「言語学」があれば、言語の知識をすっきり整理できて、もちろん語学(○○語の勉強)にも役立ちます。
「○○語(例えば英語、フランス語、中国語、なんでもいいのですが)ができるようになりたいな」
→「それじゃあ、言語学をやろう!」
ということには、必ずしもなりません!
言語学は、言語を研究すること。
その言語が「できるようになること」ではありません。
しかし、言語学の知識があれば、わかりやすくなる部分もあるでしょう。
- マニアックな言語の教科書は、言語学者が書いていることも多い。言語学を知っていた方が、教科書も読みやすくなるかも。
- 言語学的に「言葉の姿」がイメージできるようになると、一見複雑そうな文法規則も、理解しやすくなるかも。
- いろいろな言語に手を出したいとき、言語学的な知識が橋渡しをしてくれるかも。
- 言語学的な分析力を身につければ、自分で言語を分析しながら合理的にその言語を習得できるかも。
- 果てしない「言葉の海」で行き詰ったとき、道を失ったとき、言語学が照らし出してくれるものがあるかも。
「かも」だらけですが、こうしてみると、やっぱり言語学は語学にも役立ちそうですね。
さて、皆さんは
1.今ぜひ勉強してできるようになりたい言語がある。決まっている。
2.決まっていない。色々な言語ができるようになりたい。
どちらでしょうか。
もしも後者、2.でしたら、「語学に役立つ」もいいのですが、やっぱり漠然と言葉全体に興味がある、ということかもしれませんね。もしよろしければ、「
どこから捉える?言語学」のほうから始めてみても、いいかもしれません。お好きな方から始めてみてください。
前者1.をお選びのかたは、特定の○○語がすでに決まっている方ですね。もしかするとすでに、その○○語の教科書が手元にあるかもしれませんね。教科書が見つからない!という場合は、「
世界の言語大紹介」も参考にしてみてください。
ネットで、書籍で、教科書あるいは教科書らしいものを見つけたけれど、うーんと唸っている方。
1.簡単な旅行会話とか表現とかばかりで、文法説明がなくて困っている
2.文法説明はどうやら詳しいのだけれど、なんだか実用的じゃなくて/わかりにくくて困っている
1.の方。実用的には、そういう表現集でもいいのです。「文法説明がなくて困っている」のならば、もしかするとあなたは文法好きなのかもしれません。もしよろしければ、「
どこから捉える?言語学」のほうからでも、です。文法説明はいろいろ面倒なので、そういうのを捨象していくと結局そういう表現集に行きつきます。
2.の方は実用第一だと思っているのに、もしかすると言語学者が書いた「
文法書」を選んでしまった(あるいはそれしかない)のかもしれませんね。入門書、という名前の「文法書」かもしれません。「文法書」は、文法が詳しく説明された
言語学者向けの本です。「読んだらこの言語が操れるようになる!」というものではありません。
世の中の入門書は、この1.か2.か、その中間か、です。言語学的な知識でもって、その入門書を解剖してみましょう。
(どちらから始めても、両方読めるようになっています。)
最終更新:2013年05月17日 02:11