きょどる 動詞
[関連語]
<語義>
おどおど・びくびくする。周囲を気にしすぎて堂々と行動できていない様子だ。
<経緯>
挙動不審+動詞形成の「る」による。元来「挙動不審」は「挙動不審だ」といった形容動詞であると考えられ、無理繰り「る」で終わる動詞で終えようとするなれば「挙動不審である」または下記の「~な状態になる」とでも言えよう。おそらく「きょどる」はこれらの略語ではなく、「きょどうふしん」の異分析により「きょど」、これに動詞化の「る」が付いたのではあるまいか。
なお、「挙動不審」は四字熟語としての許容度は低いようだが、立ち振る舞いという意味の「挙動」はもともとマイナスの意味合いの文脈で使用されるようである。「挙動不審」とはその立ち振る舞い、様子が見た目からも明らかに怪しい、疑うべき点の多い様を指すと考えられる。本来はこの意味で罪を隠蔽する犯罪者または被疑者について使用された語だが、「きょどる」は疑いなどの感情を伴わず堂々と行動できない様、周囲の目を気にしてしまう様を客観的に評価する語となった。この点で、「挙動不審」とは意味が大きく異なる。
<語法>
<使用場面>
追記欄
最終更新:2007年06月15日 20:29