211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:18:18.47 ID:2TVQxWfW0
紬「結果が出ました!」
2票 >>143 先輩好きです付き合って下さい
2票 >>66 乳首と乳首をこすりあわせると、4人家族一日分の電力を発電出来るらしい
2票 >>115 唯先輩はあずにゃんを独り占めしたいですか?
1票 >>160 あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
1票 >>58 双頭ディルドを濡らし合う(ry
紬「つまり決選投票です」
梓「!!」
紬「数字でも安価でもいいので下記の中から一つ選んで下さい」
1 >>143 先輩好きです付き合って下さい
2 >>66 乳首と乳首をこすりあわせると、4人家族一日分の電力を発電出来るらしい
3 >>115 唯先輩はあずにゃんを独り占めしたいですか?
>>213
212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:20:37.40 ID:LV1Rqb1YO
2
213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:21:24.15 ID:Qc+FS4b/O
1
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:22:27.59 ID:QmP4c/an0
2
217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:23:28.38 ID:2TVQxWfW0
紬「という訳でボキャラブ賞かつ梓ちゃんの告白のセリフは」
梓「先輩好きです付き合って下さい」
紬「に決定しました~」
律「わあーーーー!」
純「おーーー!」
和「うえーい」
澪「うんうん、よかったな梓」
憂「梓ちゃんがんばってぇ!」
梓「うん……ありがとうみんな!」
219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:27:50.38 ID:2TVQxWfW0
梓「……あれ、そういえば唯先輩は?」
紬「唯ちゃんは足止めさせているの。今呼び出すわね。……もしもしさわ子先生ですか? 今終わりました――」
梓「今って……もしかして今告白するんですか!?」
律「そらそうだ」
梓「えっちょっまだ心の準備とかが……!」
澪「梓なら大丈夫だ」
和「邪魔したら悪いし私達は先に帰るわね」
梓「ええっ!」
純「頑張んなよ、あーずさっ!」
梓「ちょ……あ……」
梓「……」
梓「……うそ、ほんとに今するの?」
221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:34:56.37 ID:2TVQxWfW0
――――――――――――――――
No.0034 3年2組 >>143さんのセリフ
「先輩好きです付き合って下さい」
――――――――――――――――
223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:41:52.53 ID:2TVQxWfW0
「ど、どうしよ……え、えっ」
さっきまでのお祭り騒ぎはどこへやら。
部室は静まり返って、聞こえるのは私の心音くらい。
冷房の効いた部屋なのに熱くなってきた。確かに今日は暑かったけど……。
「はぁ……すぅ……はぁ……」
とにかく落ち着かなきゃ。
落ち着いてから、それからイメージトレーニングを――
「やっほー。あれ? あずにゃんだけだー」
「ッ!!」
うそっ唯先輩早すぎるよまだ準備が全然出来てないのにああどうしようどうしよう。
225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:48:20.90 ID:2TVQxWfW0
「……あずにゃん?」
「あ、はい、なんでしょうか」
「どうかした?」
「いえ別に……」
お、おちけつ。おちけつあずさ。
まずは深呼吸を……あれうまく出来ない。
そうだお茶にしよう。
一息入れてそれから――
「あ~~ずにゃんっ!」
「ひあっ……!?」
身体がかーっとなる。
いつものように唯先輩が抱き付いて来て、その事をすっかり忘れてた私はもろにハグされてしまった。
ばれちゃう……こんなに熱くて汗かいてどきどきしてたら先輩にばれちゃうよ。
