【悪魔的】
科学者
魔島仁の口癖。
凄い、素晴らしい、最高、最悪、危険、信じられない、その他諸々、非常に様々なニュアンスを含む悪魔的な幅を持つ言葉。
なにげに語感がいいので本編中のみならず、魔島関連話のコメント欄でも散見される。
類義語に「魔島さんマジ魔人」あり。

【甘味処「紫苑」】
綾羅木紫が経営している甘味処。
第二〇次世代から営業。
大江第一地下格納庫近く。
店の雰囲気:普通の甘味処・銀河鉄道の夜を思わせる切り絵が飾ってある。
営業時間:10:00~17:00
駐車場:有り
制服:和装
席:4人掛け5席
テイクアウト:有り

【宇宙人】
地球侵略を明言する地球外生命体。
何億年もの間、宇宙空間を彷徨してきた流浪の種族。生命力に溢れた惑星を見出すと、その星に降り立ち、全てを奪い尽くして再び旅立つらしい。
人類を凌駕する超越的な科学力を誇り、その気になれば一瞬で地球を滅ぼせると謳う。
圧倒的優位な立場にありながら武力侵攻はせず、人類に侵略権を賭けた決闘を申し込んできた。
決闘用機動兵器「グラディエーター」を人類に託し、次々と侵略兵器を送り込んでくる。
本船で直接地球を攻撃しないため一見紳士的かと思えるが、言動を見直さずとも全然そんなことはない。
精神構造が人類とは根本から異なっているため、相互理が絶対に不可能だとは彼等の談。
その正体や真意は不明。


【異星間分子構造革新(エレメンツ・イノベーション)】
俗称『E革』。
機体の装甲解析によって、冶金学分野においては加速度的な発展が起こった。
技術革新で従来の物質でも分子構造の複雑化で多用な性質を生み出せるようになり、従来の合金の強度やその他のパラメータを飛躍的に引き上げる事が容易となる。
これにより軍事用鋼板の製造技術は、コスト面でも性能面でも数十倍以上のパフォーマンスが可能となった。


【大江第一地下格納庫】
京都の大江山地下に作られている巨大な格納施設。
第二次世界大戦期、篠崎重工が完成させ、同社の開発した戦車や戦闘機といった大型兵器の格納庫として使われていた。
終戦後は特に使われることもなく保管されていたが、40年戦争の開始に応じて、グラディエーターの格納及び補修・改良用の専用施設として改造された。
篠崎重工から日本政府に貸与され、日本政府から国連に提供されたため、現在は国際連合の管轄。
世界中から名のある技術者や科学者が集められ、人類勝利のために日夜グラディエーターの調整が続けられる。
地表部分に関係者の居住区があり、地下一層に資材保管庫がある。
地下二層がグラディエーターの格納兼研究・修繕セクションとなっている。

【大阪要塞化計画】
2017年に大阪国会で提出された大阪の防衛強化計画案。
第一次世代最後の決闘で壊滅的被害を被った東京に代わり、一時的に政府機能が移された大阪で、侵略兵器に対処すべく都市の要塞化を進めようという議案。
都市部への防衛設備増設や、自衛隊の一時的な権限拡大による対抗姿勢の見直しを以って、総合的な戦力増強へ努めようというもの。
何時来るか知れない侵略兵器に備えるという名目だが、実際には非常時の緊急措置を前面に立てて公然と国内戦力の再編と成し、諸外国へ対抗可能な軍備を整えるのが目的。
日本の体制変化を促す最初の一手。
尚、要塞化計画の始動に伴って戦地復興予算が大幅に削減され、東京の再開発計画は事実上停止状態となる。
 

 

【かどや】
角田スミヱが経営するどんぶり・定食の店。
「大江第一地下格納庫」から一番近い町の商店街角地に建つ。
朝7時から夜10時(客がいなけりゃ早仕舞い)まで営業。
入り口を入ると、すぐ左手側に2人掛け席1台、その奥に調理場を囲う付け台6席。
右手側は壁沿いに4人掛け席3台、奥の間に小上がり6人席2台。
角田スミヱの他は、平日夕方から近所の高校生男子がバイトに入る。
基本的に出前はしていないが、人手があり、尚且つ店が混雑していないときに限り出前可能。
毎朝仕入れる新鮮な材料に、関西風の穏やかな味付けが評判。
食べ盛りの若者にも「ボリュームと栄養バランスがいい」と意外と好評。
親子丼と魚の煮付け定食がメニューの番付横綱。
丼と定食は全て600円。惣菜・肴の小鉢は100円。
御飯は50円増しで大盛り(1.5倍)、100円増しで特盛り(2倍)、200円増しでおかわり自由。
ビンビール(中)、お銚子(冷/燗酒)、各500円。ビンジュース200円。
朝の定食(鮭/卵焼き/納豆)500円、日替わり定食500円(ランチのみ)も人気。
出張・出向で滞在していることの多い施設職員たちが、おふくろの味を求めて来ることも多いという。

【仮象訓練装置】
ルーカス・カートライトが専属スタッフと共に開発した、グラディエーターパイロット用のシュミレーションシステム。
本体部はコックピットを正確に模した訓練用デバイス。
グラディエーターの主電脳に蓄積されたロケーション情報と、端末にアップロードされた行動記録を構造モデルとして、極めてリアルな仮想現実空間を構築するというもの。
コックピット型の外部ポッドとグラディエーターにバイパスを繋げ、仮想空間構築用のデータ及ぶ出力器といった基幹システムを決闘兵器側に依存している。
これを用いることによって、パイロットは決闘兵器の外に作られた仮象訓練装置の中で、グラディエーターに乗っているのとなんら変わらない環境感覚の下、存分に戦闘経験を積むことが出来る。

