ステージに登った私は、緊張しながらもどこか軽やかで、清々しい気分だった。
なぜだかはわからない。いやなぜだかわかる。
友達が、全部話せる友達が出来たからだ。
まだこの「戦争」は一度しかやったことがないけど、今の私なら、
誰にでも勝てる気がする。
相手の三年生はたしかに強そうだった。
でも私は負けない。
先輩の武器は
ルムマスが使っているという「スパス」だった。
今度ルムマスと戦う時の練習台にしよう。
「よそ見してるんじゃねえよ。」
先輩はいきなり撃ってきた。
危ないなぁ。
でもこれくらいなら躱す事ができる。
「なかなかいい反応するじゃねえか。だが俺の方が強い。」
三発連続で撃ってきた。
まだまだ躱す事ができる。
「ははは。反撃もできないか。」
反撃してないだけだよ。
よし、じゃあそこまで言うなら反撃しようじゃないか。
「片手でマシンガンなんか撃てるのかよ。標準が定まってないじゃないか。」
わかってないなぁ。片方で標準が定まってなければただ当たらないだけ。
ただ複数の乱れた弾が来たら・・・
・・・それはショットガン以上の力を発揮する。
「なっ・・・だが俺を舐めるな。」
先輩もすごい人だ。
セミオート、三発ずつ撃たれる弾を正確に躱している。
じゃあフルオートなら。
「えっ・・・」
いくつもの弾丸が先輩を貫く。
私の勝ちだ。
ルムマス「おっ、主役が帰ってきたか。」
フラン「お疲れ様。」
アイス「いい試合でした。」
神速「いやいや、圧倒的モデラートちゃんの勝利だよ。」
パシ「すごかったよ。モデラート。」
沙樹「噂には聞いてたけど、あなたってすごい人なのね。」
モデラート「みんな・・・。ありがとう。」
フラン「やっぱりモデラートは強いね。」
モデラート「そんなことないよ。みんなのおかげだよ。」
s・f「盛り上がってるとこ悪いが。」
ルムマス「先生、お疲れしました。」
s・f「おう、お疲れ様。」
神速「なんですか急に。」
s・f「いや、お前らにはクラス割り行ってなかったと思って。」
最終更新:2012年06月23日 22:24