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LOG内検索 / 「ユズナイ3」で検索した結果

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  • ユズナイ3
    ユズナイ3 傘 一足早くやってきた梅雨。 「入る?」 一足早く帰っていったはずの。 「……」 男の傘になぜか入ってる。 「ナイアと相合い傘ー」 「ならもうちょっと嬉しそうに言ったら」 その口調だと嬉しくなさそうに聞こえる。 「せやって」 雨の彼方を見ようとする眼差し。どこを見てるの。 「これくらい普通やから」 もうちょっとエエコトさせて? 「っ馬鹿」 「え!?ナイアそれわいの傘っ!」 「知らないわよ!濡れて頭でも冷やしなさい!」 「ちょぉーないあー!」 後日ユーズは風邪をひいた。 別に心配なんてしないけど、様子くらいはと思って見に行ったら開口一番「看護して(……自主規制!)」なんて言ったので殴って帰った。 オヤジユーズとにゃあ。らぶ。
  • ユズナイ1
    ユズナイ1 【夜が無防備すぎるから】 「手」 「…なによ」 「つながへんの」 「歩道だもの」 「誰もいてへんよ」 「嫌」 「なんで?」 「馬鹿」 「うわ、傷つく」  そうしていても無理に手をつながれるから。  無防備すぎる闇のどこに目があるかわからないのに。  だから嫌だと言ってみる。  叶ったことは一度もないけど。
  • ユズナイ4
    ユズナイ4 焼き鳥 「っかー!うまーい!」 「……おっさんくさい」  食事に連れてってくれるからちょっと期待したのに、連れて行かれたのは炭火焼きの煙籠もる焼鳥屋だった。  ちょっとだけいつもより気合いを入れたナイアの格好は知る人ぞ知る隠れ家的な狭い店内では思い切り浮いている。  服に匂い、ついちゃうかも…下ろしたてなのに。  ユーズは大して気にしないだろうが(そしてそれはいいところの一つだけれど)、ナイアにとっては大問題だった。せめて行き先くらい教えてくれれば、それに似合った格好くらいできたのに。 「美味くない?」 「……おいしいわよ」 目の前で焼かれる串はそりゃあユーズが通うだけあって余分な油も少ないし、とてもおいしかった。味つけもシンプルだから、肉の旨みをしっかり味わうこともできる。 足らないのは恋人の気遣い。 「……今度連れてきてくれる時は、ちゃんと行き先行ってよね」 「...
  • ユズナイ2
    ユズナイ2 夜光杯 「珍しいな、ナイアが飲んでんの」 「飲みたい時だってあるの」 いきつけの半地下バーでフルートグラスを傾けるナイアを見つけたのは、しっとり飲むにはいい頃だった。 二次会になだれ込むほどの体力はないのに、静かに飲みたくなって時たま足を運ぶそこにナイアを見たのは初めてだった。 「ちえ、わいのお気に入りやったのに」 「私が来ちゃ行けないの?」 「別に。また隠れ家捜すわ」 「隠れ家ねぇ…」 毎晩飲み歩く連中から逃れて、孤独というひとときの苦みを味わうにはここはうってつけの場所だ。カウンターとボックス席が数えるほどしかなく、BGMも落ち着いている。 こんなところでゲーセンのぎらついた話題など野暮だ。ただ、旨い酒を味わって酔いにそっと体を任せるのがいい。 「別に開拓しなくたっていいわ」 「ナイア?」 「誰かと来るってこと、ないもの」 男どもの舵取りをするのがユーズならば...