【カンザキ】
真咲咲が経営している売店。
第一〇次世代から第一六次世代中盤まで営業。
場所は大江第一地下格納庫近く。
営業時間:8:30~21:00
駐車場:有り
店員:5人
制服:白いワイシャツに黒のズボン。緑のエプロン。名札(ひらがなで氏名)
品揃え:一般的なコンビニと同じ。(若干安い)

【カンザキサキゴケ】
神前咲の祖父の神前作磨と叔父の神前真聡の研究成果。
二人は、コケによるテラフォーミングの研究者だった。
このコケは一定の環境を与える事で、光合成と養分を生み出し、周辺の植物にエネルギーを根から送ること出来る。
『神の前に咲くコケ』とも。

 

【空間踏破航行技術】
宇宙人が使用するワープ技術の名称。
空間の位相を操作調整することで、異なる地点間を同基させる技術。
基 本となる座標情報を、事前に観測した固定座標へと上書きし、両空間の物理的な距離を零にする。その際、基本座標を局所的に制限することで、単一対象のみへ 効果範囲を限定化。次いで観測座標の修正に伴い、基本座標を観測側へ変換することで、特定の対象を瞬間的に目的地へ置換するというもの。
宇宙人はこれを用い、地球へ侵略兵器を一方的に送りつけてくる。
グラディエーターの主電脳にも同機関がプログラムされており、パイロットが呼べば3名の生命反応を感知し、同一座標へと機体を転移させる。
だがこれはパイロットが乗り込んだ戦闘時はプロテクトが掛かり、使用不可能になるよう予め手を加えられている。

 

【決闘兵器共同管理法】
グラディエーターの現在のパイロットを保有する国が、共同で決闘兵器を管理すると定めた国際規約。
同時にグラディエーターの武力徴発を禁止する約定も含まれる。
管理方法についての詳細はパイロット保有国同士の話し合いに一任されている。
ただしグラディエーターの保管及び改修に最適な施設として「大江第一地下格納庫」以上の候補がないため、どの国が管理に携わってもグラディエーターそのものは日本に置かれる。
当初からグラディエーターの管理権について各国がもめていたが、2015年7月に正式決定した。
この二月前に起こった、中国艦体が東シナ海に展開し、日本へ決闘兵器の譲渡を勧告、アメリカ軍も第七艦隊を出撃させ、三国の睨み合いになったというセンセーショナルな事件が、国際世論の危機感を高め、大荒れした議論の収束化・早期決定を促したという意見もある。
また一部には中国侵攻の前月に、日本・中国・アメリカの外交官が秘密裏に会合を持ったという噂もあり、件の事件そのものが共同管理法を定めるための、三国によるデキレースだった可能性が囁かれている。


【国立つくば技術大学】
2008年、中国・韓国企業の成長により日本の技術力低下を危惧した当時の日本政府が学園都市としての隆盛を誇るつくばに設立した国立大学。
科学技術研究においては東大・京大をもしのぐと言われる日本の科学技術の最高学府。

【国連】
国際連合の略称。
第二次世界大戦以後、国際平和と安全の維持、国際協力の達成のために設立された国際機構。
国連憲章に基き、1945年10月24日に発足した。
本部はニューヨーク。
総会、安全保障理事会、経済社会理事会、信託統治理事会、国際司法裁判所、事務局の六大主要機関からなり、15の専門機関を持つ。
15 機関はFAO(国連食糧農業機関)、ICAO(国際民間航空機関)、IFAD(国際農業開発基金)、ILO国際労働機関)、IMF(国際通貨基金)、 IMO(国際海事機関)、ITU(国際電気通信連合)、UNESCO(国連教育科学文化機関)、UNIDO(国連工業開発機関)、UPU(万国郵便連 合)、WHO(世界保健機関)、WIPO(世界知的所有権機関)、WMO(世界気象機関)、世界銀行グループ。
日本は1956年に加盟。

【国連直轄決闘兵器管理特別委員会】
国連直属のグラディエーター管理補佐機関。
『決闘兵器共同管理法』に基き、グラディエーター管理国のサポートを行う組織。
委員会メンバーが現地へと出向し、担当官との打ち合わせや現状の把握、国連規定の監査項目チッェクなどを行い、管理を円滑に進めるため尽力する。
サポートと公言しているが、実際にはグラディエーター管理国を見張るための監視員であり、猫に付けられた鈴の役割を担う。
だが、2015年7月に日本入りした初期メンバーは外務省と防衛省の搦め手によって篭絡され、日本にとって都合の良い情報を国連へ流すだけの傀儡と成り下がった。
この背景には急ごしらえの組織であり内部混乱も少なくなかったことと、世情不安による個々人の精神的な問題、日本の辣腕ぶりなど様々な要因が絡んでいる。

【国連直轄特別技術監察局】
国連直属の監査機関。
グラディエーターから得られる先進技術の危険性を監督し、同時に取り締まる役目を担う。
一国が地球外の高等技術を独占しないための抑止勢力であり、国連の名代として技術関連へ対する絶大な発言力を与えられている。
日本への懸念が最も大きく、最重要監視対象国としてエージェントを派遣。発足当初から内偵を進めている。
2015年2月、アメリカ合衆国の提案によって設立された。