227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:55:18.30 ID:2TVQxWfW0
「……ん、あずにゃんやっぱりなんか変」
変って。
そりゃあ変かもしれないけど。
「どうかしたの? 何かあるなら聞くよ」
一旦体を話して優しく問いかけてくる唯先輩。
「あの……先輩に聞いてもらいたい事がありまして」
反射的に何もないと言おうとするのをぐっと押さえ込んで別の言葉を続けた。
成り行きでこんな事になっちゃったけど一応みんなが応援してくれてるんだ。
唯先輩の好意に甘えて言ってしまおう。
「あのですね……えっと……あ……」
先輩好きです付き合って下さい。
前フリも何もない。これしか頭に思い浮かばない。
それなのに中々言葉になってくれない。
「えっと……あ、はは……」
言葉に詰まって誤魔化すような笑いが漏れた。
228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:04:36.15 ID:2TVQxWfW0
私がそうしてる間、唯先輩はじっと私を見つめていた。
催促するでもなく曇りのない柔らかい眼差しでいつまでも待っててくれている。
ふと思った。
そういうところに私が好きになった理由があるのかなって。
さすがにこれ以上待たせたら唯先輩にも悪い。
覚悟を決めよう。
後はどうにでもなれだ。
「あの……」
「うん」
相槌ひとつにも優しさを感じる。
こんなにあったかくてやわらかくて素敵な人そうそういないよ。
だから言うしかない。
「先輩好きです付き合って下さい」
231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:11:18.83 ID:2TVQxWfW0
言ってみるとすかっとした。
返事も聞いていないくせに重荷が下りていくみたい。
それにこのセリフ、私が思っている事を短くもはっきりと表してくれた。
いざ唯先輩に告白するとなると色々思っていた事が全部抜け落ちていって、
最後に引っかかってくれたのがこのセリフだった。
シンプルな言葉だけどみんなが選んで私に覚えさせてくれた言葉だから。
ちょっと、いやだいぶふざけてはいたけれど本当にありがとう。
「え、と……あの……あずにゃん」
そうだった。
みんなに感謝してる場合じゃなかった。
ここが一番大事なんだ。
だけど私に出来る事はもうやりきった。
正直これ以上言葉も出てこない。
後は唯先輩の気持ちを聞くしかない。
232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:18:51.82 ID:2TVQxWfW0
「……えと、うん、えへ」
唯先輩はびっくりした顔から照れ笑いして、それから髪の隙間から出てる耳まで赤くしてしまった。
先輩が照れるなんて珍しい。
それだけの事を私はしたのか……ううまた緊張が。
私の肩にかけた手もそのままでしばらく動かない先輩。
何かとてもまずい事をしてしまったんじゃないかとすら思えてくる。
この間が非常に辛い。
……お願い先輩、早く答えをください。
「……あの、ね、それはつまり私の事が好きで、お付き合いしたいって事……だよね?」
「は、はい。……っていうかそれ私が言った事そのまんまじゃないですか」
「あれ、そうだね……あはは」
「はぁ……ふふふ」
こういうところが唯先輩は唯先輩だなって思う。
今ので向こうもこっちもいくらか落ち着きを取り戻したみたい。
「えっとね、あずにゃん」
「……はい」
235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:25:09.00 ID:2TVQxWfW0
「私もあずにゃんが、えと、好きなの。私も付き合って欲しいな」
唯先輩が私の目を見てそう言った。
いつもの笑顔も一緒に。
途端に私の視界がぼやけて前が見えなくなった。
喉もくるしい。
「わ、わ、あずにゃんっ」
「っ、えぐっ、だ、だいじょぶでふ……」
全然上手く喋れないけど必死で取り繕った。
「よしよし」
そんな私を唯先輩はあやしてくれる。
子供扱いされてる気もしたけどもう一度ぎゅっと抱きしめられるとそれもどうでもよくなった。
もう嬉しくて、嬉しくて、しばらく涙も止まりそうになくて。
それでももう一度言いたくて、喉を振り絞って震える声で先輩に伝えた。
「先輩……好きです」
END
236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:26:12.14 ID:2TVQxWfW0
バターン!
