が結末を迎える時、また新たな物語としてCASE0へと続いていきます。
CASE0で全てが明かされるんですが、CASE1~3があるからこそCASE0が成り立ち、そしてCASE0がCASE1~3を生み出したという相互作用が上手く
活かされている所がこの作品で一番褒めるべき所でしょうか。
CASE1は有島芳を主人公とした話で、非常勤講師として過ごす傍らで波多野凛と出会う物語。
波多野秋房の娘である波多野凛と出会うことで有島は波多野秋房に共感して次第にのめり込んでいく一方で、
有島と触れ合うことで次第に有島に惹かれ始めていく凛の姿が対照的でした。
コミカルな要素も入れられていたCASE2や3と違いシリアス一辺倒だったCASE1はある意味で一番過去と向き合う物語という印象を受けました。
CASE2はウィリアム・シェイクスピアを主人公とした話で、オリヴィアに見請けられて奴隷となる一方で劇作家として頭角を現していく物語。
CASE2はグローヴ座の面々と次第に絆を深めあって一つの大きな目標に向かって成長していく所がCASE2の一番の見所でした。
シェイクスピアを主人公とする野心的な物語でありながらも、理想の自分の姿を織り交ぜて上手く物語として展開していたのがCASE2の物語という印象を受けました。
CASE3は飴井カンナを主人公とした話で、母の後釜として写真家になろうとするカンナが桃ノ内すももと出会うことで人間的にも成長していく物語。
個人的にも一番面白かったのがこのCASE3で、カンナとすもも、そして梓姫の3人のバランスが上手く取れていて楽しめました。
3人による全く遠慮のない掛け合いが心地よく、皆で和気藹々とした雰囲気になるのが一番良かった所ですね。
CASE3は正しく有りの侭の自らの姿を映し出した物語という印象を受けました。

そして、CASE0は海斗と世凪の話であり、全ての始まりであり全ての終わりを表した物語。
CASE1~3が如何にして生み出されたか、そして記憶を取り戻した海斗と自我を取り戻した世凪がどのような結末を迎えるのかというのが描かれているのがCASE0。
CASE1の波多野凛、CASE2のオリヴィア、CASE3の桃ノ内すももという3人のヒロインが全て世凪という一人の少女に集約されていく展開は思わず感心してしまったほど。
ただ、実質的にメインヒロインが実質的に一人であることや、物語の展開的に好みが分かれそうな作品ではあるなと思った。
個人的にはこういうたった一人の少女に愛を捧げる物語が結構好きなのもあって凄く印象に残った作品でした。

1-137■白昼夢の青写真■+2 SM H2 1280
緒乃ワサビはこう考えた。
「長編が竜頭蛇尾になるなら勢いのあるうちに終わる短編を組み合わせればいいんじゃね?」
いやいやそんな単純な話があるかよ…と思ったらそれがまさかの大当たり。賛否両論ある過去作を最大限に活かしたパワープレイに感情をぶち壊されてしまった。
本当にMARVELOUSなEROGEだったよ。
冒頭にある程度の結末を提示して、そこに至るまでの過程を中心に書いていることで、ヒロインと過ごす幸せな時間の中に僅かの儚さを感じる珍しいプレイ感覚だった。
全ての要素を「世凪と海斗」という2人の愛を描き切るためだけに使っているから、CASE-0の質がとんでもなく高くなっている。
その前座といえるCASE-1~3も単話としてかなり面白くて、CASE-0との相互作用で作品全体の質を昇華させている理想的な状態だった。
この作品を語るうえで話題になりがちな「エピローグ不要問題」については、あのエピローグがあるからこそ名作なんだと声を上げさせてもらう。
ご都合主義のように見えて実は作中に書かれていることだけで全て説明が付くし、CASE-1~3が本当に完結するのもエピローグあってこそ。
そして何より世凪のあの笑顔を見られるとあれば他に理由はいらないと思う。
イラストや音楽などの素材も頭おかしいくらい力が入っていて、
もしもこの作品が駄目なら一緒に心中するんだというような、制作陣の魂が込められているのを感じられる珠玉の逸品。Laplacianを信じて本当に良かった。

1-120■白昼夢の青写真■+1 SM H4 933
一言で表すならば『世凪の物語』なんでしょうかね。
case1~3 の群像劇だけでも一つ一つがロープライス一本レベルのクオリティで、最後に全てが明らかになるcase0は”お見事”としか言いようのない素晴らしさでした。
シナリオ・BGM(曲)・キャラ・CG・演出 どれを取っても2020年で1, 2位を争うレベルのクオリティで、
総合的に見ても非常に高水準でまとまっているとても綺麗な作品だと思います。