【国連直轄特別戦術指揮局】
侵略兵器対応の作戦を立案、実行に移す部署であり「作戦立案」「作戦実行」「対侵略兵器部隊の指揮」を取る。
基本的に各国から送り込まれた軍人畑が多いが、単に軍事知識で対応できる相手ではない。
よって多様なジャンルの科学者や、兵器を開発する部署、パイロットへの心理的不安を警戒するカウンセラー、パイロットの実務能力を知る教官などもアドバイザーとして名を列ねて、日々論議が重ねられ地球製軍事兵器との連動行動の訓練なども基本ここが仕切る。
地位は大雑把に分けるなら各部署のヒラと責任者、そして全権を取り仕切る局長と、補佐をする副局長が存在する。
作戦の基本案に就いてだが「絶対に勝つ」以外は恐ろしく安定しない。
一三次世代の様に【まず出てくるのを待つ。後は調査してその後撃滅】もあれば
第一次世代を参考として【現地待機。全てをグラディエーターに委ねる】という方針もある。
時代が進行した頃には【支援可能兵器を全面展開させての迎撃戦】もあるし
【対抗可能であってもパイロットが『遠慮無く』戦えるよう、人員を置かない】時もある。
基本的にその時の構成メンバーで内容が変わるので、時には勝利のため凄まじく残虐な戦略をとって国際的な非難を受けることも。

【国連直轄特別戦術指揮局発足の流れ】
侵略兵器との戦いを経る事によってある「限界」が見え始めてきた。
それはパイロットの対応能力である。
多様すぎる侵略兵器の攻撃に、彼ら自身の判断能力では対応出来なくなってきたのである。
この事態にパイロットの無能論も出たが即座に却下された。
OB等の抗議を要約すれば「初見であんなんに対応するとかマジ誰でもムリゲー。そんなんとの戦いでグラディエーターが残ってる事自体が幸運と言っていいだろうが!」であり、それは紛れも無い正論であった。
実を言えば現職の軍人が決闘兵器の戦略の指揮を行う案はそれこそ一次世代の頃から無くは無かったのだが、グラディエーターの通信事情や、様々な政治的暗闘から実現しなかった。
しかし、もはや猶予はない。既に敗北は始まっているのだ。
そしてアルカナ部隊の様にパイロットへの精神攻撃を念頭に置いた兵器も送られている。
戦後とはまずは戦争に勝ち残らなければ始まらないし、何も無くなった世界を子孫に残したがるのは御免被る。
権力者達は、その判断が出来る程度には愚かではなかった。
結果、水面下で様々な会議と妥協が成立し「国連直轄特別戦術指揮局」が設立された。

【孤児院「ペンギン・ハウス」】
アレクザンダー・スペクターが2029年(十五次世代)に立ち上げた孤児院。
復興のドサクサに紛れて、アレクザンダーが土地を買い取り、東京に設立された。
世界各国から戦災孤児や、身寄りの無い子供達を引き取っている。
“『今までの常識』に捕らわれず、世界を広げろ!!”がその教育方針であり、
グラディエーターパイロットにも引けを取らない訓練まで行なうことから、色々と自重しない、自立心溢れる子供達が育つことで有名。
(アレク曰く、健全な心は揺ぎ無い身体から!!)
個々の才能を徹底追及する教育で、各分野のスペシャリストを多く輩出している。
その結果、2044年(三〇次世代)には「ペンギン・ハウス」は強固な横の繋がりを持つ、様々な技能者の集団としての形を成すことになった。
孤児たちの中でも特に優秀な5人は尊敬と親愛をこめて『ペンギン四天王』と呼ばれる(!?)
余談になるが、最初期の規模が小さかった頃、アレクザンダーが“お父さん”と呼ばれていたため、規模がそれなりに大きくなった今でも、彼は孤児たちから“お父さん”と呼ばれている。

【ゴホーシーズ】
ナイミリニヤ製戦闘アンドロイド。
西暦2052年期、人類との直接激突が増えて来たナイミリニヤ。
人類もやられるばかりでは無い所か、モラルの無さと一部技術はナイミリニヤに匹敵してきた。
その為、幹部付きならばいざ知らず、既存のクローンキメラや、戦闘アンドロイドでは返り討ちに合う方が多くなってきたのだ。
少々不利になって来た状況改善の為、白兵戦力を増強したいなと思ったドクが開発した最新型の白兵戦闘兵器が「ゴホーシーズ」である。
ナイミリニヤが持つ異星技術がふんだんに使われており、強度、耐久性、偽装能力、内臓火器、反応速度。その全てが今までのアンドロイドよりも上である。

 

【The People They Protect】
40年戦争に敗北した場合、人類の一部だけでも宇宙へと脱出を図り、絶滅だけは避けようという「箱舟構想」に基いて開発された航宙間移民船。
発案及び計画の中心人物は第一次世代パイロット
オズワルド・ウォーカー
全長1000kmに達する人類史上最大最高の超々弩級宇宙船。
居住空間として地球上そのままの自然環境を構築再現し、大陸規模の都市機能を内包する。
恒星が放つ光熱エネルギーの吸収転換・貯蔵再編で動力を生み、内設された人造蛋白・水耕プラント、各種製造設備、環境調整システム、グラディエーターの研究から得られた重力制御機関などの稼動を賄う。
総合管理には有機高分子素子による三次元処理機能を有す、ノイマンナルノイマンの多元構造式アシンクロニアスニューロコンピューターを主基に据えた仕様。
人類が生存するための全てを備え、艦内にて一つの閉じた生態系を作り上げる巨大船。これは幾世代にも渡る長期的な宇宙航行を前提としたもの。
2015年当時の科学力では机上の空論、夢想の産物でしかなかったが、40年戦争に於ける飛躍的な技術の進歩が実現化の道を拓いた。
建造されたのは南アフリカ共和国。
オズワルドが世界中の有識者・権威層との繋がりを深め、数々の大企業からも協賛を得て、第二〇次世代に着工。
日々成長を続ける人類科学の粋を集め、第三八次世代に完成した。
人類を抱く文字通りの箱舟として「護るべきもの」の名を与えられる。


【Cイノベーション】
Cerebrate effect(思念効果)イノベーション」である。
これはダブルエス計画の停滞と、それを統合したBSP計画の根幹を成すイノベーションであり、思念波と物理現象を相互に変換する技術である。
これらは第三一次世代にナガト国務長官が行った「パージ」により情報漏洩がシャットアウトされるようになるまで、あらゆる方面から隠蔽され続けたのである。

