形態論
形態論(けいたいろん)とは、
語(単語)の文法。語のカタチや構成・構造に注目する分野。文の文法(語順とか)は
統語論。この形態論と統語論をあわせて文法と呼ばれることが多い(ホントは
音韻論も含めたい。)。
語の形に注目するので、
品詞(
動詞とか
名詞とかの区別)も形態論で研究される。ただし実際には統語論とかが関わってくることもある。詳しくは→
品詞。
日本語の動詞・形容詞・名詞は、辞書に載ってる形だけパッと見ても、形が違う感じなのがすぐわかるだろう。
動詞: 食べる …全部ウ行で終わる。
形容詞:おいしい…全部イで終わる。
名詞: ご飯 …とくに決まりは無い。
一方、英語では辞書に載ってる形だけではわかりにくい。
play 動詞「遊ぶ」 名詞「劇」
young 形容詞「若い」 名詞「若い人(たち)」
でも、その形の変化の仕方を見ると
play played過去形 plays三単現 playingING...動詞
young younger比較級 youngest最上級...形容詞
apple apples複数形...名詞
みたいに、やっぱり作れる形の違いで区別できる。
このように、「形の面から区別が可能」な範囲内で、品詞を考えるのはやっぱり形態論の研究対象になる。ただし、全部の言語でそうだとは言い切れないので注意。日本語でも、
副詞と名詞の区別とかは形だけでは決められない/決めにくい。
語の形と構造
最終更新:2013年06月19日 15:31