ーーーー京都 桜が丘高校 軽音部


律「おーっす、澪」

澪「おお律早いな、今日こそは部室の掃除だからな」

律「ぐへー、いいじゃんかームギのお菓子食べて楽器屋行こうぜ~」

澪「いいかげんにしろ、先週もそれでけっきょくやらなかっただろ」

律「ハァ…唯たちまだ来てないけどやりますか~」




澪「よいしょ」

ゴトンッ

律「澪、なんか箱から落ちたぞ?…コレは!?」

澪「麻雀牌じゃないか!なんで軽音部の部室に」

律「懐かしいな~小学校の時よくコンビ打ちで聡泣かしたっけw」

澪「アハハwあったあったw久しぶりやってみる?」

澪・律「」ニヤリ


トントン

唯「みんなおまたせー」

紬「遅くなってごめんなさいね」

ジャラジャラ…

律「おー、二人とも!待ってたよ!」

唯「なにー?その四角いのいっぱいのやつ、サイコロステーキ?」

澪「どう見ても違うだろ、麻雀だよ麻雀」

律「へへん、ちょっとこれで遊ぼうぜ」ニヤニヤ

唯「まーじゃんかー、でもりっちゃん私やった事ないよ」

紬「・・・私も、ちょっと難しそうね」

澪「簡単だよ!ルールは教えてあげるからやろうよ!楽しいよ?」


澪「つまり…同じ数字や文字の牌を揃えて速く和了った人が勝ちってゲームなの!」


唯「うーん、わかったような…(うわぁ…全然わかんないよー)」

紬「ポーカーみたいなモノかしら?」



律「ま、口で説明してもわかんないし一度やってみっか!」

ジャラジャラ…カチャッ

澪「よし、積み終わったなじゃあ始めよう!じゃあサイコロ振るぞ」

律「おう(澪!)」

澪「(わかってる、最初は勝たして後からむしるだろ?)」


ーーーーー東1局 10巡目 親澪


唯「あ、あーなってこうだから…りーちかな?」カチャ

澪「お、唯が立直か(捨牌から見ると見え見えのマンズ待ち、律いけるか?)」カチャ

律「(ああ、トーシロは楽でいーや)」カチャ

唯「あ、りっちゃんそれだよ!ロン!」パタン

律「あっちゃー!やっちまった~、ハイ、3900な」ジャラ

唯「やったー!点棒いっぱいゲットだぜ!」

紬「凄いわー唯ちゃん」



ーーーーーーー東2局 親律

8巡目

紬「立直です」

唯「ムギちゃんはやーい!」

澪「(毎回一発で振り込んだら不自然だよな)」カチャ

律「(とりあえず安牌…と)」カチャ

唯「えー、どれ切っていいかわかんないよー」カチャ

紬「通しですよ」ニコ


ーーーー紬ツモ巡

チャ…

バシッ

紬「ツモ!和了ってしまいました」パタン

律・澪「ーーー!!?」

律「なんだ一発ツモの安手か、ビックリしたー」

澪「って裏ドラ乗ってるじゃないか!ハネ満!?」

唯「すごいよ!ムギちゃん!」

紬「フフフ…まぐれですよ」


律「あはは…やるなムギ~(おい澪!)」


澪「今度は唯が親ね(ああ、そろそろ)」



ーーーー東3局 親唯

律「(よし入ってキタ!配牌で混一ドラドラ、イーシャンテン!澪!)」チラ


澪「(律からの通し…中ね)」カチャ

律「ポン!(ナイスパス!これでテンパイ!)」


唯「う~ん、これ!」カチャ

律「わるいな唯それだ、ロン!8000!」パタン

唯「えぇー!そんな…」

律「よしよし…と」

紬「」


ーーーーーーー東4局 親紬

澪「(私の左手芸の右にでる者はいないわ)」スッ・・・

律「(相変わらず手癖がわるいな、澪)」

ーーーー4巡目

澪「ツモ!4000・2000!!」

澪「さあ、どんどん行くわよ~」


澪「ロンッ!」

律「ツモォッ!」

澪「ロンッ!!」

律・澪「ローーンッ!!」

唯「うわあああああ!…もう点棒がないよ…」

澪「ハコテンだな」

紬「・・・」


澪「さ、練習するぞ」