【Gイノベーション】
「Gravityイノベーション」であり、重力子の発見に伴う加速度制御の確立である。
重力からの離脱、つまり加速度(G)からの離脱を可能にした。それは質量すらコストさえ払えば無視できるようなったのである。
ノイマン曰くは、「空を飛ぶのに翼を必要としなくなった。宇宙に行くのにロケットを必要としなくなった。マッハ10で移動する物体を1秒で安全に停止できるようになった。」のである。
そしてこのGイノベーションの成功により、Cイノベーションの確立も加速した。

【二々刀神社】
しとうじんじゃ。
大江第一地下格納庫近くにある神社。
「二々」は、「2×2=4」から来た。
「二々刀」→「しとう」→「私闘」と掛けて、ヤンキー等が喧嘩する前によく参拝にくる。
二々刀神社のお守りを買えば、喧嘩に勝てるという噂がある。
安産祈願が、一番効果的。

【篠崎家】
古くから日本に存在し、その根幹へ食い込んできた一族。
篠崎の祖名を代々引き継ぐ直系の一門から派生した分家は相当数に上り、その勢力は強大。
日本国内のあらゆる場所に根を張り、政財界を始め、多様な方面に大きな影響力を持つ。

【篠崎重工】
篠崎家が母体となって運営する巨大複合企業。
食品、薬品、各種ソフトウェアからハードウェア、通信・インフラ、果ては兵器関係まで、文化文明に関する凡そ全ての物の生産流通を幅広く手掛ける。
第二次世界大戦以後、日本の再建に多大な貢献をすると共に、国外へも積極的に進出し業績を上げ続けてきた。
日本で最も金と力を持つ企業とされ、突出した技術力は世界からも評価が高い。
40年戦争の初期、日本政府と結託し、独自にグラディエーターの調査・研究へ着手。各国に先駆け逸早く先進技術の一端へ触れ、解明の足掛かりを築く。
特秘兵器工廠他、多数の研究機関・兵器工場を持ち、様々な角度から宇宙人の技術へ挑戦を続ける。
40年戦争を通し、企業の枠に収まらない絶大な力をつけていく。

【篠崎清掃】
SS。
姜緑遼のアルバイト先。
日本では有数の清掃会社で、篠崎重工の完全子会社の一つ。
個人の邸宅からオフィスまで請け負っており、特にオフィスクリーニングでは国内で1,2を争うシェアを誇る。
京都支社では国連から委託されて格納庫の清掃を請け負っていることで有名。

【篠崎運送】
奥山三兄弟の働いている運送サービス会社。篠崎重工の完全子会社の一つである。
“小物から家一軒まで”の宣伝文句のとおり、あらゆる配送に対応し。
日本国内に大きなシェアを持つと同時に、世界各国に支社を展開、世界レベルの物流面においても、大きな力を持っている。
大江基地に出入りする者を制限した関係で、重工と縁の深い篠崎運送が、その大部分の品物の納入を請け負っている。
もちろん社員の審査には、絶対の守秘義務をはじめとした厳しい基準が設けられているが……それゆえに、社内には篠崎暗部の息のかかった、密偵に近い社員も少数ながら存在している。

【篠崎特秘兵器工廠】
日本政府の要請に従い、篠崎重工が開設した極秘の兵器研究施設。
構成員・関係者は篠崎の息が掛かった者ばかり。
同盟国のアメリカを始め、諸外国には一切情報が開示されていない。記録上は存在していない施設。
篠崎重工が保有する関係施設の中で、徹底的に隠蔽されているのは此処だけ。
「大江第一地下格納庫」で得られた各種のデータが随時流され、秘匿するグラディエーターの破片などを調査分析して研究が続けられる。
獲得した技術を利用した日本の科学・軍事力増強を目的にしており、日本の更なる発展のために新兵器開発へ余念がない。
侵略兵器を倒すこともさることながら、40年戦争終結後に日本が世界へ君臨するための布石として動いている。

【SW-MAPS】
篠崎系列の地図製作大手、検索サイトなどでも使われる。
地図を提供する民間企業としては世界最大手。

【射撃操作連動システム】
メインパイロットの負担緩和のため、火器管制側でも内蔵された射撃武装の発射を可能とする補助装置。
このシステムを用いた場合、火器管制担当の役割は『砲撃主』となる。
決闘兵器本体の操縦と内蔵火器発射の完全な分業、メイン‐火器管制間の確認事項の簡易化により、発射までの時間は 短縮されるが、逆に火器管制側の負担が増えてしまうため、メインパイロットに任せる従来の仕様と状況に応じて切り替える必要がある。

【侵略兵器用対策部署】
現在グラディエーターパイロットを擁する国が作る独自部署。
グラディエーターは「決闘兵器共同管理法」に基き、パイロット保有国で共同管理することになっているが、自衛隊にしろ他国の軍にしろ、グラディエーターを軍の備品へ相当する扱いは出来ない。
これはパイロットにも適用され、彼等もまた正式な軍籍は与えられない。
形式上であれ軍属とした場合、グラディエーターに軍事運用の余地を与えてしまうため。
グラディエーターは全てに於いて異質な存在であり、何よりも大きな問題となるのは純粋な戦闘力。既存兵器では止められず、しかし決闘兵器からは一方的に絶大な力を揮える。
もしもこれを対人類目的で使用すれば、世界の軍事バランスを容易に破壊してしまう。
それを防ぐため、グラディエーター並びにパイロットは自国の軍事組織へ組み込まれないのが常。
グラディエーターとパイロットはあくまでも「対宇宙人用」でなくてはならない。
正式に定まっていることではないが、暗黙の了解的に各国は揃えている。
これには一時的にグラディエーターの使用権限を獲得している国同士が、独断で行動しないよう互いに監視しあい、牽制しあう意図も含まれているため。
以上の理由から、パイロット保有国はグラディエーターの管理及びパイロットの正式所属機関として、侵略兵器用対策部署を新設し、それぞれを置いている。