本作メインヒロインの世凪は、自分の中では2020年ベストヒロインです。
幼少の頃から主人公の海斗を精神的に支え、結婚してからも主人公の夢を支え続ける姿には本当に心を打たれました。
崩壊後も主人公の力になり続ける彼女の姿を見て、
「もし主人公が研究に没頭せず、限られた時間を世凪のために過ごしていたら彼女はもっと幸福に生きられたのだろうか」などとも考えましたが、
そんな”たられば”を言うのはナンセンスなのでしょう。
彼らの努力により、人類にわずかながら希望が残ったと考えると、これがBestでありTrueな幕引きなのかもしれません。

1-112■白昼夢の青写真■+1 GM H2 783
CASE-1~3の全く毛色の違った短編を魅せられたあとに本筋であるCASE-0の物語が始まるという構成で、
2020年エロゲトップクラスの素材量の多さを誇る手の込んだ作品。
(過去の3作の世界観をモチーフにしているので一部流用はしているが、それでもすごい…)
元々、序盤~中盤の盛り上げはうまいが、後半失速すると評されていた緒乃ワサビのシナリオが、
短編を複数作るという構成に上手くハマっていたようで、どのCASEもかなり面白かった。
メインのCASE-0の展開は賛否両論あるようだが、私は素直に面白いと感じた。

攻略ヒロイン4人で、4人ともCV神代岬さんという頭のおかしいキャスティングだが、
4人それぞれ別のベクトルで魅力的なヒロインたちばかりで、神代さんの演技力に脱帽した。
欲を言えば、春乃いろはの各ヒロインのおまけシナリオも欲しかった……。

1-167■白昼夢の青写真■+1 SM H2 662
毎度注目に値する作品を世に送り出しながらも、今一歩の印象があるLaplacianの集大成的な作品。
前作の未来ラジオでは後半で明らかにダレていたが、今作はしっかりと最後まで盛り上げてゴールした。
CASE1~3はどの物語も素晴らしいが特にCASE3がとても爽快で好き。
そして物語の核心であるCASE0では、BGMとストーリー、CGの盛り上がりがかみ合っていて総合的に演出が素晴らしいと感じた。
音楽では歌唱曲もBGMもどちらもとても良い。ただし音楽鑑賞モードがないのはいただけない。
グラフィックはクライマックスになるにつれ背景美術を含めて雰囲気が素晴らしい。
ほぼ唯一の欠点はエロが弱いことだろうか。
というかBOOTHで注文したサントラはまーーーだ届きませんかねえ。

1-086■白昼夢の青写真■+1 SM H2 576
個別ルート扱いであるCASE1~3の時点で十分に面白かったのですが、CASE0ではそれを超えてくれた。構成が上手い。
各CASEにOPEDがあり、それぞれでUIを変えてたりしたのが凝ってるなぁと。
ヒロインの声優が一人ということで若干不安ではあったのですが、演じ分けもしっかりしていてキャラにマッチしており、今ではむしろそれ以外考えられないですね。
Into Gray、恋するキリギリスという名曲を生み出してくれたのも高評価。
余談ですが、実はエピローグの存在は知っているのですが敢えて見てなかったりします。
見てしまうと評価がかわってしまいそうなので。それ位あの終わり方が好きでした。

1-154■白昼夢の青写真■-- SG H2 442
圧巻のシナリオでした。
いくつかミスリードさせるような演出があったり、前作までの世界設定を組み込んで深読みさせるようなところがあったり、
ドキッとしながら進めていきラストシーンでは久しぶりにボロボロ泣きました。
分かってるんだけどこういうヒロインが悲しい結末になる展開に弱いんだなーと感じました。
一つだけあるなら、Hシーンがクリア後にしか見れないことだけが不満でした。
すももと学生の時の関係性でHシーンが見たかった・・・

A-004■白昼夢の青写真■+1 -- H1 437
評判通り面白かった。導入の各CASEも単体で面白いレベルだったし、最後には物語として綺麗に纏まっていた。
CASE0は結構泣かされた。CGも素晴らしかったし全体的にレベルが高かった。世凪の人の演技が最後まで印象深かった。
全編通して梓姫さんが一番好きなキャラだった。
あの人面白いしかっけーしたまらんサブキャラだった。
梓姫さんのエロシーンがないのはおかしいでしょうが!
あと出雲、キキのエロシーンがないのもおかしいでしょうが!