唯「えーもっと麻雀やろうよ~」

律「そうだぞ、せっかく私がトップでノってきたってのに」

澪「ばか、私たち軽音部だぞ」

律・唯「ぶー」

紬「あらあら」




~帰り道~

律「今日は楽しかったなー麻雀!明日やっぞー!」

澪「麻雀かよ、なあ律もうサマはやめにしないか?あれじゃ唯やムギが可哀想だよ…」

律「そうか?そいやームギが元気なかったような気がしたけど」

澪「ムギの点数覚えてるか?」

律「そういえば唯の一人ハコでムギは負けてない…てか私たちに一度も振り込んでない!」


澪「それに2度和了ったどちらもツモで裏ドラが乗ってハネ満に満貫…ムギって本当は玄人なんじゃ」

律「まさか…いや打ちかた見てもトーシロだぜありゃ、まぐれまぐれwツモギ乙www」

澪「」




~翌日~

ーーーー部室


律「おぉ!こ、これは!全自動卓!」

澪「こんな高そうなのどうしたんだ!?」

紬「父の会社で作ってる物なの、昨日麻雀の話をしたら最新型を学校まで送ってくれたのよ」

唯「ねえねぇ、これ自動で動くんでしょ?早くやろうよ~」


律「おぉ、そうだな!ってこれじゃ積み込みできないんじゃ…」

紬「?りっちゃん何か言った?」

律「いやぁ!なんでもない!なんでもないよ!」



ーーーー闘牌


律「(澪!エレベーターだ!)」

澪「(で、でも…)」

律「(早く!)」

スッ…


律「ヨッシャ!立直!」カチャ

パタン

紬「ロン…!チャンタ・三色・白・ドラ1…!親満です!」


ざわ・・・ざわ・・・


律「ーーーーダマ!?」

紬「おいたはいけませんよ、フフ…」


トントン

カチャ「ドア」

和「おじゃまするわよー学祭の件なんだけどー・・・」

ざわ・・・ざわ・・・

和「ってアンタたち何やってんのよ!」

唯「あ!和ちゃん!麻雀だよ楽しいよ~」

律「和、邪魔しないでくれ真剣なんだよ…!なあ澪!明日は晴れるかなぁ!」カチャ

和「(あの二人!あんなバレバレのイカサマ…)」



和「(ムギの手…!門清・一通をはってる!!)」

唯「あのね、私もだいぶだいぶ麻雀覚えてきたんだよ~」カチャ

和「(唯だめ!その牌は!)」

ーーーーーーー!!


スッ・・・チャ


紬「…立直」カチャ


律・澪「!!!!」

唯「ぶひー!」

和「(唯の切った当たり牌を見逃して立直!なぜなの!?)」

澪「(一巡待っての立直、唯の捨てたこの牌なら通る!)立直!」カチャ

紬「ロン…立直・一発・清一色は24000の一本付け、もう立直もかけれませんね、澪ちゃん」


ーーーーー!!!!!!


和「(唯からは和了らず澪に直撃・・・!あくまで狙いは律と澪の二人か・・・!)」

澪「ク…」


律「おいムギ!!!いい加減にしろよ!セコい真似してんじゃねーぞ!!」

澪「り、律!やめなよ!」

和「そうよ!それにイカサマをしてるのはあなた達じゃないの!!」

律「私たちだって毎局やってるわけじゃ!あっ…」

紬「イカサマを認めるのね」キリッ

………………………
………



律「ご、ごめん…つい玄人の血が騒いで…もうしないから許して!!」

澪「ムギ、私からも謝るよ…ごめん…」


紬「私はみんな楽しく麻雀が打ちたかったの…謝ってくれたならそれでいいわ」


律「ムギ…私たち点棒だけじゃなく大事な友達まで失うとこだったよ」


紬「もういいのよりっちゃん、さぁまだ東場よ続きをやりましょ」


唯「麻雀って楽しいな♪」



~再開~

唯「あ、澪ちゃんロン!タンヤオ!」

澪「と、とんだ…私が…タンヤオのみで…?」


律「唯てめーーーーー!」

一同「あはははははははははは」


おわり



最終更新:2010年04月25日 22:48