【スナック「スイカズラ」】
真咲咲が経営しているスナック。
場所は大江第一地下格納庫近く。売店「カンザキ」を取り壊して開店。
ヨーロッパ風のプチモダンなお店。
営業時間は17:00~最後のお客さんが帰るまで。
カウンターは10席。
カラオケ有り。駐車場はなし。
ママがカウンター越しにお客さんの話を聞いたり、お酌をしてくれる。
たまに歌う事もあり、歌唱力は抜群。アカペラOK・オリジナルもある。
1人で切り盛りしているため軽食は、あらかじめ作っている「忍冬カレー(特製)」のみ。

 

【戦事一課】
正式名称は、警察庁 公安部 戦事一課。
パイロットを狙う過激派集団の活動の活発化を受けて、2017年に日本の警察庁に新設された部署。
本来の公安部の公安課、外事課とは切り分けて設立されており、『40年戦争』に関わる宇宙人、パイロット関係の案件を国内外問わず一手に引き受ける。
設立がPpu発足と同時期に当たり、目的も似通っているが、両組織の最大の相違点は所属にある。
日本と国連の影響下で生まれたPpuと異なり、戦事一課は完全に日本の警察組織の一端。
有事の際は、組織として日本の国益を重視する選択をする事がままある。
組織設立の雛形が、2017年以前に既に用意されていたと、まことしとやかに囁かれるあたり、某外務大臣の思惑が絡んでいるとのウワサもある。

【戦時特例共同賠償制度】
グラディエーターと侵略兵器との戦いによって、被害を被った地域への賠償に関する制度。
一定の基本補償額が設けられており、損害の大きさに比例して八段階の補償金追加システムが組まれる。
賠償責任は戦闘を行ったパイロットの保有国へ掛かり、基本的に分割負担となる。
仮にパイロットが全員同じ国に属していたなら、賠償金の支払い責任はその一国へ全て掛かることとなる。
戦闘被災地の救済措置と共に、一国がグラディエーターを専有しないための縛りでもある。
2015年3月にロシア連邦が国際会議に提案し、同年4月に正式決定した。

 

【操縦者警護群援護室】
第一三次世代終盤の「パイロット暗殺事件」を契機に、日本と国連とで組織された「PpU」を、「国連指揮下の独自組織」として明確化するという名目の下、「国連直轄決闘兵器管理特別委員会」は「操縦者警護群援護室」及び「操縦者警護群援護室統括官」を置くことを決定した。
PpUの装備や物資等を管理すると同時に、決戦当事国での補給や支援を現地軍隊に依頼する際の交渉などを行う組織。
第一四次世代時点に於いて、
アズュア・グリスト含め10名が在籍する。
統括官の下に統括官補佐、その下に「整備班(Dept. of Engineering/装備管理)」
「倉庫班(Construction and Logistic Dept./施設及び物資管理)」
「事務班(Account and Affairs Dept./会計・調達事務)」の3班がある。
尚、「操縦者警護群」とはPpUのことを指す。

【ソーレ・ジリョー】
草壁陽子が経営しているイタリアン。
店長と店員がアレだけの普通のイタリアン店。
第一八次世代から営業。
大江第一地下格納庫近く。
店の雰囲気:ヨーロッパ風・ゴシック調が強め。
営業時間:11:00~15:00(ラストオーダー・14:30)
18:00~22:00(ラストオーダー・21:00)
駐車場:有り
席:4人掛け4席
6人掛け4席
制服:店長の陽子は、フリルやレースがついたバーテンの服装。(黒のうさぎ耳装着)
黒のゴスロリ
白のゴスロリ
(全員ヘッドドレスにうさぎ耳装着)
店員は、お客様の事を「お姉さま」と呼んでいる。
土曜日の午前中には、百合劇を公開(不定期。予約制定員10名・ランチ付)
日曜日には、2Fが解放され、ゴシックグッズ(手作り)を販売
男子禁制(入店には店長の許可が必要)

 

【対人用仮象訓練装置】
西暦2021年に
ルーカス・カートライトマルグリット・ウィリアムズティノ・バイルシュミットの三人が協力開発したパイロット用訓練装置。
侵略兵器と戦う仮象訓練装置と異なり、こちらは相手がもうひと組必要。
既にいくらかの情報がパイロットに分かっている侵略兵器と違い、相手は人間なのでどのような行動に出るか予測不能。
実際に侵略兵器と対峙した場合に似た緊張感を与える目的で提案され作られた。
誰でも使えるが最低でも6人必要なので、基本的には訓練であらかじめ日程が組まれている場合などに使う。自主的にも使用可能だが人数を揃えるのはかなり難しい。
訓練で使われる場合、
篠崎恵那が強制召集(拒否権無し)をかけた前任パイロットが来る。
そこら辺の科学者や関係者を引っ張って来ても相手にならないからだろう。
ギリギリ相手に使えるのはPpUの一部くらい。
もしもたまたま前任パイロットが3人揃っているのを見かけたら、即座に捕まえて対戦を申し込むのが吉。
時たま違う世代の前任パイロット同士を集めて頼み込み困らせるパイロットが居る。

