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レラとエリザは揃ってお参りを終えたあと、再び市庁舎へと戻ってきた。
エリザはさらに市庁舎の中を見たいと言い出し、
今はマロンの案内で屋内を見て回っている最中である。
レラはというと。
あまり広くはないが、四方が赤く塗装されている洒落た雰囲気の食堂
（市庁舎が工場だった頃はただの地味な社内食堂だったが、作り替えられた）で、
兄の写真を眺めて、二人を待っている。
他に誰も居ないのをいいことに、にやにやし通しである。
レラとエリザは揃ってお参りを終えたあと、再び市庁舎へと戻ってきた。
エリザはさらに市庁舎の中を見たいと言い出し、
今はマロンの案内で屋内を見て回っている最中である。
レラはというと。
あまり広くはないが、四方が赤く塗装されている洒落た雰囲気の食堂
（市庁舎が工場だった頃はただの地味な社内食堂だったが、作り替えられた）で、
二人を待っていた。椅子に身を預け、両足はテーブルに乗せ、
眺めているのはもちろん兄の写真。
他に誰も居ないのをいいことに、にやにやし通しである。
しばらくして、ポケットに両手を突っ込んだふてぶてしいエリザと、
相変わらずにこにこ笑顔のマロンとが帰って来た。
「あ、お帰りぃ」
レラは写真から目を離さずに言った。
エリザはそれは気にせずに、
