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奇声を放つ醜い怪物が居た。
それは死んだ人間の末路。
心残りは仮面へと姿を変える。

「姿は違えど、俺らの同胞の誕生だぁ!」

ただ1人笑う片腕の戦士。
ただ一匹の仮面の怪物。
ただひとつ再び消える命。



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静かさだけが残ったゲームセンター。
そこから立ち去ろうとするグリムジョー・ジャガージャックは少女に転がった2つのデイパックを見つけた。
自分にも渡されていた、自分が消し飛ばした相手も持っていたもの。

「そういえば俺は中をろくに見ちゃいなかったか」

見る必要はない。
自分は何百年鍛え上げた力、霊圧それ自体が武器。
形ある武器など必要ない。
――ただの人間がこの霊圧を当てても消えない『制限』にはうんざりするものがある。

少女はいまだ形を保ち目の前で倒れている。

「ふん、どんなガラクタがあるんだか」

1つ少女のデイパックの中身を強引に引きずり出す。
バサッ、とあまり大きくない音を出しながらすべて床に落ちていく。

「本当にガラクタのみか」

自らの死の司る『破壊』。
その破壊衝動すら萎えさせるようにカエルと骸骨が遥か上に立つグリムジョーの姿を見るように転がっていた。
こんなので殺し合いをしろと言うのだから馬鹿な話だ。

「ウルキオラ、人間がわからねぇか?
ただのバカじゃねぇか」

ピキ。
ただ斬られていない右手で握っただけでカエルのフィギュアが壊れた。
おそらく人間もこの程度で死ぬ。
そして現在、この程度で死んだ死者を読み上げる放送が鳴る。
郷田真弓の声。
しかし、わずか放送開始30秒ゲームセンター内は放送が途切れていた。



「グダグダグダグダうるせぇ!」

設置されたUFOキャッチャーはスピーカーを壊した。
誰1人の名前を呼ぶ前にスピーカーはその役目を終えた。
この程度で死ぬウルキオラ、黒崎一護、セイバーだとしたら破壊する価値すらないのだから。

「黒崎、だぁ」

そして思い出す。
デイパックから出たカエル、では無く骸骨に見覚えがあった事を。

「たしかこいつは魂魄から魂を抜くんだったか、……ははっ雑魚は雑魚でもせめて骨のある雑魚にしてやるか」

楽しそうなその目の奥底に眠るものは、――『破壊衝動』。



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骸骨の描かれた木彫りのお守りの形をしたそれをグリムジョーは意味なく巻きつけてあるデイパックと同じように腰に巻き、気絶した少女の神尾観鈴を右腕だけで軽々と持ち上げた。
まずはゲームセンターの中から外に出すこと、これが目的であった。

ふぅふぅと漏れる呼吸音はまだ生きていることのあかし。
これがもし停まっていたなら目的は達成されなかったであろう。
別に達成させなければならないわけではない。
ただの暇つぶし程度のお遊びに近いものがあった。


場所はどこでも良かったがグリムジョーは無意識に教会の位置に向かっていた。
なぜ教会側なのか。
もしかしたら彼はセイバーを探しているのかもしれない。



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「この辺で良いか」

グリムジョーはパッと腕を離し担いでいた者を強引に下に降ろした。
口に砂が入ったかもしれない、そんな心配は当然ない。

「じゃあ始めるか」

骸骨の描かれた木彫りのお守りの形をしたそれ、初代死神代行が授かりし死神代行証を右手に握りながら観鈴の胸に押し当てた。

本来は魂魄から魂を抜くもの。
黒崎一護や銀城空吾が死神になるための者。
だがそれはあくまで選ばれた人間の話だ。
では普通の人間はどうなるか。
例えば、そう神尾観鈴のような普通の人間では――。