【ダブルエスプロジェクト】
西暦2028年では
ジョージ・キャノンが中心となって進めているアメリカ合衆国の極秘計画。
Psychic Soldier Project(サイキック・ソルジャー・プロジェクト)
超能力兵士計画『PSP』。
Cyborg Soldier Project(サイボーグ・ソルジャー・プロジェクト)
改造人間兵士計画『CSP』。
この二大計画を指す。
CSPに関しては40年戦争以前から進行していたが、開戦によって得られたテクノロジーにより爆発的な進化を遂げた。
ここで得られた技術をアレンジして、義体として民営の皮を被った国営企業で売買もしている。



DiAS-ErO
篠崎重工ゲームソフト部門に所属する大門讃太の手によって開発された、人間の精神の電脳化を行うシステム。
DiAS-0を参考に三五次世代に完成したという点は同じだが、本編と番外編で大きく仕様が異なる。
→参考:
DiAS-ErO 概要

【電脳派遣会社『ブリッツフント』】

ドイツ語で「稲妻の犬」の意味。
高度な電脳戦を可能とする、対電子犯罪用の人材を各地に派遣する組織。
創設理念は『ネットワークの新生化により、情報と生命の安全を護り、人生の幸福と発展に貢献するため』
第ニ七次世代にセイル・ネーヴェルヴェクによって創設され、世界各地から人材を募ったことで国際色もまた強い組織である。
国家政府お抱えの対電脳戦部隊レベルの能力とノウハウを持つ、一線級の電脳技術者集団。
各地に人員を派遣して問題に対処する他、電脳戦のハウツーを教導し、各組織におけるサーバー安全面の強化を図る。
電脳戦のエキスパート集団。
彼らはセイル・ネーヴェルヴェクの提唱する『仮想電界理論』での“新しいタイプの電脳戦”にも精通している。
もともと電脳犯罪者が厄介な理由の一つには“電脳人間”の存在があった。
セキュリティの根本を改竄して、無防備な電子機器まで操る電子の魔人の存在である。
基本的に、そういった存在に対してそれまでのセキュリティシステムは対策がされておらず、電脳サーバーは彼らの独壇場となっていた。
電脳世界に直接存在し、タイムラグ0でサーバーに対して強力に干渉出来る電脳人間の力は、電子戦における圧倒的な脅威である。
……人的倫理さえ無視すれば、そういった手段は利用できるが、常識がある故に、その対処には攻めあぐねていた面もあった。
ならば、電脳人間に対抗するためには?
セイルの考えた方法とはこんなものである。
電脳人間が、サーバーの中身を独自に改変することで、その猛威を振るうのであれば。
それを阻害する、新しい“法則”を構築してやればいいのではないか、と。
電脳人間が見ているように、『電脳仮想空間』があることを前提として、
さらに、電脳人間が好き勝手に出来ないように、空間に“決まりごと”を作ればいい。
無限の空間に“部屋や檻”を作って動きに制限をかけ、“カーテン”で閲覧をシャットアウトすれば秘匿性は保たれる。
そして、無理やりデータの改竄が行なわれようとすれば、瞬時に元の状態に復帰、もしくはまったく新しいタイプの“決まりごと”に変形するようなものであれば?
セキュリティの安全性は、柔軟性と堅牢性を兼ね備えたものになるのではないか、というものだった。
その理論は突飛ながらも、その有用性が確認され、広く一般へと公開されていくことになる。
三〇次世代の前後、『ブリッツフント』の技術者たちを始めとして、
電脳人間に対するセキュリティ性能は、格段に高まっていった。


【ドエルマン教】
アメリカ西部に出現したキリスト教系の新興宗教。正式名称は『アルタイ銀河こそが真の約束の地であると考える宇宙人派教徒』。
2016年、
アルバート・バクジルズによって設立される。
カルフォルニアに拠点を置き、比較的裕福な中産層から支持を得ている。中には熱心な信者もいて、宇宙飛行士、映画監督、俳優、コメディアン、上院議員など有名人も名を連ねている。
そもそも、宇宙人によって生活を破壊された人々に対して、その理不尽な破壊に明確な理由 (ドエルマン様がみなさんを強くするためにやったのです) を与えたことによりドエルマン教は第三世代頃から急速に成長を始めた。
この流れはとどまるところを知らずに、やがて全米各地とヨーロッパ、豪州にも支部を設けることになる。
戦 争の中ごろには、信者からの莫大な寄進によりドエルマン教はアメリカでは少なからぬ影響力を持つようになるが、政府ではこの流れを快く思わず、戦時の動乱 にかこつけて刺客が送り込まれることもあった。このような事件を受け、バグジルズは強力な私兵部隊を組織し、軍事教練を行うようになる。
戦争の後期、物流インフラ通信網が崩壊したあと、急進的なドエルマン原理主義組織が各地でテロ活動を行うようになる。上帝ドエルマン陛下の御心に背くゴルゴンの邪悪な手先どもを浄化し、神聖な宇宙エキスを守るためである。
原理主義組織は世界浄化戦争を目的とし、かなりの訓練をつんだ狂信者によって組織されたゲリラ部隊はほとんど軍隊のようだ。ゲリラは狼煙や太鼓、ヘリオグラフなどの通信によって数少ない無傷の都市で大規模な武装蜂起を行うこともしばしばであった。

【ドエルマン教の教義】
『4 億年前、宇宙の創造主ドエルマンは、邪悪なゴルゴン銀河を滅ぼすために地球に降り立ち、敵と戦う勇敢な戦士アダムとイブを作り出した。人類を強力な宇宙戦 士にするためにドエルマンはたびたび人類の前に姿を現し、地球人の口を借りてそれを伝えた。彼らはキリストとか、仏陀、アラーと呼ばれた。そして、ドエル マンは宇宙戦士にふさわしい人間を選ぶため再び地球に降り立ったのだ!バグジルズはドエルマンの4番目の代理人であり、彼にしたがうことで、宇宙は平和に なる』と言うもの。