1-022■白昼夢の青写真■+2 SM H4 435
2020年の個人的No1エロゲは、これ
最初は前座である3つの物語から始まるが、前座なのが勿体ないくらいレベルが高い。
曲も使いまわしではなく、√毎にopとedが用意されている点もポイント高く
物語の主人公達もそれぞれ魅力的だったし、切ない終わり方が心にきました。
そしてその切なさや3つの物語の意味を本ルートで伏線回収していきます。
本ルートも切なさだけではなく、笑いや感動も練りこまれていてシナリオゲーとしても大満足でした。

1-078■白昼夢の青写真■+1 SC H2 422
重厚なシナリオからなる純愛&SFゲー。
3つの物語はあくまで最終√の足掛かりなわけだが、どの物語もそれぞれ一本分のエロゲを楽しむような
満足度の高い出来だった。
シナリオ、背景、音楽、全てが高品質で、あらゆる部分で隙がない作品に仕上がっていた。
何より、4人の魅力的なヒロインを担当した神代岬さんの熱演に、ただただ脱帽するばかりだ。
とにかくハッピーエンドが好きな人は、是非プレイすることをオススメしたい。

1-102■白昼夢の青写真■-- SC H2 399
シナリオだけで言えば今年1番泣かされたゲームだった。
CASE1、2、3それぞれで出会いと別れの物語を描き、それがCASE0の真実に繋がっていくのはとても良くできていた。
終盤は話が重く中々苦しい展開が続いたが、それでも最後には海斗と世凪の素晴らしい結末を見れてよかった。
それが例え仮初の世界でも、願わくば二人で幸せに過ごしてほしい。
ラプラシアンの作品はこれが初だが今後も期待できる内容だった

1-032■白昼夢の青写真■+2 SG H3 343
今年は何と言ってもこれでした。
シナリオの完成度やプロットはもちろんのこと、
今作にめちゃくちゃ気合を込めて作ったのがひしひしと伝わってきた。
十分誰でも楽しめると思いますが、若干大人向けな感じかな?CASE1とか特に。
蛇足と捉える人もいるでしょうが、あのとってつけたようなハッピーエンドは肯定派。
あと凛ちゃんとエロすぎィー

1-044■白昼夢の青写真■+1 -- -- 308
ジャンル的にはSFなのかもしれないが、個人的には、非常に質のいい雰囲気ゲーという印象だった。
テキスト、絵、音楽、すべてが相俟って美しい作品になっていたように思う。
だが、ラストは少々唐突な気がして、あまり腑に落ちなかった。
それさえなければ、またさらに自分の中での評価は上がっていたかもしれない。

1-065■白昼夢の青写真■-- SG H3 253
バラバラのようなCASE-1~3をCASE-0で一気に繋げていくのは凄く衝撃的だった。各シナリオ凄く作りこまれているのもGOOD。
ヒロインの世凪は正に女神。最初から最期まで海斗導き続けた最高のヒロイン。病に蝕まれながらもそれだけ海斗のことを想うその強さ、感服した。

1-049■白昼夢の青写真■-- SM H3 203
あのラプラシアンから生まれたとは思えない傑作。すべてのcaseをまとめたcase0にはとても感動しました。
エピローグが少し解釈違いだったので加点無し。
恋するキリギリスは今年度ベストエロゲソングだと思う

1-041■白昼夢の青写真■-- SG H4 174
CASE-1がヤバかった
年齢的に一番近いからかもあるせいか背徳感もあってマジヤバかった
凜さんのエロさは立ち絵がマッハ
逆にCASE-3は合わんかった
これも歳のせいか

1-136■白昼夢の青写真■+1 SG -- 171
どのシナリオのcaseでも雰囲気に飲み込まれた。caseごとのBGMも合致しており、シナリオとしてのまとまりがすごくよかったと思う。
ちなみにラストのハッピーエンドは否定派です。

1-117■白昼夢の青写真■-- SG H3 163
Laplacianと言うメーカーとライターの緒乃ワサビ氏の今までの総決算とでも言うべき作品。
感情を揺さぶられ重みのあるシナリオを高レベルの音楽と演出で表現しています。

1-100■白昼夢の青写真■+2 SG H4 142
今年一番個人的に良かった作品。
caseごとに作風が変わるので最初は本当に面白くなるか心配だったが、
どのcaseもよく作りこまれていました。

1-013■白昼夢の青写真■+2 -- H3 36
久しぶりのシナリオをちゃんと楽しんだ




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最終更新:2021年01月25日 01:05
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