律「SS?なんだそれ?」
唯「ええー!?りっちゃんSS知らないの!?」
紬「え、私もわからない…」
梓「聞いたことありませんね…」
澪「……」
紬「中学とかででる、スタンダード・スコア(偏差値)の“SS”なら聞いたことあるけど…」
律「あったな、そんなの」
梓「ああ~」
唯「違うよ~パソコン使ってやるんだよ~」
律「パソコンで?」
唯「うん、パソコンで、アニメとかマンガのキャラクターとかを主人公にした物語を書くんだよ~」
唯「で、投稿するの!」
澪「まあ、二次創作みたいなものだろ」ボソッ
唯「澪ちゃんSS知ってるの?」
澪「そこそこ、な」
唯「そうなんだ~」
紬「ねえねえ、それって、唯ちゃんだけがやってるの?」
唯「ううん、いーっぱいの人がやってるよ」
紬「へえ~」
律「なあなあ唯、1週間書いたってことは、7個もSSを書いたってことか?」
唯「そうだよ~」
梓「どんなこと書いたんですか?」
唯「ええっとね~」カキカキ
唯「これだよ!」バッ
『律「みんな(ry」唯「りっ(ry」紬「ど(ry」澪「(ry」梓「(ry」律「(ry」』
律「…これって…え?」
紬「タイトルが…私たちの名前?」
唯「そうだよ~」
梓「アニメキャラとかなんじゃないんですか?」
唯「え?だって、私アニメとかよくわかんないし…」
梓「じゃあどうやってそのSS?に辿りついたんですか…」
唯「パソコン使ってたら、SSってものがあるって知ったから!」
澪「偶然にも程があるだろ…」
唯「でね、書きたくて憂に聞いてみたら、『お姉ちゃんが一番想像しやすい人で書けばいいんだよ』っていうからつい……」テヘ
梓「なんで憂は知ってるんだろう…?」
澪「憂ちゃんだからなあ…」
律「てゆーか唯、名前使うんなら投稿する前に聞いてくれよなー」
紬「うん、これからはそうしてね?」
唯「わかった~ごめんねー」
梓「で、内容はどんなのなんですか?」
唯「え?内臓?あるよ?」
梓「違いますよ!!」
唯「え?…え??」
澪「内容だよ内容」
唯「…ああ!ないよう!!内容か!」ピーン
梓「耳鼻科行った方がいいですよ…」ハア
唯「えへへ、ごめんねあずにゃん~~」
律「確かに私も気になるな…なんだ?この不思議な会話文タイトル」
紬「私もちょっと気になるわ」
唯「ああ、それはねー、こんな感じの書き方で書いていくからなんだ~」
律「そうなのか」
紬「初めてみる文体だわ~」
唯「…って憂が教えてくれた!」
澪梓「さすが、憂(ちゃん)。なんでも知ってらっしゃる」
紬「私、お家帰ったら見てみるね!」キラキラ
澪「私も唯が書いたやつ見てみようかな」
梓「私も気になります」
律「私も見よーっと!」
唯「ええ!?みんな見ちゃうの!?」
紬「ダメなの?」
唯「ダメじゃないけど…照れるな~~」テレテレ
律「恥ずかしがるくらいなら投稿すんなよな~」クス
梓「そうですよ」クスッ
澪「というか、唯が“見ないで~”って言ったところで、既にネット上でだれでも見られるんだからな」
紬「じゃあ、もう私たちの知らない人が見てるってこと?」
梓「そうですね、多分そうだと思いますよ」
澪「って、あ!下校時間過ぎてるぞ!?」
紬「あら大変!」
律「よし!早く帰ろーぜ!」ドタバタ
唯「うん!」ドタバタ
梓「はい!」ドタバタ
―――――
唯「ね~憂~」
憂「どうしたのお姉ちゃん?」
唯「あのね~皆が私が書いたSS見てくれるって~」
憂「えっ?…ああ、一週間頑張ってたSSか~」
唯「うん、完成したからね!」
憂「そうだね~…内容は繋がってないけど……」ボソッ
唯「?…みんな、今日帰ったら見るって言ってたんだ~」
憂「お姉ちゃん、タイトルとか全部教えたの?」
唯「うん、タイトル教えた~」
憂「もしかして…昨日のとか一昨日のとかも?」
唯「うん」
憂「そうなんだー…」アハハ
唯「でもSSはしばらくはいいやー」
憂「うん、それがいいよ」
唯「1週間書いたっていう話を思いついちゃったから頑張ったんだけどね~」
憂「お姉ちゃんらしいね」クスッ
唯「でも毎日話考えるのって難しかったよ~」
唯「最近は終わらせ方に困ってグダグダだったしね~」
憂「確かに…」
唯「それに、私はやっぱりギー太の方が大事だよ~」
憂「そういえば、SS書き始めてからあんまり触ってないよね」
唯「うん、だって文章考えるの難しいんだもん…」
唯「でもね!そのおかげでこの前の漢字小テストの点よかったんだ~♪」
憂「おお~♪」パチパチ
唯「さあって!ギー太!!出番だよ!!」
憂「頑張ってお姉ちゃん!!」
唯「もちろんだよ!!」
唯「あ、でもその前に…アイス~」
