攻めを泣かせる受け
「なんでだよ!夜、空けとけって言ったじゃん!」
「つーかマジで空けられるか分かんねーって俺も言ったはずだけど?」
「そうだけどっ・・・ならもっと前に言ってよ!」
「急に仕事入ったっつってんだろーが。
子供じゃねーんだから駄々こねるような真似すんなよ。」
「ッ!!」
「もういいだろ。こんなことでケンカしてどうすんだよ。」
「こんなことじゃないよ、俺楽しみに・・・・・・あー!もういい!もういいよ!」
「はいはい。じゃあ俺は仕事行くから。」
「もう終わりだよ!ほんっと呆れた!」
「あぁっそ!勝手にしろ。つーかいいかげん大人になれよ。
お前、これからこんなことあるたびキレんのか?
…これじゃあお前に付き合う奴も苦労するよな。」
「てめえマジ出てけ!ふざけんじゃねえ!!」
「言われなくても出てくけどね。」
―バタンッ
「くそっ・・・!なんでだよ・・・」
************
―ピンポーン 「郵便でーす。」
「・・・・・・?」
『誕生日おめでとう。
手紙でごめん。今、会社のデスクでこれを書いています。
多分夜には届いてると思うんだけど・・・
色々書きたいことはあるけど、時間がないので短めにしておきます。
生まれてきてくれてありがとう。
こんな俺と付き合ってくれてありがとう。
いつもケンカばっかしてて言えないけど、好きです。
どうしようもなくお前が子供っぽくて困ることもあるけど、
ほんとは、そんなところもかわいくて好きです。
遅くなってからでもいいなら、ちゃんとお祝いしようね。』
「・・・ばっかじゃねーの・・・」
―ガチャ
「届いた?」
「・・・・泣いちゃったよ、俺・・・」
最終更新:2011年04月17日 10:58