【特別准尉】
パイロット保有国が設ける「侵略兵器用対策部署」に所属し、叙任式を経てパイロットへ与えられる階級。
これを持つパイロットは「○○特尉」と呼ばれる。
通常の軍内階級とは別物。
既存軍組織から切り離されているため、侵略兵器関係行動以外での出動要請は掛からない。
既に軍組織に属している場合は、一時的に対策部署へと移籍され、こちらの階級が与えられる。
立場は国家公務員となり、様々な厚遇措置がつく。
しかしパイロットとしてある程度自由は制限され、提示されたカリキュラムをこなす義務が生じる。
パイロット任期終了と共に解除される。

 

【ナイミリニヤ】
第二一次世代、10月中頃から出現。
ロシア語で『意思』という意味らしい。
黒服に少しづつ違うピエロの様な仮面をつけた三人組がトップ。
トップを除く幹部は全員で7人。どこから連れてきたのか有能な人材ばかり。
女教皇と教皇の作った信者達を吸収して出来た。
弱体化していた組織(信者たち)が強力で危険になって復活した事でいろいろと騒ぎが起きている。
時々邪魔に入ってくる。どういう時にどういう理由で来るかわからない。
しかも宇宙人の技術らしき武器で武装したトップが来るため苦戦する。
策は破られ、どんな強者も確実に脳天に一発弾を入れられ即死させられている。
時たま全く命に別状がないが確実に一発で足などを打ち抜かれ戦闘不能にされて生き残るものが居る。
気まぐれなのだろうか?
幸い、出てくるのはトップ3人だけでそれも決闘には手を出さない。
この組織に対する情報は上記のこれとトップがおそらく17かそこらで(見た感じ)ただの人間ではない事くらい。
裏組織らしく謎に包まれている。


【売店「ハナハナ」】
森本花代が経営している売店。
第一七次世代から営業。
大江第一地下格納庫近く。
営業時間:8:30~21:00
駐車場:有り
店員:7人~(内正社員は、4人)
制服:桜色のポロシャツ 茶色のズボン 緑のエプロン 名札(ひらがなで姓名書かれている)
品揃え:一般的なコンビニと同じ。(若干安い)
売店「カンザキ」とほぼ同じ品ぞろえ
ハナハナ特製ブタまん
豚の顔が焼き入れされている。(目が合うとちょっと食べにくい)
トロトロに近い豚バラ。
濃厚なタレがたっぷり豚バラに染み込んでいる。
しつこくない甘辛のタレ。
藤本花代が、「口からビームが出る美味しい物を作りたいと思い、試行錯誤して完成させた。

【パイロットスーツtype40】
第四〇次世代パイロット専用のパイロットスーツ。
技術者達の血と汗と涙と意地と、代々積み重ねられてきたパイロット達の不評と嘆願と願望と訴えの結晶として完成された最終決定バージョン。
「シンプル、スポーティー、スタイリッシュ、スマート」の4Sを基本規格としたスキンスーツ。
パイロットそれぞれの身体情報に合わせて造られた特注品。
カラーリングは、メタリックブルー。
下着を介さず、素肌の上に直接着る。
伸縮性が高く、体へ完全にフィットするため着用者のボディラインがそのまま出る。年頃の少年少女にとっては、かなり恥ずかしい。
外見は殆どセクハラか、アレな趣味の発露もいいところであるが性能は本物。
高濃度の炭素分子溶液に変性式ナノマシンを加えて完成された特殊素材が使用されており、衝撃へ反応して瞬間的に炭素分子が固着される。密結集された炭素分子は頑丈なフラーレン球体を形成し、更に球体同士が結合して想像を絶する剛性が誕生する。
至近距離でマシンガンを連射されようが、バズーカ砲を撃ち込まれようが傷一つつかない。あらゆる物理ダメージから着用者を守護する無敵の鎧と化す。
それでいて滑らか且つ柔らか、非常に軽く肌触りも抜群。
着用者の羞恥心を除けば、極力ストレスを与えないように考慮されている。
皮膚への密着率故保温性にも優れ、急激な温度変化へ晒されようと余裕で耐える。
非常時の生命維持機能さえ備えており、着用者の生命反応が低下するとスーツから微量の電気ショックが各細胞へ放たれ、賦活能力を促進する。
また脳内物質の分泌を促す干渉パルスを帯び、戦意高揚をサポートしてくれる。

 

【Ptp】
Pleasant tea partyの略称。
リヒテンシュタイン公国の運営する研究施設。西暦2032年(第一八次世代)に設立。
命名者は施設の人間達の提案した物の中から多数決で決定。
あまりにも愉快過ぎるメンバーなのでマッドハッターのお茶会をイメージしてこの名前に。
(※本人達は大真面目に考えたつもり。)
科学者や技術者、職人等からは時代に見捨てられた技術を好きな様に作れる施設として有名。そのため基本的に戦争に役に立ちそうもない物がほとんど。
でも技術だけなら世界レベルという実力者揃いの集団。
同時に変人多め常識人が神に見えるレベル。
それぞれ個人の研究室や作業場を持っていて本人の要望通りの作りになっている。
生活スペースを含めた物が多く住み着いてる人の方が多い。ルール的にも別におk。
王様に性格が気に入られて入ってくるパターンと技術に興味を持たれたパターン、考えた方が気に入られて入ってきたパターンと自分から売り込んできたパターンと入ってくる等理由は様々。
国の所有する施設の中ではある意味世界一。方向性がバラバラすぎるが。
技術を結集させると防衛に特化した物が作れるが戦争向きの物は滅多にできない。
復興支援の際や協力願いが出た場合問題がなければ惜しみない協力をする。
大江山とはそれなりに交流があるがフリーダム過ぎて突然やってくる事が多い。