  • デラ
    DJ 識柚 【分かれ道…】 【きかない、きけない、きこえない!】 彼岸花 撮影風景 あめ ノイズレイン 停電 某様の日記より まわるまわる 煙草 噛み癖 腐れ何とか キモッ! 識柚 パロディ メイドパロ ロボパロ わんにゃん1 アラビアンパロ小ネタ アラビアンパロ没ネタ ひとにゃん1 わんにゃん2 識柚 姉神シリーズ 姉神1 姉神2 姉神3 姉神4 エレシロ 【暴力的思考に…】 【サブリミナル・ラブ】 【出来損ないの…】 【…におう】 花冷え 下心 猫喫茶 ケイクジャ 【恋愛服用量。】 体温 マネージャー ため息 まどろみ 不可欠 ニクシロ 【鬼火が…】 【クレイジー…】 鍋 贔屓 微エロ デニク 【胃洗浄の夜】 タトゥー together 酔いしれたい ケダル 【まどろみの…】 ジャンクフード ミュージック セムリリ 【メッセンジャーは…】 【「おやすみ...
  • お題
    お題 お題SS集 ☆=完成 ★=未完 なにげなく五感のお題-デラ編 ☆「さわってもいい」-ジェノギガ ☆「きかない、きけない、きこえない!」-識柚 ☆「みえているはずだよ」-ケアミ ☆「……におう」-エレシロ ★「なめてみてください」 小粒お題by 黒鶫の歌さま ☆僕の火種 -オリジ妖/火龍×藤 ★夢を辿って愛した君 ☆夜泥棒。 -ジェノギガ ☆鬼火が揺れて、君がわらった-ニクシロ ☆出来損ないの幻 -エレシロ ☆恋愛服用量。-ケイクジャ ★壊。 ★雨の内部、猫の外。 ★I’m not telling!(答えたくないね!) ★蝶番は壊れてしまった。 ★贖罪 ☆墓堀り人の憂鬱-ギガデリック ☆シュレディンガーの猫 -葉皆 ★パブロフの犬 ★Just wanne be pure!(純粋になりたい) ☆桜月の...
  • 逃亡者1
    オリジナル 逃亡者1 【ナイフとフォークでなにが切れる?】 ※痛い表現アリ 「ナイフとフォークでなにが切れる?」 昼下がり。 軽食堂ツァラストゥラの自慢といえば、ランチタイムのシェフおすすめコース。 オードブルからデザートまでちょっとした高級感を与えながら、それでもお手頃価格。 中流から上流の連中が住まう住宅街にほど近いこの店の戦略はなかなか当たっているといえよう。 そのメインディッシュ。 仔牛のソテーを切り分け、ほとんどを腹におさめながら、赤い義眼をはめた男が呟いた。いや、呟くというよりは周りにさらりと聞こえる程度に。 「食器はなかなかに神聖な歴史を持っていると思うんだよ。今じゃお茶の間でも手に入る代物になっているけど、これだけ浸透してると聖書みたいだよな」 万人に扱えるその単純なシルバーを手にする彼の周りを、じりじりと輪を狭めてくる老若男女。異様な光景であったが咎める者もいな...
  • デラ小ネタ2
    小ネタ2 貧乳を気にするナイア(しつこい)、さりげなく男DJに「女の胸の大きさをどう思うか」聞いてみる。 鉄「…じ、実感がねぇからわかんねぇっす」  (彼女いない歴=年齢) 英「大きさより…やわらかさ…」  (なぜか遠い目をして) ダ「おっきいほうがいいだろ!断然!」  (エロ小僧ならでは。後ろのツガルが怖い) セ「小さい方が服が着やすい。モデルなんかは板だろう?」  (専門的見地) エ「ううーん、手にすっぽり…がいい。着物も似合う」  (手をにぎにぎ。着物の女の子が好きらしい) ジ「胸なんて性格には何の関係もない!気にすんな!」  (フォローのつもりが撃沈) ケ「おっきいほうが好きやなー。ぷるんぷるん揺れて」  (さりげなくエロ発言) 識「Cが理想かな」  (妻子持ちはサイズまで言う) 孔「チャイナ服着られなくなんない? おっきくなったら」  (無邪気にひどいことを...
