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第一話 - (2006/06/16 (金) 01:26:32) の編集履歴(バックアップ)


「二度と咲かない花」

俺は朝倉南、小学五年
俺は小さいときに両親を亡くした
普通なら親戚の家に預けられたり、施設に入れられたりするけど
ちょうど隣の家が親戚の家なので、俺は一人ぐらし
でも戸籍上はちゃんと、その親戚の家に入ってるけどね
俺が嫌だったんだ、この家に居たかったんだ
いや、正確には無性に「ここに居なきゃいけない」と思ったんだ
そんなこんなで、やっと自分で飯を作れるようになった頃
「あいつ」が来た──
芳野さくらだ
俺の幼馴染の女の子
はっきり言ってかわいい
俺の事を「お兄ちゃん」と言う
つーか、良く甘える
恥ずかしいけど嬉しい
まるで年下の妹のように見える・・・・同い年だけど
夏休み・・・さくらが俺の家に突然遊びに来た
「お兄ちゃん!さくらだよ!」
「・・・・は?」
「おーい、寝てるのー?」
しばらく理解不能だったが、やっと理解できた
思い切り立ち上がったので、ベッドで休んでいた俺は頭を打った
「いてて・・・」
「あれ、どうしたの?」
「いや、お前こそ何でここに?」
「遊びに来たの」
「遊びにって・・・・お前、イギリス行ってたんだよな」
こいつはイギリスに言っていてまほ・・・じゃなかった
普通の学校で楽しいひと時を過ごしいてるはず
「まぁ、お兄ちゃん!遊ぼ!」
「お・・・おお」
と、まぁこんな感じで一日が終わった
「さくら、帰るよ」
さくらの母だ、父はまほ・・・なんでもない
とにかく、さくらの父は亡くなっているから
母一人で育てている、大変そうだなぁ
どうやら、さくらの母は隣の親戚に会いに行ってたようだ
「えー、もうすこしいいでしょ」
「駄目よ」
「むー・・・・」
「さぁ、行くよ」
「嫌だ!お兄ちゃんと一緒がいい!」
「そんな事いっても・・・」
「僕、お兄ちゃんと一緒に暮らす!」
そうだ、さくらは「私」って言わないんだった
って・・・・そんな事どうでもいい!

一緒に暮らすだとぉぉぉ!

それからさくらは一時間はだだをこねていた
「しょうがないわねぇ・・・」
「いいの!?」
「一週間だけよ、そしたら迎えに来るわ」
いいのかよ・・・・
「親戚の方にはちゃんと言っておくわ」
「やった!」
「じぁ、迷惑かけるかもしれないけど、よろしくね南君む
「あ、はい」

それから三十分後

「麦茶飲む?」
「うん!」
「腹減った?」
「すこし、減ったかも」
「じぁ、ラーメン作るよ」
「カップラーメン?」
「違うよ、手作り」
「え、作れるの?」
「近所のラーメン屋さんに食いに言ったら、教えてくれてね」
「材料は?」
「そのラーメン屋さんから貰った奴を使う」
「凄い!お兄ちゃん!」
「ははは!」
続く
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