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「……あれ、ここ」

私は目を覚ます。
今の今まで何をしていたか。
寝起きなのでそれを今思い出す。

「あれ?」

しかし思い出す前になにもかもを興味に移すものがある。
私の倒れた体。
それが私の胸から鎖が生えて繋いでいた。
私、死んだ。

そうだった、それで思い出した。
私は殺し合いをされていた。
私を殺され、今はあの世。

ならこれは死体。
ほかならぬ私の。
でも往人さんの死体であったなら泣き散らしただろうけど、自分の死体ではしょうがない気がした。
佐祐理さんを殺してしまったから。
生きている資格ないから。
罪のない男の人を襲って返り討ちにされたのだろう。

でも私は幸せかもしれない。
傷なく私は倒れている。
それは苦しくない方法で私を殺してくれたのだろう。




「お前は今から生きるんだよぉ」

青い髪の男の人が立っていた。
そびえ立っていたの方がしっくりくるかもしれない。
私が襲った人、でも何故か嬉しそうだ。

「っ!?」

嬉しそうな理由がわかった。
鎖を強引に引っ張り、抜いた。
多分これがしたかったのであろう。
なぜなら私は、、、


鎖が顔に集まり、何故か大切である往人さんを殺さなくてはいけないような気持ちになった。

あああ、往人さん。
苦痛だよ。
殺、して良いかな。

――どうして私正論化にしようとしてんだろう?



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「くくっ、虚になりやがった」

死神の力を持った虚、破面の笑い声。

「ちょうど良いところに整(プラス)が居るぜガキ」

『整』
普通の幽霊であり、虚になれ・ならなかった者。

「あはっ、殺すよ!あははは」

悪霊になった篠崎あゆみであった。
自らを苦しめたサチコの手によって意識がまだここにあった者。

「アッハァ!」
「アオオオオオオオッ!!!!」

だが戦いというには一方的過ぎたものだった。
化け物の口は一口であゆみの首を捥いだ。
目がくるりと白目に変わる。

むしゃむしゃ。
嫌悪的な音が規則道理に鳴っていた。
実体がないのに音がした。
むしゃむしゃと、首から下を呑み、噛みながらの食事になっていた。

「姿は違えど、俺らの同胞の誕生だぁ!」

グリムジョーは観鈴を楽しそうに見ていた。
その興味心はまたいずれ他の人間をこうしてみようかと破壊衝動に似た感情が湧く。

観鈴は食事が終わるとすぐグリムジョーの側から消えた。
大切な人の命を狙う為、虚の苦痛から逃れる為、虚の本能で動きだした。




【C-1 野原/午前】


【グリムジョー・ジャガージャック@BLEACH】
【装備:不明】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3 初代死神代行証@BLEACH】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:セイバー、黒崎一護と決着をつける。
2:強者と戦う。
3:ザコ(一般人)を虚にして楽しむ。
【備考】
※左手が無い時期からの参戦です。
※虚閃(セロ)は半日に一発と言う制限です。
※虚弾(バラ)は五発撃って半日回復制限。一般人を大怪我させるくらいの威力で無傷の一般人相手には、最低三発喰らわせないと死には至らないくらい威力制限されています。




【神尾観鈴@AIR】
【装備:なし】
【所持品:なし】
【状態:虚(苦痛)】
【思考・行動】
1:往人さんを殺す
【備考】
※観鈴ルート確定寸前からの参戦。
※無意識に佐祐理のデイパックを取りました。



【篠崎あゆみ@コープスパーティー  消滅】



※B-1のゲームセンターに佐祐理のデイパック(トカレフTT-33 0/8@現実 トカレフの弾丸24/24 ランダム支給品×2)が転がっています。


【ゲコ太のフィギュア@とある魔術の禁書目録】
御坂美琴がお気に入りのキャラクターのフィギュア。

【初代死神代行証@BLEACH】
銀城空吾の持つ死神代行証。魂から魂を抜くもの。また死神の仕事を代行する証となる。



【虚について】
虚(ホロウ)になると顔に仮面が付いて人外の力を得て化け物の姿になり、自分が大切な人を襲うようになります。
また大切な人を殺した後は無意識に人々を襲うようになります。
仮面が壊されるとその者は成仏します。
本来虚は死人ですがこのロワオリジナルで生存扱いとします。



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神尾観鈴 [[]]
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最終更新:2012年12月29日 21:55