  • 識柚22
    識柚22 噛み癖(ナイアとユーズ) 「っつ……」 耳の後ろ、首筋、肘、少しずつ傷ついた箇所が痛む。 「ユーズ、最近傷だらけね。どしたの」 「あー……犬、拾てん」 「あんた、動物飼う余裕あったの」 あのゴミ屋敷に、とナイアがからかい半分で言うので、やかまし、と手をふる。 「デカイくせに噛み癖が酷いんや」 背中、腹、腿、二の腕、肩。肌があらわになるようなら、病気かと疑われるくらいの内出血。 「犬はちゃんとしつけないとダメよ?」 「わぁっとる」 痛いほど愛情を向けてくるのがわかっているから、質が悪い。
  • 茶茶1
    茶茶1  クレーンゲームに張り付く男女。珍しくない光景だがそれが一回り小さな二人組だと何やらほほえましさがこみ上げる。 「ほら」 「うん、ありがとう」 「わかんねえなぁ、そういうのが可愛いって言うの」 「私が欲しかったんだから、そういうことは言わないのっ」 赤い、子供の腕程度の人形はお世辞にも可愛いとは言えない。流行はえてして奇妙な価値観を与える。小さな恋人達の他愛ない言い合いも端から見れば睦まじい限りだ。 そんな二人を眺める茶倉は軽く息をついた。 …けして、羨ましいなんて思ってないけど。縁のない光景だ、と感じた。 茶倉はナイアのように異性とあけすけに接するのが苦手だ。何を話したらいいか惑い、ついぶっきらぼうな受け答えをしてしまうから、ナイアとは別のタイプの姐御だと思われている。 ただ『頼りにできるお姉さん』と『近寄り難いお姉さん』では随分違いはあるのだが。 隠れ蓑の中の茶倉...
  • オリジナル
    血涙の悪魔 【どれ程の…】 【断絶空間】 【細切れの正体】 【叫びは彼に届かない】 【凶】 【君は人魚】 【幸福論】 【心、…】 【第六仮定】 気狂いの引き算をしようか 逃亡者 ゼツ【ナイフと…】 【お悔やみを…】 【君のいる街】 雪童 逃げる 須磨ゼツ1 須磨ゼツ2 須磨ゼツ3 須磨ゼツ4 郷愁 シャレオの中心で愛を囁く 【公園】 梶君とみっちゃん 【君と冬と】 【瑣末な…】 短編 水神と金魚 神様の一日? 滑空請求1 火龍と藤【僕の火種】 人魚と俺1
  • デラ小ネタ1
    小ネタ1 ・男DJで一番「早い」のは鉄火。「遅い」のはセム。 ・ナイアは貧乳を気にしているが、女DJはスレンダーで羨ましいと思っている。 ・鼻血噴出量が一番多いのはエレキ。妄想癖があるから。 ・このたびユーズは男DJの中で最小キングに。原因はダルマの成長期突入。ファーボは比較外。 ・リリスと彩葉がやってみたいこと。DJ全員で降霊会inゲーセン。
  • こたうじ11
    こたうじ11 +けーじ 「あのなあ…あんた、なんか勘違いしてるぜ」 物言わぬ小太郎は空気で語る。慶次はやれやれと息を吐く。 「俺は北条のじっちゃんが好きだけど、恋してる訳じゃないんだよ。そこんとこわかってる?」 あんたみたいにはさ、と恋の気に聡い慶次は悪童めいた笑いを浮かべる。 小太郎はただ沈黙のままに主の賓客を送り出す。 「でもまあ、うかうかしてっと誰かに…」 「!」 カカッ 慶次が竦めた頭の上の桜の木にクナイがささる。 「うへっ、おっかねえおっかねえ。…しかし、あのじっちゃんに恋するのはまたまた奇特だね」 俺に負けるけどイイ男なのに。 「まあ頑張れよ」 男だろうが女だろうが老いていようが若かろうが。 慶次は恋するすべてのものの味方だ。
  • ダルツガ