紬「イヤッホーーーウ!!」
唯梓「!?」
澪「よがったなああずざぁ~~! うええん!」
律「お前が泣いてどうするんだよ」
憂「よがっ、よがっだねえ……ふええん!」
純「どおどお……」
梓「え……もしかして今の見てたんですよね……おい」
238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:29:02.95 ID:2TVQxWfW0
和「悪いとは思ったんだけど、みんながどうしてもって……ごめんね」
梓「うああ……あ……////」
律「いやーいいもん見れたな! よかったなー唯!」
唯「も、もーみんなひどいなぁ」
梓「ほんとですよ! さっきまで散々楽しんでおいて!」
純「まあまあ、上手くいったんだし良かったじゃん」
梓「う……それはその……感謝してるよ」
紬「いえいえ」
239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:34:58.04 ID:2TVQxWfW0
律「でもさーやっぱり私のやつでもよくない?」
梓「もういいですから」
律「ちぇー」
紬「というわけでボキャラブ賞は>>143『先輩好きです付き合って下さい』でした~!」
紬「次点の大ザブ賞は>>66『乳首と乳首をこすりあわせると、4人家族一日分の電力を発電出来るらしい』、と」
紬「>>115『唯先輩はあずにゃんを独り占めしたいですか?』でーす」
紬「大人のLOVEザブ賞は唯一のポイでもある>>58『双頭ディルドを濡らし合う(ry』にあげちゃいます!」
梓「あぁ……涙止まったです」
紬「それではツムギのSuperボキャラブ天国でまたお会いしましょう」
紬「バイバ~イ♪」
梓「でも告白も上手くいったしよかった、かな」
梓「みんなありがとーっ!」
242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:38:51.18 ID:2TVQxWfW0
OMAKE
――――――――――――――――
No.0000 3年2組 田井中律さんのセリフ
「夏の次の日」
――――――――――――――――
244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:42:08.97 ID:2TVQxWfW0
じりじりと照りつける日射しは8月を過ぎたからといって突然弱まるはずもなく浜辺にいる二人に降り注ぐ。
そのかわり8月の海と違って辺りに人は殆どいない。
土曜日の昼下がり。学校が終わると梓は唯を海へと連れ出した。
浜辺の温度と残暑の日射しの前に二人はベストを脱いだが汗は止まらず肌とブラウスがぺたりとくっつく。
けれどそれを嫌だと思わせないくらい気持ちのいい晴天と波の音。
波打ち際を並んで歩けば、土曜日の放課後特有の解放感と合わさってとてもさわやかな気持ちになれる。
唯は梓に話を振るけれど梓は身の入らない返事を返すばかり。
唯がその事や海に連れてきた訳を聞いても答えを濁す。
疑問に思いつつも「まいっか。天気もいいし」と綺麗に流して海辺の散歩を楽しんでいた。
当の梓は動機が激しく口の中はカラカラで頭も回らずまともに受け答えが出来る状態じゃない。
暑さも晴天もさわやかさも今の梓にとってはどうでもよくて、ひたすら自分を奮い立たせていた。
あの木の枝の所まで歩いたら言おう。ああだめだ、あの花火の燃えかすの所まで歩いたら言おう。
そんな事を心の中で繰り返してただ足跡を伸ばすばかり。
このまま行けば防波堤に差し掛かり浜辺は行き止まり。そのまま帰る事になってしまう。
梓は目元に浮かぶ汗を拭った。
天気も味方してくれた、自身に出来る精一杯のシチュエーション。今しかないんだと自分に言い聞かせる。
梓は歩を止めた。
数歩先で唯が振り返る。目が合うもつい逸らしてしまう。また心の中で自分を責めていると梓の足に波がかかった。
唯がびしょ濡れになった梓のローファーを心配する中、梓は引いてゆく波とその先の海と地平線に目を奪われていた。
どこまでも青く広い海を見ていると、不思議と緊張や焦りが波にさらわれるように引いていく。
後に残ったのは日射しより熱くて海より大きな想い。
梓は海へ向き直った。
太陽の眩しさに目を細めて、そして焼けた空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
「ゆいせんぱいがすきだーーーーーー!!」
END
245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:44:31.16 ID:HuqcXigr0
乙!
よかったよ
246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:45:25.08 ID:C0LuySObP
乙
なんだかんだで平穏に終わったな
247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:48:37.37 ID:o2gX83Hy0
まさか普通の台詞が選ばれるとは
248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:53:02.99 ID:m+KVLU6lP
おつぎゅ
249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:55:40.97 ID:LZZMPdTIO
つまりシンプルが一番ということか
乙
250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:56:20.97 ID:Xp6kYA9QO
乙
こういう参加型のSSは楽しくていいね