憂「歯磨いちゃったからまた明日だよ?それにさっき食べてたでしょ?」
唯「で~も~…」
憂「めっ!」
唯「あうっ」
憂「もう……」クスッ
唯「えへへ」ニコニコ
唯「じゃあ、練習してくるね!」パタパタ
憂「頑張ってね~」
憂「…お姉ちゃん、これからもがんばってね」ニコッ
終わり。
―――――
憂「……っていう感じのSS書こうと思うんだけど、どうかな?」
純「いや、設定細かっ!!!」
梓「…っていうか、それオチは…?」
憂「え?私とお姉ちゃんのほのぼの裏話で終わりだよ?」
梓「ほのぼの裏話って……」
純「憂、最近唯先輩の話ばっかだよね」
梓「最近に始まったことじゃないけどね」
純「確かに。でも悪化したような……」
梓「やっぱり寂しいんだよね?」
純「まあ、それしか考えられないよねえ…」
梓「来年になったら、きっといつもの憂に戻るんだろうね」
純「多分ね」
憂「二人とも、私の話聞いてる?」
純「えっ、あっ、ごめんごめん、なんだっけ?」
憂「だから、こんなSSどうかなって」
梓「あ、まだその話だったのね」
憂「ていうか、私はさっきからその話しかしてないよー」
純「ごめんごめん」
梓「憂ごめんね」
憂「うん、いいよ?私もごめんね」ニコッ
純「それにしても、よくここまで細かい設定で書けるよね~」
憂「え?」
純「だって、憂は軽音部入ってなかったのに、軽音部の話ばっかりじゃない」
梓「うん、しかもこんな会話ありそうで怖い」
憂「そう?お姉ちゃんがいっつも話してくれてたし…」
憂「それに、音楽室で弾いてたら、なんかこんな感じだったんだろうなあって、気持ちがわかるっていうか…」
純「おお、さすが憂」
梓「…やっぱり憂にはさすがという言葉しか出てこないなあ…」
梓「このSSの中に出てくるSSも憂が書いたの?」
憂「ううん、このSSのお姉ちゃんが書いたんだよ」
純「…つまり憂だよね?」
憂「そうともいうかな」
梓「いや、むしろそうとしか言わないよ」
憂「ええー」
純「じゃあ憂は“SSを書いた唯先輩のSS”のSSを考えたってことかー」
憂「そうだよ~」
梓「ややこしい…」
純「まあ憂らしいっちゃ憂らしいんだけどね」
梓「細かい設定する辺りとか、特にね」
純「ってことはさ、“昨日と一昨日はグダグダだった”の下りも忠実に再現してるわけ?」
憂「うん、もちろん」ニコッ
梓「もうさすがとしか言えないね…」
純「うん、このレベルまで行くとね…」
憂「?」
梓「投稿しないの?」
憂「うーん、どう思う?」
純「えっ、投稿するために考えたんじゃないの?」
憂「いや、なんか思いついちゃったから……」テヘ
梓「SSの中の唯先輩と同じだー…!」
梓「誰よそれ」
憂「私だよ?」
梓「認めたーー!?」
純「むしろ憂以外に誰がいようか」
梓「まあ、そう言われるとそうなんだけど…」
憂「でしょ?」
梓「…憂が自分から宣言するものじゃないと思う…」
憂「そう?」
純「まあ、それも憂の個性って事でいっか」
梓「まあね」
憂「えへへ~」
純「あーんど、唯先輩がいないと、どうした?ってくらいに壊れちゃう寂しがりやなとことかね!」
梓「で、それを隠していつも通りにしてるつもりだけど、隠せてないとことかね!」
憂「え…」
純「何年憂と一緒にいると思ってんのよ」
梓「そうだよ。私はまだ3年目だけど…それでも!」
純「憂が無理してんのくらいわかるって」
憂「純ちゃん…梓ちゃん…」
梓「憂、寂しかったらいつでも言ってくれていいんだよ?」
純「そうそう、なんならうちん家泊まりに来てもいいよ~」アハハ
憂「えっ…じゃあ純ちゃんち泊まりに行こうかな…」クスッ
純「来る?」
憂「いいの?」
純「ダメだったら誘わないでしょ」
憂「それもそうだね」
純「いよっし!じゃあ今日は梓も入れて3人で私の家でお泊りだっ!」
憂「いえーい」ニコニコ
梓「もう、また勝手に…」クスッ
純「でもさ、梓はうちん家来るの初めてじゃない?」
梓「あ、確かに…」
憂「よかったね!梓ちゃん」
純「よし、じゃあ家一旦帰って荷物とって来てよ!」
憂「うん、わかった~」
梓「はいはい」
憂「あの……」
純梓「ん?」
憂「純ちゃん、梓ちゃん、ありがとう」
憂「私、大好きな親友が、純ちゃんと梓ちゃんでよかったよ!」
梓「何言ってんの今さら」ニコッ
純「当たり前じゃん」ニコッ
憂「これからも、大学に行っても、仲良くしてね?」ニコッ
終わり。
―――――
唯「ってSS考えたんだけどどうかな!?」ワクワク
律「結局お前なのかよ!!!」
終わり。(本物)
最終更新:2012年07月06日 21:39