    ダルツガ1 「なぁ、帰らなくていいのかよ」 夕暮れを告げる識のアナウンスを聞きながら、隅にいたダルマは隣のツガルに話しかけてみた。日没以降には中学生以下である自分たちはゲーセンを後にしなければならない。今のところ悪目立ちをしていないおかげで識にはダルマは黙認という形であるが、ツガルはどう見積もっても16歳には見えない。 だから夕刻は一番気にする。 「いいのかよ」 「いいの」 誰を、どこを見ているわけでもないのにツガルは視線を流す。 「なぁ」 そうして時間は過ぎる。 やがて話すでもなく時間が過ぎているのが苦痛で、じゃあ、と言うこともできずに彼女から離れた。 「お!貧乳ナイア!」 「このっ、エロガキ!」 「……はんかくせ」 なんのためにここにいるのか、意味が通じていないまま走り回るダルマの姿を見つめながら、一度だけツガルは小さく呟いた。
  • さゆき4
    さゆき4 「冷えてきたなぁ」 肌を刺す冷気が心地よい。なまぬるい液体が冷えていくのは良いのだが乾くと不快感が強くなる。 血を浴びても血に酔うな。 そう諭したのは老いてもクナイの切っ先を毛ほども震わせることのない老爺だった。 「俺はむしろ血を浴びるほど虚ろになっていくんだがなあ」 掻き切った命の水がこぼれるように、ぽたぽたと己の内から何かがなくなってゆき、その度に体が軽くなる。 「これも危ない兆し、なのかね」 虚ろになりきった己を眺めるのも悪くないと思えるのだが。 ふと研ぎ澄まされた耳が遠くの合戦の音を拾う。 「…今日もやるねえ」 人と剣戟と馬のいななきにまじり轟くようなほむらの嵐が聞こえる。 「ああ、そうだなあ」 黒の影が大鳥の形に紡がれ、その足に捕まりつぶやいた。 「旦那が腹冷やすと後が面倒だな」 この冷気は良くない。 紙縒より細く軽い意識をつなぐのは、空を朱に...
  • 学園ちかなりちか4
    学園ちかなりちか4 元親が漫画本を持ち込んだおかげで3組では漫画の回し読みがひそかにブームだ。皆こぞって集めた漫画本を男女問わず読んでいる。 「ねースラダン7巻誰が持ってるの?」 「昨日山本が持ってたよーな…あ!ときめきトゥナイト16巻もってくんの忘れた!」 「おい次僕タマ読むのは俺だぞ」 「だったらるろ剣早いとこ持ってこいよ!後つまってんだぞ」 にわかに3組は漫画ブームだ。風紀委員もさりげなくセーラームーンを読んでいたりして。 「ねーチカちゃん、ドラゴンボールの40巻知らない?」 「あ?40なら俺が読んで元就に回したぞ」 「…もーり君も読んでたの」 「おうよ、あいつはベジータ派なんだがよー俺は悟空のほうが好きだなー」 「そーなんだ…あ、ダイ大読んだ」 「読んだぜ!ハドラーがかっこいいよな!」 「やっだぁハドラー様でしょ!ハドラー様!」 ちなみにこの後は推理小説ブームに3組はハ...
  • QMA2
    QMA妄想2 午後の授業はけだるい。 食堂の爪楊枝をくわえたタイガは満腹感にみたされつつも「このガッコはソースが薄味やな」などと考えていた。 「やあタイガ君」 ぞぞっと走る悪寒。 「次は私との個人授業の予定だが…」 にっこり微笑むフランシスがそこにいた。 マジか。 タイガはけだるさが吹っ飛び、軽く胃の中が引っかき回された気がした。 女子生徒は優雅でかっこいいと心酔する者も多いらしいが自分は違う。 「君はなかなか芸能の授業をとってくれないな。担当としては悲しい…どうかな、授業のあとにでも個人的に…」 「おおおお俺ロマノフセンセに呼び出されてたんやった!残念それはまた今度さいならさん!」 戦略的撤退は退却にあらず。 スポーツ担当のガルーダが見たら「普段からそのような俊敏さを見せろ」と言いたくなるような素早さでタイガは食堂を後にした。 「はて、授業はどうする気なんだろう…」 ...
