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このバトルロワイアルにて、おかしいのは世界なのか?
それとも自分なのか?
はたまたおかしな事自体起きていないのかもしれない。

ただ最低であっても俺やその仲間をバトルロワイアルに混ぜる事自体が不自然だ。

何故なら、俺達は既に死んでいて、死んでも死んでもすぐに蘇ってしまうのだから……。

―――――

俺は街を歩いている。
普通、こんな街なら人は賑わいがあるだろう。
だが、このバトルロワイアルというゲーム内だからなのかはわからないが、人以前に猫一匹居ない。

こんなに静かなところの方がよっぽど死後の世界みたいだけどな。

死後の世界以上に死後の世界みたいな場所という印象を持った。
地図にて大きく表記された主要場所らしき寮を通り、街中を歩いているが全然人が見当たらない。

名簿を見る限り奏、ゆり、日向、直井、椎名が俺の知り合い。
それと顔だけ知っている相手と言えばさっき反抗を見せたルルーシュ・ヴィ・ブリタニアという外国人だけだ。

そして俺が生前には握る事は絶対になかろうと思われた拳銃も死後の世界に続きまたこの地で渡されていた。
拳銃には詳しくはないが、使った事のあるタイプなのかそれとも似たのを使った事があるのかはわからないが、支給された拳銃は使い方だけはマスターしてある。

「あ……」

なんて考えていると遂に俺は知り合いではないが、人と出会える事が出来た。
俺と同じぐらいの年頃の学生だ。

―――――

「俺の名前は相沢祐一だ」
音無結弦だ、よろしく」

相沢は俺を見かけても襲いかかってくるわけでもなくこうして話し合える事が出来た。
話を聞く限りバトルロワイアルに怒りを感じており、殺し合う気はないと言う。

「ただ俺と音無が殺し合うつもりはないというだけでみんながみんな襲ってこないわけじゃないからな」
「そうだよな」

と既に死んでいる俺が自分の生死の方針を考えている事に驚いていた。
ただ未知なる力とかがあるなら本当に俺の存在を絶てるかもしれないな。
そんな答えがあるのかないのかわからない様な事を考えていると、相沢が普通の生きている人間が言うはずのない事を言及していた。

「いやぁ、音無は信じないかもしれんが、俺も最近魔物となんて戦っている奴を目の前にしていたからそういう事件に巻き込まれたのかもな」
「魔物……?」

相沢達も、もしかしたら俺達とは別世界の死んだ世界の住人なのかもしれない。

俺達も奏と対立していた頃を思い出す。
奏が天使だとみんなに言われてきての戦いの日々。
相沢達もその魔物と呼ばれている者のわかりあえない時期に直面しているだけなのだろう。

それは俺がどうこう口を挟む事情じゃないな。

「まぁそんなの日常茶飯事なんじゃないか?俺達は天使と戦っている生活を送っていたさ」
「お前はそんな非日常を日常茶飯事と言えるんだな……」

別の死後の世界か……。
天使や魔物以外にも魔王や悪魔、死神となんて戦っている世界だってあるかもしれないんだよな。
俺が行き着いた死んだ世界とは別に死んだ世界があるのは驚いたが。

非日常を日常茶飯事と言えない相沢はただ、そういうのにまだ慣れていない最近来たばっかりの死んだ人なのだろう。
しばらくすれば慣れてしまうものなんだがな……。

「まぁ俺も最近になって結弦って名前を思い出したんだがな」
「名前が思い出せないなんてどんな日常茶飯事だよ!?それにしても結弦って女みたいな名前をしてるな」
「うるせーよ。バカにしてんのか!?」
「全然そんな事ないぞ」

と悪びれた風もなく笑う。
つい最近自分名前をやっとを思い出せたというのに心外だ。

なんて俺と相沢との距離が縮まってきたところだったのだが、最悪な出来事が俺達を待っていた。

―――――

「こんなところに贄が2人も居るなんてラッキーですよ」

結弦と祐一の話し声を聞いて辿り着いた者が居た。

大きな眼球が特徴的で、黒い格好。
見た限りでは人間に近いというだけで全然人間ではない者であった。

名をジル・ド・レェ。
そして仮の名はキャスター

「怖がらなくてもいいんだよ?坊や」

と2人に近付くキャスター。
祐一はその辺に落ちていて空き缶を拾いあげそれをキャスターに投げつけると同時に結弦は祐一を引っ張る。

出会っては間もない2人だったが見事な協力プレーではあった。
だが、それは人間相手に通用するのでありサーヴァントである彼には避ける価値すらなかった。

キャスターは結弦に狙いを定めていた。
理由は魔力が高そうに感じたからだ。
結弦は死んだ人物で、言うならばサーヴァントと辿った道は同じである。
人間の霊体なままでサーヴァントではないにしろ結弦の方が一般人より若干魔力は高く感じられるのだ。

