3000番台

3000番台 (全車引退)

3000番台(LV832L・KC-LV832L・KL-LV834L1)は、1998年に登場した大型ノンステップバス。

車両

1998年に登場した国際興業バス初の大型ノンステップバスである。最初の3001~3007が池袋・志村・赤羽と浦和に配置され、これによって埼玉県内初のノンステップバスが登場した。この7台は大臣認定車のために形式がLV832Lとなり、排ガス記号であるKC-が付かない。1999年式の3008からは排ガス記号KC-が付いたうえで新たに川口・鳩ヶ谷・大宮へ配置され、坂道や住宅街、医療機関が多い埼玉県内のバリアフリー化に大きく貢献した。

2000年からはフルモデルチェンジしたいすゞ・エルガが発売されたが、新たな区分は付けられずに続番となり、同じ3000番台を名乗るものの外観は全く異なるものとなった。エルガは池袋・志村・赤羽・川口・鳩ヶ谷に限定で投入されたが、鳩ヶ谷配置分は西浦和へ転属、さらにモデルチェンジ前の3000番台も新製配置が無かったさいたま東に転属で初登場した。初期の大臣認定車のうち3004は最末期に特送化のうえ西浦和へ転属したが、のちに運賃箱を搭載して一般路線でも使用された。残る都内配置車は新製配置された営業所で最期まで使用され、埼玉県内配置車も2000年10月16日の大宮・浦和閉所によってさいたま東・西浦和へ転属したが、全体的には配置された営業所を中心に使用されるなど、当時ではまだノンステップバスの運用面における試験的要素が強かったと言える。

2009年までに大臣認定車が全て除籍され、3008以降も老朽化によって廃車が進行、2011年までにキュービックノンステ(3001~3032)は全廃となった。残った3033以降のエルガノンステも2013年9月までに除籍され、国際興業バスのバリアフリーに貢献した3000番台は全車が姿を消した。

国際興業バスから引退後、3033以降のエルガは一部が岩手県交通および十和田観光電鉄へ移籍したが、キュービックは3003と3005が山梨交通へ移籍した他は全車が解体された。エルガも含めて故障により早期離脱となる車両が多いなか、山梨交通へ移籍した3003が2017年まで約30年に渡り現役で稼働していたことは記憶に留めておきたい。

外観

塗装は遠くからでもノンステップバスとすぐ判別が出来るように従来より薄い黄緑色となり、車体側面後部のKKKロゴ部分にはピンク色の文字で「ノンステップバス」と、正面KKKロゴ部分には水色の筆記体で「Kokusai Bus」と書かれており、筆記体ロゴや塗装は今後の標準となる。車体更新や車体広告車の登場によって、一部車両において「ノンステップバス」の表記が無くなっている車両も存在する。

内装

初期の7台は前扉~中扉間が進行方向直角で、車椅子スペースは座席を折り畳むことで確保できる。後部の2人掛けは当時主流だった向かい合い席(通称お見合い席)が採用されず、全て前向きとなった。フルモデルチェンジした3033以降は、座席が前扉~中扉間の座席も優先席を除いて全て前向きに固定されている。

運用

当初は管内の医療機関・最混雑路線などへ限定投入されていたが、ノンステップバスの増加によって徐々に他路線へ拡大していき、管内全路線で使用された。

平成10年式 LV832L

社番 最終配置 登録番号 転属履歴 摘要 出入口表示 車検月 移籍先
3001 池袋 練馬22か7315 S 9 解体
3002 池袋 練馬22か7322 S 9 解体
3003 池袋 練馬22か7319 S 9 山梨交通(除籍)
3004 西浦和 練馬22か7323
→大宮200か1701
←さ←志 S 9 解体
3005 赤羽 練馬22か7324 S 9 山梨交通(除籍)
3006 西浦和 大宮200か・・41 ←浦 S 10 解体
3007 西浦和 大宮200か・・43 ←浦 S 10 解体

平成11年式 KC-LV832L

社番 最終配置 登録番号 転属履歴 摘要 出入口表示 車検月 移籍先
3008 池袋 練馬22か7371 S 3 解体
3009 志村 練馬22か7382 S 3 解体
3010 赤羽 練馬22か7383 S 3 解体
3011 池袋 練馬200か・・43 S 7 解体
3012 池袋 練馬200か・・45 S 7 解体
3013 池袋 練馬200か・・44 S 7 解体
3014 志村 練馬200か・・46 S 7 解体
3015 志村 練馬200か・・47 S 7 解体
3016 赤羽 練馬200か・・48 S 7 解体
3017 赤羽 練馬200か・・50 S 7 解体
3018 川口 大宮200か・120 S 8 解体
3019 川口 大宮200か・121 S 8 解体
3020 川口 大宮200か・118 ←さ←大←川 S 8 解体
3021 川口 大宮200か・119 ←さ←大←川 S 8 解体
3022 鳩ヶ谷 大宮200か・126 S 8 解体
3023 鳩ヶ谷 大宮200か・127 S 8 解体
3024 鳩ヶ谷 大宮200か・128 ←さ←浦←鳩 S 8 解体
3025 鳩ヶ谷 大宮200か・129 ←さ←浦←鳩 S 8 解体
3026 西浦和 大宮200か・130 ←浦 S 8 解体
3027 西浦和 大宮200か・131 ←浦 S 8 解体
3028 西浦和 大宮200か・132 ←浦 S 8 解体
3029 さいたま東 大宮200か・146 ←大 S 9 解体
3030 さいたま東 大宮200か・147 ←大 S 9 解体
3031 さいたま東 大宮200か・148 ←大 S 9 解体
3032 さいたま東 大宮200か・150 ←大 S 9 解体

平成12年式 KL-LV834L1

社番 最終配置 登録番号 転属履歴 摘要 出入口表示 車検月 移籍先
3033 池袋 練馬200か・187 S 9 十和田観光電鉄(除籍)
3034 池袋 練馬200か・188 S 9 十和田観光電鉄(除籍)
3035 志村 練馬200か・189 S 9 解体
3036 志村 練馬200か・190 S 9 岩手県交通(除籍)
3037 赤羽 練馬200か・191 S 9 岩手県交通(除籍)
3038 赤羽 練馬200か・192 S 9 解体
3039 川口 大宮200か・335 S 9 岩手県交通(除籍)
3040 川口 大宮200か・341 旧塗装 S 9 岩手県交通(除籍)
3041 川口 大宮200か・336 S 9 岩手県交通(除籍)
3042 欠番
3043 西浦和 大宮200か・337 ←鳩 旧塗装 S 9 岩手県交通(除籍)
3044 欠番
3045 西浦和 大宮200か・338 ←鳩 S 9 解体
3046 西浦和 大宮200か・339 ←鳩 旧塗装
特送
S 9 岩手県交通(除籍)
3047 西浦和 大宮200か・340 ←鳩 S 9 解体

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最終更新:2023年11月12日 21:31