  • デラ小ネタ4
    小ネタ4 ・テレビを見ていたDJ数名は、ある日道頓堀に飛び込む赤い髪のちっこい人を見たらしいが、思い当たる人物とは音信不通だったため確認が取れていない。 ・たまに厚底を履こうかと考える師匠。 ・女子DJの中で一番背が高い(と思われる)茶倉とは今更張り合う気はないが、ヒールの高い靴を履いたナイアに並ばれるのは嫌な師匠。 ・前髪を下ろしたら10歳若返る識説浮上中。 ・雨に振られてゲーセンに入ったら、その場にいた客達に「識そっくりさん」と間違われた識。前髪下りてただけなのに……と本人大ショック。 ・チャイナ好きな識。今度制服にせめてチャイナカラーをいれようか検討中。あわよくば師匠に着て欲し(略) ・実験1。鉄火の学ランを識に着せてみたら似合った。 ・実験2。彩葉とリリスの学校のブレザーをユーズに着せてみようとしたら……逃げられた。「似合うと思ったのに残念。今度着て欲しい(彩葉談)...
  • ホリチュン1
    ホリチュン1 【残像の恋】 『実体のない私が感情論を語るのも愚かだと思うがね』 教師であり、親であり、創造主である、半透明のからだをした男は言った。 『人間の感情の発露というものは、植物の苗を土に慣らすような簡単なものではない。それは、わかるだろう?』 ゆるゆるとこの世界で生きてゆくための知識を流し込まれながら、語らう日々はまるで今思い返すと、熱のないセピア色に染まっている。 『怒り、哀しみ、喜び、憐れみ…名前がなくとも人間の感情は豊かにして膨大、そして繊細なものだ。それは機械の数値でも表現しつくせない』 これが懐古というものなのだろうか。 『こればかりは私も教えることはできない』 『ホリックは、何でもできるんだと思っていた…』 『買いかぶられたと言うべきか、それとも、お褒めにあずかり光栄だと言うべきかな』 グラススコープの下、細いナイフで刻んだような薄い笑み。 『私は...
  • ダークエッジ
    ダークエッジ妄想1  (ダークエッジとは?…母の死とともに死んだと聞かされていた父親が経営しているという私立四辻学園に転校してきた主人公・高城九郎。四辻学園には『日没後以降に学校に居残ってはいけない』という奇妙な校則があった!? 日没後に学園を支配するのは得体の知れない怪物!? …的に主人公といい学園というアレな感じといいどっかの学園ジュブナイルを彷彿とさせる漫画です。超オススメ) ネタバレ含みますので注意。 ・吉国×白右を激しく応援したい。(まずそこからかよ!) ・九郎ちゃんからはマイナスイオンが放出されている。 ・末未が生きていたら九郎は完全マザ+シスコン。 ・双子4組は多分お互いしか見てない自己完結に陥りやすそう。伊勢は顕著(笑) ・双子組で最も理性的なのは継子。おばかちんは伊勢か九郎。最強?もちろん末未。 ・清水は自転車に乗れない。ていうか落ちる。 ・赤坂の...
  • ダークエッジ4
    ダークエッジ妄想4 吉白2 【炎の殺人】  ここ最近、昼間は閉ざされている墓室の扉の前には訪問者が居座っている。 「おい、遠山白右」  微かに漂う匂いから、彼は煙草を吸っているのだろう。 「一本やろっか」 「いいや」 「吸ったことねぇの?」  忌々しいレメクの構築した制限から、この扉は昼間は開くことができない。何かの拍子で入り込めたとしても、使い魔が勝手に処理をしてくれる。  そんな扉の向こうから、彼…吉国紘一がどうやって煙草を放り込むというのか少しばかり興味はあったがすぐにそれは、風に吹き消される蝋燭の炎のように消えてしまう。不死族になるということは、同時に人間をやめることであり、己を一度殺すことだ。復活した自分自身には、以前ほどの感情の起伏も、またそれへの関心も薄れていた。 「どうだろうか…天野は与えなかった気がする」 「…確かにあのジイさん謎な感じだけど、そういうイケナ...
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