【人工言語の作り方】音と文字(初級)

☆その言語、文字はオリジナルですか


オリジナル文字を使う場合、パソコン上での作業は当面親しみやすい英語アルファベットを使うことになることが多いかと思います。IPAみたいな記号を使う場合でも、打ちやすさから英語アルファベットで代替したい人は多いと思います。どのアルファベットを使うのか、まず考えなければなりません。

最初から英語アルファベットを使うとか日本語文字その他、キーボード入力がサポートされているような文字を使う場合も、どの字母を使うのかは考えなければならないでしょう。

☆母音の数はどうする?


英語アルファベットで母音(発音するときの、音節という単位を考えるときの基本になる音)に使えそうな文字は

a e i o u

の五つですが、これにこだわることはありません。

y

なんかを母音文字として使う人もたくさんいますし、なんとなれば

w q : -

とか、何でも使えそうな記号を母音文字として採用することができます。また、

A E I O U

みたいな大文字を使って新しい母音を表わすということにすることもできます(そうしちゃうと文頭は大文字にするとか固有名詞は大文字ではじめるとかそういう使い方ができなくなりますが)。

というわけで何を使ったっていいのですが、基本は「母音は子音より少ない」のが普通です。日本語みたいな5母音とかが無難かもしれませんね。

☆子音の数はどうする?


子音は母音より多いのが普通です。英語アルファベットの場合、

b c d f g h j k l m n p q r s t v w x y z

なんかが子音文字として使えそうです。便利さを考えるならば、まず母音文字として使った文字を子音文字としても再利用するのはとりあえず避けたほうがよさそうです。そういう意味では、「シャ」みたいな音を表わすのに

sh

という表記をするのも注意しなければなりません。「スハ」って読みたいときに困るからです。そういう可能性が無いならば、二文字並べて一つの子音を表わすようなことをしても良いと思います。というかどうせ英語アルファベットには使わなそうな文字もあるので

x q

なんかを使って「シャ」の子音を表わすとかしてもいいでしょうね。またもちろん大文字に別の読み方を与えればより多くの子音を作ることができることになります。一応、母音より多いほうが使いやすいはずですので、多すぎても困らないはずです。
最終更新:2016年01月07日 02:48