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ケイクジャ7 - (2006/07/26 (水) 18:42:05) の最新版との変更点
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ケイクジャ6 不可欠
今日は孔雀が夜までうちに来られない日。とりあえず昼間まで寝てみたが夕方にはほど遠い。
冷蔵庫には孔雀のメモつきご飯が鎮座しているがもったいなくて食べられない。不摂生だと怒られながら食べる食卓に慣れてしまっていつしか一人ではろくろく箸を動かす気になれない。
「あかん俺、昔はこんなんやなかったぞ…」
え、もしかして俺、心身ともに孔雀なしじゃ生きていけないカラダになってもた?
「早ぅ帰って来ひんかなあ…」
寂しいなんて口が避けても言えない。
ケイクジャ7 【闇の中探していたのは】
不幸を不幸と気づかないのが真の不幸のように。
闇を闇と気づかないのは闇に囚われた証。
冷え切った孤独の中で藻掻いて藻掻いて。
掴みとったものを今手にしている。
「ケイナってさぁ」
深夜に目覚めると腕の中の生き物を抱きしめる。
「夜になると子供返りしてない?」
腕の中の笑顔に報復の意味を込めてキスをする。
「ほらムキになってる」
見透かされているのを必死に隠す。
闇の中探していたものの名前を呟いて。
同じ温度で愛していると囁いた。