そしてキャスターが魔力を欲しがるには理由があった。
書物には何故か無限の魔力が大幅になくなっており、大海魔化が使えなくなっていたのだ。
その為に彼には膨大な魔力が必要なのだ。

「こんな攻撃なんかどうですか?」

触手が結弦を襲う。
結弦が走ってもそれ以上の力で。

「クソッ!」

結弦がこんな事もあろうかと安全装置をはずし、用意をしていた銃をポケットから取り出そうとした時だった。

――バンッ!
建物から爆発した様な音と共に触手を斬りつける男が居た。

「ハハハァ!俺も混ぜろよ!」

眼帯を付けて、固そうな髪がツンツンとしていて、その髪に鈴を付けている男であった。
急に乱入してきた男はキャスターに対してだけ敵意を向けていた。
結弦と祐一には全くと言っていいほど興味を示さない。

「来いよ、破面(アランカル)」
「……アランカル?」

キャスターはそんな英雄が居るのか考えたがそんな英雄に心当たりはなかった。

「私はアランカルなどではありませんが?」
「そうか?まぁなんでも良い。お前強いんだろ?」

殺気でキャスターは気付く。
この男は大きな魔力になると。

「良いでしょう、相手になりますよ」
「へへっ!」

乱入者、更木剣八は戦える事が嬉しく笑いながら剣を構えていた。
片目だけでも楽しそうな表情なのが読み取れる。



【E-6 学生寮周辺/未明】

【キャスター@Fate/Zero】
【装備:不明】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:たくさんの参加者を贄にして魔力回復。
2:眼帯の男からはたくさんの魔力が得られそうだから贄にするつもり。
【備考】
※龍之介により召喚される前からの参戦ですので、サーヴァントの事に関して1人も知らない様な状況です。



【更木剣八@BLEACH】
【装備:10年後山本武の刀@家庭教師ヒットマンREBORN!】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×2】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:強者と戦いたい。
2:ザコ相手には興味自体ない。
【備考】
※破面編終了後からの参戦です。
※キャスターの事を破面だと思っています。



―――――

「な、なんだあいつ!?怖っ!」

相沢が急に現れた髪がツンツンし過ぎの眼帯の大男の登場に驚いていた。

「あの大男は俺達には全く興味がないらしい。見ろよあいつの目」

―――俺達を助けたのに、俺達の事なんか全く見えていないみたいじゃないか―――

「そうだな……。よし、こんな危険なところ逃げるぜ音無」

相沢が先に走り、俺が相沢より5歩程遅れてその後ろ姿を追う。

――こんな化け物みたいな参加者がまだ他にも居るかもしれないのか!?

俺はどんなにどんなに遠ざかっても、2人が見えなくなっても、しばらくはあの2人がまだ目の前に居るかの様な恐怖心みたいな物から来る錯覚を覚えていた。

時間が経ってその錯覚が消えた時、俺は遅すぎる安心をようやく得る事が出来たのであった。



【E-6 学生寮周辺/未明】

【音無結弦@Angel Beats!】
【装備:CZ75 15/15@現実】
【所持品:支給品一式 CZ75の弾丸30/30 ランダム支給品×2】
【状態:披露(中)、健康】
【思考・行動】
1:殺し合うつもりはなく、このゲームからの脱出を考えている。
2:というか俺は死ねるのか?
3:相沢と行動。
4:化け物2人から逃げ切れて良かった。
【備考】
※ユイ消滅より少し前からの参戦。
※祐一を別世界の死後の世界の住人だと思っており、祐一の言う魔物を奏の様な人間だと思っております。


【相沢祐一@Kanon】
【装備:不明】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】
【状態:疲労(中)、健康】
【思考・行動】
1:殺し合うつもりはなく主催者に怒りを感じている。
2:音無と行動。
3:あの2人怖っ!?
【備考】
※舞ルート確定直前からの参戦。


【10年後山本武の刀@家庭教師ヒットマンREBORN!】
10年後の山本武がリングとの相性が悪かった為に時雨金時の変わりに使っていた変形しない刀。

【CZ75@現実】
実践向けなコック&ロック可能なセイフティ、命中精度の高さ、人間工学を考慮したグリップは『まるで手に吸い付くよう』と評された。


006:嘘の境界 時系列 007:それと便座カバー、それと……
009:生き抜く事/守り抜く事 投下順 011:バカと筋肉と未確認生物
000:それはとても眩しい夜 音無結弦 049:ああっ、侍さまっ
START 相沢祐一
START キャスター 056:終わりのクロニクル
START 更木剣八

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最終更新:2012年12月27日 16:53