【PpU】
Pilot protection Unitの略称。
パイロットを狙う過激派集団の活動の活発化を受けて、2017年に日本と国連が合同で発足した組織。
各国の軍人や元パイロット候補生の中から、優秀で信頼のおける人間を公募やスカウトによって集めている。
「優秀」「裏切りの心配がない」の他に「若いパイロットたちの心を不安定に揺さぶらない」というある意味最も重要な入隊の条件がある。
そのため、普通の護衛部隊よりも人柄や笑顔、パイロットをどれほど信頼しているかといった点を評価されることが多い。
また2025年からはパイロットの護衛と援護目的という名目で戦闘にも武力介入し始め、少しずつ日本や国連から離れて独自の力をつけつつある。
尚、一般隊員に支給される拳銃はUSP COMPACT。隊長や前職のある者(他所からの異動者)は、PpU所属以前から使用しているものを使っている。

【PpU第1小隊】
パイロットに最も近しい部隊。
年齢的に若く、有能なものが配属されることが多い。
3ヶ月間の訓練期間中に「体力教科10種のうち7種、知力教科5種のうち3種、火気取り扱い試験で70点以上」という好成績をたたき出したもののみが配属を許される。
第16次世代現在の隊長は
小倉・ヴァシル・翔太。ちなみに「美しすぎる小隊長」としてPpUや周辺ではとても有名。
部隊の紋章は現隊長の前職である海上自衛隊のマークを流用した桜に錨。
隊長のみ9mm拳銃、隊員はUSP COMPACTを使用。

【PpU第2小隊】
研究者や大江山基地の警備・警護を担当する。
古株のPpU隊員が多く所属。
こちらも訓練期間中に「体力教科10種のうち5種、知力教科5種のうち2種、火気取り扱い試験で50点以上」という条件を満たさなければならない。

【人型機動兵器開発における先進諸国への提言】
俗称『人型兵器開発提言』。
機体の運動機能解析によって数値から人型兵器のOSを逆算する事で、高度な機体制御OSを地球側の技術で不完全ながらも再現する事に成功した。これによって人型兵器開発への一歩が踏み出される。
新御香斎作成の草案が異星技術関連機関から出され、国連の委員会で採択された。
これを経て先進諸国の人型兵器開発は、各国の連携した枠組みの中で行おうという取り組みが始まる。
ただ、先進諸国の中でもこれには反対賛成と意見が分かれたため、意見調整に時間が割かれ正式な計画始動は先送りされた。
が、密やかに各国独自の技術開発が進んでいる


【ブーベルツッキ】
小倉・サーシャ・七海の母、小倉マーリャが営むベラルーシ料理店。
つくば市内の閑静な住宅街の中にある3階建ての建物の一階。
2階と3階に小倉家の人々が暮らしている住居兼店舗。
東欧をイメージした落ち着いた店内、全席禁煙。
4人で座れるテーブルは10こほどある。 
営業時間は午前10時から午後8時まで。
定休日は毎週火曜日と祝日。
基本的に店主がアルバイトと共に店を切り盛りしているが、土日や暇な日は小倉家の面々が配膳を行っている。
ブーベルツッキはロシア語で「青い花」と言う意味。
ふるさとの味を求めて遠くから通うベラルーシ人の客も多い。

【フォトン兵器論理】
人類に与した侵略兵器群によって提供された数多の『設計図』。
これを紐解いて得られたもの。
人類の手においても応用兵器は作られていたが、手の届かなかった基礎理論その物を手に入れたことにより【グラディエーター】に取り付ける応用品ではなく、人類の手によるフォトン兵器その物を開発することが出来るようになったのだ。
もっとも『設計図』1つ解読するのに年単位の凄絶な労苦があり、解読した所で、それはレゴを組み立てて満足する幼稚園児にステルス戦闘機の設計図を見せるようなものではあったが。
ともかく『設計図』は即ち異星人の技術論理それ自体の提供であり、今だ全て解読できてはいないが、四〇年の歴史中においても最大級の技術躍進を齎したと言っても過言ではないだろう。

【文綴祭】
ふみとじまつり。
毎年7月10日に開催。
二々刀神社の由来にまつわるお祭。
また、「闘志を高める」お祭でもある。
ほら吹きの巫女二々刀とき呼 のおかげで、由来が毎回変わる。
 

 

【マインドスキャン】
異星人研究の第一人者
ルーカス・カートライトが考案・開発した最新式個人認証システム。
40年戦争後半期、多発する殺人アンドロイドによるテロや、進歩した技術によって行われる指紋や声紋の偽造。
人類は、対ナイミリヤの為、全く新しいセキュリティを構築する必要に駆られていた。
そんな折、同博士が至った
『グラディエーターはパイロット以外の搭乗を阻む。ならば、何を持ってパイロットをパイロットと認識している? 精神波だろう、この辺りをより深く研究すれば、全く新しい個人認証システムが完成するのでは』
という考えに基き完成する。
精神波のパターンは、個々人毎に全く異なるものであり、生まれてからの年令によって差異もある。
マインドスキャンはその精神波長を記録し、データベースに照会。個人を特定するのだ。
グラディエーターのシステムを模倣しただけあって、その判別力は凄まじい。
民間への転用はされていないが、西暦2052年期、各国政府機関では常用されている。

 

【40年戦争】
西暦2015から2055年までの40年間に渡って続いた、人類と宇宙人の戦い。その総称。
地球侵略を公言する宇宙人から貸与された決闘兵器「グラディエーター」を人類が使い、定期的に送り込まれてくる侵略兵器と一対一の決闘を行うというもの。
先進技術の塊であるグラディエーターを与えられた人類の飛躍的な科学技術発展と並行し、世界情勢が目まぐるしく変わった激動の時代である。
戦争の終わった時、はたして世界はどのような姿を見せるのか……


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最終更新:2013年10月12日 09:21