『もしもしー』
憧「ん、ちょっと久しぶり?」
『だな。こっちも団体戦と個人戦終わったぜー』
憧「そうなんだ、それでどうだったの? あんだけ言ったんだから一回戦敗退とかナシにしてよー」
『ふっふーん…全然問題なし。女子団体戦、県大会優勝ー!』
憧「マジ!? うっわー…それじゃあ私達と闘うかも?」
『かもなー。全国大会、お互い頑張ろうぜ!』
憧「はいはい…ってアンタ男子でしょ!」
『そういやそうだったっけ』
憧「ったく、しょーもないボケしちゃって…それで? 個人戦はどうだったのよ」
『ああ、決勝で負けたよ』
憧「っ……そう、なんだ……」
『さすがにレベルが違ったわー。つっても初心者の俺があそこまで行けたんだし、満足満足』
憧「けっ…しょう、ってことは、三位以内なら全国ってこと、よね」
『ん』
憧「……あ、のっ! ごめん、私用事あるから!」
『ありゃ、タイミング悪かったなー。それじゃまたな』
憧「うん…………馬鹿じゃないの。ワザとらしい…なにやってるんだろ。なんて言えば、良かったのかな…」